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NO.786               Ryo Onishi              6/5/2011  

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雑貨屋のひとり言

昨日は梅雨の合間のさわやかな天気を楽しめました。梅雨が終わるとまた蒸し暑い夏がやってくるのですね。2011年も早いもので、6月に入りもう半分近く過ぎました。
東北の震災から3ヶ月になろうとしていますが、被災者の気持ちをほったらかしにした永田町のくだらない茶番劇に、日本全体が呆れています。これからの日本に望みはあるんだろうかと思ってしまいます。
夏の電力不足を想定して、自動車各社が休日シフトを計画しています。私は関連の業界に勤めているので7月から9月は木曜、金曜が休み、土曜、日曜に出勤 ということになりました。私はかまわないですが、中には困る人も出てくるのではないかと思います。≪R.O≫

 

東日本大災害犠牲者

 【筆者注:今回は連載中の『サウスベイ経営セミナー15年を振りかえる』シリーズを中断させていただき、表題のテーマとさせていただきます】

 今回の東日本大災害では多くの犠牲者が出てしまいました。私の身の回りに関しては、私自身が日本では東京、長野などがこれまでの活動範囲であり、知り合いに犠牲者の名前を見つけずにすんでいました。ところがなんと私の知人ご夫妻が東京でこの地震の犠牲者となっていたことを知ることになりました。

地震が発生した2011年3月11日(金)の午後、地震の影響で、東京都町田市小山ヶ丘のコストコ多摩境店の駐車場スロープが崩落。車3台が巻き込まれた事故があり、なんとそのうちの1台が私の知人である長澤^一・洋子さんご夫妻の車だったようです。重態で救出されましたが奥様が亡くなり、ご主人も追ってお亡くなりになりました。私はこの情報を偶然インターネットのニュースサイトで見つけました。

「コストコ多摩境での倒壊で救出され、日医大病院で治療中だった同じ自治会にお住まいの 長澤^一さんが、奥様を追いかけるように亡くなられました・・・」このサイトに出会ったとき、私の胸はさわぎはじめました。長澤『^一』さんというお名前は世間にはめったにない珍しいものであり、もしや・・と思わざるをえなかったからです。

 不吉な胸騒ぎを感じながら、私はすぐにインターネットで今回、東京で災害の犠牲者となられた身元確認者リストを開いたところ、4月9日現在、都内で犠牲になられた方が7名いることがわかりました。そしてその中に長澤^一さん洋子さんご夫妻のお名前を確認しました。このリストに載っているお二人の住所も私が何度か年賀状をお送りした、まさにその住所でした。なにもよりによってこの日のこの時間にそこへ行かなくっても!! これが天命といえばそれきりですが、なんとも表現の仕様のない想いが私の胸を襲いました。

 長澤^一さんは日本企業のロサンゼルス駐在員として20年ほど前から数年間、当地ロサンゼルスに駐在され、私も駐在員の仲間として何かとお付き合いいただき、また面倒をみていただきました。仕事の上でのお付き合いではありませんでしたが、それだけに親しくさせていただきました。長澤さんが任期終了に伴い、日本へ帰国されるとき、日本語のビデオテープを残して行かれ、私は大いに楽しませていただきました。

 その後、私が日本へ一時帰国した際には必ず連絡をさせてもらい、ご夫妻と食事をさせていただきました。一番直近は1昨年5月に私が日本へ行ったとき、銀座資生堂パーラーでご夫妻と私で会食したことが今では懐かしい思い出です。昨年いただいた年賀状には挨拶に添えて「来日の際にはご連絡ください。私たちも出来れば今年はロスに行きたいと思っています」とあり、今更ながら胸が痛みます。

 長澤^一、洋子さんご夫妻のご冥福を心からお祈りいたします。
 河合将介(skawai@earthlink.net)

さくらの独り 言

今週はお休みです。

川柳(東京・成近)


 


( 川 柳 )

先ずマグロ食べそれからを城ケ島

詩心もなく白秋の磯に立つ

馬の背洞門行く急坂で歳を知り

アジサイが利休ねずみの雨を待ち

これもまた一期一会か島の猫


( ニュースやぶにらみ )

