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NO.793               Ryo Onishi              7/24/2011  

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雑貨屋のひとり言

女子ワールドサッカーの決勝戦はタコのパウロ二世が予想したとおり"なでしこジャパン"の感動的な優勝となりました。まだ日本中の人が優勝の余韻を楽しんでいると思います。当日、5時20分ごろ目が覚めたのでテレビを見たら1対1で延長戦に入っていました。
アメリカチームに2点目を決められたときはもうダメかと思いましたが、よく同点に追いつきPK戦に持ちこめたものだと思います。
"なでしこジャパン"の粘り強さ、あきらめない気持ちが優勝に結びついたと思います。今回、一番感心させられたのは"なでしこジャパン"のメンバーがいつもニコニコしていて大舞台にも動じず平常心でプレーしていることでした。今の日本に元気と勇気を注入してくれた勝利でした。"なでしこジャパン"のみなさん、感動をありがとう!
"なでしこジャパン"のメンバーのうち、澤選手をはじめとする7名が神戸が本拠地のINAC神戸レオネッサの選手というのも嬉しいです。≪R.O≫

 

ロサンゼルス学校区の肥満対策

 【筆者注:今回は連載中の『サウスベイ経営セミナー15年を振りかえる』シリーズを中断させていただき、表題のテーマとさせていただきます】

これまで当欄で、何度かアメリカ西海岸周辺の人々の肥満問題を取り上げましたが、この問題は行政当局としても無視できない問題となっています。最近のニュース報道によると、全米でも最大規模の統一学校区(Unified School District)であるロサンゼルス統一学校区では児童の肥満対策の一環として、学校内では糖分が多く児童の健康によくない味付き牛乳の販売禁止に踏み切ったということです。これにより、この学校区では7月1日からチョコレートやストロベリーなどの味の付いた牛乳は販売禁止となります。全米ではすでにビバリーヒルズをはじめ、首都ワシントンD.C.などが学校での味付け牛乳販売を禁じ、普通の牛乳だけを販売しているようです。

 また、1日約65万食を提供しているこのロサンゼルス統一学校区のメニューも変更の予定であり、コーン・ドッグやチキン・ナゲットなどの油分の多いファースト・フードはメニューから消え、野菜を多く取り入れた料理を増やし、カリフォルニア寿司ロールやエスニック料理も加わるのだそうです。

 ロサンゼルス統一学校区では既に2004年から学校内での炭酸飲料の販売を禁止、翌2005年には、塩分と飽和脂肪の摂取を制限し、トランス脂肪酸が含まれる食品の提供も禁止しています。

 現在、ロサンゼルス郡では児童のおよそ3人に1人が肥満であるとされ、保護者の多くも風味付きの牛乳は過剰に糖分が含まれているとして、禁止を求めていたようです。ただ、問題は、今回校内で販売が禁止される風味付牛乳を飲まなくなっても、この同学校区が朝の給食事に提供している、いちごジュースなど他のジュースが高い糖分を含んでいるということです。そのうえ、児童たちが飲む牛乳の約60%が風味付きであり、風味付き牛乳が飲めなくなると、子供たちの牛乳需要が減り牛乳そのものの売り上げに打撃を与えかねないか懸念されます。

 学校のフード・プログラム全体を管轄するアメリカ農務省は、学校での風味付き牛乳の提供は現時点では認可しており、ニューヨーク統一学校区などでは依然風味付き牛乳は飲まれているようです。

インターネット版の世界ニュースを見ていたら、ハンガリー議会でも7月11日、通称「ポテトチップス税」法案が可決されたと出ていました。国民の肥満防止が目的で、カロリーの高い菓子類や清涼飲料水に課税するのだそうです。

 アメリカやハンガリーのこうした動きは日本にとっても決して他人事ではなさそうです。 
 河合将介(skawai@earthlink.net)

さくらの独り 言

今週はお休みです。

川柳(東京・成近)


 


( 川 柳 )

完済のローンに白髪労られ

がみがみが逆に恋しい父の老い

薬漬け長寿の文字が病んでいる

四捨五入 五で人生の綱渡り

目標を完走に変えマイペースー


( ニュースやぶにらみ )

