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NO.754               Ryo Onishi              10/24/2010  

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雑貨屋のひとり言

早いもので、昨年オープンした家の前のショッピングセンターは一周年を迎えました。しかし売れない時代に突入しているので、ビジネスはきびしいようです。閉店セールをやっている店もありました。もうすぐしたら2駅先の梅田に巨大ショッピングモールが完成するので少なからず影響を受けるかもしれません。モノが溢れているのでモノだけをいくら安く売ってもだめでしょうね。ワクワク、楽しさを売る工夫をしてほしいですね。≪R.O≫

OEDに加えられた日本語

 前号のこの欄で今年、「カックロ」なる日本語が「kakuro」としてOED(Oxford English Dictionary:オックスフォード英語辞典)に加えられたことを書きました。OEDといえば英国オックスフォード大学出版局が出す英語最大の辞典といわれる権威ある英語辞典です。たまたま、昨日当地の日系レンタルビデオ店で借りてきたDVD(Mr.池上彰のそうなんだニッポン−7)でこのテーマをとり上げていました。

 池上彰さんによると、今年もOEDに数多くの新語が紹介されているようで、この中にはワールドカップ・サッカーで一躍脚光を浴びた「ブブゼラ」などもあったそうです。日本語から採用されているのは5つで、「kakuro」以外は次のとおりなのだそうです。
1、hikikomori(ひきこもり)
2、kawaii(かわいい)
3、keitai(携帯)
4、ponzu(ポン酢)

 これらの意味、説明として次のとおり記載されているようです。
1、hikikomori:異常なまでに社会的なかかわりを避けること。思春期の男性に多くみられる。
2、kawaii:(日本のポップ・カルチャー分野において)かわいらしいさま。
4、ponnzu:しょうゆと柑橘系の果汁を合わせたソースあるいはタレ。何かを叩いたりして鳴る音(ポン)と、酢の変化形である(ズ)が合わされた日本語。

 「ひきこもり」という社会現象は欧米ではあまり見られないので、日本語をそのまま使い表現せざるを得ないのかもしれません。

 通常、日本語起源の単語や語句が英語の中に取り入られるのは、tofu(豆腐)、ninja(忍者)など、英語にうまく当てはまる表現がない場合が多いようです。ところが、これもインターネットの中で見つけたのですが、そういった中で、1970年代にOEDに採用された日本語にshokku(ショック)というのがあるのだそうです。「ショック」とは、もともと英語(shock)であり、それが日本語(ショック)となり、再び英語に戻ったことになります。Shokkuとshockでは発音が異なり、日本語の音の特徴に従い、語末に母音(u)の入った、日本的な単語になるのです。
この場合、shokku の説明として、OEDは「日本の政治・経済に関係するショックのことで、やや冗談めかした用法」と記述しているようです。具体的には、1970年はじめに起きた日本の「ニクソン・ショック」とか、「オイル・ショック」がこれに相当するのでしょう。英語が日本語化し、それが再び英語として使われるとは面白い現象です。
上記のように、英語にうまく当てはまらない日本独自のものが英語として採用されるのが普通ですが、「tsunami(津波)」という言葉を英語の新聞・ニュースなどで見聞きし、不思議に思っています。津波は昔から世界中いたるところで発生するもので、この現象に対し、日本語が英語圏で使われることはどういったことなのでしょうか。時間を見つけてこれから調べてみたいと思っています。

日本起源の単語が大英語辞典に収録されているものは既に数百にもなるのだそうで、その中には名詞だけではなく、「shibui(渋い)」というような形容詞もあるようです。「わび」、「さび」にも通じるような落ちついた趣といった意味合いの形容詞など英語にはなく「shibui」と表現せざるを得ないのかもしれません。

それにしても今年もOEDに採用された日本語起源の単語の中に「kawaii」が含まれたとは・・・私(kawai)もいよいよ国際的になったものです。ただし、「kawaii」 と 「kawai」 ではi(アイ・愛)がひとつ足りないなア・・・
  河合将介(skawai@earthlink.net)