「めどがついたら辞任」
そのめどがいつつくやら −菅首相

「政局にいらいら」
もう一回爆発しそう −福島第一原発

「君が代起立条例」成立
立たなかったら立たされた −大阪府の先生


河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

龍翁余話

龍翁余話(183)「届け歌声 相馬の空に」

♪川は流れて どこどこ行くの
人も流れて どこどこ行くの
そんな流れが つくころには
花として 花として 咲かせてあげたい
泣きなさい 笑いなさい
いつの日か いつの日か
花をさかそうよ(詞・曲 喜納昌吉)
オペラ歌手・熊坂牧子さんが相馬市の被災者に向けて万感の思いで熱唱した『花』(すべての人の心に花を)が満席の観客の涙を誘った。翁も、この歌は何回となく聴いたが、今日ほどの感動を覚えたことはない。かつて人口38,087人、世帯数13,725(3月1日現在)、自然環境に恵まれ風光明媚、豊かで平和な暮らしを保っていた福島県相馬市は3月11日の東日本大震災で、一瞬にして地獄絵図と化した。町は破壊され、死者429人、行方不明者28人、住宅・建物被害1512棟、今もって838人が避難所生活を余儀なくされている(福島県全体では、死者1583人、行方不明者411人、避難生活者2万4114人=6月1日現在)。未曾有の国難にもかかわらず愚かな政治家どもは国民(被災者)をそっち退けにしてドタバタ劇に明け暮れ復興計画を大幅に遅らせている。こんな有り様に被災者たちは自分たちの“流れの行き先”が見えない状態。そんな被災者たちの不安な心情を謳うかのように、美しくも哀感に満ちた牧子さんのソプラノが観客の心に沁み渡る。♪いつの日か 花を咲かそうよ・・・それは、牧子さんの悲痛な叫び(願い)であり、祈りでもあった。

5月29日、ここは千葉県流山市・初石公民館ホール。『届け歌声 相馬の空に』と銘打っての相馬市復興支援チャリティ・コンサート会場だ。牧子さんが住む流山市と相馬市は姉妹都市。牧子さんは長年、流山市で『ミューズ熊坂音楽スタジオ』を主宰、ご主人の熊坂良雄さん(バリトン歌手)と共に国内外で演奏活動を行なう一方、地元(流山市)でも積極的に音楽振興に貢献し、児童をはじめ老若男女の音楽指導に携わっている。本日の相馬市復興チャリティ・コンサートは、5月1日(北部公民館)、5月15日(南流山センター)に次いで3回目。いずれも『ミューズ熊坂音楽スタジオ』と、牧子さんが音楽講師を勤める『ゆうゆう大学』(60歳以上の流山市民の生涯学習を推進する2年制大学)の音楽専科OB連合会(志村恒彦会長)の共催である。牧子さんと相馬市の関係は、1997年にロータリークラブのメンバーとして相馬市を訪問して以来、今日に至るまで深い音楽交流を続けている。2003年には相馬市教育委員会生涯学習課内に“音楽の息づく街”を目指したプロジェクトチーム『そうま音楽夢工房』が設立されたが、牧子さんはそのチームの活動支援も行なっている。今回の(3会場での)チャリティ・コンサートの義援金は近日中に牧子さんたち主催者数人が相馬市へ行き“寄せ書き”と一緒に立谷市長に直接贈られるそうだ。 
右から橘さん、渡邊さん、高樋さん ピアノ百合絵さん、歌唱指導牧子さん=右端

第1部の「コンサート」は、牧子さんの軽妙な司会で進行する。オーボエ奏者・橘 秀樹さんの『追憶』、ソプラノ歌手・渡邊真弓さんの『カルメンより“何の恐れることがありましょう”』、高樋純子さんのピアノソロ『タンゴ』、そして牧子さんの『花』など、いずれも一流音楽家の演奏に観客は酔った。ソプラノ(渡邊)・オーボエ(橘)・ピアノ(高樋)の合奏『オペラ“涙の流れるままに”』の“異色のコラボ”にも拍手の波。

