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NO.787               Ryo Onishi              6/12/2011  

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雑貨屋のひとり言

1928年GMによってフロンガスの特許がとられ、冷却媒体として世界中で使われるようになりました。しかし1970年代になるとオゾン層破壊による地球温暖化の主原因として一気に悪者になってしまいました。それでも生産全廃となったのが1995年です。原子力発電はエネルギー問題を解決する大きな存在となっていました。しかし東北地震と津波で、福島原発の放射能漏れによって原子力発電は世界中の嫌われ者になってしまいました。これから風力発電や太陽光発電に代替となるにしてもずい分時間がかかるでしょうね?≪R.O≫

 

サウスベイ経営セミナー15年を振りかえる(10)

  ――― 前号からの続き ―――
毎年12月になると日本では各地のコンサート・ホールでは「第九」(ベートーヴェンの交響曲第九番)を演奏するのが定番となっており、「第九」は俳句の季語にもなっているのだそうです。2003年々末間近の11月12日、私たちロサンゼルスの月例勉強会であるSBMS(サウスベイ経営セミナー)でも講師に篠崎靖男氏(ロサンゼルス・フィルハーモニック副指揮者)を迎えて、この名曲についての解説と、指揮者としてどう向かっているのかを語っていただきました。感動的な話でした。

なお余談ですが、この日のセミナーは諸橋 義弘氏が司会進行役でしたが、開始予定時間が約一時間あまり遅れました。理由は交通事情(フリーウエイの渋滞・混乱)で講師の会場到着が遅れたからです。もちろん講師の責任ではなく不可抗力によるものでしたが、諸橋さんは講師の到着までの時間をつなぐのに大汗(冷や汗)をかいていられたのが微笑ましく思い出されます。

さて講師到着ののち、篠崎講師は急いで来たための汗を拭う間も与えず講演に入っていただきました。今にして思うと篠崎さんには申し訳ないことでした。

篠崎さんによると、なぜ日本では「第九」イコール年末かと言うことは明確でないが、この曲にはコーラスがあり、大曲で“音楽の中の音楽”と言われるからかもしれない。また、日本の年末の風土に合っているのかもしれない、とのことでした。

 篠崎さんの解説により、「第九」がただ単に素晴らしい名曲であるばかりでなく、その内容がその時代を強く反映したものであり、作曲者ベートーヴェンの思想と彼の生きざまを深く刻み込んだ音楽であることを知りました。

 十八世紀後半、産業革命によって古いしきたりから新しい科学へ生まれ変わる過渡期の時代は、王侯貴族に無条件に従っていた民衆が目覚め始める時期でもありました。そんな時代である1770年ドイツのボンで生まれたベートーヴェンが、ゲーテ、シラーなど同時代の偉大な思想家の影響を受け、後に書いたのが「第九」であり、特にシラーの詩「歓喜に寄す(アン・ディヤ・フロイデ)」はたいへん思想的な内容(これまで王侯貴族に抑圧されてきた庶民がこれからはひとつになってゆこう、という内容で、フランス革命を扇動したとも言われている)で、これが「第九」の原点になっているのだそうです。現この曲の合唱部分はこの「歓喜に寄す」に曲をつけたものなのだそうです。

篠崎さんによるとここでいう“歓喜”とは、ただの喜びではなく、いろいろな苦悩があって、その結果、最後に喜びを得た時が“真実の歓喜”なのだそうで、本来ならば“自由”または“抑圧からの解放”といったほうがわかりやすいということでした。ただ、この時代に“自由”だの“解放”という表現を使うと弾圧され殺されてしまうから“歓喜”としたのだそうです。この時代は革命でどんどん一般の人が新しい社会を造ってゆこうという時代であり、苦悩はつきものであり、その苦悩があって最後に辿りつくのが「身分階級の隔たりなく、百万人の人々(世界中の人々)が自由になり、ひとつになる」歓喜 だということになります。

ベートーヴェンの曲は、モーツアルトのような宮廷音楽の優雅さではなく、彼の思想を一般大衆に激しくぶつけた音楽であり、そこが今の私たちの琴線に触れるのでしょう。
――― 次号へ続く ―――
 河合将介(skawai@earthlink.net)

