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NO.769               Ryo Onishi              2/6/2011  

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雑貨屋のひとり言

寒さが少しですが和らいでほっとしています。しかしまだまだ寒い日が続きますので気を緩めないようにしたいと思います。やはり春が待ち遠しいですね。
昨日ワイフと神戸三宮・元町に出かけました。いつものように高架下の商店街を歩きましたが、シャッターが閉まったままになっているお店が前より増えて、ちょっとさびしくなってきています。
元町にある中華街の近づくとすごい人でした。あちこちで中国語が聞こえていました。中国の春節で、特にこのあたりがにぎやかでした。元町の大丸百貨店に入ると多くの観光客らしい中国人が買い物をしていました。かつて日本人が世界中で物を買っていた現象と同じなのかなと想像していました。中国パワーをこんなところでも感じさせられ気がします。≪R.O≫

 

日本人のマナーについて(続き)

昨年末のこの欄(Dec.12,’10付Zakkaya Weekly #760)で『日本人のマナー』というタイトルで書きました。日本の電車に設置されている「優先席」に対する無関心さについての私の感想を記しました。私自身もこれまであまり関心のなかった「優先席」でしたが、いざ自分が利用させてもらう年齢と健康状態になってみたら、本来はお年寄り、妊婦、身障者などの人たちのために設けられているはずなのに、学生や若者など体力にまったく問題のなさそうな人たちが平然と席を占めているのに驚きました。これでは何のための「優先席」なのでしょうか。守られない制度なら設けないほうが良いのでは、とまでいいたくなります。

もちろん、日本人のすべてが「マナー知らず」というわけではありません。私の文章に対し、知人の一人(T氏)から下記のようなメールを受信しました。
 

(前略)実は私も数年前東京の電車内で始めて席を譲られ、自分も老人に見られるようになったかとショックを受けましたが、最近は、特に家内と一緒の時は、 ホームで優先席の扉の位置を探して乗ることにしています。私たちの経験では、必ずしも若い人だけではなく、かなりの年配の方も含め、ほとんどの場合、どなたか
が席を譲ってくださり、日本人のマナーもまだまだ健在だと嬉しく、また感謝し
ています。確かに若い人たちが悠然と優先席に座り、携帯 でメールのやりとり
をしているのは、そばにペースメーカーを着けている人もいるかもしれず問題で
すが。(中略)約1ヶ月日本に滞在、伊豆熱川温泉や、九州の熊本、柳川、福岡などを旅行しましたが、どこに行ってもホテル、お店、レストランなどのサービスの良さと人々の親切さに感激しました。最近の日本を見ていると心配なことばかりですが、なんとか日本人のこの美徳は保って行って欲しいと思います。

私も日本の電車内で若い人から席を譲ってもらった経験が何度もありますし、上記T氏のご意見にはまったく同感です。しかし常識では考えられないマナー違反も残念ながら増加傾向にあるように思えてなりません。これらマナーの乱れについては、そんな若者を育てた私たちシニア世代にも責任があることを充分認識することが重要でしょう。

また、私はZakkaya Weeklyに書いたとほゞ同様な内容の文章を当地の日系新聞にも寄稿しました。見ず知らずの読者の女性からも次のような感想の手紙を受け取りました。
 

始めまして!! 新年おめでとうございます。
12月28日の「日本人のマナー」、その前のも読ませていただきました。すぐに書きたかったのですが、新年早々に「カッカ」としたくなくておくらせました。三十三年間ここにおりますが、日本へはよく参ります。若い時は気がつきませんでしたが、七十八才となりますと、やはり席を探したり、それに優先席という字が目にとびこむ様になりました。電車もそうですが、浦安市のバスによくのります。そうしますと、若い人達がまづ優先席から座り始めます。次は後部座席が二段高くなりそこにゆかねばなりません。貴方の文章を読みまして、私はまづ「カー」とする気持ちをおもい出してしまいました。それでは精神上よくないので、日本中の優先席を廃止したらよいだろうとおもっています。勿論、親切な方々も沢山いらっしゃるので、その場その場でゆずり合いの心でゆくほかはないと考えております。

新年早々なので良いはなしも。
東京にいる妹(六十代)ともう一人が女性(九十代)の目の見えない女性(非常に元気、車椅子)をつれて東京から倉敷での特別のオペラに御一諸し、大変に電車でもなんでも駅員の指導により良い旅が出来たとのこと、(乗車券もやすくなるとか)でした。昨年のこと。勿論、新幹線は指定席でしょうが。