第2部「みんなの歌声を(相馬の空へ)届けよう」では、熊坂百合絵さんのピアノ伴奏、牧子さんの歌唱指導で観客全員が『夏の思い出』『埴生の宿』『翼を下さい』『故郷』を歌った。『故郷』は『朧月夜』を作った高野辰之の詩。翁は2度ほど彼の“故郷”(信州中野市)にある“高野辰之記念館”と隣町(飯山市)にある菜の花公園の“朧月夜歌碑”を訪ねたことがある。千曲川を眼下に、残雪の山並みを望む丘(菜の花公園)に立つと、そこはまさに“兎追いし かの山 小鮒釣りし かの川”の世界。この北信州の素朴な農村風景を思い浮かべながら(翁は自信なく小声で)歌っていると、翁の左右から素晴らしいバリトンが聞こえた。右は(牧子さんのご主人)良雄さん、プロだからうまいのは当然だが、左隣のバリトンもなかなかの美声。実はこの人、栗原さんという(牧子さんが顧問を務める)“ゆうゆう大学音楽専科OB連合会”の初代会長。今も牧子さんが主宰する“ミューズ・カルチャーサロン”のメンバー、うまいはずだ。自衛隊OB(2等陸佐)という異色の経歴の持ち主でもある。 

♪いかにいます父母 つつがなしや友がき 雨に風につけても 思いいずる故郷・・・翁、ここで歌えなくなった。避難生活者の中には父母・親戚や友を失った人たちも多かろう。その人たちの心情が歌詞と重なって胸が詰まる。栗原さんの歌声も心なしか小さくなった。大震災発生直後から(故郷を離れ)被災地で、それこそ雪の日も雨の日も風の日も任務一筋に頑張ってくれている後輩の自衛隊員たちに思いを馳せているように思えた。
♪志を果たして いつの日にか帰らん 山は青き故郷 水は清き故郷・・・政治が澱んでいる間でも、被災者たちは夢と希望を失わず立ち上がった“いつの日か青き故郷、清き故郷を取り戻そう”と。ささやかながら翁も届けたい、精いっぱいの声援を相馬の空へ・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

ジャズ&ポップ−今週のお奨 めアルバム

今日は久しぶりに六甲道のTSUTAYAに行きました。いくつか邦楽ジャズを見つけてきました。来週以降に紹介しようと思います。本日ご紹介するのはラテンジャズ です。Dave Pikeのビブラフォーン 、そしてかれのオーケストラのトランペット、コンガ、パーカッションなどの軽快な音とリズムで楽しめるアルバムです。ピアノはChick Coreaです。

Dave Pike And His Orchestra
Manhattan Latin: The Sensuous Rhythms Of Spanish Harlem

01-Baby
02-Que Mal Es Querer
03-Not A Tear
04-Mambo Dinero
05-Montuno Orita
06-Aphrodite
07-La Playa
08-Latin Blues
09-South Seas
10-Sandunga
11-Dream Garden
12-Vikki
<Member>
Dave Burns (tp)
Ray Copeland (flh)
Joseph Grimaldi (fl)
Dave Pike (vib)
Chick Corea (p)
Israel "Cachao" Ropez (b)
Willie Bobo (ds)
Carlos Porte Baldes (per)
Hubert Laws (piccolo,ts)
Attila Zoller (g)
Don Friedman (p)
Jack Six (b)
ジャズアルバムの紹介リスト
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm
《R.O.》

 

編集後記

涼しい風に吹かれながらJR六甲道のホームで六甲山を見ながら電車を待っている、こんなことでも、幸せな気分になれる自分に驚いています。身体の調子がいいからでしょうか。
≪iPad≫
R25
R25の「R」とはR指定、という言葉にあるようにリストリクト(Restrict:制限)という意味です。R25とは18禁ならぬ25禁の雑誌です。 結構いい記事があり役立っています。


雑貨屋のブログ→ http://zakkayanews.jugem.jp/
雑貨屋ニュースレターのバックナンバーは下記のURLでご覧いただけます。

http://www.zakkayanews.com/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.786

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com