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NO.881             Ryo Onishi              3/31/2013  

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雑貨屋のひとり言

桜があちこちで咲いています。夙川の桜も観ごろだろうと思い、日曜日に行きました。JR桜夙川駅に着いたのは10時半頃で、曇り空で少し肌寒く感じました。阪急夙川駅までくるといつもはものすごい人ですが、それほどではなくスムースに歩けました。何かいつもと違うなあと思っていたら、露店が全く出ていないことに気づきました。道路や、公園での商行為が禁止になったようです。ゴミも少なくなってたいへん良い事だと思います。本当はワイン片手に歩いてみたかったのですが、前日に飲みすぎてそんな気分ではなかったのでやめました。来年はやってみたいと思います。≪R.O≫

 

一 泊 入 院 記 (前)

人生齢(よわい)を重ねると身体上いろいろトラブルが起きるようです。私は古希(70歳)は過ぎたものゝ、喜寿(77歳)には達しておらず、いまの時代では決して長寿を誇れる年齢までに到っていないので、先輩の皆さんに偉そうにいえませんが・・・。

ただ、私の場合、2年前に比較的大きな消化器系の癌摘出手術をうけ、胃や十二指腸、小腸などの一部、それに付属する臓器を除去され、さらに10年以上前から糖尿病、3年前から腎臓障害にのため週3回の透析、慢性高血圧症などなど、いわゆる成人病からくる病気の総合商社のような身体であるので、平均的な人よりトラブルを感じやすいのでしょう。

先週の火曜日(3月19日)、ちょっとしたハプニングがありました。この日は早朝から2年前の手術の経過観察に必要なCTスキャン(X線による体内横断撮影)を受けに妻の運転で地元トーレンスの市立病院(Torrance Memorial Medical Center)へ出かけました。この病院は近隣地区では群を抜いた大きな総合病院です。

午前7時、病院の駐車場ビルに到着したときは、私は何の異常も感じなかったのですが、病院内に入り、歩いてCTスキャン受付け窓口へ向かう途中、私はめまいのようなものを感じ始めました。それでも、受付け窓口が近付いたところまでは覚えており、予約カードを窓口に差し出したところまではおぼろげに意識があるのですが、それから先の記憶がありません。後で聞いた付添いの妻の言によると、私は受付で予約カードを出した直後、近くのソファに倒れ込んだのだそうです。

これまた妻の証言によると、私が倒れた直後の病院側の対応は見事だったそうです。現場はなんといっても総合大病院の受付です。病院スタッフや近くにいた医師が即座に駆けつけてくれ迅速な緊急対応、そして車椅子が用意され、私はそれに乗せられ救急ユニットへ運ばれたそうです。実は私も車椅子で運搬中には意識は回復しました。ですから私が意識を失っていたのはほんの1〜2分程度でした。

天下の大病院で病院関係者が多数いたところで意識がなくなるとは、同じ倒れるにしても最高の場所とタイミング(?)だったことになります。それはそれで不幸中の幸いだったのですが、救急ユニットへ運ばれ応急措置を施された私は、それからさまざまな検査をされ、その日だけでなく、一泊入院を命じられ、さらに翌日も午前中は検査が続き、結果としてほぼ2日間を病院で過ごすことになりました。

病院側は私のこれまでの病歴や現在の治療状況からはじまり、実際に各種の検査機械を使って全身にわたる検査をしてくれました。検査の中で心臓に問題がありそうだとの結果が出たようで、心臓専門医を含むチームが心電図、Lexiscan(ストレス検査)など、綿密なチェックがなされました。

その間、病院の看護師(ナース)は私のホーム・ドクターや日常通っている各科担当のドクター・オフィスへの連絡等、コミュニケーションをとってくれました。また、この日は私の透析日でしたので、この病院内の透析室の手配と、いつも通っている透析センターのキャンセル通知までしてくれ、至れり尽くせりといった状況でした。毎日服用している処方箋薬も2日間は病院側ですべて手配してくれました。

