Zakkaya Weekly No.78

Ryo Onishi 11/9/97 No.77 No.79 バックナンバー Homepage

サウスベイだけかもしれませんが、そこら中で道路工事をやってますね。ちょっと前に同じところを掘り返していたのにまたやっています。道路の痛みが早いようで、今年の冬はエルニーニョ現象でカリフォルニアは雨がたくさん降るといわれているので直していただくほうが安心ですが、日本のように予算の消化のためにやっているんではないかとつい思ってしまうのは私だけでしょうか? (R.O)

『渡辺淳一氏の講演会』

10月24日、当地で開催された 作家 渡辺淳一氏の講演会に私も行ってきました。

時代の寵児、人気作家の講演会だけに 当初の定員(500人)を大幅に越える聴衆で溢れかえっていたのは、さすがでした。

渡辺氏は講演の始めの部分で「人間には、科学・学問のように 日々の成果が代々蓄積されてゆく左脳的側面と、感性、情念などその人一代限りで いっこうに進歩しない右脳的側面とがあるようだ」 と言われました。 富と物の豊かさ偏重の現代では この後半の部分である 感性、情念など心の問題がどうしても脇に押しやられ、物と心のバランスがくずれていると常々感じている私にとって「理性で処理出来ないこの感性の部分を私は小説として書く」 と言われた渡辺氏には私も大いに共感を覚えました。人間としての感性、情念、美学など心の問題は私たちにとって生きてゆく命の原点とも言うべきものであり、同時に人類究極のテーマだと思うからです。

『自然科学がこれほど進歩しているのに、男と女の痴話喧嘩には 変化も進歩もみられない。――だから人間は素晴らしい』 『神からこの俗世界に追放されたのが人間であり、原罪をを背負っているのが人間ならば、私はそれを徹底して書いてみようと思った』 『燃えたぎる愛を書こうとすれば、不倫の形がふさわしい』 『絶対愛を突き詰めていくと、相手を破壊するか死に導かない限り、愛の完成はない』『国家権力により保証された〔結婚という形の〕愛では小説にはならない』『大人よ、もっと不良になれ』 『相手が誰であれ好きな人を愛すること、これは間違いなく善である』 等々、渡辺氏の言葉には 少なくとも私の年代では かなりの抵抗感がありましたが、(尤も渡辺氏ご自身も私の年代なのですが)でもよく聞いていると、彼は決して 不倫を奨励している訳でも、破滅や死を望んでいる訳でもなく、ただ ひたすら感性というフィルターを通して人間本来の姿を探し求めているらしいことが解ってきます。

どんな話でも それを聞く側の受取りかたで 百人百様、如何にでも解釈出来るもので、もしかしたら 講師の真意とはかけ離れているかも知れませんが、私がこの講演の底辺にあるものとして感じたものは、「この世のすべては 男女の愛も含め、常に刻々と変化する。我々一人一人は その変化の中で常に 豊かな感性と心を持ち続け、人 本来のふさわしい生き方を考えよう。そして愛とは理屈も計算も抜きにしたものだからこそ美しいのだ」 というなんとも世間一般の常識から脱しきれないものでした。これでは渡辺氏の言う「理に落ちすぎて少々退屈」 の烙印を押されそうで、ここでも私は自分の人間としての限界をつくづく感じ始めてしまいました。

「この世のすべては移ろうもので常ならず(無常)、お互い関係しあって存在する(無我)」、私は 以前 この欄に“般若心経”について こんな事を書きましたが、渡辺氏の講演を聞きながら、なぜかこの“般若心経”を思い出していました。愛とか感性とか情念だとか 人の心の奥底に 何か摩訶不思議な無常や無我の世界を感じてしまったようでした。――ああいう講演会を聞いて“お経”を連想する人も珍しいですかネエ――。

それにしても 渡辺淳一という人は、私とほぼ同じ年代でありながら燃えたぎる情愛から男女の機微まで身体をはって見事に小説の中に表現しますが、そのエネルギーはどこから出てくるのでしょうか。またその上、何という柔軟な発想が出来る人なのでしょう。

(ありやあ、バケモノダ・・・・)でも心のどこかで共感してしまうから 不思議です。

私も彼の話題作「失楽園」は 新聞連載時に 心ときめかせながら毎日読み続けていた一人です。

河合将介 skawai@wakao.com

Tiger Woods

喜子さんからジョークが送られてきました。

今、話題のTiger Woodsについてです。たまにはこんなのもいいでしょう?みなさんも面白いのがあったら送ってくださいね。

Tiger Woods

Age 0: Most babies are delivered in the hospital. Tiger was born in a pro shop.

Age 1: On their first birthday, most kids are just learning to walk. Tiger was learning to putt.

Age 2: Most parents call this age the Terrible Twos. Tigers parents called it the Terrible Two-Putts.

Age 3: At age 3, kids usually ask for a tricycle. Tiger asked for a box of cat litter and sand wedge.

Age 4: Tigers Dad figured it out early, he taught Tiger to be afraid of the Bogey Man.

Age 5: Tiger won his first, Daycare Invitational.

Age 6: He finally got his first golf coach, but it took Tiger 6 months to teach him how to play golf.

Age 7: At this age , most kids are looking forward to reading their next book but Tiger was looking forward to reading his next green.

Age 8: Tiger finally breaks 40 but says in disgust...If I just hadnt 3-putted number eighteen...

Age 9: Tiger learns to swim, so naturally his dad built him a beautiful,20 foot by 40 foot, water hazard in the backyard.

Age 10: Finally! Tiger gets his first hole-in-one, which in no big deal I suppose til you realize it was uphill, against the wind on a 630 yard par 5.

 

編集後記

西尾さんは今、日本に行かれていますので、今週は“健康の方程式”はお休みさせていただきます。来週号は大丈夫だと思いますのでご期待ください。

今日はTustin Ranchのゴルフ場に出かけてから2本のショートアイアンがないことに気がつきました。きのう練習した後、元に戻すのを忘れてたんです。「うーん困ったなあ、どうしよう」と思ったのですが、どうせすべてのアイアンを使いこなせているわけでもないんだから、まあなんとかなるだろうと気楽にプレイしました。でっ、結果はと言いますと予想以上に良かったんです。

昨年12月からドライビングレンジでの練習を始めたことは前にこの雑貨屋でも紹介しました。あれからどうなったのか知りたい読者の方もいるかもしれないので(なに、誰もいない!)紹介します。練習は今でも続けています。やはり効果はあるようで、最近はボギーペースで回れるようになってきました。当面、コンスタントに90を切れるプレーヤーを目指しています。もう少し頑張れば実現するのではないかという感じがしています。

 

Zakkaya Weekly No.78

雑貨屋店主 大西良衛 ronishi@earthlink.net