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NO.767               Ryo Onishi              1/23/2011  

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雑貨屋のひとり言

寒い日が続いていますが、みなさんどうお過ごしでしょうか?この寒さはまだもう少し続きそうですが、これも楽しみながら暮らしたいものです。寒い日(暑いときもそうですが)には、どうしても運動不足になります。幸いにも私たちには近くにスポーツジムがあるので、冬でも夏でもTシャツで好きな運動ができるので本当にラッキーだと思っています。昨日、ZUMBAにチャレンジしてみました。ZUMBAはラテン系音楽とダンスを融合させたダンスフィットネスエクササイズです。ラテン音楽の速いリズムに乗って激しく動くので、はじめてやって、目が回りそうでした。でもものすごく汗を掻くので終わったらなんだかすっきりしました。これはくせになりそうです。ZUMBAは心肺機能の向上と脂肪燃焼に効果があるようです。クラスの人気が高い理由がわかったような気がしました。≪R.O≫

 

銃 の 暴 発

先日の火曜日(1月18日)午前10時半過ぎ、家の中にいても気になるほど我が家の上空が異常に騒がしくなりました。どうも複数のヘリコプターが低空で飛び回っているようなのです。気になって庭に出て空を見上げてみたら、なんと私の視界の中だけで5機のヘリがすぐ頭上に浮いているのです。うち4機がホバリング(空中停止)状態、1機が頭上を超低空で旋回していました。陽光にさえぎられ、それらが警察なのか報道用のヘリなのかは確認できませんでしたが、いずれにしても近所でなにか事件か事故があったに違いないと感じ、居間にもどりテレビのスイッチを入れてみたところ、4、5、7、9などの主要チャンネルはどこもBreaking News(臨時ニュース)とLive(生中継)の文字とともに実況中継中、それがなんと我が家にごく近いガーデナ高校(Gardena High)とその上空からなのです。時々テレビ画面の隅に我が家まで映し出されているありさまです。

テレビ生中継の説明によると、先ほど午前10時40分過ぎにガーデナ高校から警察へ、校内で銃が発射され生徒2名に命中したとの通報があり、警察、消防が出動中とのこと、上空からのテレビ画面には十数台の警察パトカーが学校の出入り口を取り囲み、多数の警官が動き回る緊迫した状況が見えました。

私の住んでいる街、ガーデナ市はロサンゼルス市から南へ約15マイル(約25キロ)の郊外にあり、人口5万7千人、治安は最良とはいいませんが、決して悪いところではありません。日系人も多く居住しており、日系のスーパー・マーケットやレストランも多いところです。しかも市長さんは日系人(ポール・田中氏)です。こんなところでも学校内発砲事件が発生するとは! アメリカの治安もついにここまできたか、と私にはショッキングなことであり、テレビを見たときの偽らざる感想でした。

その後の報道でわかったことは、この高校の男子生徒のひとりが銃をバックパック(通常は教科書などを入れ登校する)の中に携帯して教室に入り、机の上にバックパックを置いたときに偶然暴発したとのことです。発射された弾は一発で、最初に近くの男子生徒の頚部を貫通し、その後に女子生徒の頭部に命中してしまったのだそうです。2人ともすぐ病院へ搬送されましたが重態のようです。銃を所持していた17歳の男子生徒は警察に拘束されましたが、学校はその日は正午まで閉鎖され、午後になって生徒の下校が許されました。ちなみにこの高校には3千人以上の生徒が在籍しており、広い校庭、運動施設や建物も充実した大きな学校です。

高校で、なんでこんな事件が起きてしまうのか、日本では考えられないことです。アメリカでは多くの高校に空港なみの金属探知機が設置されていて、校内に銃やナイフなどの凶器が持ち込まれないよう配慮されていると聞きます。ということは、今回のガーデナ高校の一件は決してはじめての例ではないのです。現に、これまで全米的に数多くの高校、カレッジ、大学での構内発砲事件は発生し、テレビ、新聞で報道されてきました。今回事件(事故)の発生したガーデナ高校の場合、金属探知機は設置されていてはいたのですが、検査は無作為に行われていて、全生徒が必ず金属探知機を通過して登校していたわけではなかったようです。

州によって異なりますが、少なくともここカリフォルニア州では高校生が銃を持つことは認められていない筈であり、それも学校へ銃を所持して登校するなどとは通常の常識では考えられないことです。最近の日本の事情は知りませんが、荒れて切れやすい傾向の若者でも、さすがに銃を持って登校する生徒はあまり聞かないでしょう。(尤もナイフをもって登校する日本の高校生の話を聞いたことがあります)

