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NO.857             Ryo Onishi              10/14/2012  

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雑貨屋のひとり言

近所のスポーツジムがオープンして3年になります。私たち夫婦はオープン当初からヨガクラスに参加していますが、参加者もずいぶん増えました。ヨガは人気で月曜日の午後2時のクラスはいつも満員状態です。私たちのようにずーっと続けている人が多いので、講師や参加者とお互い顔なじみになってきました。ヨガのいいところは自分の出来る範囲内でできることだと思います。痛いと感じるまでやると筋肉は硬直し、呼吸をするのを忘れてしまうので、ヨガの効果はなくなってしまいます。でもみなさんはせっかく来てるから、痩せたいからでしょうか、ものすごく頑張ってやっています。体型を維持し、いつまでもシャキッと歩けるようにしたいので、これからもずっと続けたいと思います。≪R.O≫

 

詩吟の効用

前回のこの欄で私が秋の詩吟々詠大会に参加し、蛮声を張り上げた話を書きました。これに対し何人かの読者から励ましのE-メールをいただきました。「癌の手術や透析治療などに伴う体力の減退に負けず頑張ってください」との心強いお言葉でした。

前回も書きましたが、体調を崩してからの私は、単独ドライブは禁止、食事も内容が制限されている状況です。すぐ疲れるため家に閉じこもりがちです。そんな状況ですので、趣味の詩吟だけは気力で頑張ることにしています。

私の詩吟についての想いは以前(7年前)、この欄に書いたことがあります。今でも同じ想いですので以下、そのときの文章を再掲させていただきます。

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私の詩吟歴も8年(現在では15年)になりました。日本の伝統文化の一つといえる詩歌吟詠ですのでその奥が深く、何十年続けても奥義を究めることは不可能でしょうが、それでも8年も先生(師範)について習っていればいつまでも「新人です」とはいえないようです。

尤も、私がそもそも詩吟に興味を感じ、会に入門した動機は吟詠の達人になるためではなく“なんとなく興味を覚えた”程度ですので一向に上達しないのも当然です。

詩吟とは漢詩に節を付けて吟ずることをいいますが、さすがに日本古来の伝統芸術であり、その奥の深さに今更ながら感じ入っているところです。南カリフォルニアにはいくつかの詩吟流派の会が存在しますが、私達の会もそのひとつです。私のような進歩が遅く、出来の悪い生徒も、週一回詩吟クラスに通い、師範の先生に迷惑をかけながらも和気藹々と楽しく研鑽に励んでいます。

最近の日本人の皆さんは詩吟をどのように理解しているのだろうか?」―――こんな疑問から私はまわりにいる友人・知人を対象に調べてみました。

「エッ、シギン?何ですかソレ?」、「あゝ、ナニワ節みたいに唸(うな)ってる変なものネ!」といった反応(回答)から「詩吟って、“ベンセイ、シュクシュク・・” のこと?」、「時代遅れの難しい節回し!」、「あんな大声は私には無理!」といったものまでまさに十人十色でした。

さすがにある程度の年齢に達している日本人は詩吟に対する理解度は高いようでしたが、若年層になるにしたがって詩吟はおろか漢詩さえ知らない人がいるのには少々驚きでした。

“古臭いもの”というイメージが定着している詩吟を若年層に普及する方法はないものだろうか?そこで先ず詩吟の効用を考えてみました。

(1) 心身の健康に資する:腹の底から声を出して詩を吟ずる呼吸法は内臓を強くし、身体内から活力を生み、その上ストレスの解消にも役立ち、心身最高の健康法のひとつである。―――私達の流派の会では90歳以上の会員もおり、かくしゃくとして詩吟を吟じています。この事実こそ詩吟が心身にわたる健康法である何 よりの証拠といえましょう。

(2) 歴史、文化の勉強が出来る:吟ずる漢詩は主に中国、日本の歴史や文化を題材とするものが殆どです。自然に歴史への興味がわき、文化を学ぶことが出来ます。

(3) 漢字の読み書きの機会が増える:コンピュータ時代の今日、私たちは自分で漢字を書くことが少なくなっています。私自身も最近は紙の上にペンで字を書くこと は殆どなく、原稿もメールもパソコンのキーボードに頼っています。漢字を書くのは詩吟クラスだけといっても過言ではないほどです。

私にとって詩吟とは、趣味であると同時に実益をも兼ねた最高の余暇利用法といえましょう。私達の詩吟の会では、全員による吟詠大会が春・秋に開催され、吟詠・吟舞の二部門について、半年間の成果を発表しています。先日、恒例の2006年秋季大会がロングビーチ市の日系人会館で開催されました。私が選んだ吟題は「結婚を賀す(並びに和歌)」(松口月城作)でした。

