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NO.850             Ryo Onishi              8/26/2012  

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雑貨屋のひとり言

先々週は湯郷温泉に行っていました。この温泉はなでしこジャパンでキャプテンを務めた宮間選手やゴールキーパーの福元選手の地元である岡山県美作(みまさか)市にあります。ちょうどオリンピックでなでしこジャパンが大活躍し銀メダルを取ったので街は祝賀ムードに包まれていました。 スーパーマーケットで買い物をしようとしたら某テレビ局のインタビューでお祝いの一言を言ってほしいとお願いされた一幕もありました。
湯郷温泉で宿泊した旅館のロビーに鈴虫の音色が響きわたっていました。音響効果で演出しているのかと思ったら、本物の鈴虫を飼っていました。きれいな音に心が癒されました。 まだまだ残暑きびしいですが、ぼちぼち秋の虫の声が聞こえてきています。秋はもうすぐそこまで来ているようです。
≪R.O≫

 

マイノリティーの国、アメリカ

アメリカ、特にロサンゼルスのようなところに滞在していると、アメリカ合衆国は決して白人の国でもなければ、英語の国でもないことがわかります。現にこの国には英語を国語とする旨の法律も存在していません。ロサンゼルスのダウンタウン界隈の住宅密集地では店の看板は圧倒的にスペイン語で書かれたものであり、たむろす人も聞こえてくる会話もスパニッシュで溢れています。もともと多民族移民国家であるための宿命なのでしょう。

アメリカ連邦国勢調査局は先ごろ、昨年(2011年)7月1までの1年間に全米で誕生した新生児のうち、半数以上が白人ではなく、マイノリティー(白人以外の少数民族)の両親から生まれたと発表しました。ついに統計上でも全米規模で、マイノリティーの新生児数が白人を上回ったことになります。カリフォルニア州では、すでに1999年からマイノリティーの新生児数が半数を占めていましたが、全米規模でこのようなことは初めてのことです。

今回の発表によると、ヒスパニック系やアジア系、アフリカ系、先住アメリカ人、 また複数の人種背景を持つミックスなどのマイノリティーの新生児が2百2万人で50.4%、白人の新生児の49.5%を上回ったとのこと。ちなみに1990年のマイノリティーの新生児の比率は37%だったというから、いかにマイノリティーの増加率が大きかったかわかります。

新生児だけではなく、全人口についていえば、マイノリティー全体の人口は全人口の36.6%と発表されていますが、州別では上記のカリフォルニア州をはじめ、首都ワシントンDC、ニューメキシコ、テキサス、ハワイの5州でマイノリティーが既に過半数を占めており、(ハワ イ州:77.1%、ワシントンDC:64.7%、カリフォルニア州:60.3%、ニューメキシコ州:59.8%、テキサス州:55.2%)2042年には総人口でも白人の比率が半数以下になる見通しになるようです。

特に当地ロサンゼルス郡は、現在全米で最もヒスパニック系人口が多い郡といわれ、約480万人が在住しているといわれています。これだけ見てもアメリカ合衆国が白人の国ではなくなりつつあることがわかります。

アメリカ国内における、ここ数年の深刻な景気悪化や移民法の厳格化などで移民の数は年々減少しつつあるので、現時点ではヒスパニック系やアジア系移民が減少し、マイノリティーの増加率が縮小の傾向にあるようです。しかし、これまでに移民として入ってきたヒスパニック系の人々は比較的若い人が多く、しばらくは高い出生率を保ち続けるといわれています。

ところで最近10年以上、私の住むロサンゼルス郊外には韓国系の店が増えたことを実感します。一方日系のオフィスや商店が減少していることは否めません。日本に本社を置く回転すし屋さんが私の家の近くにオープンしたりしてはいますが、他方、店じまいする日系店も目立ちます。そしてその日系店のあとにハングル文字の店がオープンしたりしています。

