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NO.879             Ryo Onishi              3/17/2013  

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雑貨屋のひとり言

東京では早々と桜の開花宣言がありましたね。こんなニュースが流れると春が来たなあと感じます。関西は桜開花までまだしばらくかかるかもしれませんが、楽しみです。長かった冬から春に変わるこの時期を待ち侘びていた日本全国の人の顔が和むと良いですね。鼻はぐずぐず、目は痒いですがこれから春が来て暖かくなると思うと我慢もできます。
息子が10数年ぶりにロスに小旅行をしました。関空からロス直行便がなかったのでサンフランシスコ経由で行きました。LINEで「ターゲットはどこにあったっけ?」と聞かれて、あの通りは何て名前だったかなあと思い出しながらチャットをしたり、ウェラーコートからの写真を送ってもらったりしてロスからの情報を楽しみました。通信技術が大きく発達し、モバイル同士のリアルタイム通信が、簡単にしかも無料でできることに今更ですが感動しました。≪R.O≫

 

明日は我が身

加齢とともに記憶力が低下するといわれます。私も時おり、昨日のことどころかつい先ほどのことですら瞬間的に記憶からうすれてしまうことがあります。歳はとりたくないものです。古希は過ぎても喜寿はまだ先の私ですらこうなのですから、年齢的に私より先輩にあたる人々の多くは記憶に関して私と同じ、いやもっと厳しい経験をされているのではないでしょうか。

以前、このコラムで「《記憶力の低下》は《忘却力の充実》に置き換えればポジティブに生きられる」と書きましたが、やはり限度をこえた物忘れはしたくないものです。

私は毎週、月曜日の午前中は趣味の詩吟クラスへ通い、腹の底から声(蛮声)を張り上げています。これは普段、大声を発することの少ない私にとって最良の健康維持法であり、ストレス発散法になっていると思っています。ドクター・ストップにより車の運転が出来ない今の私は、詩吟クラスへの往復は妻に運転を任せ、詩吟をやらない妻は私のクラス出席中(約3時間)近くの図書館で時間をつぶしています。

私たちの詩吟クラスの生徒の年齢は30代から90歳に近い80代まで幅広い層ですが、さすが皆さん詩吟を嗜むメンバーであり、頭はしっかりされています。とはいうものの、それでも90歳に近い方は多少、記憶に難がみられます。これは年齢的にやむを得ないことだと思います。この方はご自分が意識され、何でもメモを取るようになさっているのですが、時々、そのメモを取ったことを忘れるようで、周囲を戸惑わせています。

年齢的にやむを得ない物忘れということは、生きている限り誰もが必ず行き着くところではないでしょうか。いわゆるボケた年長者を見て嗤うことは出来ません。いつかは自分もそうなる時間差だけの問題なのですから。まさに“明日は我が身”です。そんな“明日”は意外と早くやってくるかもしれません。
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話は変わりますが、我が家の前の街路樹であるアメリカン・メープル(かえで:楓)の木はつい二週間前までは枝に枯葉すらなく、完全な枯れ木同様で寒々としていました。ところがこのところの春の陽気に誘われたのか、一気に若葉が芽吹きだしています。冬の間、木々は寒さに耐えていただけでなく、春への準備に取りかかっていたのです。

寒い冬に耐えぬけば再び緑に芽吹き、明るい春がやってくる。こういう“明日は我が身”もあります。明るく輝く“明日”を信じ、常に創造的に前向きに生きる努力が必要だという天の啓示ではないでしょうか。  

河合 将介( skawai@earthlink.net )

 

川柳(東京・成近)


 


( 川 柳 )


土踏まず春の匂いを嗅ぎつける

一斉に春が並んだチューリップ

もうすぐに逢えると春の花時計

整形の二重を泣かす杉花粉

くよくよはよせよと春の海のたり


( ニュースやぶにらみ )


「白い煙」

国会の煙突からも −黒田日銀総裁

「賃上げ交渉」

― ボーナス10倍だって?