婦(つま)となり夫となる これ宿縁
同心一体 天に乖(そむ)かず
   幾千代の ちぎりなるらん常磐(ときわ)なる
   松のこずえに 鶴の巣ごもり
人生の航路 あに容易ならんや
永久(とこしえ)に違(たが)うことなかれ 貞と賢と

健康志向、教養志向の現代人にとって詩吟の効用はぴったりではないかと思います。皆さん詩吟の世界にもっと興味を持ちましょう。
河合 将介( skawai@earthlink.net )

 

川柳(東京・成近)


 


( 川 柳 )


職歴は1つ苦笑の座り胼胝

固い椅子ばかりだったと尾骶骨

芙美子にはなれぬ私の放浪記

一徹を貧乏神に褒められる

このガンをやっつけるまで死ねません


( ニュースやぶにらみ )


「党首会談のリハーサル」
いずれ、近々、遠からず −野田首相

「中国での販売急減」
横車にやられた −日本車

「iPS細胞」
日本を元気にする細胞ですね −国民


河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

龍翁余話

龍翁余話(250)「“目黒のサンマ”の伝説地を歩く」

今年は有意義な『体育の日』を過ごした。翁(猛暑日や雨天を除いて)ほとんど毎週土曜日にはゴルフに出かけているので、これまで『体育の日』といっても特段、何かをするということもなく、単なる“休日”として無為に過ごしていた(と思う)が、今年の『体育の日』は朝から“運動”を意識した。というのも翁、(以前にも『余話』で告白したことがあるが)3年前の大手術のあとタバコを止めてからというもの、ブクブクと肥り始め、久しぶりに会う友人から「よく育ちましたね」と笑われるほどの完全メタボに成長(?)した。メタボ解消には、バランスのいい食事と適宜の運動(歩き)を、とよく言われるが、いちいち栄養価やカロリー計算など出来ないし、例えば野菜中心の食事を心がけても2,3日で飽きる。運動(歩き)は、夏場は熱中症が怖くて散歩も出来ない。それでもゴルフはする。何という矛盾!それほどに翁はゴルフ好きなのだが、ゴルフは、ボールを打った後、直ぐに乗用カート(電気自動車)に乗って次のポジションに移動するので適宜の運動(歩き)にはならない。ならば、自分で出来る手軽なメタボ解消策は?やはり食欲を抑え、定期的な散歩が一番か・・・

穏やかな小春日和の『体育の日』、ジーパン、半袖シャツにデニム生地のベスト、ズック靴、帽子、それにカメラバッグを担いで午前10時に家を出た。まず目指すは(翁の好きな作家・池波正太郎の『剣客商売シリーズ』に再三登場する)目黒不動尊。いつも車で走る山手通り(環状6号線)の中目黒と大崎広小路(五反田)の間に“目黒不動前”という交差点がある。35年もの間、この道路を走っているのに、まだ一度も参詣したことがない。そこで今日は不動尊(瀧泉寺)参りと、その飛び地境内の墓地に眠る甘藷先生こと青木昆陽の墓、更には『目黒のサンマ』にまつわる伝説地などを訪ねることにした。 
目黒不動尊・本堂 龍口から落ちる独鈷の滝 史跡・青木昆陽(甘藷先生)の墓

我が家の前の中原街道から桐ヶ谷通りに入ると不動尊まで1本道、約30分で着いた。江戸時代、今の目黒一帯は徳川将軍家の鷹狩りの場だった。特に3代将軍家光はこの不動尊を格別に庇護し、鷹狩りの際は必ず参詣したという。本堂登り口の左側に、龍の口から湧水が池に流れる『独鈷(とっこ)の滝』という修行場がある(独鈷とは密教で用いる仏具のこと))。その滝に打たれると病気が治癒するということで江戸庶民の間でも信仰の場所となった。『目黒のサンマ』の逸話も家光と目黒不動尊にからむのだが、それは後に述べるとして、まずは甘藷先生こと青木昆陽の話から・・・8代将軍徳川吉宗に見出された昆陽(儒学者・蘭学者・幕臣)は南町奉行大岡忠相に飢饉対策として甘藷(サツマイモ)の栽培を進言、許可を得て小石川薬園(東京・文京区)、下総国馬加郷(千葉県幕張)、上総国不動堂村(千葉県九十九里町)の3箇所で甘藷を試作、これが大成功して全国に甘藷の栽培が広がり飢饉対策に大いに貢献したという。何故、目黒不動尊の境内に昆陽の墓が?昆陽の遺言らしく、墓には”甘藷先生・青木昆陽“と刻み、生前に建てさせた、との記録がある。なお、毎年10月28日の縁日には”甘藷先生“を偲び『甘藷祭り』が行なわれる。 

