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NO.883             Ryo Onishi              4/14/2013  

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雑貨屋のひとり言

土曜日の朝、淡路島を震源とする震度6弱の地震が発生しました。5時半過ぎ、みしっという音と共にグラッときて目が覚めました。とうとう東南海地震が来たかと思い、同時に津波が来ないか心配しました。私たちの地域は震度4とありましたが、2年前の東北地震のときに比べ揺れの時間も短く、さほど大きな衝撃ではありませんでした。しかし、JRのダイヤは相当乱れていました。この地震がこれからの大きな地震の前兆である可能性もありますね。≪R.O≫

 

忘れえずして忘却を誓う心の・・(その後)

3回前、当欄に書いた私の原稿『忘れえずして忘却を誓う心の・・』をお読みくださった方からコメントをいただきました。私はそれ以前の原稿で「物忘れ」というネガティブ思考を「忘却力の充実」というポジティブ思考に変えてみる提案をしてきました。

前回の原稿では、第二次大戦後の昭和27年(1952年)にNHKが放送した連続ラジオ・ドラマ「君の名は」で毎回、冒頭に流れたナレーション『忘却とは忘れ去ることなり。忘れえずして忘却を誓う心の悲しさよ』をとりあげ、「忘れる」ことがポジティブで、「忘れない(忘れられない)」ほうがネガティブなのかもしれないと書きました。

さらに、どんな人にとっても、青春時代の忘れられない淡い感傷などが、ひとつやふたつあるもので、これらは生涯の宝物として胸の奥にいつまでも大切にしまっておくことが、いつまでも若さを保持する秘訣だと信じるとも書きました。

今回、コメントを送っていただいた方は私より十年近くシニアのご婦人で、ご意見はおおむね、次のような趣旨でした。

年齢を重ねるうちに、どうしても忘れられない思い出は残るものです。ただ、貴稿にある「青春時代の淡い感傷」などというものは、残念ながら私たちの世代の者には縁がなかったことを申し上げます。

貴説によりますと、どんな人にも、青春時代の忘れられない淡い感傷(ロマンス)が、ひとつやふたつ、愉しい思い出として心の中に秘めているのでは?、とありました。しかし、私たちの学生時代は男女共学なぞ、もっての外でしたし、青春時代は戦時体制下で厳しくロマンスどころではなく、同世代の男性はことごとく徴兵され、国内に残るのは婦女子ばかりで終戦を迎えました。帰還した日本兵のぼろぼろになった人間を眼のあたりにして悲哀を覚えました・・・。

かくいう私自身も戦中生まれではありますが、小学校(当時は国民学校)2年生で終戦を迎えているので、コメントをくださったご婦人のような体験がありませんでした。そこで「青春時代の淡い感傷」などという浅薄な言葉を使いましたが、いわれてみればこのご婦人のような方々がたくさんいらっしゃったはずで、私としたことが無神経だった言葉使いに恥じ入るばかりです。このような方々にとって青春時代は「忘れたい時代」だったといえるのかもしれません。せめて「忘却力」を発揮していただき、前向きに進んでいただきたく思います。

河合 将介( skawai@earthlink.net )

 

川柳(東京・成近)


 


( 川 柳 )


ジャリタレの頃がピークという二十才

紅一点入り部活が活気づき

超ミニの応援団に気を取られ

シリコンの胸とは知らず目が泳ぎ

ママさんに惚れてうぬぼれ通い詰め


( ニュースやぶにらみ )


「無慈悲な攻撃」

地震が −淡路市民

「挑発も空回り気味」

トラストミー −金正恩

「魚業協定調印」

魚心に水心 −日本、台湾


河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

龍翁余話

龍翁余話(274)「春のSL列車に乗る」

10数年前に、静岡の友人家族と一度だけ大井川鉄道SL列車を追いかけて大井川沿道を車で走ったことがある。情けないことに、どこからどこまで走ったか、その時、SLに乗ったのかどうか、全く記憶にない。翁、かつてはそれほどの“鉄道マニア”ではなかったのだが、2009年の春、埼玉県大宮市にある鉄道博物館を見学した折、そこに展示されているSLに、何故か“懐かしさ”愛おしさ“を感じた。それは多分、ほのかなノスタルジア(郷愁)だろう。そのことを『龍翁余話』(75)「鉄道博物館」(2009年4月5日配信)に書いた。冒頭部分を抜粋する。
   ≪“汽車“が大好きな4歳くらいの男の子がいた。その男の子は、小さな駅の改札口を潜り抜け、プラットホームの先端に座り込んで”怪物“を待つ。やがて、モクモクと煙を噴き上げながら黒光りの”怪物“が迫って来る。男の子はドキドキしながら「負けるものか」と、歯を食いしばってその”怪物“と対峙する。乗り降りの少ない乗降客を見届けてから”怪物“は、いきがっている男の子を無視して「ポー」の一声を発し、ひときわ大きな煙と蒸気を吐きながら、ゆっくりとホームを離れる。その時、男の子は”怪物“を追い払った、という勝利感と同時に、なぜか、離れがたい寂しい思いをする。プラットホームには”怪物“を見送った駅長と男の子だけ。駅長が男の子に優しく声をかける「坊や、また、おいで」・・・≫
それから随分と時は流れ、男の子は年老いて翁となり、今、大井川鉄道・新金谷駅のプラットホームにいる。あの“怪物”と対峙するのではなく、懐かしむために・・・