1980年代後半のバブル華やかなりしころ、日本の企業の海外進出が盛んで日本人もロサンゼルスをはじめ、アメリカ西海岸へ大挙して押し寄せました。今の日本の産業界にはあの頃の元気はないとしても、円高、雇用格差など、日系企業にとって海外進出は避けることの出来ない必然のはずです。韓国系の元気の良さに対し、もう少し日系の企業と日本人がロサンゼルス周辺でも元気を取り戻してもらいたいと思うことしきりです。 
河合 将介( skawai@earthlink.net )

 

川柳(東京・成近)


 


( 川 柳 )


幕下で廃めたと父のちゃんこ鍋

大海を夢見て蛙池に古り

肩書きの元にプライドしがみつき

乾杯に義理で付き合う紙コップ

鬼も歳とって金棒持て余し

( ニュースやぶにらみ )

 「募集」
泥縄が作れる人 −野田内閣

「詰将棋」
二手先が読てめない −与野党

「英王子の裸の写真」
それはまずいよ −裸の王様


河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

句会場(千駄木)周辺散歩(63)
*蔵石家の店子―@
『古いこしかた』尾崎喜八 「〜駒込林町の往来は/時おり人のゆききさえもの静かに(略)久しぶりに逢う友の顔を胸にえがいて/片かげをつくっている植木屋の垣根へ私はさしかかる」
 尾崎喜八が高村光太郎を訪ねた時の詩ですが、ここに出てくる植木屋は蔵石家のことで、光太郎の住居はこの蔵石家の借地です。『大きなくさめ』の詩にもうたわれています。
 『わが家』高村光太郎 「二十五番地のアトリエ/我が家の屋根は高くそらを切り /その下に窓が七つ/小さい出窓は朝日を受けて/まっ赤に光って夏の霧を浴びている〜」
 『屋根千6号』より「光太郎さんの家は三角形の洋館で、配達に上がるとベルを押さず、鐘を叩く仕掛けでした。智恵子夫人は体を見せるのがお嫌なのか、扉を細く開けて陰にかくれてらした」(野村酒店,顕太郎さん)
 以下『屋根千9号』より。「〜士族出の植木屋です。父の代ではもう植木の方は(略)千坪ほどの土地で地主に転じていました。光太郎さんにお貸ししたのは庭続きの三十数坪です。(佐々木安正さん) 『智恵子さんはおかっぱ頭に黒いスラックスで、その頃の女性としては変わってました。毎朝、垣根のバラにじょうろで水をあげていました」(荷見きく子さん)  絵から撤退してからの智恵子は、草木染めや機織りに熱中していきます。 「よく伺いましたが、相手をして下さるのはいつも先生で、『奥さまは』と聞くと『二階ですよ』 機を織る音が時々聞こえます。『楽しみなんですよ』って二階を指しておっしゃった。(大畑ちゑ子さn)

龍翁余話

龍翁余話(243)「“遺憾”に思うこと」

日本の政治家や上級官吏、教育機関や公共団体の幹部、企業経営者は、やたらに“遺憾”を口にする。彼らが反国家的、反社会的、非道義的な不祥事を起こしたり、自らの危機管理能力不足からアクシデント(思わぬ事故・故障)、クライシス(不測の危機的事態)に陥った時など決まって“遺憾”を使う。“遺憾”とは、第1義的には“残念・心残り”という意味であり、けっして“謝罪”を示す言葉ではないのだが、まるで過ちを悔い、反省の気持ちを表明しているかのようなニュアンスで多用している。一方、相手の失言・愚行をたしなめたり抗議したりする使い方もある(第2義的意味)。例えば日本が他国から国家主権や名誉に関わる不当、理不尽な暴言・暴挙を被った時なども“遺憾”を使う。「貴国(貴殿)の行為は我が国にとって看過し難い重大事であり甚だ遺憾に思う」。この場合の“遺憾”は多分に非難めいた意味合いを含んではいるのだが、どちらかと言うと遠慮がちで曖昧な表現であり(相手国に対して)それほど強いインパクトを与えるものではない。成熟した国家が相手国に対して事を大きくしない配慮から使われる“外交慣用語”であることは承知しているが、翁のような口の悪い野人は、こんな“迫力のない非難・抗議”では気がすまない。ましてや日本の、この“配慮外交”が理解できない未成熟な国家に対しては、翁、いつも切歯扼腕(せっしやくわん=歯ぎしりし、腕を強く握り締めるほどに怒り悔しがるさま)の思いをしている。

