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NO.757               Ryo Onishi              11/14/2010  

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雑貨屋のひとり言

スポーツジムのヨガクラスはいつも満員です。ヨガは無理なく全身の筋肉の緊張を解きほぐしてリラックスさせてくれるのでとても気にいっています。無理なく自分のペースでできるのもうれしいですね。
隅々まで血液が行き渡り、身体が温まっていくのがわかります。終わった後の爽快感が味わえます。またインストラクタがヨガのポーズの度に説明してくれる話がとてもためになります。インストラクタによってはその話し方そのものが癒しで、とても心地良く聴いています。ヨガにはこういう魅力があるので人気があるのだと思います。≪R.O≫

飢えて太る

前回の当欄でアメリカの肥満問題について書きました。肥満は容姿だけの問題だけではなく、健康問題、医療費の問題でもあり、国家としても重大問題です。当地の日系新聞である羅府新報10月27日号に『飢えて太る「貧しい米国」の実態』と題する記事が掲載されていました。以下、その記事の一部を引用させていただきます。

食べるものに事欠くほど貧しいのに、極端に太った米国人が急増中だ。飢えをしのぐため安価なファストフードに依存するのが原因だが、人種間格差や家庭崩壊などの病理も背景に潜む。不況の長期化で、オバマ政権が重視する中流階級からの脱落も拡大。貧困と肥満が全米最悪の南部ミシシッピ州で実態を追った。400ポンド(150キロ)を超す巨体を右手の杖で支え、黒人女性のマリー・ジョンソンさん(56)は全身を震わせて歩いていた。教会に早朝から並び、チキンナゲットやパンなどの支援物資を手にいれるためだ。糖尿病と高血圧症を患い失業中だが、14歳と13歳の孫二人を養わねばならない。月収は社会保障給付金の567ドル(約4万6千円)のみ。325ドルの家賃を払えば幾らも残らない。孫たちの母親は心臓病でなくなり、父親は姿を消した。「とにかく腹を満たす」ため、安価で高カロリーなフライドチキンやフライドポテトで育てた孫も肥満体だ。

農務省によると、ジョンソンさんのように食べるものが何もない状況を定期的に経験する住民は、人口約290万人の同州で50万人超。年収などを基準に算定した全米の貧困人口(四人家族なら年間所得約2万2千ドル未満)は過去最多の4356万人にのぼる。総人口に占める割合を示す貧困率は14.3%で、肥満率(身長170センチなら体重約87キロ超)も26.7%に増加。貧しいほど肥満率が高く、同州は糖尿病や高血圧症の罹患率も全米1、2位を争う。

肥満をもたらす生活習慣と貧困が親から子へと引き継がれ、社会の底辺に固定する「負の資産」を指摘する。「教育も技能もなく最低賃金の職しか見つからず、給付金をもらったほうが割がよいから働かない。健康や教育には無関心。子も学校を中退し、同じことを繰り返す」

2008年の金融危機以降は中流階級から転落した「新貧困層」が増加した。08年の大統領選ではオバマ氏に投票したこれらの大衆が「経済再建の約束を果たしていない。もう待ちくたびれた」11月2日の中間選挙で民主党に投票するつもりはないと言う。(羅府新報10月27日号より引用)

はたしてこの11月2日に実施された米中間選挙で、オバマ大統領率いる民主党は歴史的な大敗をきっしました。日本もアメリカも2年前の政権交代でわいた民主党は今や見る影もない悲惨な状況になってしまったようです。特にオバマ大統領が2年前の就任式の際、米国中が熱狂的に新政権を迎え、期待したあの時の熱気がうそのように思えます。経済政策を中心に高まったオバマ政権への不満が与党である民主党への強い逆風となったのは確かでしょう。もっとも政治は決してマジックでもなければ特効薬が存在するわけでもないので、オバマ政権だけの責任ではないでしょうが、政治は結果責任といわれ、残る2年間でオバマ大統領がどこまでアメリカ経済を立て直すか注目です。 
  河合将介(skawai@earthlink.net)