― 0×10=0さ

「景気回復、株価、国力」

♪より早く より高く より強く −アベノソング


河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

句会場(千駄木)周辺散歩(70)

*安田楠雄邸 A
手元の案内書の受け売りです。「邸宅は、伝統的な和風建築に西洋の建築様式や技術が取り入れられており、玄関は、江戸時代の大名屋敷に見られた大床、靴脱ぎ石などの武家様式を採用。そして どこまでも続く畳廊下。内装も、杉柾目の格天井、漆塗りの建具で格調高く仕上げられています。また桜の時期の枝垂れ桜の貫禄はすごい。どの位置から鑑賞できるのか、という
<視点の位置>を考慮に入れれば、ここの枝垂れ桜が都内随一ではないか。二階の書斎と寝室の窓を開けるとパノラマに広がる」
楠雄邸は水曜日と土曜日の他にも、折に触れて公開されていて、3月と5月の節句には安田家のお雛様が公開されます。
「表千家の残月亭を模してつくられた一階和室の〈残月の間〉の床柱は北山杉のしぼり丸太を使用。そこの二畳敷きの床の間の寸法に合わせた雛人形は三代目永徳斎作。五月人形も同じ永徳斎作で、刀は本当の刀鍛冶職人の手になり、 手前に飾ってある鯉幟も竿には螺鈿がほどこされ、鯉のウロコ一枚一枚ととりつけられて刺繍が施されている」
安田邸は幸運にも先の大戦の空襲を免れました。『谷根千87号』楠雄氏の甥の篤弘さんの話です。
 戦災で家が焼け〈広いから頼むよ〉とお願いしてこの家に越してきたのですが、銀行の人はいるは、親戚はいるわで、多いときは50人以上の人が住んでいました」
 楠雄は安田財閥の創業者善次郎の三女の長男ですが、次女の孫に小野洋子(オノヨーコ)がいるのが異色です。

龍翁余話

龍翁余話(270)「春爛漫!北の丸公園」

暑くなったり寒くなったり“春一番”のあと台風並みの“春の嵐”に見舞われたり、毎年こんな天候だったかな?と思い返すが1年前の天候のことなんか思い出せない。だから、つい「年々天候が不順になる。やはり地球温暖化のせいだろう」と、世間並みのことを言って1人で合点する。そうかもしれないが、翁の場合は、地球温暖化について、たいして科学的・環境学的な知識があって言うのではなく、ただ、漠然と(世の中で言われている)地球温暖化を口真似するだけ。それにしても先日来、暖かい日(いや、汗ばむ日)が続いたので、冬物から春・夏物に衣替え(準備)をした途端、いきなり寒さがぶり返した。冬物ケースに仕舞い込んだセーターや、せっかく手入れをして(ビニール袋に包んで)物置に仕舞い込んだガス・ストーブを、また引っ張り出した。街に出ると、冬物、春物(夏物)の服装がマチマチ。これは地球温暖化とは関係なく、例年のシーズン的特徴だろうが・・・

先ごろ、東京や九州ほか各地で季節外れの夏日を観測する日が数日続いた。それが大きく影響したのだろうか、福岡と宇和島で13日に桜が開花した。今年の桜(ソメイヨシノ)の開花日と満開日は、九州、関東甲信地方は平年より1週間以上も早く、3月下旬には花見のピークになるとのこと。左の写真は福岡市在住の友人Fさんから送られた大濠公園内の“一番桜”。立て続けに青梅市(東京)在住の友人Kさんから皇居に隣接する“国民公園”北の丸公園で今が盛りの河津桜、トサミズキ、コブシの花の写真が送られてきた。実は今週号の『龍翁余話』のテーマ、何にしようか考えていた矢先、偶然にもFさん、Kさんから“旬題”を頂戴したわけだ。ならば翁、早速、北の丸公園へ・・・    
 