その卑近な例として、かの国のバカ大統領が竹島に上陸したり、国際的、歴史的恥ずべき愚行とも気がつかずに(竹島に)石碑を設置したり、そのバカ大統領が天皇陛下に対して不敬・不遜な発言をしたり、野田首相の新書を受け取らずに日本へ送り返すなど外交上あるまじき非礼を(ああ、哀れ!非礼とも気付かずに)やってのけたり、一方、中国(香港)の愚連隊どもが我が国固有の領土・尖閣諸島の領海内にドブネズミよろしく侵犯し魚釣島に上陸した・・・これらの蛮行に対して首相や官房長官、外務大臣、防衛大臣らが毎日のように“遺憾”を発し続けた。

それより少し前(7月3日)、ロシア首相のメドベージェフが、これまた歴史的にも国際法上でも日本固有の領土である北方領土の1つ国後島に上陸した。2010年11月1日(当時、彼は大統領)以来、2度目の“不法入国”である。そもそもロシアの政治家どもは昔から約束が守れない人種だ。1941年(昭和16年)に日本とソ連(今のロシア)の間で相互不可侵などを定めた『日ソ中立条約』が締結された。にもかかわらず、戦局が終焉に近づいた1945年8月、ソ連はこの条約を一方的に破棄し、樺太(今のサハリン)や北方4島を含む千島列島を侵攻、日本の敗戦を機にソ連は市民を北方4島に移住させ実効支配体制を作った。これまでに日本は北方領土問題に関してソ連(〜ロシア)の歴代トップと交渉を続けてきた。ゴルバチョフとも、エリツインとも、プーチンとも、メドベージェフとも議論してきた。特にメドベージェフは当初、北方領土問題解決には意欲的な姿勢を示していた。2008年7月の北海道洞爺湖サミットで彼は、福田康夫首相(当時)に対して、更に同年11月に麻生太郎首相(当時)に対して「北方領土問題が解決されれば、日露両国は最高水準の関係になる。この領土問題の解決を次世代に委ねることは考えていない」と日本側に大いなる期待を持たせた。ところが日本政府は、過去に煮え湯を飲まされた苦い教訓(約束を反故にする伝統的ロスケ手法)を忘れ、コロッと騙された。奴は2010年11月1日に国後島へ不法上陸、更にこの7月に再不法上陸をして「日本は、ロシアの主権である北方領土に対して口を挟む余地はない」とほざいた。そして日本政府はただ“遺憾”を述べるだけで目に見える対抗手段をとってはいない。されっ放し、言われっ放しだ。

戦後日本は“何事も平和的解決”をベースにして来た。そのことは国際的にもそれなりの評価を得ている。思えばそれは、長年の自民党政権下で日本は経済大国となり、強固な日米関係を主軸とする国家体制の構築で周辺諸国はアメリカの経済力・軍事力を怖れ、日本の経済力に一目を置いていたから“平和的”が機能した。ところが、民主党政権下、鳩山、菅の無能政治で日本の内政・外交が脆弱化し、日米関係にも翳りが出始めた。その間、経済・軍事大国化した中国は「日本・アメリカ怖るるに足らず」とばかり露骨な覇権主義を強行し出した。それに乗じて(友好国であったはずの)韓国までが(人気低下の)バカ大統領の“最後のあがき“とも言える竹島(島根県)への不法上陸と滑稽な石碑設置、天皇陛下への不敬・不遜発言、(とっくに決着済みの)慰安婦問題、非常識な新書返送などの暴言・愚行が演じられ、前述のように日本政府の“遺憾”を連発する事態となった。