さくらの独り 言「終(つい)の住まい」

「終(つい)の棲家(すみか)・・・その14」<三位一体A>

『前立腺癌(腫瘍種T4、ステージD3)』、『前立腺癌から膀胱浸潤と骨移転』、『胸部下行大動脈瘤解離』、『慢性腎不全(機能性片腎)』、『心房細動』、『軽脳梗塞』、そして『甲状腺機能低下』・・・これが義父の病名、亀田メディカルセンターに緊急入院した時点で、担当医である佐藤医師から受けた検査結果の報告だ。それは今年5月のこと、君津の老人ホームへ入居して4日後のことだった。これらのどの病名ひとつをとっても、生命を脅かすほどの大病であることは言うまでもないが、日本のしかも同じ千葉県にある“病院”や“医師”という業界や職種なのに、3月に入院した千葉西病院とはこうもレベルが違うものかと、まるで地獄と天国の両方を観た思いだった。

亀田メディカルセンター腎臓内科の佐藤医師と濱井医師による診断説明と今後の治療提案は、家族の私たちにとって大変ありがたいものだった。異常値を示す血液や尿の各項目、局部エコーとMRIやCTスキャンの映像を元に、義父の背景と前提(この病院へ来た理由や症状の確認)から始まり、各病名の現状と進行度合い、そして今後の治療可能な手段や方法と予測可能なリスクなどの詳細を、論理的に明確に、淡々と話してくれた。その内容と現実は驚愕すべきものではあったが、義父の命を預けるにふさわしい病院と医師ティームに出会えたことを喜び感謝する瞬間でもあった。それは今年3月23日、義父が入院していた千葉西病院のM医師との面談(雑貨屋745号:さくらの独り言で紹介)とは比較にならないほど、プロフェッショナルで信頼に富み、しかも暖かいものだった。千葉西病院で実体験した悪夢の様な医療体制と医師の人間性が、日本の医療業界の実態なのかと愕然としていた私たち家族にとって、亀田メディカルセンターの佐藤医師や濱井医師は、地獄から天国へ導いてくれる白衣の天使そのものだった。さらに、列記した大病を兼ね備えてしまった義父の今後の治療について、腎臓内科の佐藤、濱井両医師に加え、泌尿器科の船田医師は、心臓外科の医師陣も交えたカンファレンス(共通目的に向かっての協議)を重ね、患者自身の立場にたった今後の治療について提案してくれた。この専科を超えたデータ共有と其々の専門性を融合した療法選定へのプロセス、及びそのスピードの速さは、医療業界のみではなく、どの業界にとってもモデルとすべきものがあると、私は実感した。

ところで、列記した病名とそのレベルの悪さに、『何故ここに至るまで分からなかったのか』とは誰しもが持つ疑問だろう。例えば、前立腺癌の進行度合いを示す腫瘍マーカーPSAの値(正常基準値は64歳以下:0.0-3.0ng/ml、65-69歳:0.0-3.5ng/ml、70歳以上:0.0-4.0ng/ml)が、佐藤医師から見せてもらった義父の血液検査結果では、なんと2777ng/mlだと言うではないか。さらに亀田メディカルセンターの調べで判明したことだが、実は今年3月の千葉西病院で受けたPSA値は、既に1700ng/mlを超えていたという。亀田メディカルセンターでは、半年以内の入院歴に基づき、入院先だった医療機関や医師に直接連絡し、病歴と検査や治療等の過去データを入手し、その推移や処方も把握した上で眼の前の患者と病魔に向かい合うのである。今年3月23日の千葉西病院のM医師からは、PSAの値は無論、前立腺、膀胱及び腎臓に関しては何一つ全く言及されず、酸素ヘモグロビンの値が低いという理由で数回の輸血を、しかも承諾書もなしに行われたことを想起すると、私は激怒のあまり五臓をえぐり取られるような痛みで心身が震えた。その私に希望を与えてくれたのが、まさにこの亀田メディカルセンターの医師ティーム、患者の人間的尊厳を重視した医療運営方針、そして最新情報システムを駆使した医療の最適化そのものだったのだ。

さて、3科の医療ティームによるカンファレンスの結果、列記した大病の複合関係もかんがみ、癌摘出手術や放射線や化学治療による治療ではなく内分泌療法、つまり男性ホルモンの分泌を抑える手術とホルモン剤投薬による癌の進行を抑える方法が提案され、義父本人と私たち家族の話し合いにより提案どおり執行してもらった。今現在、義父は、老人ホームから亀田メディカルセンターの腎臓内科と泌尿器科へ定期的な通院治療を受けながら、普通に生活できている。人の命には、寿命というものがある。よく生命力があるとは耳にするが、まさに義父の黒眼の中に、大正、昭和、そして平成を生き抜こうとする力が見える。その父が亀田メディカルクリニックの先生に会う時はいつもまず始めに、両手を揃えて拝むように頭を垂れ、感謝のお礼を述べるのだ。その姿に、亀田メディカルセンターの医師は天使の微笑みを返してくれる。これはまっこと、三位一体の賜物だ、っと呟く、さくらの独り言。