茶屋坂 茶屋坂街かど公園 公園内に建つ清水の碑

さて、時代は約130年遡る――鷹狩りに来た3代将軍家光の一行が、とある坂道にさしかかった時、近くの茶屋からまことに香ばしい匂いが漂ってきた。家光が「何の匂いか」と訊くと供侍「サンマという庶民が食する賎しい魚です。上様のお口には合いませぬ」「構わぬ、求めよ」ということで初めて食した焼きサンマの美味が忘れられなくなった家光は以後、魚の話になると「サンマは目黒に限る」と言ったとか。その後、家光は鷹狩りの際は必ずその茶屋で休息をとり、茶屋の老主人・彦四郎を「爺、爺」と呼んで贔屓にしたそうだ。故にこの茶屋は、いつか“爺々が茶屋”と呼ばれるようになり、後世、茶屋の傍の急勾配の坂道は“茶屋坂”と命名された、と(坂の上り口の)木碑に記されている。なお、平成8年から始まった『目黒のサンマ祭り』(毎年9月の第1または第2日曜日)の超新鮮サンマ(5000〜6000尾)は岩手県宮古漁港から無料直送されているそうだ。

『目黒のサンマ』は落語から生まれた逸話だが“爺々が茶屋”は史実。そこで“茶屋跡”を尋ねるべく不動尊から山手通りに出て目黒通りへ、目黒駅近くの権之助坂の途中を左折、“茶屋坂”には辿り着いた。が“茶屋跡”は何処か?重い足を引きずりながら、しつこく尋ね歩くもさっぱり分からない。ようやく田道住区センター(目黒区の会議室貸与施設)のスタッフから「坂下の目黒区2丁目の島村家が子孫」の情報を得て早速その場所へ行ったが見当たらない。茶屋坂の近くに小さな“茶屋坂街かど公園”がある。その片隅に“茶屋坂付近に清水湧く地あり”の石碑が建っている。茶屋には水は付きもの。故に翁(苦し紛れに)そこを“爺々が茶屋跡”と思うことにした。“茶屋跡探し“に夢中になり昼食抜き、休憩なしの3時間歩きはメタボ老人にはかなりの強行軍だったが(帰路は電車)至極元気、気分も秋晴れ、満悦の『体育の日』であった・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

 

茶子のスパイス研究

Mother Earth

もう、10数年近く前になるだろうか…石の買い付けをしている知り合いの人のお供でアリゾナのツーソンで行われた天然石の展示会に出かけた。このショーは年に一度全世界からあらゆる天然石が集まってくる大きなショーなのだ。あまり宝石などに興味のなかった私だったがこの時から天然石に興味を持つようになった。外側から見たらただの何でもない石なのに中身はキラキラ輝いていてその自然が作り上げた美しさに驚いた。その時 ″まるで地球は宝石箱みたい、、、″と感動した。地球はこんな綺麗なものを育み創造しているのだな〜と…その時、Mother Earthという地球の存在感を強く感じた。

今年の夏はその地球の大地から生み出された新鮮なお野菜や果物をたくさん頂く機会に恵まれた。今年のLA滞在中の夏は日系2世の方のお食事作りを中心にお手伝いさせていただいた。今回7−8件訪れた日系人の方の家の庭にはどこの家も日本のお野菜が元気に育っていた。行く度に其々の家の家庭菜園で収穫される季節のお野菜を頂いた。そのおかげで今年はあまりファーマーズマーケットも行かずに新鮮なお野菜が調達出来た。

昔日本から、はるばる遠いアメリカにやってきてこの大地に住み始めたパイオニアである1世の方のご苦労はどんなに大変だったろかと思う。その方が亡くなって次の世代の2世の方の殆どは80代から90代。1世のご両親から受けた、しつけや教育そしてその心を2世の方は継いでおられる。どの人も暖かく彼らに接していると何か祖父母に会いに行くような懐かしさを感じる。何だか昔の良かった日本人の心や精神を持っているように私には思えた。今日本に帰るたびに日本が遠くなっていく気がする。そんな中でここアメリカに住んで1度も祖国の土を踏んだ事のない2世の方々の方がより日本人らしいと思ったりしてしまう。
いんげん きゅうり、トマト、茄子 ズッキーニの花
ズッキーニ バジル、トマト、香草 茄子の花