大井川鉄道「新金谷駅」とプラットホーム SL「C11 227」

昨年6月に配信した『余話』(235)「鎌倉・紫陽花巡り」と今年の正月に配信した『余話』(260)「余生の在りよう」でご登場いただいた旧友A・Mさん(元・某美術大学教授)が主宰するスケッチの会の皆さんのお誘いで『春の大井川SL列車と家山桜トンネルの旅』(JTB主催の日帰りツアー)に参加した。去る3日、前夜からの雨がまだ降り続く肌寒い朝6時半に東京駅集合。ツアー参加者は合計40人、スケッチの会が翁を加えて(男性ばかりの高齢者)8人、他の参加者はほとんどシニア夫婦、一組だけ小学生連れの中年夫婦がいた。いきなり添乗員からお詫びの挨拶「家山の桜トンネルはもう“葉桜トンネル”になっています。申し訳ございません」、「多分、そうだろうと思っていた。今年の天候では仕方ないよね」参加者は、みな寛大だ、と言うか、翁と同様、桜よりSL目当ての人が多いのだ。東京から“こだま”で三島、三島からバスで新金谷駅、新金谷駅は大井川鉄道の拠点駅、SLの始発・終着駅でもある。

新金谷駅から家山駅まで(約30分)翁たちが乗るSLは『C11 227』。C11形蒸気機関車は1932年(昭和7年)に設計されたタンク式蒸気機関車。『C11 227』は1942年(昭和17年)製造の、大井川鉄道の動態保存SLの第1号。全国のSL復活の先駆け的存在だそうだ。当然のことだが点検・修理は極めて慎重で、かなりの時間をかける(写真左)。出発前の運転士に「SLの運転士になるまでの年数」を訊いた(写真中)「駅員、車掌をそれぞれ1〜2年経験して電車運転免許を取得、2〜3年運転経験の後、SL機関士試験を受ける。同時にボイラー技士試験にも合格しなければならない。つまり一人前のSL運転士になるには平均6〜7年かかる」とのこと。『かわね路』号(写真右)という客車もまた古い。大井川の根(沿路)を走るからその名が付いた、と勝手に解釈。さ、いよいよ出発・・・

背もたれが真っ直ぐで向かい合わせの座席、勿論、冷暖房はない(写真左)。大井川は幅が広く(平均約1.5キロ)古くから水量の豊富な河川だったので、徳川幕府はこの川を江戸城防衛の自然の要害として架橋、渡し舟を厳禁、大名、庶民を問わず大井川を渡る際は馬や人足を利用した。♪箱根八里は馬でも越すが、越すに越されぬ大井川・・・と詠われたほどの東海道屈指の難所であった。車窓から眺める大井川は、かつてのような荒々しさはなく、広大な河原を縫って流れる“蛇行曲がり”に見入った(写真中)。家山駅で本日のSLツアーは終わる。この駅構内(写真右)で、映画『鉄道員(ぽっぽや)』の撮影が行なわれたそうだ。線路に今にも老鉄道員(主演の)高倉健が現われそうな雰囲気だった。

家山駅で静かに休息するSLは、その昔“男の子“が対峙した”怪物”ではなく、翁に心地いい思い出を運んでくれた“郷愁列車”であった。実に愛おしく、いつまでも離れ難く去り難く「また会おうぜ」と語りかける翁であった・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

 

茶子のスパイス研究

今週はお休みです。

茶子 スパイス研究家

 

 

ジャズ&ポップ−今週のお奨 めアルバム

近所にあるショッピングセンターに行くと、中では軽いフージョン系のジャズが流れていました。人が多いときは聴きにくいのですが、レストルームに行ったりするとよくわかります。ジャズをBGMにしているところが多いですね。先日行った理髪店でもジャズが流れていました。
さて今週はどれにしようかとちょっと悩んだので、あらかじめリストしてある中から、Will & Rainbowの"A Song For You"をご紹介します。2007年に白血病によって57歳の若さで亡くなったサックス奏者のMichael Breckerを追悼したアルバムになっているようです。

"A Song for You" Will & Rainbow

01-Feel Like Makin' Love
02-Appearance
03-Hossan
04-Waltz For Debby
05-A Song For You
06-Trouble in Mind
07-Israel
08-I'll Fly Away

Will Boulware(kb), Michael Brecker(sax), Eric Gale(g), Cornel Dupree(g), Gordon Edwards(b), Steve Gadd(drums), Ralph McDonald(perc), WIll Lee(b), Peter Barnstein(piano), Randy Brecker(tp), Anthony Jackson(b), Phebe Snow(vocal) Philippe Sesse(kb) etc.

ジャズアルバムの紹介リスト
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm
《R.O.》

編集後記

先週から始まった土曜日のピラティスのクラスは、朝の地震のせいなのか、ギブアップした人が多かったのかわかりませんが、先週に比べると参加者が減っていました。男性は私一人でした。今週もハードな内容でクタクタになりました。もちろん今朝も筋肉痛になっています。これからも私たちは続けるつもりです。
今週末には関西加洲会が開催されます。お元気な皆さんとお会いできるのを楽しみにしています。
《R.O.》

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http://www.zakkayanews.com/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.883

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com