さくらの独り 言「終(つい)の住まい」

今週はお休みです。

川柳(東京・成近)


 


( 川 柳 )

 激論の裏で策士のパピプペポ

連れションのそこで秘策が囁かれ

時は今針の筵を裏返す

今日の首尾逆転劇をまだ知らず

沙羅双樹有情無情の葉が繁る


( ニュースやぶにらみ )

「奄美大島記録的豪雨」
たすけてー −テルテル坊主

「奄美大島豪雨」
そちらは雨ですか、こっちは波です −尖閣諸島

「横車」
レアースを積んで −中国

河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

森田さんから

今週はお休みです。

龍翁余話

龍翁余話(153)「羽田空港新国際線ターミナル」

先日(21日)、朝から各テレビ局が競って『羽田空港新国際線ターミナル』オープンのニュースを流した。このターミナルに乗り入れている東京モノレールと京浜急行を降りると、もう目の前がチェックイン・カウンター、1分とかからない。ガラスをふんだんに使って開放的な雰囲気を醸し出している出発・到着ロビー、世界初の段差のない旅客搭乗橋(ブリッジ)を採用し、車椅子利用者にも配慮している。江戸の街並みをモチーフにした和風のレストラン街、土産物コーナー、休憩所など、首都圏の新たな玄関口で(いきなり)日本文化を味わってもらおうとする仕掛けにもなっている・・・などなどレポートしながら、レポーターが撮影班を引き連れて忙しく建物の中を走り回るシーンを視ていたら、翁も急に行ってみたくなった。我が家から羽田空港まで、一般道路で通常45分、高速道路を使えば20分で行ける。午前中、所用を済ませ、午後から(雨の)高速道路を走った。

1978年に成田空港が開港すると、中華民国(台湾)の中華航空を除く国際線定期便は全て
成田国際空港に移り、羽田は事実上、国内線専用空港となった。中華航空も2002年4月に成田へ移った。その年(2002年)に開催された日韓共催ワールドカップ(サッカー)の時、羽田空港とソウルの金浦国際空港との間に日韓両国の航空会社がチャーター便を運航させた。そのチャーター便が好評を博し、翌2003年からは毎日運行され、限りなく定期便に近い“定期チャーター便”という方式で羽田−金浦間の運航が始まった。その後、同じく“定期チャーター便”方式で中国・上海虹橋国際空港(2007年)、香港国際空港(2008年)、北京首都圏国際空港(2008年)との航路が次々と開設され、国内線専用空港のはずだった羽田空港は、新たな滑走路(D滑走路)建設で次第に“国際空港化”の様相を呈してきた。そして2010年10月21日、ついに“その日”を迎えた。

これまでに羽田空港には、国内線ターミナルは翁自身の帰省(福岡空港)と九州・沖縄・四国方面からの客人の送迎で、また、国際線(従来の小規模な)ターミナルは韓国からの客人の送迎で、もう何十回と往復、通い慣れた空港だから迷うことはあるまい、とタカをくくっていたら、いざ『新国際線ターミナル』のパーキングへ向かうのに2度も道順を間違えてしまった。驚いたのは、新ターミナルの建物の大きさ=地上5階建て、延床面積約15万9千平方メートルと資料に書いてあるが、何でも、従来の羽田空港(建物)の2倍もあるそうだ。駐車場もデカイ。2300台収容の7階建て。ようやくその駐車場に辿り着き、ターミナルへの連絡通路がある3Fに停めた。

連絡通路を渡ってターミナルに入ると(パーキングは3Fからなのに)そこは2Fの到着ロビー。今朝、香港から最初の到着便(ANA=全日空機)が到着したそうだが、翁はそのニュース(映像)は視ていない。エスカレーターで3Fへ、そこは出発ロビー(写真左)。

