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NO.862             Ryo Onishi              11/18/2012  

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雑貨屋のひとり言

突然の衆議院解散となり、事実上の選挙戦に突入しました。どこの政党がこの混迷した日本を建て直せるだろうかと考えるとどうもピンと来ないというのが正直な気持ちだと思います。
期待はあるけど期待をしていない人も多いのではないでしょうか。
しかし混迷が続き弱体化した日本をこれ以上、愚かな国にしないように政治家だけでなく国民もよーく考える時がきたのかもしれません。≪R.O≫

 

二つ返事

親や先生から指示や用件を申しつかったとき、承知しましたという意味で「ハイ、ハイ!」と「ハイ」を二回重ねて答えようものなら、「ハイ、は一回で充分!!」と注意されるのが普通でしょう。

たしかに相手が目上の人の場合、「ハイ」を二回重ね「ハイ、ハイ」となると、軽々しい響きになり、相手に対し失礼な対応にもなりかねません。

ところが、「ハイ、ハイ」と二つ重ねて返事をすること、すなわち「二つ返事」を日本語辞典でひいてみると、
(1)「はい、はい」と二つ重ねて返事をすること。また、その返事。
(2)ためらうことなく、すぐに気持よく承知の返事をすること。
とでています。

国語辞典によっては「一つ返事(返辞)」、「二つ返事(返辞)」ともに記載されているものもありますが、殆どの辞典は「二つ返事(返辞)」のみです。そして一般的には「一つ返事」は誤った使い方であり、「二つ返事」が正しいとされています。

ところが、インターネットのコラムで興味ある記事を見つけました。最近、日本の文化庁が発表した「国語に関する世論調査」の結果、「快く承諾することを何というか」という設問(二者択 一)に対して「一つ返事」と答えた人(46.4%)が「二つ返事」(42.9%)を上回っていたのだそうです。しかも、若い世代より中高年に「一つ返事」派の傾向が目立っていたのとのこと。文頭に書いた「ハイ、は一回で充分!!」と関連しての発想ではないでしょうか。

「二つ返事」には「気持ちよく承知する」という意味のほかに、「安請け合いする」という印象を与えることがあるので中高年を中心に抵抗があるのでしょう。

このように本来、「快く承諾する」という意味として使う「二つ返事」が「一つ返事」へ置き換わりつつあることは興味深いことです。中高年世代は、親や先生から「返事は一つでいい」といわれて育ったので、「二つ返事」に抵抗感を覚え、「一つ返事」のほうが正しい使い方と認識するようになったのでしょう。

私の友人にこの話をしたら、「二つ返事」とは「ハ」と「イ」の2文字のことを指すのであり、当然「ハイ」は一回のみが正解だ、といった辞典から離れた珍説を説く人もいました。そうなると「イヤ」も「イ」と「ヤ」の「二つ返事」といえそうです。尤も、「ハイ、ハイ」が二つ返事なら、「イヤ、イヤ」だって「二つ返事」といえるのではないでしょうか。「いやヨ、いやヨ」も「好き、好き」のうち、といいますので、これも「二つ返事」と捉えることが出来ないでしょうか。

ちょっとわき道にそれましたが、今回の文化庁の国語に関する世論調査(2011年度)では、このほかに「失笑する」(こらえ切れず吹き出して笑う意味)を「笑いも出ないくらいあきれる」と誤答した人が60%もいたそうで、それこそ失笑ものです。
河合 将介( skawai@earthlink.net )

 

川柳(東京・成近)


 


( 川 柳 )


ドングリの夢転んでも転んでも

横道のない擦り切れた地図を行く

近道を行き石ころに蹴つまづき

関節が軋むゴールはまだ遠い

人情を干からびさせて鍵の束


( ニュースやぶにらみ )