さくらの独り 言 終の棲家・・・大切なもの@」

『終の棲家』と題し、高齢(94歳・88歳)の義両親の医療・介護と看とりを超えて、彼らの生きざまについて、呟いてきた。歳をとっても自立・自活を続けていた二人だったが、やがて老病には勝てなくなり、地元病院での入院退院、自宅を離れて老人ホームへの転居、そして緊急入院や緩和ケアへの転院を繰り返し、ついに義母、義父続けて天に召された。この義両親との関わりは、私の生活の時間的空間的そして精神的にも大きな割合を占めるほどのアジェンダ(行動計画)だった。義両親の初盆を前に、そんな一年間を振り返り、今回から3回にわたって『終の棲家』の締めくくり、同時に“自分の終の棲家探し”を始めようと思う。

94歳の高齢とはいえ、認知症が少し出始めたこと以外、これといって異常がみられなかった義母の突然の死は、末期癌と戦い続けている義父にとって生きる希望を奪い取られたようなものだった。義母の臨終、葬儀の頃、義父の病魔も比較的静かだったが、納骨の頃になると、末期癌は急激に義父の老体をむさぼり始め、それは主治医をも驚かすほどの激しさだった。義父本人も、その悪化は自覚でき、次第に義父の口癖は「早く逝かしてくれ」と「もういやだ」になってしまった。そんな義父の傍に私が居ない時、義父と私を繋いだものは、携帯電話だった。容態がおもわしくなくなってからは、個室だったこともあり、義父はことあるごとに電話をくれた。時には数分おきに電話を貰うこともあったが、私はいつも義父に正面から向かい合った。それは迫りくる死と恐怖そのものを共有しようとする時でもあったからだ。時に私は、電話の呼び鈴(音楽)が鳴ってもいないのに鳴ったかと錯覚を起こす自分に、ハッとさせられる時もあった。また義父が深い眠りに入っている時は、傍にいても遠くにいても、私が強い睡魔に襲われ苦しんだりもした。死を乗り越えようとする私たちは、携帯電話を通して、まるで一体化するような日々だった。そして、その携帯電話は、24時間、目覚めている時も寝ている時も、家の中でも外でも、どこに居ても、私のすぐ傍にあった。

ところで、高齢化社会の日本における医療問題は様々な角度から、色々な課題を掲げているのは周知のこと。しかし究極は、日本の医療・福祉関係の現場そのものに、“人間の命の尊厳”がなくなりつつあることではないかと、私は痛感した。次回で紹介するターミナル・ケアや緩和ケアは別とし、生き抜くことと死に行くことへの認識と取り組みに大きな問題が潜んでいる気がする。それは、ある意味、先進医療による病院経営というビジネスのもつ篩(ふるい)に、人間の命がかけられるようなものだと思う。現場の医師陣がどんなに先端技術を用いて患者とその家族に向かい合おうとしても、ビジネスとしての病院の方針が赤字解消を第一とするなら、どうせ死ぬのだからお帰りくださいという姿勢になってしまっている。これが現実だ。信頼できる医者に出会え、カルテのデータ共有と協力を惜しまず尽くしてくれた亀田病院で義父をみてもらい、東京からどんなに遠くても通った日々、でもその最後は、先進医療による治療入院でなければ、つまり緩和ケアとしては、数日の入院さえこれ以上は続けられないと言い渡された。横の繋がりで患者に向かう若い医者陣も、赤字経営脱出のために上司から下に申し渡される退院命令には背けない。亀田病院に入院した10日足らず、日本医療の現実、天国と地獄を見た思いだった。救いは、広がる海と空に響き渡るように明るい看護師さんと担当医師の暖かくプロフェッショナルに満ちた看護と診療に出会えた事実。担当の船田医師はどんなに小さなことも携帯電話に電話をくれた。看護師陣も同様だった。今も私の携帯電話の電話帳から、彼らの名前は消えていない。

さて、「天国に持って行けるものと持っていけないものがある」とは、先に行われたウォーリー与那嶺のお別れの会での神父の言葉。義父が肌身離さず持っていた携帯電話、お棺の中に入れてあげたかった。しかし、燃えない携帯電話は入れることができず、今は遺品の袋の中にある。せめて何かで繋がっていようと思い、義父の携帯電話を充電していたアダプターコードを私の携帯電話専用として繋ぎ、毎日充電を行なっている。今はもう、かかってくることのない義両親の番号も、私の携帯電話帳にしっかり居座っている。そして、もうかかってくることのない義父からの電話だが、何故か天国と繋がっているように思えてならない。終の棲みかがどこだろうと、繋がっているとても大切な携帯電話がある気がする・・・っと呟く、さくらの独り言。