今日は出発便がないのでチェックイン・カウンターは閑散としているが(写真中)、4Fに上がると、まるでお祭り広場(写真右)。そして当ターミナル呼び物の『江戸小路』が左右に広がる(写真下)。ある日本料理店を覗いたが、円高のこんにち、外国人観光客にはとても手が出せそうもない高い料金。この超高級料理店、いつまで持つことやら・・・

その他の飲食店(うどん、串揚げ、とんかつ、焼肉、おでん、日本蕎麦、中華、イタリアン、フレンチなど)は比較的庶民価格。空港に回転寿司屋があるのも面白い。免税店24店舗を含め105店が出展しており、手ぬぐいなどの和風の土産物屋が注目される、空港では初めてというプラネタリウムを導入したカフェ(5F)があるが、満杯で入れなかった。

「とにかく近くて便利、国際空港はやはり羽田でなければ」と言うのは、あながち東京人、神奈川県人ばかりではなさそう。北海道や東北方面の人も『羽田空港新国際ターミナル』の開港を歓迎しているとか。翁と親しい米沢(山形県)の友人・Yさんご一家は毎年暮れに“ウイーン・フィル・ニューイヤー・コンサート”に行っているが、前日に成田空港近くのホテルに1泊して翌日出発、帰国時も(時間帯によっては)東京で1泊、という余分な経費と時間を費やしていたが、羽田開港によって時間も経費もかなり節減されるだろう。

『羽田空港新国際線ターミナル』は今月31日からアメリカ、ヨーロッパ、アジアの17都市への運航が始まる。翁は毎年、1度は海外に出向いているが、翁の場合、成田空港近くのゴルフ場(メンバーコース)で昼間ゴルフをしてから夜出発するので、今後も多分、成田空港利用は続くと思うが、羽田の新国際線ターミナルは、飛行機に乗らなくても魅力的な観光スポットである。北海道や九州方面から上京する友人たちを国内線ターミナルで出迎え、直ぐに国際線ターミナルへと案内するのも楽しみだ。だが、知ったかぶりをするにはもう2〜3回足を運ばなくてはなるまい。3Fの出発ロビーが見下ろせる4FのカフェCのキノコとジャガイモのポタージュが美味かった・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

ジャズ&ポップ−今週のお奨 めアルバム

 

元気になるアルバムをご紹介します。
ご存知の方も多いと思います。マンハッタントランスファーです。
このアルバムは1980年代ロスにいたころ買ってよく聴いていました。今、聴いても新鮮な気持ちで聴けて、元気になります。
男女4名(1941年から1952年の生まれ)のグループで結成が1972年、1975年デビュー。
グループ名のマンハッタントランスファーはアメリカの小説家ジョン・ドス・パソス(1896−1970)の代表作『マンハッタン乗換駅』(1925)からつけたそうです。
3曲目のTwilight Zoneはその昔、聞いたことがあるのではないでしょうか?

"The Best Of The Manhattan Transfer"
The Manhattan Transfer


1. Tuxedo Junction
2. The Boy From New York City
3. Twilight Zone/Twilight Tone
4. Body & Soul
5. Candy
6. Four Brothers
7. Birdland
8. Gloria
9. Trickle Trickle
10. Operator
11. Java Jive
12. A Nightingale Sang In Berkeley Square
 

雑貨屋ウィークリー537号から紹介をはじめたジャズのアルバムをリストにしました。
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm
《R.O.》

編集後記

自転車に乗っている人のマナーの悪さを感じているのは私だけではないと思います。彼らの自己中ぶりには腹が立ちます。自転車は軽車両だということをだれも教えない、わかろうとしていないようです。日本は法治国家ですが、これではほったらかしの放置国家だと思います。
≪iPad使用記≫
SBI株
株式投資ができます。
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雑貨屋ニュースレターのバックナンバーは下記のURLでご覧いただけます。

http://www.zakkayanews.com/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.754

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
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