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NO.823              Ryo Onishi              2/17/2012  

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雑貨屋のひとり言

最近、子供の英会話クラスのCMを目にしますが、ちょっと気になります。幼児の時から英語を学ばせ、英語を流暢に話せるようにしてあげたいという親の気持ちはわかりますが、日本語もまともに話せないのに英語を一所懸命やらせてもバイリンガルにはなれません。河合さんがよく言われていた、どっちも中途半端なセミリンガルになってしまうかもしれません。グローバル化対応が即、語学だという考えるのは早計な気がします。
日本人として立派なアイデンティティをもった人間を育てないとグローバル化対応はできないのではないでしょうか?
≪R.O≫

 

プラスティック・バッグ

私たちが若いころ、買い物に行く時、「買い物かご」を持参するのがあたりまえでした。それがいつの間にか、お店側が商品を紙袋やビニール袋に入れてくれるようになりました。この傾向はいつごろからだったでしょうか。今ではちょっと気の利いた店ならロゴ入りの洒落たバッグが用意され、またコンビニやスーパー・マーケットなどでもプラスティック・バッグ(日本での通称ビニール袋)に商品を入れてくれます。そしてこれらバッグは無料で提供されるのが普通です。

最近、日本でもエコ推進と環境問題を重視する観点から、スーパー・マーケットやコンビニで、いわゆるレジ袋の廃止、または有料化が進んでいると聞きますが、アメリカでも自然環境を保護する観点などから、ショッピング・センターやコンビニで商品をいれてくれるポリエチレン製レジ袋を廃止しようとする動きがあり、ロサンゼルス周辺の自治体で顕著です。

海、山、川、公園などに捨てられる買い物用プラスティック・バック(日本での通称ビニール袋)の量は半端でなく、環境汚染が著しく進んでいるのです。ロサンゼルス市の場合、この種のバッグの使用量は市内全域で年間最大23億枚と見積られ、その弊害は今や顕著になっています。プラスティック・バッグを禁止することにより、道路や海洋の汚染を減らすことができ、また、大量のプラスティック・バッグが「ゴミ」となっている現状を踏まえ、環境、資源、コストなどが見直される時代に入りつつあります。

すでに販売店によっては袋を有料化したり、客がマイバッグ持参で買物をすることを推奨する運動が行われたりしています。また、店にとって無料のレジ袋の減少・廃止によるコスト削減や、その店の名入りのマイバッグ販売などを新たなビジネスチャンスと位置づけようとする動きもあるようです。

プラスティック(ポリエチレン)の原料であるエチレンは、その殆どは石油が原料であるので、資源を大切にしようという動きにも連動しています。レジ袋削減によってその分の石油資源を他の用途に活用することが可能であるからです。しかし、レジ袋を廃止したことにより万引き被害の増加など、マイナスの側面もあり、売る側の商店にとって頭が痛いのも確かなようです。

私の住むロサンゼルス郊外のトーランス、ガーディナ地区でもマイバッグ持参で買い物をする主婦を見かけるようになりました。ロサンゼルス周辺で買い物用プラスティック・バックを規制する動きがあり、ロングビーチ市では昨年8月からプラスティック・バッグの配布禁止条例が施行されました。施行は2期に分けて行われ、ターゲットやウォルマートなどの大型小売店では昨年8月1日から、スーパー・マーケットや薬局などの小規模店では今年1月からとなっています。施行後は客が買い物時にこれらバッグを必要とするときは10セントで購入しなければなりません。

マンハッタンビーチ市でも1月14日から、レストランや食料品店、薬局で、買い物用プラスティック・バッグの配布禁止条例が適用されました。実際に条例が施行されるのは、各店舗で今あるプラスティック・バッグが消費されるのを待って4月14日以降となっています。また商業施設などでは7月14日から条例が適用されます。これらのところでは、消費者には今後は代わりに再生利用可能な紙袋が配布され、違反した店舗には千ドルの罰金が科せられることになります。

その他カリフォルニア州では、サンフランシスコをはじめ、サンタモニカ市、マリブ市、ロサンゼルス郡の非市制化区域などでも同様の条例がすでに施行されており、これらの自治体では、買い物の際にプラスティック・バッグが必要な人は10セントで購入することになっています。資源の有効活用、エコ推進、環境保全などといった言葉が毎日の生活にとってキーワードになりつつあるようです。
河合 将介( skawai@earthlink.net )

 

さくらの独り 言 「」

今週はお休みです。

川柳(東京・成近)


 


( 川 柳 )

制服のパパはお酒を飲んでない

アキバ系とか人形の服を着て

見え見えの見栄ブランドで飾り立て

ブランドの街で清楚が振り向かれ

貧乏を自称笑顔を身に纏う


( ニュースやぶにらみ )

