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NO.746               Ryo Onishi              8/29/2010  

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雑貨屋のひとり言

8月ももう終わりです。朝からやかましかったセミの声がいつの間にか聞こえなくなりました。でも暑さは一向に収まりません。しかもこれは世界的な暑さ だそうですね。
毎年起こる、異常気象は異常ではなく、もうこれは定常化してきているのではないでしょうか?
もしかしたらこれは地球の気候変動の転換期になっているのではないかと思います。「例年なら・・」という言葉はもう使えなくなるのかもしれません。
ちまちました温暖化の手を打っても追いつかなくなってきているような気がします。地球が人類に対し、実力行使を行っているのかもしれません。残念ながら 、人間は目の前に危機が来ないと動かないですから。いや来ていても解ろうとしませんから厄介です。≪R.O≫

運転免許証の更新

 私のアメリカでの運転免許がこの8月の私の誕生日をもって10年間の有効期限が終了し、要更新の時を迎えました。

私の場合、これまで無事故の実績であっても、自動更新が年齢的に不可能であり、更新手続きのための視力検査と筆記試験が義務付けられます。今回は住所のある地域を管轄する近くのDMV (Department of Motor Vehicles)へ出かけました。

整理番号をもらって待つこと約1時間、私の番号が呼ばれて指定窓口へ、そこで更新手数料($31)、写真撮影、右手親指の指紋採取、視力検査と、ここまでは順調に進みました。

さて、次は筆記試験です。 カリフォルニア州の試験は英語だけでなく、数ヶ国語のうちから選択でき、現在は日本語もそこに含まれています。そこで日本語による問題を希望しました。問題はすべて3択問題で、前半の18問が交通規則などについての文章による設問、後半の12問は道路標識に関する設問でした。合格基準は初めての受験者は80%、私のように免許更新者は90%と、結構厳しい基準です。

問題用紙を受領して解答のためのブースへ。私はここ数週間にわたり、日系電話帳に掲載されている「運転免許練習問題集」などに一通り目を通していたので、比較的スムーズに解答欄に記入出来ました。特に制限時間はありませんでしたが、数回念入りに解答を吟味し、すべて解答を書き終えて担当係りの女性のところへ持ってゆきました。彼女が手もとにある正解集と照合する。彼女がこちらに顔を上げ、にっこり笑い、「Perfect!」といいながらO.K.サインを出してくれました。おかげさまで全問正解でパスできました。

 以下は、今回私に出題された前半18問のうちの10問です。参考に貼付してみます。

(問1) 道路の中央にある黄色の2重実線を越えてはいけないのは、次のどの場合か?
a.他の車を追い越す時、
b.左折する時、
c.私道に入る時

(問2) 21歳以上の人が血中アルコール濃度(BAC)が、――、またはそれ以上で運転するのは違法だ。
a. 0.01%、
b. 0.08%、
c. 0.05%

(問3) 表示されていない限り、ビジネス街や住宅街の制限速度は?
a. 時速35マイル、
b. 時速25マイル、
c. 時速30マイル

(問4) 夜間にハイビームのヘッドライトを使用するのは:
a. できる限り少なく、
b. 照明のない道路のみ、
c. 合法で安全であればいつでも
   
(問5) ひどい霧や埃が起きた時の最良の運転アドバイスは?
a. 状況が良くなるまで運転しないほうが良い、
b. 他の運転者が衝突してくるかもしれないので、遅すぎる運転はいけない、
c. 視界を良くするために、ロービームとハイビームを交互に使用する

(問6) 運転中に前方を確認する時、あなたは:
a. 常に前方をまっすぐ見る、
b. 前方の車のみを見る、
c. 前後、近く、遠く、左右を見渡す

(問7) 複数ある線路で停まった時、横切ることができるのは:
a. 両方向がはっきり見えるときのみ、
b. あなたの道から電車が過ぎ去ってすぐに、
c. 他の車が渡りはじめた時のみ

(問8) あなたは4車線のフリーウエイのファーストレーンをゆっくり運転している。あなたの後ろには車が渋滞していて、あなたの後ろの車がより早く走りたいと思っている。
a. 制限速度で走行しているなら車線変更をするべきではない、
b. 安全であれば右車線へと変更する
c. 5台以上の車が後ろにいた場合のみ車線変更する

(問9) もしあなたが――をした場合、最高1,000ドルまでの罰金と刑務所で6ヶ月拘禁の可能性がある:
a. 道路に動物を放置したり捨てたりした場合、
b. 中央左折車線からUターンした場合、
c. 自転車専用車線に注射した場合

(問10)DMVに5日以内に通知しなければいけないのは:
a. 車を売却、または譲渡した場合、
b. 車を別の色に塗り替えたばあい、
c. 交通違反でチケットを切られた場合  