川柳(東京・成近)


 


( 川 柳 )

 但し書き見逃していた妥協案

苦い酒注がれ手打ちの中にいる

タナボタをパクリとやってから便秘

負けて勝つすべを覚えた痩せ蛙

塞翁が馬と八十路をなお辿る


( ニュースやぶにらみ )

「レアアースの代わり」
黄砂を −中国

「10年連続ゴールデングラブ賞」
ナイスキャッチ −イチローフアン

「衝突」
戦艦(仙菅)が傾いている −流失ビデオ

河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

森田さんから

今週はお休みです。

龍翁余話

龍翁余話(156)「思い違い、物忘れ、危険な踏み間違い」

人間、老若を問わず“思い違い”をして失敗することが多々ある。若い時の(思い違い、勘違いによる)失敗は、その原因が解明され、謙虚に反省すれば(“失敗は成功の元”と言う諺があるように)事と次第によっては何とか修復できることもあるが、老齢になってからの(思い違いによる)失敗は、自他の経済的、身体的災難もさることながら、一番こたえるのは精神的ショックだ。「こんなことも知らなかったのか、何で、こんな思い違いをしていたのか、何で、もっと早く(思い違いに)気づかなかったのか」と、自虐的になり自信喪失に陥る。大げさに言えば、これまでの自分の人生が全て否定されかねない哀しい結果を招くこともあり得る。だから、歳をとるごとに、あらゆる面で注意深く(用心深く)なり、その分、行動力も発言力も鈍る。あまりに失敗を怖れ、注意・用心が重なると神経が疲弊し「もう、考えることも行動することも止めよう」という諦め、怠惰な心理に追い込まれ、ついには“生きているだけの物体”になってしまう。それでは自ら人間としての生き甲斐を放棄してしまうことになる。何のための人生か分からなくなり、勿体ない。翁のような図々しい人間は「何を今更、失敗なんぞ怖れるに足りず」と開き直っているから、こうして『余話』で吼えながら世にはばかって(威を張って)生きているのだが・・・

そうは言っても、正直なところ、間違った理解(解釈)、認識のまま、そのことを正しいと(長い間)思い込んでいたことが、こんなにも多かったのかと背中が薄ら寒くなるような恥ずかしい思いをさせられることがある。時には(その思い違いが)あまりにもバカバカしくて自嘲することも・・・そしてもう一つ、困ったことに(思い違いとは異なるが)“物忘れ”、“ウッカリハット”が多くなってきたこと。これはやはり、悔しいが年齢を考えさせられる。“物忘れ”は、たとえば(個人的には)人の名前や地名などの固有名詞が出てこない。「彼は」、「あそこは」、「あれ」、「これ」の代名詞が飛び交う。困るのは(エッセイの取材旅行などで)立ち寄った先の地名・施設名・人名、名物名などを忘れること、忘れまいとしてメモを取る、そのメモをどこにしまったかを忘れてしまうこと、こうなると、かなりの重症だ。恥ずかしいが、後日、電話で問い合わせること、しばしば。他人が関わる“物忘れ”は、もっと始末が悪い。友人と会う約束の日時、場所、歯科医院の予約など、これらはたいていカレンダーに書き込んでいるのだが、その書き込みすら忘れて約束をすっぽかして迷惑をかけたことが幾度かある。この場を借りてお許しを乞う。

“ウッカリハット”――これは、主に運転用語。“ウッカリ、信号を見誤って、交差点を突っ走った”、“ウッカリ、わき見をして前の車輌にぶつかりそうになった”、“ウッカリして、一方通行の出口(進入禁止道路)に入り込んだ”などなど・・・そして、いずれも“ハット”して心臓や胃を刺激する。翁は、これらの“ウッカリハット”を防止するため、(1人運転の場合は)「車間距離よし、スピードよし、信号機“青”よし、自転車・歩行者注意」などと声を出して安全運転を心がけているが、それでも、たまに“ウッカリハット“を味わう。一瞬の油断も許されないのが車の運転だ。

