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NO.759               Ryo Onishi              11/28/2010  

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雑貨屋のひとり言

先日テレビ番組で、空飛ぶプラモデルが紹介されていました。家の中で宙に浮かせることができるものです。最近は部品が小型軽量にでき、小さな動力で動かせます。これにコンピュータを使った精密な制御が加わり、こういうものができるんでしょうね。値段は5000円台と驚くべき安さです。昔、夢だった空飛ぶプラモデルが簡単に手に入るようになりました。これは喜んでいいんですよね。≪R.O≫

失 態

前回の当欄に書きましたが、私は11月に入って急遽1週間という短期間にしぼって生まれ故郷の東京を往復してきました。今回は私一人の日本行きでした。そして私は東京滞在中、不覚にも地下鉄のホームで突然意識を失い、倒れてしまうという失態を演じてしまいました。こんなことは私の生涯ではじめてのことでした。その日はたぶん貧血気味だったようで、確かに歩きが多少おぼつかない感じがしていました。道路から地下鉄の階段を下りはじめたところで眩暈を感じ始めたのですが、エスカレーターのない駅でしたので、脇の手すりを頼りに地下鉄のホームまでようやくたどり着き、十数歩歩いたところで全身から力が抜けホーム上に崩れ込んでしまったのでした。私自身、意識は完全ではありませんでしたが、自分がどうなったのか自覚していました。

昼間のホームには待ち乗客はほとんどいず、私の近くにいたのは若い女性と中年の婦人だけで、二人はすぐに私に声をかけてくれ、私の腕をとって立ち上がらせようとしてくれましたが、力の入らない私を立ち上がらせるのは不可能です。「駅員さんを呼びましょう!」と話す声が聞こえていたのを覚えています。

数秒のちになって、私もようやく筋力が回復してきたし、周囲を見回せるようになり、自分がホームの線路に近い黄色帯の上に倒れていることを知り、まずは自力でホーム上を線路から離れたほうへ這い出し、そこでようやく先の二人の女性に腕を抱えてもらい立ち上がった次第でした。

ホームのベンチに腰をおろし休憩し、4、5本の電車をやり過ごした頃にようやく体調も安定し、駅員さんにも、救急車にもお世話にならずに済みました。私が倒れたとき、即座に救助の手を差し出してくれたお二人の女性には心から感謝々々です。このお二人は私がホームのベンチで休んでいる間中、自分たちも乗る電車をやり過ごし私に付き添ってくれました。私は日本人の思いやりの心を改めて見つけた気がしました。美しい日本人の心にふれ、まだまだ日本の良さは失われていないことに感激でした。

とはいいながら、外で他人様に迷惑をかけてしまったことは私の不覚であり、自分自身の年齢、体調の把握を謙虚に見直せばならぬことを改めて痛感させられた一大事でした。間違えば数分おきに発着する東京の地下鉄の線路に転げ落ちたかもしれない事態でした。あぶなく翌日の新聞の社会面に掲載されるところでした。これからは少なくとも駅のホームでは線路から離れて電車を待つことにしよう。
  河合将介(skawai@earthlink.net)

さくらの独り 言「終(つい)の住まい」

「終(つい)の棲家(すみか)・・・その16」<神の計画>

今年8月、義母(主人の母)が逝った――末期癌の治療を続ける88歳の義父(主人の父)の元に、その訃報を届けたのは主人と私。主人の実兄(長男)の到着を待ち、義母の遺体が鴨川の国保病院に安置された後のこと。老人ホームの取り計らいで、義父を病院へ連れて来てくれるということだった。しかし、主人から直接父親へ、母親の死を伝えたい、という主人の強い意志もあって、病院から老人ホームへ私たち夫婦は車を走らせた。つい先日まで元気だった愛妻の死の報せに、義父は、床に崩れ落ちんばかりのショックを受け、私たちはそんな義父を支えるのが精いっぱい、その姿に涙を誘った。義両親が20年近く住んだ柏の地でも、入居したばかりの老人ホームでも、そして父が緊急入院した病院でも(94歳という高齢=義父より6つ年上の姉さん女房ではあったが)、義母の急死は、みんなを驚かせた。それほど義母の生活は健康そのものだった。この世の判断で、人が勝手につけた順番というものがあるなら、あきらかに、義母は逝く順番ではなかった。それを誰よりも確信していたのが、実は義父だった。ここに、人と神の計画の違いがあると、私は悟った。

私たちは、義母の94歳の誕生日を、その数日前に祝った。主人は誕生祝いに『くじけないで・・・柴田トヨ(飛鳥新社)』という1冊の本をプレゼントした(雑貨屋742号のさくらの独り言で紹介)。少し認知症が始まっていたとはいえ、元気な義母は、「頑張って読むわ!」と、喜んでくれ、「私は、100まで生きるのよ」と、いつものように、自然に話していた。その日も義母は、私たちを満願の笑顔で迎え、私たちに義父の昔話を聞かせてくれた。そして機嫌よく見送ってくれた。術後は順調とはいえ、爆弾を抱えているような義父の身体状態とはうらはらに、健康そのものの義母に感嘆を覚えたほどだった。