翁、九段坂側の田安門(写真)から園内に入る。田安門とは――時代劇ファンの翁、江戸城および徳川家については多少の知ったかぶりが出来る。江戸城はご存じ室町時代の武将・太田道灌が1457年に築城、1590年に徳川家康が入城して以来、明治(1868年)までの278年間は徳川家の居城とし、1603年に征夷大将軍になった家康が創設した徳川幕府が明治維新を迎えるまでの265年間は将軍家の居城であり武家政治の中枢であった。家康は11男5女の子宝に恵まれた。各々についての詳細は割愛するが、3男の秀忠を第2代将軍に指名したほか、後継者争いや血筋の断絶を避けるため、そして将軍家の支柱とするため“徳川御三家”を配した。9男義直を始祖とする尾張徳川家、10男頼宣を始祖とする紀州徳川家、11男頼房を始祖とする水戸徳川家、いずれも将軍家に次ぐ確たる地位が保証された。初代将軍家康から数えて113年目の1716年に紀州徳川吉宗が32歳で第8代将軍となり(将軍在位約30年間)、新たに“徳川御三卿”を創設した。徳川田安家(吉宗の2男宗武が始祖)、一橋家(吉宗の4男宗尹が始祖)、清水家(吉宗の長男家重=第9代将軍の2男重好が始祖)がそれである。将軍家に後継ぎがない場合、また“徳川御三家”にも後継者を提供する役割を担った。田安邸は現在の武道館一帯に、清水邸は北の丸の東門(現在の科学技術館一帯)にそれぞれ広大な屋敷を構えていた。田安門も清水門も国の重要文化財に指定されており、現在は修復工事中。なお、一橋邸は江戸城の一橋門(現在の大手町1丁目付近)にあったそうだ。

河津桜 コブシの花 トサミズキ

河津桜は(昨年の今頃「三浦海岸の河津桜」でも紹介したが)ヒカンザクラとオオシマザクラの自然交配種で静岡県伊豆半島の河津町が有名。コブシはモクレン科の落葉高木で世界的な花木。早春に他の木々に先駆けて白い花を咲かせる。別名“田打ち桜”とも呼ばれ、農作業を始める目安とされていた。黄色い花のトサミズキは、葉がミズキに似ていて四国土佐で発見されたのでこの名がある。江戸時代から観賞用、庭園樹として栽培されている。

寒緋桜 ヒマラヤザクラ

寒緋桜は旧暦の正月あたりに咲くので“元日桜”とも呼ばれることもある。東京では翁の近くの荏原神社境内の寒緋桜が有名。ヒマラヤザクラはヒマラヤが起源、インドで多く見られ、海抜1200m以上の高山に生えるそうだ。(花の説明は各樹木の傍に掲げられている説明板より抜粋)。

草花や樹木の知識が浅い翁だが、江戸時代の歴史を追いながらの美しいものへの鑑賞が、いかに心の滋養になるかを改めて感じ、このような環境を創り残してくれた先人や管理してくれる人たち、そして翁に取材行動のきっかけを与えてくれたFさん、Kさんへの感謝がいっぱいの“春爛漫!北の丸公園”散策であった・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

 

茶子のスパイス研究

2013年 ナチュラルプロダクトショー

久しぶりにストレートで9時間一度も休むことなく座る事もなく歩き続けた。山ではなくオレンジカウンティーのアナハイムで開催されたナチュラルプロダクトショーの見学だ。
毎年この3月に開催されるナチュラルプロダクトショーの展示会には毎回たくさんの出展社ブースがあり毎年たくさんの入場者が訪れ活気がある。
去年は2日間連続で、その前の年は3日間連続で見学出来たので充分余裕を持って見ることが出来たのだが今年は用事があって一日のみの見学だったのでセミナー会場には行かずサプリメントと化粧品、美容関係のブースは全てカットしてその他のブースをなるべくたくさん見てみようと足早に回った。それでも5000社近くあるブースを一日で網羅するのは容易なことではない。
Cake Korean Foods Section Mango Pudding