「トラブル続き」
今度は料金自動値上げ装置が −東電

「政党支持率16%、17%」
これが消費税税率ならなあ −民主党、自民党

「休眠預金活用とか」
うっかり寝ていられない −虎の子


河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

龍翁余話

龍翁余話(218)「何故無くならない?振り込め詐欺」

テレビや新聞などで“オレオレ詐欺”(“振り込め詐欺”)事件が、しょっちゅう報道されているのに、人(特に高齢者)は何故、こうも簡単に騙されるのだろうか? いつもそう思うのだが、これらの詐欺事件に限らず、天災、人災も含め、人間、どこかに「自分だけは大丈夫だ」という“漠然とした安心感”や“過信”があるのだろう。実際に被害に遭ってみて、その“漠然とした安心感”や“過信”が、いかに“油断”であったか、ということに、やっと気づく。

ちょっと話が脇道に逸れるが、翁も若い頃からこの“漠然とした安心感“や“過信”のせいでいくつか失敗を経験し、今思い出しても悔しかったり恥ずかしかったりして苦い気持ちに陥ることがある。ただ、いずれも“大事”に至らなかったことは幸いであったが・・・加齢とともに“過信”はおろか“自信”も薄らぎ、近年はすっかり臆病になり、特に2009年と2010年の癌手術以後、健康に関しては不安がいっぱいで飲食は勿論のこと生活行動全般、例えば車の運転、混雑する道路や坂道、階段での歩き、電車やスーパーなど人混みの中では、かなり用心深くなった。よく言えば、この年齢になってようやく自己の危機管理(Self risk management)を考えるようになった。変わらないのは“口の悪さ”だけ。

その“口の悪さ”は死んでも治らないが、たまには役に立つこともある。時々、わけの分からない電話がかかる。受話器を取って(低い声で)「おい」と言う。翁自身は「はい」と言っているつもりだが電話だと「“おい”に聞こえて感じが悪い」と知人から非難されることもあるが、それはさておき、わけの分からない電話の主は(男であれ女であれ)“電話慣れ”していて実に流暢に早口で「こちらは○○ですが」と、さも一部上場にありそうな企業名、または公的団体名に似せた名称を名乗る。「知らんな、用件を言う前に、君はいったい誰に電話したのか?俺のフルネームを言え!」と言い返すと「ああ、間違いでした」と言ってガチャンと電話を切る。「無礼者!」と怒鳴るが、後の祭り。たぶん、手当たり次第の電話セールスだろう。まさか、翁の所に“オレオレ”は掛けて来ないだろう(根拠のない“漠然とした安心感”?)

話を戻そう――電話やハガキなどで相手を騙したり脅したりして金銭の振り込みを要求する犯罪行為、つまり“オレオレ詐欺”“なりすまし詐欺”“架空請求詐欺”“融資保証金詐欺”“還付金等詐欺”などが従来は別々な名称で呼ばれていたが、警察庁では2004年12月から名称を統一して『振り込め詐欺』と呼ぶようになった。冒頭に述べたように、政府や行政機関、マスコミがあれほど警戒を呼びかけているのに、この種の犯罪がいっこうに無くならないことに、翁、非常な腹立たしさを覚える。騙す奴に対しての怒りは当然だが、騙される人も何故もっと用心しないのだろうか、不思議で仕方ない。やはり(前述のように)「自分だけは大丈夫だ」という“漠然とした安心感”があって、そこに“油断“(心のスキ)が生じる。詐欺師たちは(特に情の深いお年寄りたちの)心のスキ間(優しさ)につけ込んで息子や孫の災いをデッチ上げ動揺させた挙句、同情的な甘言や恫喝で金銭を振り込ませる、何とも卑劣極まりない犯罪だ。”オレオレ詐欺“や“なりすまし詐欺“がその典型だが”儲け話詐欺“のように「元金100万円で年利1割5分(15万円)の配当」などという、ちょっと冷静に考えれば(今の時代)そんなウマイ話があるはずもないのに“欲”に駆り立てられて、虎の子を根こそぎ持っていかれるケースも多い。ああ、哀れ!

警察庁がこのほど発表した『平成23年中の“振り込め詐欺”被害状況』を見ると、全国合計で発生件数6,255件、被害額約111億3,500万円。これは平成19年(約251億)、平成20年(約276億)から見ると激減したが、平成21年(約96億円)、平成22年(約82億)に比べれば、また増加傾向にある、という。これは犯罪発生件数が増えたのではなく、1件当たりの被害額が多くなった、と警察庁では分析している。

詐欺師たちの“振り込め”手口としては、息子や孫を装って「株で失敗した、その穴埋めをしなければ裁判沙汰になる」「会社のカバンを盗まれた」「誤って女性を妊娠させ慰謝料を払わなければならない」「自動車事故を起こした。相手の車は外車(高級車)」「友人の保証人になった」など。声で分かりそうなものだが、切り出しに「やあ、おじいちゃん(おばあちゃん)、俺、誰だか分かる?」「あ、太郎かい?」「うん、太郎だよ、風邪を引いて声が出ぬくいけど、ごめんね」、などと、こんなことで騙されることもあるので「安易に息子や孫の名前を口走ってはいけない」と警察では注意を呼びかけている。当初は単独で子や孫を演じていたが、近年は“債務者”を装って困窮を訴えるのに加え“債権者”役の男も電話口に出て「至急弁償をしなければヒドイ目に遭わせる」などと脅迫したり、被害を受けたと称する被害者役、担当の警察官役や弁護士役などを演じる “劇団型”が増えてきたそうだ。