入院は一泊だけでしたが、病室は6階(611号室)の2人部屋でした。既に同室には私と同年代の白人男性がいて相部屋でしたが、おたがいカーテンで仕切られ、プライバシーは護られていました。担当ナースもいて、常時めんどうをみてくれ、見舞い客は午後8時までが決まりのようでしたが、私の妻のような看護人は病室に寝泊りもO.K.といってくれました。ただ、今回は相部屋の患者さんには付添い人はいなかったので、私の妻は遠慮して午後8時に自宅へ戻り、翌朝来てもらいました。(次号へ続く)

河合 将介( skawai@earthlink.net )

 

川柳(東京・成近)


 


( 川 柳 )


テレカってなんだとスマホ言っている

俺千円 犬5千円床屋代

風邪 花粉 PM マスク美人増え

人情が薄れワンドアツーロック

マスコミの見出しに世論踊らされ


( ニュースやぶにらみ )


「0増5減」

政党数のことらしい −選挙制度

「最福寺」

地獄に仏 −朝鮮総連

「交通系ICカード相互利用可」

また全国漫遊をしたくなった −水戸黄門


河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

龍翁余話

龍翁余話(272)「我が町に文化スクエア誕生」

東京・品川区には(五反田、荏原、旗の台、東品川、南大井の)5つの文化センターがある。時折 、各文化センターの“催し物案内”が区の広報紙『しながわ』に掲載され配布さて来るが、実は翁はまだ一度も利用(イベント参加)したことがない。聞くところによると、各センターとも子供向け、女性(特に主婦)向け、シニア向けの文化活動(イベント)を活発に催しているそうだ。

文科省の“地域文化政策”を調べてみた。文化審議会文化政策部会資料によると、第1章に≪地域文化を振興する意義≫が謳われている。具体的には(1)心の豊かさの創出――文化は人々に楽しさや感動、精神的な安らぎ、生きる喜びをもたらし、人生を豊かにするとともに豊かな人間性を涵養し、創造性を育む。すなわち人々が真にゆとりと潤いの実感できる心豊かな生活を実現するために文化芸術の振興は必要不可欠な施策である。(2)地域住民の身近な文化芸術活動の機会の確保――文化を創造し、享受することは人々の当然の権利であることを踏まえ、地域文化の振興にあたっては、住民が等しく文化芸術を鑑賞出来る機会が得られるとともに文化芸術活動に主体的に参加、創造していくための環境を整えていく必要がある。(3)地域社会の連帯感の形成――地域の豊かな自然や言葉、祭りや行事、歴史的な建造物や町並み、景観、伝統文化は、それ自体が独自の価値を有するだけでなく、住民の地域への誇りや愛着、連帯感を深め強めることにも資するものであり、地域づくりの推進に重要な役割を果たすものである。(4)日本文化振興の基盤づくり――地域文化が有する文化の厚みが日本文化の基盤を成すものである。地域の歴史・風土に培われた伝統的文化を継承・発展させる環境整備が重要である。(5)世界的な視野での文化多様性の確保――情報技術の進展や経済のグローバル化(地球規模化)による文化の画一化に伴う文化的アイデンティティ(独自性)の危機や対立が懸念されるが、日本は古来より多種多様な外来文化を受容しつつ、日本の各地域がそれぞれの自然や歴史を反映させながら特色のある文化を創造してきたことによって世界的視野での文化の多様性はすでに確保されている。そのほか(地域文化を振興する意義の中には)(6)地域社会の活性化のための文化(7)地域経済を活性化させるための文化(8)観光資源としての文化(9)学校教育・家庭教育・社会教育および福祉の分野にも有効的は文化(10)国際交流を広め深めるための文化(11)人材育成、などが織り込まれている。