「合流」
右手で握手、左手で… −維新の会、太陽の党

「でんぐり返し」
野田さんお見事 −森光子

「七五三」
どこが7で、どこが3だ −民主党、自民党、新党


河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

龍翁余話

龍翁余話(255)『問われる国家観』

11月14日の野田・安倍の党首討論(対決)は迫力があった。野田首相が男を上げた。野田は安倍に対して突然、攻勢に出た。(解散確約の条件として)「1票の格差(是正)と衆院の定数削減を今国会中に、最悪でも定数削減は来年の通常国会で実現する、それを国民の前で約束して貰いたい。決断いただくなら明後日の16日に解散してもいい」と“解散時期”を言明した。そこまで想定していなかったのだろう、安倍は一瞬、たじろいだ。そして慌てた。野田の要求(来年の通常国会で定数削減を実現することを約束して貰いたい)に答えることなく、例の早口で「16日?それ、約束ですね、よろしいですね、よろしいですね」とまくし立てるだけだった。安倍のうわごと(発言)に自民党内から「首相が解散時期まで踏み込んだことを、まず評価すべきではなかったか」との批判が出たそうだ。その点、公明党の山口代表は討論後「野田さんの政治家としての姿勢はかねてより信頼していたが、今日、改めて野田さんの真価が示された」と野田首相の決断を高く評価し礼を尽くした。多少、社交辞令であったとしても、翁には清々しく思えた。

翁も『余話』で野田佳彦という男の誠実さ、頭脳の明晰さ、弁舌の上手さ、見かけのよさ、などでかなり(彼を)持ち上げたが、第3次改造内閣(10月1日)以来、度重なる閣僚人事の不手際、党内の事なかれ(弱腰)運営、美辞麗句の多用で具体内容に乏しく少しも実効が見えない腹立たしさなどから“野田批判”に転じた。しかし、この日(党首討論)の野田の敢然たる姿勢(態度)に翁、瞠目した。ドジョウどころか、昇り龍に見えた。だが、もう遅い。党首の判断に従わず、国益より党利党略、保身を優先させる“木偶(でく)の坊”や“獅子身中の虫”どもは龍の足を引っ張るばかりで、せっかくの名将を愚将にしてしまった。

民主党政権になって以来、3年余も日本列島は政治的閉塞感に覆われた。“近いうち解散”が叫ばれるようになってからというもの、(翁が忌み嫌う)輿石を中心に「今、解散すれば(選挙で)バタバタ落ちる」など解散反対の大合唱が起きた。政治信条も政治責任も持てず、保身しか頭にない輩(やから)は離党の動きに出た。そんな政治集団(政党)に、もうこれ以上、国家国民の命運を託す訳にはいかない。そういう現実(実態)に見切りをつけた(と思える)今回の野田の英断は、まさに乾坤一擲(けんこんいってき)、「国益のためには、我が身(首相の座)や民主党がどうなろうと躊躇するものではない」を実行した。故に翁、冒頭で「野田首相が男を上げた」と評したのだ。次期衆院選では民主党の大敗も予想される中、首相が敢えて解散・総選挙を断行することは、実に見識のある重い決断、と評価すべきである。

焦点の1つだった衆院選挙制度改革では“1票の格差”を是正する小選挙区の『0増5減』案が民主・自民・公明3党の賛成多数で成立した(但し、小選挙区の区割り見直し作業や周知期間を含めると数ヶ月を要するので来月の衆院選には間に合わず“違憲状態”のまま実施される)。野田が自公両党に約束させた比例定数削減に関しては、民自公3党が来年の通常国会での成立を目指すことで一致した。議員定数削減が実現するまでの議員歳費の2割削減案も成立した。野田が突きつけた解散条件のもう1つ、赤字国債発行を認める特例公債法案も(財政規律に配慮することを前提に)2015年まで赤字国債を自動的に発行できるようになった。社会保障制度改革国民会議も月内設置で合意した。

やれば出来るではないか。参院ねじれ国会であっても与野党が真剣に接点を模索すれば、法案成立は充分可能だ。昨今の“国民無視の政治停滞”は、与党(民主党)だけでなく自民、公明をはじめ野党全体にもその責任はある。そのような無責任、怠慢、無能な国会議員1人につき、年間約1億円もの経費が税金から支払われているのだから、何とも腹立たしい。余談だが、衆参両院の定数に関する翁の考えは、衆議院480人(小選挙区300人・比例代表180人)のうち比例代表制度廃止、したがって衆議院は300人だけでよい。参議院の数も242人(選挙区146人・比例代表96人)のうち比例は不要、つまり146人でよい。いや、正直なところ、翁は“参議院不要論者”である。その理由は単純だ。日本国の政治成熟度(政治家の資質)を高めるため、と、税金の無駄遣いを無くすため、である。