翁は常々、お年寄りの友人に「不審な電話が来たら、あれこれ問答しないで“相談すべき人物がいるので、その人と相談して返事をするから、電話番号を教えなさい”と言えば、たいてい(相手は警戒して)2度と電話して来ない」とアドバイスしている。実は先日、川崎市に住む独り暮らしの老婦人(長年親しくしていただいた翁の先輩=故人=の奥さん)から「龍翁さんのご忠告で難を逃れました」という電話を頂戴した。スペースの都合で内容は割愛するが、要するに“振り込め詐欺”に該当する“脅迫電話”だったようだ。翁の忠告というより、老婦人の落ち着いた、冷静な対応が功を奏したのだろう。勿論、しつこい電話やハガキなどは警察に相談することをお薦めするが、まずは“不審な電話は騙しの電話”と決め込んで間違いない。お年寄りたちよ、卑劣な詐欺師共に騙されるな、老人パワーで“振り込め詐欺”を殲滅しようではないか・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

 

茶子のスパイス研究

今週はお休みです。

 

 

ジャズ&ポップ−今週のお奨 めアルバム

1950年代からトランペットプレーヤーとして第一線で活躍し、1960年代からは音楽プロデューサーとしても活躍を始めました。彼がもっとも成功を収めたのはだれでも知っているマイケルジャクソンのアルバム「スリラー」です。
17曲(1時間17分)が収録されており、お得感があります。
聴き覚えのある曲が出てきます。
4曲目のSoul Bossa NovaはテレビのCMで聴いた方もおられると思います。
7曲目のIronsideは鬼警部アイアンサイドのテーマ曲です。
17曲目のAi No Corridaは大島渚監督の「愛のコリーダ」から由来しています。これはポップ調の曲なのでジャズって感じはしませんが。
1933年シカゴ生まれで現在78歳。

Quincy Jones "The Very Best Of Quincy Jones"

01-Quintessence
02-Little Karen
03-Straight,No Chaser
04-Soul Bossa Nova
05-Bossa Nova U_S_A
06-Killer Joe
07-Ironside
08-Hikky Burr
09-Everything Must Change
10-Body Heat
11-If I Ever Lose This Heaven
12-Stuff Like That
13-I'm Gonna Miss You In The Morning
14-Superwoman
15-Tell Me A Bedtime Story
16-Somethin' Special
17-Ai No Corrida

 
ジャズアルバムの紹介リスト
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm
《R.O.》

 

編集後記

日照時間が長くなってきました。少しずつ春に近づいているようですが、寒さのほうはまだまだ大変きびしいものがあります。
トロントでアマチュア無線をやっていたころ、2月のある日の東京のハム局との交信を思い出しました。
東京のハム局:「トロントはずいぶん寒いんでしょうね?」
私:「家の外はマイナス10度です。でも部屋の中は20度なので半袖でいます。」
東京のハム局:「東京は10度です。家の中も10度なので、ストーブを抱えています。」
私::・・・・・・

アフリカのマダカスカル島で体長3センチくらいの超小型カメレオンが発見されました。よくここまで生きてこられたものですね。絶滅寸前みたいですので、なんとか保護してもらいたいです。先日観た、宮崎監督のアニメ映画、"借り住まいのアリエッティ"の小人がいても不思議はないかもしれません。

≪iPadアプリ≫
Smapo
スマートフォン用のアプリです。iPadも同類ですのでダウンロードしてみました。
スマポ(Smapo)とは、お店にチェックインするとポイントが貯まる携帯電話向けアプリ。
ポイントの貯め方はカンタン。
対象のお店に行ってアプリ内に現れる「Tap」を押すだけ。
1つの売り場につき10〜30円相当のスマポがもらえる。
商品を眺めているだけでポイントが貰えるなんて!
もちろん商品を購入したら更にオトク。
1,000円の購入につきスマポ30ポイントが付与される。
単純計算、ポイント還元率は3倍にアップ。
貯まったポイントは、参加企業が発行する商品券などに交換できる。
参加企業は、大丸・ビックカメラ・ユナイテッドアローズなど。
今後も参加企業は増えていくとのこと。
今度ショッピングに行くときは「スマポ」アプリのダウンロードを忘れずに。
アイフォーンとアンドロイド携帯に対応している。
大阪や神戸に出たら、対象の店が多いので、歩いて見回るだけでポイントが溜まりそうです。

雑貨屋のブログ→ http://zakkayanews.jugem.jp/
雑貨屋ニュースレターのバックナンバーは下記のURLでご覧いただけます。

http://www.zakkayanews.com/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.823

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com