2012年を迎えました。当地ロサンゼルスで発行されている日系新聞の「羅府新報」編集部から恒例の新年特別号用読者アンケートの設問がE-メールで送られてきました。以下は設問全文と、私が返信した回答です。
謹啓、速いもので、今年も残すところひと月余りとなりましたが、あなた様にはご健勝の日々をお過ごしのこととお喜び申し上げます。
さて、羅府新報ではただいま、来年の新年号に向けて編集制作の作業を進めております。つきましては、本紙恒例の新春読者アンケートに是非ともご協力いただきたいと存じ、メールを送らせていただいております。
アンケートの設問は全部で5つあります。その全部にご回答いただければ幸甚ですが、5つのうちの何問かを選択し、ご回答いただいても結構です。ホリデーシーズンを迎え、ご多忙のところ誠に恐縮ですが、暫しお時間を頂戴いたし、12月9日(金)までにメールにてrafuj@earthlink.netまでご回答をお寄せくださいますようお願い申し上げます。
なお、ご回答には「お名前」とお住まいの「都市名」も忘れずに記入してください。
以上、宜しくお願い申し上げます。 謹白 |
『2012年新年号用の読者アンケート設問』
(1)東日本大震災による福島第1原子力発電所の事故は、原発の抱える問題点を改めて世界中に提起しました。原発依存か脱原発か、いろいろな考えがありますが、あなたのご意見をお聞かせください。
(2)米国をはじめ、世界各国で社会的格差が広がっているといわれます。公正な社会のありようを求めて反格差デモも広がっていますが、こうした事象に対するあなたのお考えは?
(3)環境保全や資源保護の観点から、マーケットなどでのプラスチックバッグ使用が中止される傾向にあります。賛否を含めて、対応策などお教えください。
(4)2012年は大統領選挙の年です。オバマ大統領の再選なるか、それとも共和党の政権奪回なるかどうか、あなたの予想は?
(5)自分はやっぱり日本人だなぁー、と感じる時がありますか? あるとしたら、それはどんな時ですか?
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私の『アンケート回答』
(1):重大な危険をはらむ原発は無いことが理想だが、エネルギー供給を確保するためには、代替エネルギーが確保されるまで、当面は依存せざるをえないと思う。
しかし、健康や環境へのリスクを勘案すれば、原発への依存度を徐々に少なくすべきであり、一部でいわれている『卒原発』の考え方に賛同したい。そのため、国は法的な規制緩和や財政的な支援を加速すべきだ。
(2):米国だけでなく、世界的に社会格差が拡大しており、反格差デモは当然だと思う。日本は比較的おとなしいが、将来への不安に満ちているはずだ。日本の若者はもっと立ち上がるべきだ。
(3):1960年代ころまでは買い物に行くときは「買い物かご」持参が当たり前だった。最近、ロサンゼルス周辺の海岸や公園に大量のプラスチックバッグがゴミとして散らかっている。マイバッグの発想をもっと普及すべきと思う。
(4):共和党が政権奪回するのではないか。アメリカの経済悪化や弱体化はオバマ大統領(政権)だけの問題ではなく、国の構造的問題だと思う。しかし、今の雇用状況や格差の現実を直視したとき、アメリカ国民は現政権に対する忍耐の限界を超えていると思う。
(5):数ヶ月前、英国の経済誌が、米大統領や独首相らが、財政赤字やユーロ危機に際し、痛みを伴う決断を避け続けていたのを「日本化している」と批判する記事を掲載した。日本のトップ・リーダーの決断力の欠如を突かれ、かえって反発心がわき日本を弁護したくなった。改めて自分が日本人であることを実感した。
河合 将介( skawai@earthlink.net ) |