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NO.790               Ryo Onishi              7/3/2011  

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雑貨屋のひとり言

7月に入りました。梅雨が終わったのかと思わせる変な天気が続いています。先週は異常に暑い日があり、熱中症になる人もたくさんでています。
今月から休日シフトが始まりました。木金が休みで土日が出勤という変則モードとなります。日曜日の朝の電車はガラガラで乗客はがいつもと全く違うのでまた新しい発見があるかもしれません。雑貨屋の編集も往き帰りの通勤電車の中でやることになると思います。これから9月までこのモードが続きます。 ≪R.O≫

 

ノーサイド

 【筆者注:今回は連載中の『サウスベイ経営セミナー15年を振りかえる』シリーズを中断させていただき、表題のテーマとさせていただきます】

海外で暮らす私たち日本人ひとりひとりの言動が、好むと好まざるとにかかわらず、現地の人からは日本と日本人を代表したものとみなされることがしばしばです。日本人が日本国内で一人の外国人の態度をみてその国全体を評価しがちなのと同じです。そういった意味で私たち在留邦人は常に日の丸の国旗を背に生活しているといっても過言ではありません。

最近こちらの国の人たちと会話して痛感することは、日本で起きた未曾有の大災害に対する関心度の高さに加え、日本の政局に関する発言です。一般にこちらの新聞、テレビニュースなどで日本の政治が大きく取り上げられることはめったにありませんし、ましてや政治家の名前が話題になることはごくまれですが、私に話しかけてくれる人が日本通なのか、それとも日本人の私が相手なのであえてそんな話題を選んでくれるのかも知れませんが・・・。

大震災や原発事故で大変なときに日本はどうして総理大臣を替えねばならないのか、とこちらの知人から質問されるたびに、私は答えに窮しています。私の乏しい英語力ではとても日本の政局の現状を説明できないだけでなく、一般人の常識を超えた永田町の論理は私にも理解不能だからです。

菅首相が昨年6月に民主党の代表に選ばれ、組閣したとき、首相は「挙党一致」、「ノーサイド」を標榜したはずでした。「ノーサイド」とはラグビー試合の用語からの言葉だそうで、ここでは戦い(代表選挙)が終われば敵味方なしという意味であり、心を一つにして難局を乗り切ろうという意味のはずです。特に災害復興を敵・味方なく一緒にがんばろうということで、首相はこの言葉を記者会見で何度も使っていたのを覚えています。

政治の世界ですから、野党との対立はある程度やむをえないとしても、与党内部でノーサイド状態にならないとはどういうことでしょう。数日前、日本から送られてきたレンタルDVD(たけしのTVタックル)を観ていたら、計画的避難区域に指定され、村ごと大移動が余儀なくされた福島県飯館村の村長さんは、6月2日の内閣不信任案について「不信任案決議などまったく興味はない」と国会を無視した発言をされていたのが印象的でした。そして体育館の避難民の方々は異口同音に「住む家も生活も着るものも食べるものもない。そんなことをやっている暇があったら、私達の生活をなんとかして欲しい」と訴えていました。政治家は内輪もめをやめ、国家百年の計のため有事の今こそ力を注いでリーダーシップを発揮して欲しいものです。

政局、政治を含め、毎日の生活の中で私たちはもっと「ノーサイド」の精神を大切にしなければならないと痛感します。日の丸を背負った民間外交官としては未熟で勉強不足な自分ですが、「ノーサイド」精神の大切さを伝えられる人間になれるよう努力したいと思います。
 河合将介(skawai@earthlink.net)

さくらの独り 言

今週はお休みです。

川柳(東京・成近)


 


( 川 柳 )

プライドと意地が綱引きばかりする

胸のバラ 切ったトカゲの尾は言わず

口だけの敬語に無視をされている

謙譲の美徳が隅で埋もれてる

天国と地獄 回転ドアくるり


( ニュースやぶにらみ )

「10%、15%」
消費税、節電の話だよね −内閣支持率

「一体改革」
与党も野党も −国民

「憂々℃ゥ適」
一本釣り −菅首相


河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

龍翁余話

龍翁余話(187)「涼を求めて蓼科へ」

中央自動車道の南諏訪ICを出て茅野市の北側を走り、親友M・Sさんの車は快調に蓼科高原へと向かう。車の冷房をOFFにして爽やかな自然の風を車内に入れる。高原の涼風、まさに値千金。蓼科は八ケ岳の西麓、茅野市北部に広がる標高(平均)1300mの高原、湿度が低く夏季は冷涼で避暑地として有名、豊富な山野草、野鳥など野性生物、自然観察(スケッチや写真撮影)のファンも多く、また、八ケ岳登山ベースの一つでもある。

樹林の合間から八ケ岳を垣間見る。八ケ岳は長野県の諏訪・茅野地域、佐久地域及び山梨県の境にまたがる山塊(幾つかの山々が1箇所に集まっている山岳の形状)。一番高い山・赤岳(2899m)のほか横岳、阿弥陀岳、硫黄岳、権現岳、中岳(いずれも2700m〜2800m級)が有名だが、山の知識に疎い翁、どれがどの岳か、まったく知らない。