さて、賽は投げられた。民主党政権の継続か、自公両党の政権奪還か、はたまた世の中を騒がせている“石原新党”や“橋本維新”がどれだけ勢力を伸ばすか(所詮、烏合の衆ばかりだろうが)。いずれにしても日本の将来を左右する極めて重要な衆院選であることに間違いはない。今日(12月18日)時点ではまだ見えないが、我々有権者は今度こそ各党の公約と実行性を見極めなければならない。大衆迎合の政策は真っ平御免。経済(景気回復)・教育・社会福祉など国民生活に直結する具体的な政策は勿論だが、最優先は東日本復興政策と大テーマとして≪日本国の在りよう≫を問う国家観である。その(国家観の)欠落が民主党だった。北方領土、竹島、尖閣諸島など日本国の領土・主権を守り抜くためには憲法問題も重要な争点となろう。

翁が今、強力に支持したいと思う政党はまだないが、客観的に見て(頼りない)自民党にもう一度チャンスを、という気もある。自民を中心に公明と(不良・不要分子がいなくなり、スッキリする)民主の3党が党利党略を捨て国家的視点に立って協調すれば日本の政治は動く、日本は立ち直るという期待感がある。そして今度こそ有権者は、もう選択の誤りは許されない。マスコミが盛んに煽ぎ立てている“暴走老人集団”にもはや明日は無く“子ども・素人集団”に国家の命運を託そうとする新しがり屋の発想は愚かで危険だ。言い換えれば、政治家を選ぶ国民一人ひとりこそが“国家観”を持って投票しなければならない、ということだろう・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』

 

茶子のスパイス研究

香りのサイエンス

新潟の小国に続いて2度目のスパイスセミナーを千葉にある茂原の山里でやらせて頂いた。
″芸術をこよなく愛する人々の出会いの場所 ″としてS女史の旦那様であり画家のT氏がスウェーデンからログハウスの材料を取りよせ大工仕事などした事も無かったのに組み立てて作ったのがこの上総デッサン館なのだそうだ。

今年の6月にS女史とこのデッサン館に訪れた時は裏庭にパイナップルミントやローズマリーやドクダミやらたくさんのスパイスやハーブが生い茂っていた。今回はデッサン館の脇にある木にかわいらしい柚子が実っていた。
今回はここで ″スパイスのサイエンス ″と題してスパイスの香りについてスパイスティーを飲みながらスパイスの香りについて皆さんに聞いていただき香りの実験もしていただいた。我が家のスパイスキッチンを作ってくださった″かしの木建設 ″の常務と奥様も忙しい中、足を運んでくださった。またこの上総デッサン館に来る途中、匠(スパイスキッチンをデザインしてくださったW氏)がプロデュースしたカフェ、キュイキュイテラスにも立ち寄る事が出来、久しぶりにスパイスキッチンを通して知り会えた方々に再会出来て嬉しかった。

ところでスパイスも食べるだけでなく香りがもたらす心と体の影響について科学的なデーターも報告されていてそういったデーターを読んでみると興味深い。
香りは脳の考える部分を通さず感じる部分(大脳辺緑系)に伝わるそうである。確かに人其々好みの香りがあり自分がいいと思って付けている香水が他の人には不快感を与えることだってある。お香の香りが落ち着くから好きという人もいれば、あの匂いが駄目という人もいる。

実はお線香や蚊取り線香にもいくつかのスパイスや漢方薬に使う香木などがブレンドされている。その香りの中には空気の浄化作用、抗菌作用、その他、虫を寄せ付けない成分を持つものもある。
また香りの好みは国民性もあるようで日本人にとっては馴染みのあるほうじ茶の香りがドイツ人やアメリカ人には不快に感じる割合が多いというデーターもあるようだ。
日本も以前から比べるとアロマ専門のお店をあちこちで見かけるようになった。セラピストだけでなく個人でも日常的に香りを上手に使ってリラックスしたりやる気を出たり、感情をコントロールするのに役立てているようだ。