「モー」
 鳴き声でなくて泣き声でず−放射能牛

「お詫び」
絵に描いた文字でした −マニフェスト

「出世頭」
なでしこ −秋の七草


河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

龍翁余話

龍翁余話(190)「男の花道」

最近、これほど爽やかな記者会見があっただろうか、それも立て続けに―――“世界一・なでしこジャパンの凱旋会見”と“大関魁皇・引退会見”の2つ。 目をこすりながら観たあの“日米決戦”はドキドキ、ハラハラ・・・同点ゴール、そしてPK戦で勝利が決まった瞬間、テレビの前で叫んだ「やったア!バンザイ!」。普段、サッカーにはそれほど興味を持たないしテレビ観戦もしない翁だが、今回ばかりは“にわかサポーター”になった。
大いに興奮し感動した。帰国後の“なでしこジャパン”の面々は各テレビ局に引っ張りダコ。いつ視ても、誰を視ても、爽やかな表情の選手たちばかりだった。そしてもう1つの爽やか会見は“大関魁皇の引退会見”。

魁皇は福岡県直方市出身。本名は古賀博之、1972年生まれ。そして何と今日(7月24日)が彼の(39歳の)誕生日だ。地味で実直で信義に厚く、(翁好みの)いかにも古武士然とした力士、しかも同じ九州人ということもあって、翁、かねてより魁皇に声援を送っていた。
身長185cm、体重164kg、幕内優勝5回、得意技は右上手を取っての豪快な上手投げと寄り、そして強力な小手投げ。「魁皇のあだ名は怪力右腕の破壊王(破魁皇)。右の小手投げ、相手の腕をきめて振り回す“必殺技”が相手力士に恐れられ、これまでにどれだけの力士が病院に行かされたものか。右腕できめられ(肩や肘を)壊される前に自分から土俵の外に飛び出した、という力士もけっこういた」(読売新聞)。それでいて、魁皇に恨みを抱く力士は1人もいないという。それは、彼がいかに“力持ちだが気は優しい”人柄であるかを物語る。「温厚な人柄は個性派ぞろいの力士たちをまとめ上げることにも役立った。2003年の名古屋場所、髷(まげ)をつかんだとして反則負けした朝青龍が、勝った旭鷲山に(後日)イチャモンをつけ、モンゴル語で罵り合い、あわや乱闘、という時に魁皇が“いい加減にしろ!”と割って入り事なきを得た。以後、(魁皇は)白鵬や日馬富士らモンゴル出身の力士たちから一様に尊敬され慕われている」(読売新聞)。

初土俵は、若貴兄弟や曙(いずれも元横綱)と同じ1988年(昭和63年)の春場所。以来、23年の長きにわたる現役生活、2000年9月に大関に昇進してから10年以上、1度も関脇に陥落することなく大関の座を守り続けた。この7月場所は元・千代大海(現・佐ノ山親方)と並ぶ史上1位タイの大関在位数65場所目。初日から3連敗し苦戦を強いられたものの4日目で元横綱・千代の富士(現・九重親方)が持つ大記録・通算1045勝に並び、翌日に2勝目、7日目に3勝目をあげて通算勝ち星史上単独1位となる1047勝の金字塔を樹立した。その達成感と持病の腰痛悪化で魁皇は遂に引退を決意、師匠と相談の上、20日に日本相撲協会へ引退届けを提出、同時に年寄“浅香山”の襲名が承認された。師匠の友綱親方(元関脇・魁輝)と一緒に記者会見を行なった魁皇に涙はなく、実に明るく爽やかな表情だった。「もう1つ上(横綱)とか、地元福岡で優勝したいということもあったが後悔はない。
幸せな23年間の現役生活だった。師匠をはじめ相撲関係者、大勢のファンに心から感謝申し上げたい」と(あの人懐っこい)笑顔を残して会見を終えた。あとで聞いた話だが、引退発表の当日の朝も(普段と同じように)稽古場に出て準備体操、また割り、四股、すり足などの“稽古の基本”を繰り返したという。いかにも“稽古の虫・魁皇”らしいエピソードである。