生徒が銃を持って登校するなど、その生徒本人の罪ですが、親と家庭にも大きな責任がある筈です。さらにいうと、銃社会に寛容なアメリカの風土もおおいに議論の余地があるのではないでしょうか。

もちろん、日本の風土・文化を基準に歴史も国土の広さも伝統もまったく異なるアメリカを論じることは出来ませんが・・
――― 次号に続く ―――   河合将介(skawai@earthlink.net)

さくらの独り 言

今週はお休みです。

川柳(東京・成近)


 


( 川 柳 )

 
ITの海へ痩せ蛙の野望

空を飛ぶ夢 蟻んこよお前もか

出世魚華麗に雑魚の群れを抜け

ご期待に添えずとトキの無精卵

いのち感動ヒマラヤ越えの鶴の群れ

( ニュースやぶにらみ )

「カタールに10人で逆転勝利」
よしっ一人減っても大丈夫だ −菅首相

「東国原知事退任」
そのまんま東へですか −都知事選

「内閣支持率」
アップかアップアップか −菅改造内閣

河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

龍翁余話

龍翁余話(164)「梅は咲いたか・・・」

先日、米沢市の友人から「毎年、豪雪との闘いは雪国に住む者の宿命、それだけに春の訪れが待ち遠しく、梅一輪に出会った時の喜びは身魂を奮わせるものがあります」というメッセージと一緒に(友人宅の)庭の梅の木までもすっぽり覆い隠した数メートルの積雪と、軒下にずらり、まるで剣がぶら下がっているような氷柱(つらら)の写真が送られてきた。寒さ、というより怖さを感じる写真であった。豪雪、ではないが、今年の降雪ニュースは雪国だけにとどまらず、西日本方面にも雪害が多かった。大分県や福岡県からも“雪景色”(写真)が送られてきた。翁の田舎では、あちこちで水道管の破裂など凍結被害が続出したそうだ。ひきかえ東京地方は3週間を超えるカラカラ天気、テレビやラジオが連日“記録”を報じている(1月22日現在)。そんなある日、定例のミーティングが早めに終わったので『龍翁のご近所散歩』第2弾をこころみることにした。豪雪との闘いが続く米沢市の友人ほか、雪国の人たちに申し訳なく思いながら、一足早い春を求めて・・・

翁の住む品川区平塚から、そう遠くない所に『池上梅園』がある。「梅は咲いたか・・・」公園の事務所に電話で問い合わせた。「満開は、まだ先ですが、ところどころの枝に花を咲かせています」の返事。ならば、ということでカメラバッグを担いで都営地下鉄浅草線で『西馬込』へ。翁が乗る『戸越』から3つ目、というより『西馬込』は同線の始点終点駅。現住所に35年も住んでいるのに地下鉄で『西馬込』に行くのは初めてだ。駅員に道順を訊く。「第2京浜(国道)に沿って西へ10分ほど行った所に“池上本門寺”の看板があります。そこを左に曲がると、直ぐです」10分くらいの歩きではメタボ予防にはならないだろうが、往復20分、園内散策30分(予定)を合わせれば、まあまあの歩数になるはずだ。 

大田区立だから入園料は安い。16歳から64歳までは100円、65歳以上と15歳以下は無料。受付のお嬢さん「よくいらっしゃいました。どうぞごゆっくりご鑑賞下さい」と丁寧な応対。案内パンフレットを貰って園内を見渡したが「お〜い、梅はどこだ?」“鑑賞”なんてものではない、一見しただけではまるで枯れ枝の丘。確かに“ごゆっくり”は出来る。何故なら、来園者は翁のほか4、5人だから。カメラをぶら下げて花を探していると、すれ違いの老夫婦から声をかけて貰った「丘の上の見晴台の所に、少し咲いていますよ」「ありがとうございます。では」ということで、なだらかな丘陵を登った。なるほど、都合よく白・紅の梅が並んで花を(ほんの少し)咲かせていた。早速、シャッターを切る。ここまで歩けば、ジャンパーを脱いでも汗ばむ日和、まさに『梅一輪 一輪ほどの 暖かさ』だ。この句の作者は服部嵐雪(はっとりらんせつ)、江戸時代前期の俳諧師で蕉門十哲の1人。師匠の芭蕉も『春もやや 気色(けしき)ととのう 月と梅』という句を残している。長い冬が過ぎ去って梅が咲き始めた。それだけでも充分に春を喜ぶのだが、加えて月も出た。これで早春の気分はととのった、という意味だろうか?米沢の友人のメッセージ“春の訪れが待ち遠しく、梅一輪に出会った時の喜びは身魂を奮わせる”に重なる。