ふと、梓林太郎の小説が脳裏をよぎる。梓林太郎は翁が好きな作家の一人。テレビドラマでお馴染みの『山岳救助隊・紫門一鬼シリーズ(高嶋政宏主演)』や『旅行作家・茶屋次郎シリーズ(橋爪功主演)」の原作者だ。翁はテレビドラマより彼の小説が好きだ。彼は豊かな登山経験を活かした山岳推理小説の第一人者。特に、彼は長野県飯田市生まれだから、やはり長野県の山々、及び周辺の山岳を題材にした作品が冴える。例えば『八ケ岳の血痕』(長野県諏訪市で轢き逃げ事件が起きる。目の不自由な母親の杖代わりになっていた5歳の少女が車にはねられ重態・・・一方、八ケ岳・硫黄岳で男の遺体が発見、事件は意外な方向へ)、『赤岳殺人暗流』(八ヶ岳連峰・赤岳で遭難事件が発生した。吹雪の中、リーダーが行方不明になった。一方、長野県諏訪市のマンションで、心中事件があった。やがて、物語は醜く悲しい人間のサガを浮き彫りにする)――いずれも長野県警諏訪署のベテラン刑事・道原伝吉が登場して事件を解決に導く、というミステリー小説。

コメツガ(常緑針葉樹)やシラビソ(常緑高木)が混ざったカラマツ林を走り抜けると、目の前に北米の2×4(ツーバイフォー)建築を思わせる山荘風ペンションTが姿を現す。
6月下旬、東京では連日の猛暑日が続く中、標高1300mのこの辺りは、さすがに別荘地にふさわしく澄んだ(美味しい)空気と涼風が翁の心身を癒してくれる。誘ってくれたM・Sさんのおもてなしに感謝しながら翌日のゴルフに、翁ははや、遠足前夜の少年の気分。
さて、梅雨期とは思えない快晴に恵まれた絶好のゴルフ日和。カラマツ、アカマツの林でセパレートされた高原ゴルフコース、初めての挑戦にしては翁、まずまずの内容。このゴルフ場とは顔馴染みのM・Sさんも好スコア、他の仲間もご機嫌のプレーだった。

ところで翁、今回の蓼科行きにはゴルフのほかに、もう1つ目的があった。諏訪大社参拝である。翌日(2回目)のゴルフのあと、M・Sさんに車で案内して貰った。諏訪大社は諏訪湖の周辺に4箇所の境内地を持つ神社、正式名は『信濃国一之宮・諏訪大社』。全国各地にある諏訪神社の総本山、起源は定かではないが古事記や日本書紀(の神話)に出てくる我が国最古の神社の1つとされている。古くは風・水の守護神で五穀豊穣を祈る神。また武勇の神として崇められ、現在は生命の根源・生活の源を守る神として広く信仰されている。ゴルフ場から茅野市街を抜け30分ほど走った所に上社本宮がある。 

諏訪大社と言えば『御柱』。山中から樅の巨木(長さ17m、直径1m、重さ10トン)を16本(上社本宮・前宮・下社秋宮・春宮に各4本)切り出し4箇所の各宮まで曳航して社殿の四方に(ご神木として)立てるのだが、有名なのは日本三大奇祭の1つ“木落とし”。最大傾斜35度、距離100mを御柱は土煙を上げ轟音を響かせながら猛然と坂を下る。それに大勢の氏子たちが飛び乗ったり振り落とされたり。絶叫とも悲鳴ともつかぬ大歓声の中、最後まで乗り切った氏子は“英雄”となる。「男見るなら7年に一度、諏訪の木落とし、坂落とし」と言われるほどだ。翁はテレビで観ただけで実際の迫力は知らないが毎回死傷事故も多いと聞く。最近では昨年5月8日、2人が死亡、2人が重傷を負ったそうだ。

翁にとってもう1つの興味は『本宮神楽殿の大太鼓』。牛の1枚皮では日本一。皮面直径2.1m、胴長さ2.5m、重さ1トン、その巨大さもさることながら横腹に描かれた“登り龍”が見もの。龍翁、しばしの間、その登り龍に呑み込まれる。それにしてもこの龍は、いつ吼える(打ち鳴らす)のだろうか?正規には年末年始だけかも知れないが、大震災や原発事故など国家的大惨事に見舞われた時、亡くなった人の冥福、被災者・被災地の復旧・復興を祈願する“祈りの龍太鼓”を、毎日朝晩、天下に轟かせてもらいたい。何故なら、諏訪大社は生命の根源、生活の源を守る神だから・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

ジャズ&ポップ−今週のお奨 めアルバム

今週は最近見つけた、樹里からんのアルバムです。雑貨屋ウイークリー 号でもご紹介していますが、このアルバムにはExileのTi-Amoやサーカスのミスターサマータイムなど、読者の皆さんも良くご存知の曲が収録されています。いわゆるカバーアルバムというやつです。失恋や片思い、別れの歌、愛する人との別離の歌、センチメンタルな曲をTorch songというそうですが、このアルバムのタイトルはそこからきています。
ポップス感覚で聴くジャズはいかがでしょうか?

"Torch"  樹里からん

01-接吻 _ kiss
02-Ti Amo
03-恋人よ
04-PRIDE
05-ワインレッドの心
06-ミスター・サマータイム
07-セカンド・ラブ
08-カムフラージュ
09-ANNIVERSARY
10-時代
11-Shima-Uta

ジャズアルバムの紹介リスト
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm
《R.O.》

 

編集後記

自転車に乗っている人の横着ぶり、自己中ぶりが目立ちます。歩行者の横をすごいスピードで通り過ぎたり、歩行者にどけと言わんばかりの態度、赤信号でもお構いなしに平気で横断したりします。それも子供を後ろに乗せたお母さんが。本当に腹が立ちます。ガキどもがやっているならまだしも良い歳したおっちゃんやおばちゃんがやってるのですから呆れてしまいます。自転車は排気ガスを出さないですが、これらは立派な公害です。
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Zakkaya Weekly No.790

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com