ということで、私の考えを日本に行きました時に提案しても、かんたんには聞いてもらえないでしょう。どこが間違ってしまったのか。日本に敬老の日はありますけれど。
【追伸】:もうひとつ、(沢山あるけれど)
   弟のいる団地の人々はおとしよりから子供まで、エレベーターの中で皆きちんと挨拶する。これにはおどろいています。私の方が挨拶される側になり、恥ずかしく思う時もあります。

私の書いた駄文にコメントを寄せていただき感激しています。早速お礼の文章を手紙にしたため返信しました。(以下、次号へ続く)
河合将介(skawai@earthlink.net)

さくらの独り 言

今週はお休みです。

川柳(東京・成近)


 


( 川 柳 )

 鬱続く蹴る石もないアスファルト

レアアース蹴っ飛ばしたい腹の虫

優柔を叱って砂時計くるり

鳴き砂を泣き砂にした海の病み

うたかたの夢が築いた砂の城


( ニュースやぶにらみ )

「八百長」
白星、黒星、黒い白星 −星取表

「爆発的噴火の心配」
 陸山も −菅内閣

「豆まき」
思いっきりばらまいた −菅首相

河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

龍翁余話

龍翁余話(166)「2月7日は“北方領土の日”」   

2月7日は“北方領土の日”――北方領土問題は、これまでに北方領土の所在地が分かる地図何回か『余話』で吼えたが、また取り上げなければならない事態が起きている。昨年11月にメドベージェフ(ロシア大統領)が択捉(エトロフ)島を視察した。12月には第1副首相、更に最近、国防次官が択捉島に入り「択捉・国後(クナシリ)の駐留部隊の戦闘準備を強化する」旨を発表した。とんでもない奴らだ。人様(日本)の固有領土を不法占拠しているだけでも強盗行為なのに、持ち主の日本や日本の同盟国・米国に銃を向ける“戦闘準備強化”とは呆れ果てる。ロシア、中国、北朝鮮は、国際法も国際倫理もわきまえない厚顔無恥・独善・貪欲(強欲)国家だ。反対に日本(政府)は実に紳士的でおとなしい。今回のロシア政府高官の(日本領土への)不法上陸(視察)や戦闘準備強化などという愚行暴言に対して、枝野官房長官は「わが国の立場と相容れない言動であり、大変遺憾だ」と述べるにとどめた。そんなヤワな言い草じゃ相手にナメられる。更に枝野は「日露両国が静かな環境で領土問題の解決に向けた交渉を行なうことが重要だ」とも述べた。日本側から騒ぎ立てない方が得策だと考えているとしたら、それは大間違いだ。日本政府が、このような弱腰外交を続けてきたが故に国際社会からは「日本という国は(竹島や尖閣諸島も含め)領土問題には実に鷹揚で鈍感な国だ」と嘲笑されているのだ。(地図は外務省北方対策資料より)

1993年(平成5年)に来日したロシアのエリツイン大統領と細川護煕首相(いずれも当時)は“東京宣言”に署名した。その文書は「択捉島・国後島・色丹(シコタン)島・歯舞(ハボマイ)諸島の帰属に関する問題を、歴史的・法的事実に立脚し、両国の間で合意の上作成された諸文書及び法と正義に基づき解決する」ことを明記、更に「平和条約を早期に締結するよう交渉を継続し、もって両国間の関係を完全に正常化すべきことに合意する」と宣言している。そしてエリツインは1997年にも橋本龍太郎首相(当時)に対して「(北方4島問題は)政治家の仕事。“東京宣言”に基づき北方4島の帰属問題の解決に積極的に取り組もう。露日が良き隣人となる歴史的チャンスを生かさなければならない」と強調、当然のことながら橋本もこれに同意して両首脳外交が、ようやく動き始めたかに思えた。だが、メドベージェフやプーチンは、その“東京宣言“などそっちのけ。このような一方的違反は、歴史的に見てロシアのお家芸。その歴史的、というのは・・・

今から156年前の1855年(安政元年)に日本はロシア(当時は帝政ロシア)と“日露和親条約”を結び、以後、北方領土は国際法上も“日本の領土”であることが確認され「大日本恵登呂府」の標柱てきた。いや、それ以前(1780年代)、探検家の最上徳内(もがみ とくない=出羽国出身)が松前藩の普請奉行(建築・道路・河川などの土木工事の監督)として数回にわたって国後島・択捉島その他の島を探検、先住民(アイヌ人)に農業・林業・漁業などの技術を指導、道路、港湾、村づくりを支援した。その頃、ロシアが千島列島を狙う動きを察知した幕府は、国防上の必要から千島・樺太を含む蝦夷地を幕府直轄地として統治することとし、1798年(寛政10年)、180余名の大規模調査隊を蝦夷地に派遣した。この時、最上徳内は(7回目の蝦夷地上陸経験者として)案内役を務め、彼ら一行は択捉島に領有宣言を意味する『大日本恵登呂府(エトロフ)』の標柱を立てた。それにしても現代のような情報・通信網が発達していなかった江戸時代、ロシアの南下気配を察知した幕府が、即、対応策を講じたことは特筆に価する。ロシアの助兵衛根性は、この時代から始まっていたのだ。(写真:内閣府・北方対策本部資料より)