さて、このほど我が町にもう1つ(品川区立の)文化センターがオープンした。その名を『スクエア荏原』と言う。スクエアとは正方形であることから人や物が集まる場所(広場)を意味する。先日、近くの友人Tさんのお誘いで『スクエア荏原』オープン記念イベントに出かけた。場所は、品川区の西の玄関口である東急目黒線・武蔵小山駅から徒歩10分、かの有名な800mアーケード(250店舗)の“武蔵小山商店街”を抜けて中原街道に出た所の平塚橋交差点近く、旧平塚小学校跡地(平塚小学校は“小中一貫校”として平塚橋交差点の反対側にある平塚中学校に移設された)。翁のマンションからでも(中原街道を歩いて)8分ほどだ。地上4階建ての複合施設、満開の桜に迎えられて午後1時に館内に入る。

定員362人の“ひらつかホール”は(町のホールとしては)かなり立派だ。スロープ勾配の座席もゆったりしていてステージが見易い。音の響きもいい。13時15分からコンサートが始まった。友人Tさんも出演している『品川音楽文化協会合唱団』(写真中)のコーラス、ヨハン・シュトラウスの歌曲“乾杯の歌”など3曲に続いてテノール歌手・土崎 譲さん(品川音楽文化協会合唱団の指導者=写真右)のソロ“花の歌”(ビゼー曲)も聞き応えがあった。ステージは替わって『平塚幼稚園』(4歳〜5歳)の歌(下の写真左)。これはもう“可愛いい”のひと言、客席から(多分、幼稚園児のお母さんやおばあちゃんたちの)

嬉しそうな笑い声、拍手、声援が飛び交う。次の『品川少年少女合唱団』(写真中)はかなり鍛えられたコーラス集団と見た。ラストは『日本音楽高等学校』生徒によるソプラノ独唱、ヴァイオリン独奏、合唱、そして管弦楽アンサンブル(写真右)。バラエティに富んだプログラムを存分に楽しむことが出来た。

『スクエア荏原』の1階は“ひらつかホール”のほかに社交ダンスなどが出来る第1スタジオ。2階はバスケットボール、バトミントン、卓球、バレーボールなどが出来る“アリーナ”(競技場)、バンドの練習が出来る“第3スタジオ”、3階は絵画・写真・書などの作品展示が出来る“作品展示室”と講演会、シンポジウム、映画・ビデオ上映会などが出来る“大会議室”。そして4階は“小会議室”と“小展示室”。翁がざっと内覧した限りでは、かなり機能的に設計されていると思えた。4月、5月、6月まで様々なイベント予定で施設はほとんど(日程が)埋まっているとのことだが、翁は“品川歴史探訪〜昭和時代を振り返る”の上映会が行なわれる日に再訪したいと思っている。友人Tさんに刺激され「我が町の文化スクエア」で生涯学習を楽しむ意欲が再び・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

 

茶子のスパイス研究

ジャパニーズオレンジ

先日、ここの雑貨屋にも度々登場している友人の家の庭を久しぶりに見に行った。彼女の家の駐車場に着いた途端、庭の方から甘い花の香りが香った。庭に案内されるとそこには色とりどりのフリージアの花があちこちに愛らしく花を咲かせていた。その香りがオレンジの花と混じり合って爽やかないい香りを醸し出していた。
フリージア フリージア(パープル) フリージア(ピンク)

″今度、日本に帰ったらお砂糖とスパイスの話をするの ″と言うと彼女のキッチンの棚からあれやこれや様々な種類のお砂糖を取り出して見せてくれた。これは、ケーキを焼く時に、これはティラミス用と出てくるわ、出てくるわ彼女のキッチンは、まるでおもちゃ箱のようだ。
 