案内パンフによると『池上梅園』は(戦前までは)日本画家・伊東深水(1898年〜1972年)の自宅兼アトリエだった。戦後、築地の料亭経営者・小倉某の別邸になったが小倉氏没後、大田区に移管、大田区花である“梅”370本(白梅150本、紅梅220本)の梅園に造り上げた。見頃は2月初旬からだそうだ。
  
“梅観賞”から“公園散策”に気分を切り替え梅園の奥の方に歩くと和風建築の粋を極めた『清月庵』、『聴雨庵』などが翁を喜ばせたが、スペースの関係で解説は割愛する。散策の途中、何故か、ふと、(以前に数回参詣した)福岡の大宰府天満宮の梅を思い出す。ご存知、大宰府天満宮は学問の神様・菅原道真公(平安時代の貴族・学者・詩人・政治家)を祀る神社。時の政敵・藤原時平にはめられ京の都から大宰府に左遷させられた道真公は京を去る時、紅梅殿の梅に向かって『東風(こち)吹かば においおこせよ梅の花 あるじなしとて 春な忘れそ』と詠んだ。天満宮の境内の老樟(楠の古木)の下に、その歌碑が建っている。こよなく梅花を愛した道真公を慕って、梅花が京からはるばる飛んできた、という“飛梅伝説”もあり、本殿の右前の御神木『飛梅』は、千有余年たった今日も毎年神苑で最初の清香の花を咲かせているとのこと。

我が郷土・大分県の県花・県木は『豊後梅(ぶんごうめ)』、福岡県の県木は梅、梅干しの名産地・和歌山県の県花が梅であることは当然。東京の近辺で梅の名所と言えば吉野梅郷(青梅)、熱海梅林、水戸偕楽園、三渓園(横浜)、越生梅林(埼玉)を思い浮かべるが、これらはいずれも観賞用。生産梅としては実は群馬県が和歌山県に次いで日本第2位の産地であることを知る。秋間梅林(安中)、榛名梅林(高崎)、箕郷(みさと)梅林(高崎)の、いわゆる“群馬三大梅林”は本数、種類、面積などスケールがでっかく、実に壮観だそうだが、翁、残念ながらまだ行ったことがない。『龍翁のご近所散歩』には少々遠方だが、いずれ訪ねて見よう。

『雪国の 春告草(はるつげぐさ=梅)の 待ち遠し』――米沢の友人宅をはじめ豪雪地帯の皆さんのご無事を願ってこの1句を贈る・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

ジャズ&ポップ−今週のお奨 めアルバム

日常、聴いているジャズは音楽データベースにあるものを片っ端から聴いているわけではなく、自分が好きなアルバム、アーティスト、聴きやすいアルバムが中心になります。
ですから週末になると日ごろあまり聴かないけど、面白そうなアルバムを探して聴くことになります。そしてそのアーティストのことを調べていくと、新しい発見があります。こういう楽しみ方もありだと思います。
雑貨屋で紹介したアルバムも200に近づきましたのでリストを検索しながらで重複しないようにしています。そこには紹介を保留にしているアルバムもいくつかあります。
今回はそこからHerbie Hancockの代表作Maiden Voyage(処女航海)をご紹介することにしました。
1960年代Herbie Hancockはマイルスデイビス・クインテットの一員として活躍し、1965年に彼がリーダーとなって作ったのがこのアルバムです。
Herbie HancockのピアノとFreddie Hubbardのトランペット、George Colemanのサックス、Ron Carterのベース、それにAnthony Williamsのドラムという構成です。
聴けば聴くほど味のあるジャズだと思います。


"Maiden Voyage"  Herbie Hancock

01- Maiden Voyage
02- The Eye Of The Hurricane
03- Little One
04- Survival Of The Fittest
05- Dolphin Dance

ジャズアルバムの紹介リスト
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm
《R.O.》

編集後記

エアコンをつけていないときは部屋の中も寒いのでフリースの生地で作られたマントのようなものを羽織っています。暖かくてとても快適です。今年の冬はこれで乗り切り たいと思います。
≪iPad≫
Bluetoothで音楽を聴いています
iPadにはBluetooth(ブルートゥース)が内蔵されていて、キーボードやその他のアクセサリーをワイヤレスで操作することができます。iPadに入れてある音楽をワイヤレスで聴くために、ソニー製のワイヤレスオーディオレシーバーBT30Pを購入しました。音質もそんなに悪くなく聴けます。

雑貨屋のブログ→ http://zakkayanews.jugem.jp/
雑貨屋ニュースレターのバックナンバーは下記のURLでご覧いただけます。

http://www.zakkayanews.com/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.767

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com