戦争時の、ロシアの非人道的(略奪・強姦)行為は世界にその汚名を轟かせた(具体例は省略)。日本に対しても大東亜戦争終結の直前(1945年8月8日)から(強欲侵略は)露骨化する。ロシア(当時はソ連)は1941年に締結した“日ソ不可侵(中立)条約”を一方的に破棄して日本に宣戦布告、即刻、旧満州、樺太への侵攻を開始。日本が8月15日“終戦の詔勅”(玉音放送)をもって大東亜戦争の終結を内外に宣告した後も、ソ連は樺太や千島を攻略、無抵抗の日本人数万人を殺傷、挙句の果てに(国際法を無視して)北方4島を盗み取りロシア人を住まわせた。いわゆる実効支配形態を作り上げてしまったのだ。

ロシア政府はかねてより「北方領土を返せと騒ぎ立てているのは旧島民と右翼団体だけだ。日本国民のほとんどは北方4島について無関心。だから、この領土問題は(もはや)両国の重要案件ではなくなった」と内外に発表している。とんでもないプロパガンダ(思想・世論・意識・行動を特定の方向へ誘導する宣伝行為)である。それは、長年の自民党政権下での北方領土問題対策の失敗(ロシア政府への弱腰外交)がロシアを増長させてしまったのだが“戦闘準備強化”となれば、今までのような悠長な構えではいられまい。ロシアが戦闘準備を強化するのであれば、我が国も北海道全域及び北海道周辺の領海内に軍備再編を行なうなどの“対抗措置”を取るくらいの強行姿勢を示す必要を(翁は)強く感じる。尖閣問題が起きた時、翁は「日本海、東シナ海、北方領海内にイージス艦を配備せよ」と言ったが、そのことを更に声を大にして吼えたい。限られたスペースで北方領土を語り尽くせないのが残念だが、ともあれ2月7日は“北方領土の日”。「日本国民は北方4島に無関心」と言わせないよう、また「日本は領土問題に実に鷹揚で鈍感な国だ」と甘く見られないよう世論を盛り上げ国民一致で(竹島・尖閣諸島を含む)“日本領土の守り”を固め、日本人の意気を世界にアピールしようではないか・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

ジャズ&ポップ−今週のお奨 めアルバム

今週はポップスをジャズのエッセンスを加えたジャズを歌うアーティスト”樹里からん”をご紹介します。樹里からんは日本ではあまり目立たなかったのですが海外でのネットのダウンロードミュージックで人気が高まり、日本でも注目されています。(何でも世界が先で、それから日本というのはちょっとさびしいですが)
このアルバムは聞き覚えのある映画音楽や昔聴いたポップスがジャズにアレンジされて歌われていています。とても味のある歌い方で、聴きやすいジャズです。
1981年山口県生まれ。

"She loves jazz"  樹里からん

01-For The Love Of You
02-My Heart Will Go On
03-She
04-Englishman In New York
05-Now You're Not Here
06-Against All Odds
07-Can't Take My Eyes Off You
08-Time After Time
09-Unchained Melody
10-I'll Always Love You

ジャズアルバムの紹介リスト
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm
《R.O.》

編集後記

花粉症の薬を飲んでいます。以前服用していた薬と違って、夜一錠飲むだけでいいので楽です。そろそろ本格的な花粉シーズンが来るのでこの準備が功を奏することを期待しています。
≪iPad≫
専用タッチペンPIP-TP2B
Penultimateという指でメモが書けるアプリを紹介しましたが、指で書くと小さな文字や細かい表現ができません。指の代わりにプラスチック製の細い棒で試したのですがうまくいきません。もともと指で書くのですから導電性の高いもので先端がパネルを傷つけないやわらかいものが必要でした。ネットで探したらちょうどいいものがありました。このペンを使うとiPadの画面をいっぱい使って思いついたことをイメージで書けるのでとても重宝しています。

雑貨屋のブログ→ http://zakkayanews.jugem.jp/
雑貨屋ニュースレターのバックナンバーは下記のURLでご覧いただけます。

http://www.zakkayanews.com/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.769

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com