Zakkaya Weekly No.76

Ryo Onishi 10/26/97 バックナンバー Homepage

9月初め、息子と友人二人が日本からやってきたときのことです。彼らは家の近くの公園から見た海と水平線に沈む夕日を見てとても感動したと言ってました。 夜空に輝く無数の星を見たときも、はじめてラスベガスの夜景を見たときも大変感動していたと聞きました。 これを聞いて、最近私も彼らのように素直に感動できているだろうかと考えました。どんなことにでも感動できる心の持ち主でありたいですね。(R.O)

あまり 知られていないL.A. 観光スポット(26)

White Point Parkと Royal Palms County Beach (L.A.サウスベイの観光スポット−10)

パロスベルデス半島の南端近く、Western Avenueが太平洋に接する所は海面から約100フィートの崖の上です。そしてそこに広がる緑の公園が“White Point Park”です。公園から見渡す大海原、22マイル先のSanta Catalina島、ロサンゼルスとロングビーチ港に出入りする船舶、さらに冬から春にかけて沖合いを通過してゆく鯨の群れ等々・・最高の眺望を堪能出来る所です。同時にピクニック、サーフィン、スキューバダイビングなど家族、若者にとってのメッカとも言えるかと思います。

今は人々の憩いと楽しみを与えてくれているこの場所にも、過去には日本人もからむ歴史がある事を知る人も少なくなりました。

公園の所々に建つ案内板によると、この地は1890年代には “あわび”採取の日本人ダイバーが活躍、彼らは更に缶詰工場を作り、アメリカのみならず アジアにまで販売の手を伸ばすまでになっていたようです。“あわび”はただ単に 食料品としてだけでなく、貝殻がボタンの材料として珍重され貴重品だったのでしょう。

1910年代には崖下の海辺に天然の硫黄鉱泉を利用した“White Point Hot Springs Hotel”が完成、ここにもRoman Sepulvedaというオーナーと共に“タガミ・タミジ(Operated by)”という日本人の名前が記録されています。このホテルは40の客室に加え、レストラン、50メーター海水プール等の設備を持っていましたが、1920年代始めの暴風雨による被害に加え、更に1933年のロングビーチ大地震では鉱泉源まで大きな被害を受け 遂に閉鎖されるに至りました。因みに“タガミ・ファミリーは第二次大戦中 合衆国により強制収容所に抑留されるまでこの地に住んでいたと案内板は記しています。

その後この地は アメリカ陸軍の管理下に置かれたり、いくつかの経過を経て1960年カリフォルニア州が取得し、今はロサンゼルス郡の公園として生まれ変わっています。

また、この公園から海の反対側、道路(Paseo Del Mar)の向こうの斜面に かつての軍事要塞、コンクリートで固めたミサイル・サイト跡が見えます。この要塞は“White Point Nike Missile Site”と呼ばれ、1950年代始めに建造され、当初はNike-Ajaxミサイル、後には核弾頭も搭載可能なNike-Herculesミサイルも装備された所です。しかし ここも1974年頃 閉鎖、今では市とカウンティに移管され、リクリエーション用に使われています。

崖の上の“White Point Park”から海岸に下る舗装道路(Kay Fiorentino Dr.−週末・休日は有料)を進むと そこが“Royal Palms Beach”です。

“White Point”“Royal Palms Beach”共にOpenは 毎日、日の出から日没までです。

行き方は 次の通り(Freeway #110方面よりの場合)

  1. FWY#110(Harbor Freeway) 南の終点を出ると 道路はそのままGaffey St. になるので そのままGaffey St.を0 .7マイル進み(南下),9th St. 右折(西へ)
  2. 9 th St.を 1.4マイル進み、Western Av. を 左折(南へ)
  3. Western Av. を 1.6マイル走ると海岸に至り、道路は90度左へ曲がり、それに沿って曲がってすぐ( 0.2マイル)、右側(海側)が 目的の公園入り口です。
  4. 全行程(片道、FWY #110終点から) ;約3.9マイル、約15分

 河合将介 skawai@wakao.com

健康の方程式 自血病にイメージ療法と呼吸法 西尾誠一郎

きょうは10月26日、くもんのハワイ研修会に帰りの飛行機の中です。今回は瓜生先生の話の最後に、94歳で3回目のゴルフのエイジシューターになってギネスブックにも載った塩谷先生の正心調息法について書こうと思っていたのですがあいにく手元に資料がありません。実は白血病からの生環をはたし、「ガンは自分で治せ」(海竜社)を出し、健康に関する講演・執筆にも活躍中の間瀬健一さんがガンを克服するのに一番効果があったのはイメージ療法と呼吸法だったような気がすると書いています。瓜生先生に間瀬さんの話をすると、すぐ塩谷先生の正心調息法のやり方を説明され唱える言葉を紙にさらさらと書いてくれ先生も時々やっているとおっしゃいました。その呼吸法についてはそのうちこの方程式に書きますので今回は間瀬さんが2度目の急性骨髄性白血病との壮絶な闘いの中で、「自然治療力」の存在に気づき、その存在を信じ、その力を高めるために30種以上の代替療法に挑戦し、呼吸法がなぜもっとも効果のある方法の1つと思ったかを書いてみたいと思います。呼吸法こそみなさんが日常の生活の中で気軽にでき、病気を未然に防ぐ有効な方法だと私も信じるからです。