川柳(東京・成近)


 


( 川 柳 )

生きろよと貧乏神に励まされ

青雲もいつか都会の千切れ雲

千切れ雲もう尻馬で舞いはせぬ

急ぐことないさ天国なくならぬ

目標を完走に変えマイペース


( ニュースやぶにらみ )

「大震災から」
三苦月 −被災者

「スカイツリー第二展望台」
高いです −入場料3000円

「ごたごたの果て」
政権後退 −菅内閣


河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

龍翁余話

龍翁余話(184)「増長中国を警戒せよ!」

日本にとって警戒すべき国は(本来は仲良くしなければならない国だが)ロシア・中国・北朝鮮の、いずれも一党独裁政治体制国家である。民主党政権がドタバタ劇を続けている間“ドロボー猫”のロシアは(日本固有領土の)北方4島の軍事・経済基盤整備を着々と進めている。“イタチ”の北朝鮮は、またも地対空(短距離)ミサイル『KN−06』を北部の平安北道から黄海に向けて発射した。性能確認が目的の実験だったとみられるが、次期米国防長官に指名されているパネッタ中央情報局(CIA)長官は「米国や米国同盟国(日本・韓国)にとって北朝鮮は、拡大しつつある直接の脅威だ」と強い危機感を表明、更に同長官は、北朝鮮やイランの脅威に対抗するためアラスカ、カリフォルニア両州に配備している地上配備型ミサイル防衛(MD)の継続的改良が必要だとの認識を示した。

翁が、もう一つ許せないのが“ドブ鼠”の中国だ。尖閣諸島の日本の領海侵犯事件がまだ記憶に新しいのに、去る8日と9日の2日間、中国艦艇11隻が沖縄県宮古島の北東約100キロの公海を我がもの顔で通過、更に中国駆逐艦3隻が東シナ海から太平洋に向けて進んでいるのを海上自衛隊の哨戒機が確認した。折木統合幕僚長(陸海空自衛官の最高位者)は「中国海軍の活動の活発化は脅威、引き続き厳重な警戒監視を実施する」と述べた。

中国の“ドブ鼠行動”は、東シナ海に止まらず南シナ海にも及び、領有権と海洋権益を巡って東南アジア諸国(ベトナム、フィリピン、台湾など)との確執を深めている。5月下旬、
ベトナムの石油探査船が中国の監視船によって探査用ケーブルを切断された。当然のことながらベトナム政府は、現場は同国の排他的経済水域(EEZ)内であるとして、中国に抗議するとともに損害賠償を求めた。ところが中国政府は、問題の海域について「主権と管轄権を有する」と反論したが、一方的な実力行使と屁理屈は許されるものではない。

同じ時期、南シナ海のスプラトリー(南沙)諸島では、フィリピンが領有権を主張する岩礁に中国側が鉄柱やブイを設置した。2002年に中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)が署名した「南シナ海行動宣言」では、新たな建造物などの建設は控える、としている。中国の今回の行動は明らかにこれに反する。中国のこうした言行不一致の行動が、国際社会からいかに“品位とルールを欠いた国”として批判されているか、中国政府は認識すべきである。日本にとっても南シナ海は日本に原油を運ぶ船舶が航行する要路、シーレーン(海上交通路)。南シナ海における中国の横暴を阻止するには、ASEANが一致団結することが肝要だ。ゲーツ米国防長官も「中国の身勝手な振る舞いには目に余るものがある。南シナ海の自由航行権などを守るために、米国が軍事的関与を続けて行く必要がある」と言明した。利害を共有する日本も米国と連携を強めASEAN諸国への支援をさらに強化する必要がある。
南シナ海の領有権問題で中国と対立するベトナムは、中国から更なる陰湿な嫌がらせを受けている。それは、ベトナムのウェブサイトが中国からのハッカー攻撃だ。攻撃は政府系サイトを中心に6月上旬から活発化、データを改ざんされたサイトでは、ページを開くと中国国旗や国歌が流れるなどしているそうだ。被害は1500以上のサイトに及ぶという。 