【解答】1−a、 2−b、 3−b、 4−c、 5−a、
    6−c、 7−a、 8−b、 9−a、 10−a
  河合将介(skawai@earthlink.net)

さくらの独り 言「終(つい)の住まい」その9

「終(つい)の棲家(すみか)・・・その9」<新たな出発>

高齢化比率が増加し続ける現状に反比例して、国は、昨今、財政難を理由に入院短期化と高齢者受け入れ施設の新設を抑制している。国民生活に直結する重要法案の立法化が遅れ、経済復興の施策一つも打ち出せず「慎重に事態を見守る」という評論家が言うような暢気な発言しか出てこない閣僚たち。挙句に選挙ゲームに昂じて権力闘争を繰り返し、政治を空洞化させている現在の日本政府に、激しい怒りと絶望に押しつぶされそうな毎日が続くのは、私だけだろうか。「政権交代」を口癖にして与党になった人たちは、多分死ぬまで「政権交代」しか言えないのだろう。このままでは、日本国民の持つ日本人としての“誇り”さえ人々の生きざまから消えていきそうな気がしてならない。命ある一人ひとりの日本人が、命の選択や決断をしている日々に比較して、日本を背負っていくべき政治家の無責任ぶり、低能ぶりが、なんとも情けなくなる。それでもなお“見えない未来“であっても微かな期待を抱き、新たな出発への決断や勇気を失わない国民が多くいることに安堵する。

日常の些細なことでも、生活や人生の節目や重大なことでも、迫られる決断や選択には、勇気がいるものだ。それは、高齢になればなるほど、しがらみや環境、頑なに守り築き上げた想いや貫抜き通した信念などが拍車をかける場合があるからだと思う。前回紹介した義父は、検査入院した千葉西総合病院から吐き捨てられるように退院した。そんな父から私の携帯電話へ「話が(頼みが)あるから、時間がある時に来てくれる?」と連絡があった。退院後1週間も経っていなかったと記憶する。義母を横に据えた義父の話は、誠に簡潔で明瞭、「老人ホームを探してほしい」だった。これに伴う義父からの要望は3つ。夫婦(義両親)二人が一緒の部屋に入れること、費用範囲は自分の年金でカバーできること(経済的負担を私たちにかけないこと)、そして私たち家族が来やすい(交通や雰囲気)であることだった。20年以上も前から、自立系老人ホームへの入居を希望していた母の考えに、真っ向から反対し続け、頑なに一軒家での自律した生活維持を貫いてきた父が、88歳にして迎えた苦肉の決断だった。それはまさに、「老々介護」が自分の現実になった“父の時”だったと、今思う。その決断に至る背景や不安な想いを、父は涙ながらに語ってくれた。同時に、決断したからには、過去や不安な今を希望や期待に代えて、前向きに最後の季節を、夫婦共に過ごしたいと言い切った。嫁でありながら『終(つい)の棲家(すみか)』探しという大プロジェクトを命じられた私は、この義両親の信頼と愛情の大きさ、深さに、ただただ平伏するばかりだった。

ところで、高齢化社会の日本だから、介護保険法や制度、介護保険三施設やケアプラン等について熟知している人が多いのかと思いきや、私を含め疎いのが現状。多くは、両親や家族が病気や認知症になって初めて、ネットや専門機関へ慌てて飛び込むケースが多いと聞く。それはまた、当事者自身が、健康で問題の少ない時期に、人生最後のステージへの準備がなされていないことを意味する。自分の人生の、最終章の生き方と幕引き計画は、今までのどの取り組み・準備よりも困難であり、厄介だ。しかし、自分も生かし、周りも生かすためには、いつかは迎えるその時への備えのあり方が、大きな意味を持つといえるかもしれない。資格取得や突然直面する出来事のその場しのぎのためではなく、自分のためにも、日本の介護保険法や制度、これに関連する業界の現状と今後について、真剣に“注視”し、積極的に関わっていきたいと痛感した。