フリージア(赤) フリージア(黄) Ursla_キッチン

ちょうど日本の和三盆だけで作られた和菓子を持っていったら矢継ぎ早に和三盆について質問をされた。彼女の好奇心と勉強熱心な態度には本当に敬服してしまう。その時に彼女が昨日ラジオで聞いたオレンジの話について話し出した。彼女の質問はこのジャパニーズオレンジの″相撲オレンジ ″についてだった。偶然前日、私は地元にあるナチュラルフードストアでこの″相撲オレンジ ″を見かけていた。皮もゴツゴツしていて堅そうで見る限り私にとって美しくしいとは言い難くオレンジを手にとって触れる事もなくただ、その前をチラリと見て通り過ぎただけだった。その ″スモウオレンジ ″と表記されたユニークな名前だけが頭の隅の方に残った。
彼女の説明によると、そのオレンジの皮は剥きやすく口の中に入れるととろけるように甘くて美味しいとラジオで話していたという。旬の時期、今だけしか手に入らないらしく値段は少々高いけれど、その美味しさに最近人気が高まっているらしいと言うのだ。まだ、そのオレンジを食べたことが無かった彼女は好奇心いっぱいの様子で私に食べたことがあるかと聞いてきたのだが、残念ながら私もアメリカで売られているその相撲オレンジの事は全く知らなかった。
早速、帰る道すがら今度は家の近くにあるナチュラルフードのお店に立ち寄ってみた。フルーツや野菜のセクションでセッセと忙しそうに野菜を並べている店員の人に ″相撲オレンジはありますか? ″と聞いたらもう、すでに売り切れでいつ入荷出来るかわからないと言う言葉が返ってきて驚いた。ラジオの影響なのか美味しいものには目がないカリフォルニアの人の舌を捉えたこのオレンジを私も無償に食べたくなった。見かけだけじゃ、わからないものだな〜とその時思った。売り切れたとか、手に入らないと聞くと何だか余計気になるものだ。その日、家に帰ると偶然ルームメイトがその ″相撲オレンジ ″を買ってきていた。どこで購入したのか聞くと日本のマーケットでセールしていたと言う。早速、その大きなひと房を味見させてもらうと期待通り甘くてみずみずしいオレンジは、とても美味しかった。

薩摩ミカン

相撲オレンジ

この数年″薩摩オレンジ ″という名前のオレンジが日本のマーケットだけでなく、あちこちの米系マーケットでも見かけるようになった。名前もルーツの通りちゃんと薩摩と命名されているのも嬉しい。最初はアメリカンネームを付けられていたジャパニーズラディッシュもちゃんと ″ダイコン ″と言ってもわかるアメリカ人が増えてきた。
遥々海を渡って熊本からデコポンの種はカリフォルニアで ″相撲オレンジ ″として花を咲かせた。
こんな風にたくさん日本のお野菜や果物がアメリカでも定着してきている事を考えると、まだまだ日本発のフルーツや新しい野菜もこのカリフォルニアからデビューする機会があるのだな〜と思えて嬉しくなった。
 

茶子 スパイス研究家

 

 

ジャズ&ポップ−今週のお奨 めアルバム

春です。桜が街のあちこちで咲いています。Springという単語を含むアルバムを検索してみました。
たくさんありました。その中からこれまで一回だけ紹介したことのある、鈴木重子のアルバム"Premiere"を選びました。鈴木重子のデビュー作です。
ボサノバ調のジャズから始まるアルバムですが、彼女の歌声は落ち着いて聴けるジャズです。

"Premiere"  鈴木重子

01-I Concentrate On You
02-More Than You Know
03-It's All Right With Me
04-I Should Care
05-Softly, As In A Morning Sunrize
06-Dindi
07-You And The Night And The Music
08-Lately
09-I Will Wait For You
10-On The Street Where You Live
11-Boy On A Dolphin
12-It Might As Well Be Spring
13-Lover, Come Back To Me
14-Song Of The Jet
15-Someone To Watch Over Me

ジャズアルバムの紹介リスト
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm
《R.O.》

編集後記

河合さんの記事を読んでびっくりしました。大事に至らなくて良かったです。
私の住んでいる街には病院が集まっているせいか、ものすごくたくさんのくすり屋があり、熾烈な競争を展開しています。こんなにたくさんあってやっていけるのかいつも不思議に思っています。アイパッド仲間の方が経営している、近所の小さな薬局はそんなことはお構いなしにいつも結構忙しそうにしています。《R.O.》

雑貨屋のブログ→ http://zakkayanews.jugem.jp/
雑貨屋ニュースレターのバックナンバーは下記のURLでご覧いただけます。

http://www.zakkayanews.com/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.881

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com