狡猾・国際規範無視・覇権主義に突っ走る中国政府は、ゆくゆくは日本、韓国及びASEANを丸呑みにして太平洋を制覇し、米国との対等位置関係を構築して“アジア太平洋沿岸主導国家建設”の野望を抱いていると聞く。そのための軍事大国化戦略は世界が警戒するところだ。中国系香港紙・香港商報は7日、中国軍の陳炳徳総参謀長が「空母を現在建造中で、まだ完成していない」と述べ、中国軍の現役高官として中国が空母を建造している事実を初めて認めたと報じた。空母(航空母艦)は、航空機運用能力(洋上司令の機能)を持つ現代海軍の主要軍艦である。洋上から対艦・対陸・対空・対潜攻撃ができ、航空機を離艦・着艦させると同時に航空機に対する整備能力、航空燃料や武器類の補給能力を有する、言い換えれば、戦闘機能を全て有する基地が洋上に浮かんで自由に動き廻るようなもの。これが完成すれば、日本にとってはこれ以上の脅威はない。前述の次期米国防長官に指名されたパネッタ中央情報局(CIA)長官は「中国が高度な武力衝突に短期間で勝利するための軍事力強化を進めている」と指摘、中国の軍拡に警戒感を強めた。

翁は以前、この『余話』で尖閣問題を取り上げた時に吼えた「中国政府に国際ルールを守る理性と教養を求めても無駄。その点はロシアも北朝鮮も同じ。ならば、どうすればいいか。翁、ある会合で“他国からの領海・領空侵犯に対処する防衛目的で(弾道弾迎撃能力を有するSM−3搭載の)イージス艦を増やし海上保安庁の第1管区(北海道)、第9管区(日本海)、第7管区(西日本)、第11管区(東シナ海)に常泊させ外敵に備えての監視・機動活動を徹底させよ”と発言した。一同は驚いた。“ロシア、中国・韓国・北朝鮮を刺激するのでは?”翁は言った“それが目的だ。日本は彼らの脅威にさらされ続けている。過去の反省と国家防衛は別問題。そろそろ強い日本を世界に示す時だ」――更に今また中国が空母を建造しているとなると、翁、もう一つ吼えなければならない「日本も空母を造れ。だが、今は震災復旧・復興と原発事故処理に大金が必要な時、1兆円近い金をかけて空母を造る余裕はない。米国よ、今、建造中の新型原子力空母『ジュラルド・R・フォード』 が完成したら(2015年予定)、沖縄基地の面積を少し削減してその空母を東シナ海に常泊させ中国の暴走(領海侵犯)を許さず、日米安保条約を履行せよ、アジアの安定のために」。

民主党政権に移行して以来、日本は米・中・露ほか諸外国から完全にナメラレテいる。そんな無能な民主党に政権を与えた国民(有権者)は、今こそ目覚めなければ日本は本当に
沈没する。増長する中国に太刀打ち出来る強い国家建設をなしてくれる党、人物は?直ぐに選択肢が浮かばないのも哀しい現実・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

ジャズ&ポップ−今週のお奨 めアルバム

今日は女性ボーカルです。現在ニューヨーク在住のAnnekeiはデンマーク生まれ(1981年)です。
さわやかで耳触りのよい彼女の歌声に癒されます。
日本でデビューしたこともあって日本にたくさんのファンがいます。
今日ご紹介するアルバムは彼女のデビュー作です。

"Annekei"  Annekei

01-Taxi Driver
02-Baby You
03-N_Y_C_
04-Brother
05-With Open Arms
06-Diamond Shell
07-Bull Fight
08-The Voice Within
09-Paradise
10-Hold On
11-Keep On Going
12-Close Your Eyes
13-SHIKI〜四季〜

ジャズアルバムの紹介リスト
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm
《R.O.》

 

編集後記

この週末は雨が降ったり止んだり中途半端な天気でした。風評被害で困っている福島の日本酒が売られていたので買ってきました。とても美味しいお酒です。
≪iPad≫
ふるさと百名山
山と渓谷社の提供
日本の山々の写真がスライドショーで見れます。
懐かしい山が登場します。

雑貨屋のブログ→ http://zakkayanews.jugem.jp/
雑貨屋ニュースレターのバックナンバーは下記のURLでご覧いただけます。

http://www.zakkayanews.com/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.787

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com