さて、地域に根をはり活躍している在宅医療専門の開業医、私たち家族が信頼してやまない苛原先生の教えの中に、「終(つい)の棲家(すみか)”は、早目に決めよう」がある。『人生の総決算時でもある高齢期をどこでどう生活していくかの決断・結論を先延ばしせず、元気と自立心が旺盛な内に決断する必要がある』という。それは、『家族・友人や地域と、人間関係がこじれにこじれて、互いに“死を待つ”関係に絶対なってはいけない』からだと。毎日見慣れた風景や人のふれあいは、心の安定に欠かせず、心身が衰える程に、それらへの心の執着も強くなり、移転や環境の変化を拒むようになるのが常だからだそうだ。多種多様の数えきれない“終(つい)の棲家(すみか)”物語の現実に接してきた在宅医療専門医の実体験を踏まえたこのようなアドバイスに触れると、“終(つい)の棲家(すみか)”への準備を、自律生活ができている時に決断した義両親の、その勇気と実行力を誇りに思う。新たな出発には、エネルギーと周りの協力が要る。しかし、“終(つい)の棲家(すみか)”への決断は、生きることを諦めるためではなく、今とこれからを、よりよく生きるためなのだと、このような義両親から学ぶと、私たち家族メンバーが、もっともっとひとつにさせられていくように想われた。義父から依頼された“終の棲家”探し、それこそが“今とこれからを、よりよく生きるために”の、老両親の決意の証だったから、っと呟く、さくらの独り言。

川柳(東京・成近)


 


( 川 柳 )

 原点は道草だった虫博士

アリさんを怪獣にする子のレンズ

ガキ大将 赤チンによく叱られた

傷口に薬と母のおまじない

ゲーム機に良寛さまのない出番


( ニュースやぶにらみ )

「票の取り合い」
虚党体制 −民主党

「党首選びのどたばた」
懐かしいなあ −自民党

「49歳で妊娠」
野田少子化担当相に −自民党影の内閣

河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

森田さんから

今週はお休みです。

龍翁余話

龍翁余話(145)「二十四孝」

先週(8月22日配信)の『龍翁余話』(144)のエピローグで、「翁はまだ読んでいないが中国に『二十四孝』(24人の親孝行者の話)という古代の物語があるそうだ。『孝』の字は、老いかんむりの下に子、つまり“老いた父母を、子が支える”という儒教の教え。江戸時代の寺子屋で教材として使われたとか。父母や先祖を敬う気持ちが希薄になった現代、もう一度、寺子屋教育を復活させたら・・・」と結んだ。そうしたら――

翌日(23日・月曜日)読者のEさんから「今朝、テレビ朝日の“ちい散歩“(俳優・地井武男がレポートする番組)を視ていたら、偶然にも、二十四孝にゆかりのある神社が登場しました。地井武男の出身地、千葉県匝瑳市(そうさし)飯高地区にある飯高(いいだか)神社です」という情報を頂戴した。匝瑳市というのは初めて聞く地名、早速、地図を開いたら鹿島灘の犬吠崎(銚子)方面、これは遠い。でも、Eさんからのせっかくの情報提供なので(それほど忙しくもない)スケジュール表を見て、26日(木曜日)に行くことにし、実行した。その日も猛暑日。まず目指すは千葉東ジャンクションで京葉道路から分岐する千葉東金道路。翁、この道路は馴染み深い。千葉東金道路の沿線に点在するゴルフ場、たとえば袖ヶ浦カンツリークラブ、季美の森ゴルフ倶楽部、山武グリーンカントリー倶楽部などでは、これまでに数回プレーしたことがあるので、アクセスは心得ている。以前は、千葉東金道路の最終地は山武だった。それが少し延長されて現在の最終地は横芝光になっている。横芝光のインターチェンジを出て、カーナビに“飯高神社”をインプットしたが“該当地点検索不能”、仕方なく最寄りの八日市場駅(総武本線)へ。客町のタクシー運転手さんに“飯高神社”を訊く。早口で方言混じりの説明は、翁には半分も理解できないが、親切に感謝して、とりあえずの方向へ車を走らせる。その後“飯高神社”を尋ねること数箇所、中には(地元民でありながら)「まだ一度も行ったことがない」という人もいた。「何だ?その神社、それほどメジャーではないのか」と翁自身の調査不足を悔い、いささか、うんざりし始めた。

うんざり感を増幅させたのは道路標識の曖昧さ、不親切さ。道路標識というのは道路交通法に基づき都道府県の公安委員会が設置するものと、道路管理者(国土交通省、都道府県、NEXCO=旧日本道路公団)が設置するものがある。地方の小さな道路(場所)案内は、たいてい地元(市区町村)が行なうらしいが、それが実にいい加減、地方に行くと(他所からの来訪者にとっては)まことに不親切極まりない“やっつけ作業”が多い。それも“あればいい”ほう、肝心の分かれ道などで「さて、どっちに行くのか」標識が見当たらないことしばしば。腹立たしさの挙句、これも行政の怠慢、地元民の郷土愛の希薄(このことは何も匝瑳市に限らない全国的な問題だ)などとブツブツ呟きながら、やっと、目的地に着く。鳥居をくぐると急勾配の100石段が翁の眼前に立ち塞がる。「え?これ登るのか?」一瞬、たじろぐ。術後の体力減退、禁煙後のイヤシ食いがたたっての肥満体で、この100石段を登るには、かなりの覚悟を要する。だが、周囲の鬱蒼とした樹林から醸し出される霊気が、翁に勇気を与えてくれた。無事、拝殿へ(写真上右)。
 