さて、先日、翁の先輩Hさん(後期高齢者)がスーパーで買い物をして青天井の駐車場に停めてあった愛車のBMW(左ハンドル)を動かそうとした時、アクセルとブレーキを踏み違え狭い通路を突進、他の車2台に次々とぶつかって破損させたあげく、自分の車も駐車場の塀に激突して大破させた。幸い、自他共に人的被害はなかったが、さすがに精神的には、かなりのショックだったらしく、警官が来るまで、その場に呆然とたたずんでいたそうだ。(110番に電話したのは、一部始終を見ていた他の買い物客)「いったい何が起きたのか、まるで覚えていない」・・・以上は、Hさんが翁に話してくれた“危険な踏み間違い事故”のあらましである。

ブレーキとアクセルの踏み間違いによる暴走事故は、けっこう多い。警察庁のデータによると、(過去5年間)全国で毎日約21件の踏み間違い事故が起きている。それに伴う人身事故も。人は普段、車を動かす時(動かしている時)突如、予期せぬ事態が発生した場合、瞬間的に極度な緊張感に襲われ、咄嗟の判断を誤ってしまうことがある。慌ててブレーキを踏んだはずが、アクセルを踏み込み、車が勢いよく飛び出すも、自分はブレーキだと思い込んでいるのでアクセルを更に深く踏み込む。当然、車は加速して事故に繋がってしまう――Hさんの場合がそうであったのだが――まさにパニック状態におけるヒューマン・エラーの典型である。踏み間違い事故は、判断力、反射神経の鈍った高齢者が圧倒的、と思っていたら、何と、若い人の事故もかなり多い、ということに驚く。男女とも運転未熟な初心者ドライバーが踏み間違い事故を起こす率が高いそうだ。

翁、余計なお世話だと思ったが、Hさんに「取り返しのつかない人身事故を起こす前に、そろそろ運転免許証を返上しますか?」と言ったら、彼「いやあ、高い授業料を払ったから、これを機に、いっそう安全運転で、ドライブをエンジョイしますよ」・・・翁、返事に窮した。Hさんと翁は共通点が多く、同じ下戸で趣味もドライブ。以前はゴルフもご一緒したが、近年、彼は腰を痛めてゴルフからは遠ざかっている。だから、車が唯一の楽しみ、と言ってよい。その彼に“免許証返上”を勧めるのは可哀想だと思ったが、Hさん、翁の意に反して、堂々と“安全運転”を宣言した。高齢者にしてこの意気軒昂に拍手すべきや?

友人の大学教授(心理学者)に「思い違い、物忘れ、踏み間違いの予防策」について訊ねた。彼いわく「踏み間違いは、運転しないこと、思い違い、物忘れは、気にしないこと」こんな算術論では“策”は生まれない。永久に答えは得られないだろうが、翁、もっと人間味のある予防策はないものだろうか、を、考えることにする。それが、もしかして「思い違い、物忘れ、踏み間違い」の予防になるのでは・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

ジャズ&ポップ−今週のお奨 めアルバム

 

毎週、六甲道のTSUTAYAから半額キャンペーンのメールが来ます。来るとついつい行ってレンタルします。そうするとまた週末にメールが来ます。これが4週間続いています。完全にTSUTAYAの作戦に乗せられていますが、楽しく乗せられています。
今週も女性ボーカリストをご紹介したいと思います。先週のCarmen McRaeのジャズは1958年のものでしたが、今週は2006年にリリースされたDiana KrallのFrom this moment onです。
このボーカリストは私の好きな一人です。
アルバムの内容はアメリカのスタンダードな曲ばかりです。

1. It Could Happen To You
2. Isn't This A Lovely Day
3. How Insensitive
4. Exactly Like You
5. From This Moment On
6. I Was Doing Alright
7. Little Girl Blue
8. Day In, Day Out
9. Willow Weep For Me
10. Come Dance With Me
11. You Can Depend On Me
 

雑貨屋ウィークリー537号から紹介をはじめたジャズのアルバムをリストにしました。
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm
《R.O.》

編集後記

一時、猛暑の影響で木の実にありつけない熊が里山に出没して大きな被害を受けているニュースが報道されていましたが、あの熊たちは冬眠できる状態になったのでしょうか?
≪iPad使用記≫
Sunday Notes
IPadの画面上のイメージの好きなところを切り取りコピーできる無料アプリを見つけました。通信状態が良くない場合でもあらかじめ取り込んだ情報を利用することができます。

雑貨屋のブログ→ http://zakkayanews.jugem.jp/
雑貨屋ニュースレターのバックナンバーは下記のURLでご覧いただけます。

http://www.zakkayanews.com/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.757

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com