間瀬さんは1986年から94年の足掛け9年間、2つのガンと闘ってきました。12月ガンで手術もし、再発を防ぐための放射線治療を受けるのですが、2年後に白血病になり、何度か死の淵をのぞくことになりました。「ガンは自分で治せ」という題名は、医者に頼らず自分一人で治せという意味ではなく、医者の助力を得ながら、自己責任の部分が大きい事を知った上で、自分のベストを尽くせという意味なのです。この本のアドバイスは現在ガンと闘っている人には治癒力や生存率を高めるために、そして生命・生活の質を高めるためにベストを尽くそうという気持ちを起こさせるでしょう。幸い健康な人にも免疫力を高め、ガンにならないためにも、実に有効な方法を提案してくれます。

彼が86年、右睾丸が腫れるガンにかかり、病巣を切除して、X線照射を受けました。2年後の88年にX線照射が引き金になり、急性骨髄性白血病になり放置すれば1ヶ月ともたない状態になりました。 点滴による抗ガン剤治療で50日後に退院するのですがその後16回の入退院を経験し、抗がん剤やさまざまな薬の効き目とその副作用の恐ろしさを身をもって知りました。副作用で一番こたえたのは骨がもろくなり軟骨がつぶれてギックリ腰になったことです。

入退院を繰り返すうちに、抗がん剤で白血球や血小板の数値を良くしても一定期間がたつとデータは悪くなり、腰が確実に悪化し、このままでは車椅子生活になるのではと恐れたのでした。点滴による抗がん剤をこっそりバレないように処分した分だけでも50リットル、ビールビンにして80本というのですから、大変な量です。それでも脱毛、腰痛などのさまざまな副作用に悩まされました。

彼が自然治療力を高めるために自分ができるだけのことをしようと決意する大きな理由の1つは、NHKスペシャルの「人間はなぜ治るか」を見たからでした。その番組は、奇跡的な回復を遂げた末期ガン患者を追い、その回復に心の持ち方がいかに大きく利くか説いていたのです(「幸せはガンがくれた心が治した12人の記録」川竹文夫著 、創元社)。彼は「1人でも先例があれば、あなたが2番目になれる。先例がなければあなたが1人目になれる」という字幕が流れるのを見て、自分と同じ考えだ!と大いに勇気づけられました。1964年度版の「家庭の医学」で急性骨髄性白血病で良くなった人はそれまでに世界で100人しかいないきびし病気だとも知りました。そして日本にその例がなければ自分が最初の例になろうと決意しました。

私はくもんの指導者でもあった親友の突然の死によって、自然治癒力を高めるライフスタイルの大切さをもっと学習し、広めていくことが私の生きがいになりました。この4月に腎臓を悪くし、その思いはますます強くなっています。ガンにかかったら医者に任せっきりにする人が圧倒的に多い日本で、間瀬さんのように自然治癒力を高める方法も試そうという人が徐々に増えているのは嬉しいことです。間瀬さんの本にはEメールアドレスしかないので、大西さんにお願いして連絡をとってもらっています。この11月に日本に行き、間瀬さんに是非、お目にかかりたいと考えています。

アリ対策には、これが一番・・無公害、無臭の驚異のチョーク 小倉やすこ

大西さんが、最近アリが多くて困っているとのことですね。暑くなると、アリも涼しい家の中を好むのでしょうか。我が家も最近、2階のバスルームまで、やってきますよ。

以前は私も、ホームデポの店から、アリ殺しのスプレイを大量に買い込んで、あたり一帯に巻き散らしていたのですが、キッチンのあたりには食べ物も多いので、とても気になってました。そんなとき、友人の不動産やさんから、「レストランのオーナーなどでは無公害、無臭だから、とても好評よ。」とのお進めの品をいただきました。

試してみたら、抜群!みなさんにもぜひお進めしたいと思います。その品の名は、「神奇薬筆」(英語名”MIRACULOUS INSECTICIDE CHALK")という中国製の白いチョークです。最初、半信半疑でパティオの柱にぐるりと白く、線を引いてみました。それまで、アリが列を作って、登り降りしていた柱です。アリたちが、その白い粉に触れた途端、ぱらぱらと柱から落ちてくるでは、ありませんか。一分もしないうち、その柱から、ありはすっかり姿を消してしまいました。それ以来、私は、家のあちこちに線を引いてます。大きなトラッシュカンの回りに塗っておけば、ごみの山に入り込むこともないですし、犬や小鳥、を家の中で飼っていても安心です。キチンのありが進入して来きさそうな窓枠や、ゆかのコーナーにも塗り込んでいますので、以前のように朝起きたら、テーブルの残り物や、子供のお菓子にアリが群がってることもなくなりました。

この白いパウダー(チョーク状になっている)は、昆虫の神経系を麻痺させる働きがあると書いてありまして、ごきぶりや、しらみ、のみにも効果抜群とのこと。友人は、このチョークをパウダーにして、のみのたかっている犬の毛にこすりこんであげるのだそうです。

残念なことに、このチョークはアメリカのお役所に未だ、許可されていないので、普通のお店には置いて有りません。唯一置いてあるのが、Redondo Beach Blv. 添いのRoadium(通称、スワップミート、のみの市)内の雑貨をおいてあるお店です。オレンジ色の小さい箱、ごきぶりの絵が書いてあります。3本で1ドルですが、私は、1パック10ドル(50本入り)を買い込んで、友人にも分けてあげてます。わからないときは、小倉まで連絡下さい。

(310)532-7743 ogurafl@ix.netcom.com

編集後記

小倉さんアリ対策を教えていただきアリがとうございます。早速、ROADIUMに行って買ってきました。でも涼しくなってきたせいか、アリがあまりでてこなくなりました。効果を試すのにどこかにアリはいないかと探しています。

Zakkaya Weekly No.76

雑貨屋店主 大西良衛 ronishi@earthlink.net