ところで、『時』や『年齢』という概念には、大差があるように思う。その客観的な証拠に、同じ年齢でも、老けて見えたり、若々しく見えたりすることなどあるだろう。また、同じ10年や20年という月日が、長く感じたり、短く感じたりすることもあるだろう。そしてまた、この世の終わりが近づくその時の感触と言うものは、医者や家族、本人や周囲の予知・予測をはるかに超えたものとして、私たちに迫る場合もあるだろう。それは、若いから死に遠く、年齢が高いから死に近いというものではなく、その人のもつ時、待つ時、いわば、寿命というものが私たち人間の単純な常識とはかけはなれたものであること。つまり、私たち人間の『時』の概念と神のそれは違うかもしれないといことだ。

義母が逝った後の書類処理などを進めながら、主人と私は顔を見合わせることが多い。それは、今は亡き母が、100歳まで生きようとしていた形跡と、もしかしたらこの数年でいなくなるかもしれないという自己認識があった形跡、そのいずれかをも推察できることに遭遇する。賢明だった義母の計画が、神の計画をなぞるようなところが見受けられる。そして、今回、父が抱え持つ複数の大病や手術を終えた段階で、認知症が始まりかけた義母が先を急ぐように逝ってしまったことに、知られざる神の計画があるように思えたものだ。主人の言葉を借りれば、「『もういいよ』(私たちの面倒をしなくても)と、義母が用意してくれたんじゃないかな」と。老々介護や介護欝が取りざたされる昨今、義母の急死は、老人ホームや病院の対応及び管理を責めるより、人的思いと神の計画に大きな差があり、そこには、母なる大きな祈りがあるんじゃないかなと、私は今思う。人間、いつ何がおこるかわからない。それが人の知られざる神の計画なのかな、っと、呟く、さくらの独り言。

川柳(東京・成近)


 


( 川 柳 )

 エコテレビ一巡したら3D

関白が今イクメンの世に変わり

貧乏をゲゲゲの女房支えきり

一兵卒 検察審にしてやられ

国会の野次ブブゼラに負けてない


( ニュースやぶにらみ )

「政権運営」
谷あり淵あり −菅内閣

「トイレの神様」
幸運の女神でした −植村花菜

「景気足踏み状態」
地団駄です −長期不況企業

河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

新語・流行語大賞>候補60語

1 iPad
2 (クロス)カップリング
3 無縁社会
4 3D
5 AKB48
6 K‐POP
7 〜なう
8 いい質問ですねえ!
9 名ばかり高齢者
10 イクメン
11 家庭内野党
12 ガラパゴス(ガラケー)
13 ゲゲゲの〜
14 白戸次郎もよろしく
15 生物多様性
16 ダダ漏れ
17 ととのいました
18 どや顔
19 なんで一段一段なんだろう
20 ネトゲ廃人
21 バイクコンシャスライフ
22 パウル君
23 はやぶさ
24 パワースポット
25 フェニックス
26 ブブゼラ
27 ホメオパシー
28 もしドラ
29 もってる
30 モテキ
31 リア充
32 ルーピー
33 一兵卒
34 岡ちゃん、ごめんね
35 壊し屋
36 検察審査会
37 見える化(可視化)
38 ・・ぜよ!
39 剛腕
40 国技を潰す気か
41 酷暑
42 最小不幸社会
43 山ガール
44 終活
45 女子会
46 食べるラー油
47 生きもの会議
48 待機老人
49 脱小沢/親小沢/小沢
50 断捨離
51 東京スカイツリー
52 年金パラサイト
53 買い物難民
54 ゴルコン
55 本田△(ほんださんかっー)
56 アジェンダ
57 33人の奇跡
58 (W杯)ベスト16
59 イラ菅/ダメ菅/○
60 2位じゃダメなんですか

森田さんから

今週はお休みです。

龍翁余話

今週はお休みです。

ジャズ&ポップ−今週のお奨 めアルバム

今週はTSUTAYA三宮の半額キャンペーンがあったので行ってきました。
またまたアルバムをたくさん仕入れてきました。
今回はその中からご紹介しましょう。
サンフランシスコを拠点に活動する日本人女性ピアニストSayaの最新作「Twilight」です。
Sayaの曲はすっきりしたジャズで、たいへん聴きやすいです。

Saya "Twilight"

1. My Funny Valentine
2. Lately
3. Flow
4. Twilight
5. Isn’t She Lovely
6. Day Dreamer
7. Fields Of Gold
8. Kiss Of Life
9. Driving
10. Both sides Now~青春の光と影~

Saya(pf)
Chris Miller(dr)
Nelson Braxton(b)

雑貨屋ウィークリー537号から紹介をはじめたジャズのアルバムをリストにしました。
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm
《R.O.》

編集後記

2年半前に買ったドラム式の洗濯機の前面パネルにヒビが入っていてそこから洗剤が漏れてきていました。電器店に連絡したら修理してくれることになりました。5年保証をかけていたので、何の問題もなく対応してもらえましたが、そうでなかったらこういうケースではどうなったのかと思いました。電気製品を買うと長期保証をどうするか聞かれますが、やっておいたほうがいいような気がします。
≪iPad使用記≫
IPadのマルチタスキング
IPadは素晴らしいツールだと思います。しかしそれでも使いにくいところがあります。普通のPCなら当たり前のマルチタスクができず、別のアプリを使おうとする度に、ホームの画面に戻って切り替える必要がありました。これは面倒くさかったですね。
22日に新しいバージョンのOSが配布され、早速インストールしたら、この問題は解消されました。

雑貨屋のブログ→ http://zakkayanews.jugem.jp/
雑貨屋ニュースレターのバックナンバーは下記のURLでご覧いただけます。

http://www.zakkayanews.com/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.759

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com