感情だけでなく実際に香りの分子は鼻の粘膜を通して脳や肺や皮膚呼吸からも毛細血管を通して血液そして全身に広がるという。そしてその香りが自律神経やホルモン系、免疫系にまで影響を与えるのだそうだ。そうなると、どんな香りが体の中に入っていくかが大事になってくる。なるべくなら科学薬品の入っていない100%純度のものを使いたい。
私が好きで日頃良く使っているオレンジの精油は気分をリフレッシュして元気にしてくれる。時々アロマディフューザーの容器に浄化した水を入れてオレンジオイルを数滴垂らして香りを楽しんでいる。個人的にはオイルランプよりアロマディフューの方が好きだ。ディフューザーからヤワヤワ白く立ち登る湯気を見ているだけで気分がくつろいでいく。煙や湯気には、ろうそくの炎の ″ゆらぎ ″にも共通している癒し効果があるようだ。季節やその日の気分や体調によってラベンダーやミントをブレンドしてみる。

何となく元気が出ないな〜気分がすぐれないな〜と思った時、精油が無くても手元にオレンジがあればナイフでなく手でむいてみるといい。オレンジの皮から飛び散った100%混じりけの無い純粋な精油が鼻から入って脳に届き体の隅々に届く。そんな事をイメージしながらオレンジを食べるとビタミンの相乗効果もあり即効力があるように感じる。

たった一個のオレンジが人の気分や体調まで変えてくれることもある。そう思うとオレンジに対しても感謝の気持ちが出てくる。オレンジの皮も捨てないで久しぶりにオレンジピールを使ったお菓子でも作ってみよう…

茶子 スパイス研究家

 

 

ジャズ&ポップ−今週のお奨 めアルバム

街路樹が色づいています。季節を感じさせてくれるのでいいものですね。もうすぐ枯れ葉の季節になります。昨年の今頃は枯れ葉はどうだったのか覚えていませんが、枯れ葉にちなんでアルバムを選びました。久しぶりのBill EvansのアルバムPortraitに枯れ葉"Autumn Leaves"がありました。ピアノジャズで代表的なアーティストといえばこのBill Evansということになります。いつ聴いても、どれを聴いてもBill Evansは安心できます。
1959年の作品

"Portrait in Jazz" Bill Evans Trio

01 Come Rain Or Come Shine
02 Autumn Leaves [Take 1]
03 Autumn Leaves [Take 2]
04 Witchcraft
05 When I Fall In Love
06 Peri's Scope
07 What Is This Thing Called Love_
08 Spring Is Here
09 Someday My Prince Will Come
10 Blue In Green [Take 3]
11 Blue In Green [Take 2]

Bill Evans (p)
Scott LaFaro (b)
Paul Motian (ds)

ジャズアルバムの紹介リスト
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm
《R.O.》

編集後記

ようやく腰の調子が戻りヨガを再開しました。今回はヨガをやっている途中に腰を痛めたのでちょっとショックでした。気をつけたいと思います。
ヨガクラスにはいつも夫婦で参加しているので、私が休んでいる間、ワイフ一人で参加したら講師やいつものメンバーから「旦那さんはどうしたのですか」と聞かれたそうです。ちょっぴり嬉しくなりました。みんなよく見ているんですね。夫婦でヨガクラスに参加している方はそんなにいないからでしょうね、きっと。かつてカナダ/アメリカにいた時は夫婦でテニスやゴルフをして楽しんでいました。今はそれがヨガに変わりましたが、夫婦で共通の楽しみがあるということはとてもいいことだと思います。

雑貨屋のブログ→ http://zakkayanews.jugem.jp/
雑貨屋ニュースレターのバックナンバーは下記のURLでご覧いただけます。

http://www.zakkayanews.com/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.862

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com