その方々の中でも印象に強く残った方がE氏。朝4時から起きてせっせと畑仕事をしてその大地から生み出されたお野菜をご近所や知り合いに配って喜んでもらうのが嬉しいのだ。昔はよく魚釣りに行って大きな魚を釣ったらしい。お孫さんと釣りに行った時の写真が新聞に掲載されたのを見せてくれた。先日友人と魚釣りに出かけたと新鮮なまぐろを私にもわけてくれた。今年の夏はそのE氏の畑から出来たトマト、きゅうり、茄子、インゲン、レモン、パセリ、ズッキーニを行く度に山のように頂いた。昔そのあたりはセロリの畑だったらしくセロリも良く育つらしい。E氏と初めてお会いした時に自然と人間の係わり合いがいかに大切なのか、その生き方としてネイティブインディアンの話やら私の大好きなEastern Sierraの自然の話に花が咲いた。その中でも私がSierra Clubのバストリップに参加した時に訪れた秋のJune Lakeは素晴らしかった。真っ青な空にアスペンの黄色の葉のコントラストがくっきりと鮮やかに湖面に映っていた。その湖の事を ” そこには神様がいます ″と普段は英語でしゃべるE氏が拙い日本語でおっしゃった。 “ 私もそう思います ″と答えた。それからそんなE氏にとても人間として親しみを感じるようになった。

第2次大戦の最中に強制収容所に入った時の話もしてくださった。いろいろ嫌な事もあったと思うがちっともその影を感じない。恨みも怒りの感情も持っていない。あるがままの自分の運命を受け入れその中で精一杯前向きに生きてきた方なのだろう。だからその人柄が笑顔に表れている。そんなE氏の近くに住む娘さんは母親が亡くなってから父親の事を気使って頻繁に父親のところに来ていてそんな姿も微笑ましい。
また日本に帰る時期が来た事を伝えると寂しそうなお顔をされたので、また戻ってきますと伝えた。日本に帰る前に娘さんから感謝のカードとギフトを頂いた。そのカードの中に父親が私の日本食にとても満足していたと書いてあってその言葉が私を幸せな気持ちにさせてくれた。 さて次回このE氏の畑を訪れる春にはどんなお野菜が出来ているのだろう。今回オックスナードの農場経営者から頂いた種をE氏の畑で育てていただく事にしたが、それも楽しみだ。
Mother Earth私たちの母なる大地や海から生み出されるあらゆるものが私たちの命を繋いでくれている。そう思うとこの地球がとても愛おしくなる。自然の恵みを享受出来る環境を人間も作っていく努力をしないといつかはこのMother Earthも枯渇してしまうだろう。そのいつかは、自分も存在していないだろうけれどなるべく長く元気で健康でいてほしいと思う、、、

茶子 スパイス研究家

 

 

ジャズ&ポップ−今週のお奨 めアルバム

これまでジャズボーカリストのアルバムをたくさん紹介してきましたが、圧倒的に女性が多く、男性ボーカルはとても少ないです。今回は珍しく男性ボーカリストの紹介です。アメリカミネアポリス出身(1983年生まれ)、現在ニューヨークで暮らしている。
Autumn in New Yorkから始まるこのアルバムは、全曲Jose Jamesの落ち着いた歌声とベルギーのジャズピアニストJef Neveのピアノが落ち着いた大人のムードを漂わせます。
聴けば聴くほど味があるアルバムだと思います。

"For All We Know"   Jose James & Jef Neve

01-Autumn In New York
02-Embraceable You
03-Gee Baby, Ain't I Good To You
04-Body And Soul
05-When I Fall In Love
06-Tenderly
07-Just Squeeze Me
08-Lush Life
09-For All We Know


ジャズアルバムの紹介リスト
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm
《R.O.》

編集後記

PCが誰かに乗っ取られて、犯罪に使われるなんて怖いですね。毎日すごい量のメールが送り付けられてきます。一体どのようにしてメールアドレスを取得しているのか不思議です。怪しいメールは開かないことです。とくに添付ファイルは気をつけたいものです。私も近いうちに、PCをクリーニングしたほうがいいかなと考えています。

Androidスマホ
インターネットラジオでJazzを聴く
以前紹介したJazz Radio-JAZZRADIO.comのアプリでジャズを聴くのはいかがでしょう?
聴き覚えのあるジャズが流れてきます。初めて聴くジャズの方が多いのでうれしいです。
ときどきジョッキーがしゃべる英語がまるでロスで聴いていたFM放送のような錯覚に陥ります。いつでもどこにいても聴けるのがいいですね。ジャズのジャンルを選べます。私はSmooth Jazzを聴いています。

雑貨屋のブログ→ http://zakkayanews.jugem.jp/
雑貨屋ニュースレターのバックナンバーは下記のURLでご覧いただけます。

http://www.zakkayanews.com/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.857

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com