歩いていると以前お世話になった日本の食品会社のお客様のブースもいくつかあった。毎年このナチュラルプロダクトショーには参加している常連の会社なのだ。こちらに支店や工場があり、ある程度基盤が出来てビジネスが波に乗った会社はいいのだが新しく日本から進出したい会社にとって0からの出発は本当に大変だと思う。1度このナチュラルプロダクトショーにブースを出してもそれだけで終わってしまっている食品会社もある。なかなかいいプロダクトだと思うものがたくさんあるのに残念だ。今年は日本から参加する新しい食品会社のブースがいつもより少ないように感じた。それに代わって韓国の食品ブースの数はかなり増えて勢いがあった。韓国勢の押しの強さや積極的な売り込みは米国マーケット進出にも目立ってきている。
Miso Soup Miso Soup Spice & Herb

日本は加工食品の技術や味やアイディアなど米国食品と比べて充分競争力のある会社がたくさんある。水産技術や農業の技術や包装技術の分野でも今後、益々成長していく可能性を秘めていると思う。国策として、この日本の食品会社を国が今以上にもっとバックアップして海外に売り込む手助けをしてくれたらいいのにと思う。ブースの一角に掲げられた韓国の旗を見てそんなふうに思ってしまった。
そして、ようやく最後のホットプロダクトのホールにたどり着いたのは会場が閉まる2時間前。その頃になると会場のあちこちでサンプルが沢山入った袋をいくつも抱えて動けなくなっている人が床に座り込んでいる姿をたくさん見かけた。
Spice Sweet dessert Vanilla

私も今年こそは控えめにサンプルをもらおうと思っていたのに気がつけば袋の中は何やらたくさんのサンプルで、ずっしりと肩にくい込むくらいの重さになっていた。そして今年も大袋を2つも担いでナチュラルプロダクトショーの会場を後にした。

茶子 スパイス研究家

 

 

ジャズ&ポップ−今週のお奨 めアルバム

今日は女性ジャズボーカリストのAlexis Coleのアルバムです。これまで何度か候補にあげていたのですが、紹介が今日になってしまいました。2009年Venus Recordからリリースされ、日本デビューしたこの作品はアルバムタイトルでもわかるようにディズニーの曲を集めたもので、みなさんも聴いたことがあると思います。豊かな声量で癖のない歌声は誰にも聴きやすいと思います。

"Someday My Prince Will Come" Alexis Cole


1. For Now For Always
2. Home Is Where The Heart Is
3. If I Never Knew You
4. La La Ru
5. Let Me Be Good To You
6. Love
7. Once Upon A Dream
8. Remember When
9. So This Is Love
10. Someday My Prince Will Come
11. The Second Star To The Right
12. When You Wish Upon A Star

ジャズアルバムの紹介リスト
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm
《R.O.》

編集後記

スマホのメール(携帯メールアドレス)に毎日大量のスパムメールが来ます。アドレスは限られたところにしか送っていないので、どこかで個人情報が漏れたとしか思えません。みなさんの中にも困っている方がおられるのではないでしょか?
迷惑メールを防止するには受信した迷惑メールを登録して受信拒否をすればいいのですが、あまりにも多いと対応が追いつきません。おまけにこれらはコンピュータで作成されたアドレスなので次々と新しいアドレスを作成して送信してきます。これは一種のサイバー攻撃です。本当にくだらない悪質なメールを送りつけ、知らずに開いてアクセスした人をトラブルに巻き込もうとしています。悪質で卑劣な行為に腹が立ちます。最近はLINEやインターネットメールでほとんど事が足りるので携帯メールの使用頻度は減っていますが、とりあえず限定したアドレスだけ受信を許可しそれ以外は拒否するようにしようと思います。しかしこのやり方が大変わかりにくく苦戦しています。おそらく私のように困ったユーザーが携帯ショップのカウンターに並んでいて、係員がその対応に追われ、別件できている他のユーザーをイライラさせていると思います。《R.O.》

雑貨屋のブログ→ http://zakkayanews.jugem.jp/
雑貨屋ニュースレターのバックナンバーは下記のURLでご覧いただけます。

http://www.zakkayanews.com/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.879

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com