境内の由緒板によると、この神社の祭神は天之御中主神(アメノミナカヌシノカミ=日本神話に登場する“天地創造”に関わった5神の中の1神)。創建は江戸中期、敷地約650坪の境内には本殿(銅版葦神明造)(写真下左)、拝殿(瓦葦入母屋造)の2社が並ぶ。目的の『二十四孝』は本殿の瑞垣(みずがき=玉垣)に彫刻が施されており(写真下中・右)、それぞれに解説札が備え付けられている。この解説札は、多分、地元の中学生か高校生のボランティア活動だろう。ならば、父母への孝行を知るこの地には“父母・祖父母の死を隠し、食い物(年金横領)にする”不届き者はいないだろう。

『二十四孝』の中で最も有名なのが“孟宗竹”の語源となる『孟宗(もうそう)の孝行話』である。病身の母親に(冬場、季節はずれの)筍を食べさせたい一心で天に祈りながら雪を掘った。すると、あっという間に雪が融け土の中から筍が出てきた。その筍を食べた母親の病はたちまち癒え天寿を全うした。孟宗の深い孝行心が天に通じた・・・『二十四孝』とは、こんな素朴な、理屈に合わない“たとえ話”だが、本来『孝』とは理屈に合わない素朴なもの。しかし、そこから真理や人の道が生まれることを中国の古諺は説いている。それは道徳教育の一環であり、故に、江戸時代の寺子屋の教材に使われたのだろう。翁、再び言う「寺子屋(道徳教育)の復活を」。今の世相を見よ、人は忠孝を忘れ自己愛だけを優先する“身勝手社会”。その先鋒を行くのが政治家ども。「国家国民のため」は口先だけ。本音は全て自己愛に固まっている。「国家国民」を口にする資格のない連中が国会議員になっているのだから、日本の政治がよくなるはずはない。国会議員全員に観劇させる(地井武男主演の)“日本・二十四孝物語”を作ろうか?・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

ジャズ&ポップ−今週のお奨 めアルバム

これまで多くのジャズアーティストのアルバムを聴いてきましたが、どのアーティストも個性的で飽きることはありません。同じアルバムを聴いてもその時の気分によっても違って感じられます。私はジャズを聴きながら時間を過ごすのがとても心地良く好きです。ジャズは本当にいいですね。今週、ご紹介するアーティストはウェストコーストジャズを代表するHampton Hawesです。Hampton Hawesは1950年代初めに駐留軍として在日し、帰国後に録音したのがこのアルバムで3枚のシリーズものになっています。録音はモノーラルで1950年代を感じます。
軽快なタッチのピアノはとても聴きやすく、楽しい気分にさせてくれます。

"Hampton Hawes The Trio Vol.1" 
Hampton Hawes

1 I Got Rhythm (03:19)
2 What Is This Thing Called Love (04:46)
3 Blues The Most (05:45)
4 So In Love (03:58)
5 Feelin' Fine (03:04)
6 Hamp's Blues (03:42)
7 Easy Living (04:50)
8 All The Things You Are (04:59)
9 These Foolish Things (Remind Me Of You) (04:50)
10 Carioca (02:24)

Personnel
Hampton hawes(p),Red Mitchel(b),Chuck Thompson(ds)

Recording Jun.28 1955
 

雑貨屋ウィークリー537号から紹介をはじめたジャズのアルバムをリストにしました。
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm
《R.O.》

編集後記

iiPadを使い始めて2週間が経ちました。iPadの使用感をご紹介します。
≪ちょっと気になっていること≫
★タッチ画面だから汚れが目立ちます。
★キーボードは画面上なのでちょっと打ちにくいです。
★ほんの少し重いです。WiFi+3Gモデルは730グラムあります。
★Flashで作られたHPが読めません。
≪気に入っているところ≫
☆見やすい画面で、簡単にズームできます。
☆いつでもどこでも思いついたことをメモしたり、調べたりできます。
☆バッテリーの持ちがいいので、アウトドアで安心して使えます。
☆CDもUSBも必要ありません。
iPadにはPCとは違う面白さがあります。ワクワクさせてくれます。遊び心があればどんどん面白い使い方が見つかります。

雑貨屋のブログ→ http://zakkayanews.jugem.jp/
雑貨屋ニュースレターのバックナンバーは下記のURLでご覧いただけます。

http://www.zakkayanews.com/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.746

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com