ところで翁、歳を重ねるごとに『男の花道』(物事の終わりの在りよう)を考えることが多くなった。端的に言えば“何事も自分(龍翁)なりに、かっこよく終わりたい”ということだが、そもそも『花道』というのは、歌舞伎劇場の観客席を縦に貫いて舞台に至る(役者が出入りする道)廊下。もともとは(江戸時代の初期)に発生した役者に花(祝儀)を渡すための通路であったそうだ。その後、相撲場で力士が支度部屋から土俵に出入りする通路も『花道』と呼ばれ、いつの間にか“世の注目や称賛が一身に集まる華やかな場面、人に惜しまれて引退する時”という広義が生まれた。『龍翁の花道』は脚光も称賛もない、ただ、己れが納得する(人生の)締めくくりを考えたい、ということだが、それはさておき、魁皇の記者会見を(テレビで)視て“男の花道、かくありたい”と思った次第。

今年、大阪松竹座1月公演『寿初春代歌舞伎』で坂田藤十郎主演、松本幸四郎・染五郎親子競演による『男の花道』が上演された。そもそも、この『男の花道』は小国英男(戦前から活躍した日本映画の脚本家)の原作で1941年(昭和16年、大東亜戦争開戦の年)にかの名優・長谷川一夫主演で映画化(発表)された作品、“報恩の美学”(男の仁・義・愛)を謳った名作である。翁、残念ながら(長谷川一夫の)映画も(坂田藤十郎の)芝居も観ていないが、物語だけは知っている。故に(特に)近年“龍翁流・男の花道”の在りようを探しているのである。

魁皇の『男の花道』を視て、現政界(菅首相)を連想した人も多かったのでは?“やめろコール“の多い中、生来、粘り腰の強い男なのか、意地になっているのか、それとも無神経なのか、どちらにしても政治家、ましてや首相にあるまじき無責任な思いつき発言、空ろな眼(まなこ)でシドロモドロの国会答弁、閣議前の顔揃え(撮影)時の、各閣僚たちの”首相無視表情“、など、菅直人には首相の貫禄も信頼も期待も皆無、”民主党政権終焉の序奏“が一段と顕著になって来た。本来、翁は小沢・鳩山・菅を”日本を滅ぼす極悪3人組“と非難し、民主党議員の多くに”獅子身中の虫“、”売国奴“がいることを警戒していた。これまでの『余話』でも具体的に彼らを名指しした。翁は断言する、菅直人の”男の花道“(惜しまれる首相)、民主党の”政権の花道“(惜しまれる政党)は絶対に無い。

今日は魁皇の39歳の誕生日、これまでに多くの感動を与えてくれた“魁皇相撲”に感謝、そして彼の『男の花道』に惜しみない拍手を・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

ジャズ&ポップ−今週のお奨 めアルバム

アメリカのスウィングジャズとヨーロッパのジプシー音楽を融合したジプシー・スウィングのギター演奏はすごいインパクトがあります。ギターだけでこれだけ聴き応えのある演奏ができるのかと感心させられます。
1981年7月生まれのリードギタリスト、手島大輔が自身のトリオバンドを率いて初めてのソロアルバムがこの「Trio」です。何度聴いても飽きが来ないです。(2009年4月にリリース)

"TRIO" 寺島大輔
1. I'm in the mood for Love
2. Sonzo
3. La bikina
4. Minor Swing
5. Bei Dir War Es Immer So Schon
6. Anniversary Song
7. Blue bossa
8. After you’ve gone
9. Aurore
10. I love you

ジャズアルバムの紹介リスト
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm
《R.O.》

 

編集後記

台風が通過した日本列島は涼しい日があり、久しぶりに過ごしやすかったですね。
本日開催されたINAC神戸のゲームは私の勤務している兵庫のツインスタジアムで行われ、会社の周辺には観戦に行くひとが大勢いました。観客は史上最高の18000人だったようで、"なでしこジャパン"のW杯優勝で大きな経済効果が生まれているようです。一時的な人気でなくもっとこのリーグが発展できるようにサポートして上げてもらいたいものです。
≪iPad≫
Heart Writer
iPadは画面キーボードで、マウスがないので数字や記号、同じ表現の繰り返しの入力をするのがちょっと面倒です。そんな欠点をカバーする画期的なアプリがありました。画面キーボードの上に9つのプリセットボタンがあり、そのボタンに90種類の文字や記号などをプリセットできます。このプリセットボタンは実によく考えられていて、上手にカスタマイズすればタイピングの効率が飛躍的に向上すると思います。

雑貨屋のブログ→ http://zakkayanews.jugem.jp/
雑貨屋ニュースレターのバックナンバーは下記のURLでご覧いただけます。

http://www.zakkayanews.com/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.793

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com