野田首相は24日、首相官邸の記者会見で、韓国による竹島の実効支配を“不法占拠”と明言した。首相による領土・領海に関するこの異例記者会見は、国内外に日本の立場への理解を求める効果はあった、と翁は評価する。それにしても野田首相演説の中に不要な形容詞(装飾語)が多過ぎる。「韓国大統領の竹島上陸、香港活動家らの尖閣諸島への不法上陸事件は遺憾の極み。看過出来ない。国の主権、領土・領海を守るために毅然とした態度で冷静沈着、不退転の覚悟で臨む」と言った。“毅然・冷静沈着・不退転”はすでに野田の慣用語。翁なら一言「他国の侵略を死守する」で済ませるのだが・・・

領土問題は、オールジャパンで“侵略者”に立ち向かわねばならない。“平和的”を唱えていたら100年先でも解決は望めないし“平和ボケ”のままでは日本国は無くなる。ならば、いかなる手段を講ずればよいか。翁、けっしてドンパチを望むものではないが敵国を牽制するだけの(法整備による)軍事力・警察力の強化とそれに伴う領土・領海・領空警備体制の強化、更に(米国の出方次第だが)強力なる日米安保の再構築、そして何よりも日本人一人ひとりの愛国心の高揚が望まれよう。いずれにしても長年の日本の悪癖“遺憾しか言えない配慮外交”を考え直す時期が来たようだ・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

 

茶子のスパイス研究

今週はお休みです。

茶子 スパイス研究家

 

 

ジャズ&ポップ−今週のお奨 めアルバム

雑貨屋842号で紹介しました"Waltz For Debby"はBill Evansの代表作ですが、1964年にMonica ZetterlundがBill Evansとともにアルバムをリリースしています。
1964年と言えば東京オリンピックが開催された年です。あれから38年経っていますが、今でも色あせずに良い感じで聴けるのはジャズの魅力 だと思います。

"Waltz For Debby"  Monica Zetterlund with Bill Evans

01-Come Rain Or Come Shine
02-Beautiful Rose (Jag Vet En Dejlig Rosa)
03-Once Upon A Summertime
04-So Long Big Time
05-Waltz For Debby (Monicas Vals)
06-Lucky To Be Me
07-Sorrow Wind (Vindarna Sucka Uti Skogarna)
08-It Could Happen To You
09-Some Other Time
10-In The Night (Om Natten)
11-Come Rain Or Come Shine (Alternate Take)
12-Come Rain Or Come Shine (Alternate Take)
13-Lucky To Be Me (Alternate Take)
14-It Could Happen To You (Alternate Take)
15-It Could Happen To You (Alternate Take)
16-Santa Claus Is Coming To Town


ジャズアルバムの紹介リスト
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm
《R.O.》

編集後記

土曜日の朝、近くのスーパーに特売の商品を買いに行きました。開店早々なのに、結構な数のお客がいました。みなさん朝の特売目当てできているんですね。
日曜日の朝、近くの電器量販店で決算セールがあり、チラシに目玉セールがあったので、開店前に行きました。すでに数人待っていました。私も並 びまして、扇風機を650円で買いました。 午後からは梅田で、ファッションブランドの最後のサマーバーゲンをやっていました。あちこちで特売セールをやっているので目が離せません。

iPadとAndroidスマホ
iPadでも使っていたLINEという通信アプリをAndroidのスマホにインストールしました。このアプリのお陰で携帯メール(ドコモ)を使わず無料でメールができます。無料通話もできるので特定の人と通信するのにとても便利です。


雑貨屋のブログ→ http://zakkayanews.jugem.jp/
雑貨屋ニュースレターのバックナンバーは下記のURLでご覧いただけます。

http://www.zakkayanews.com/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.850

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com