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NO.745               Ryo Onishi              8/22/2010  

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雑貨屋のひとり言

毎日猛暑が続きます。みなさんどう過ごされていますでしょうか?薬局の店先で熱中症対策の塩飴が売られていました。そんな酷暑の中、甲子園で高校野球が行われ、沖縄の興南高校が優勝しました。散歩のルートの途中にある沖縄のお店では昨夜、祝勝会が開催されていました。そういえば春もこのお店で祝勝会が開かれていたので春夏連覇なんですね。すごいことですね。≪R.O≫

スパイスのきいた人生

仲間内の月例勉強会のひとつ『一期会』では講師にスパイス・コーディネーター兼スパイス・クッキング・アドバイザーの半田久子氏を招き『スパイスを通して食文化の国際交流を目指す』と題する話をうかがいました。

私はスパイスについて、これまで深く関心を持ったことはありませんでした。今回の半田さんの話は奥が深く、目からウロコの内容でした。因みに「スパイス・コーディネーター」というのは、日本スパイス・コーディネーター協会が定める認定試験合格者に与えられる資格のひとつで、「スパイスを調理科学的に理解し、スパイスの活用法を提案できるレベル」なのだそうです。資格としてはその上に「スパイス・マスター」があるのだそうです。また、「スパイス・クッキング・アドバイザー」とは、「スパイスの特性を理解し、実践的にスパイスを料理に使いこなすことができるレベル」と認定された人に与えられるのだそうです。

 スパイスとは植物から採取され、調理の際に香りや辛味付け、着色、臭い消しなどのために使用される調味料の一種をいうのだそうで、日本語では香辛料と訳されています。多くは、熱帯・亜熱帯植物の種子、花、葉、樹皮などから採取されるものなのだそうです。食事をおいしくしたり、食欲を増進させたりする役割があるスパイスには、また抗菌、抗酸、抗カビ、薬理作用が昔から知られています。

 日本でも古くは古事記や万葉集の中に香辛料に関する記述がみられ、正倉院には中国から渡ってきた胡椒が保存されているのだとか。しかし、もともと海や山に囲まれ、自然の食材が豊富な日本は、素材そのものの味を大切にし、また発酵食品を積極的に利用したこと、肉食をほとんど行わなかったことなどから、ヨーロッパのように香辛料を強く必要とすることがなかったようで、元来日本食に対するスパイスの比重はあまり高くなかったといえましょう。

日本にも古くから山椒、しそ、生姜、ゆず、胡麻、わさび、唐辛子などのスパイスがありましたが、多様なスパイスが使われるようになったのは第二次世界大戦後のことなのだそうです。日本人の殆どはカレーが好きですが、日本におけるカレーの歴史も明治以降のことであり、私たち日本人の多くがスパイスの効いた本格的なエスニック料理を楽しむようになったり、家庭の台所に様々なスパイスを常備するようになったのも比較的最近のことといえるでしょう。日本のJAS法でもスパイスに関する規制は甘く、日本はことスパイスに関しては後進国にあたるようです。

 一方、エジプト、インド、古代ローマなど古代文明の発祥の地では肉や魚の運搬、保存、また香りによる病魔退治などのためスパイスが珍重され、金銀宝石と同様の価値があるとされ、これがのちにヨーロッパに伝わりました。スパイスはヨーロッパ人たちによる世界進出の大きな動機といわれ、ポルトガル、スペイン、オランダ、イギリスなどが数百年にわたり植民地拡大政策をおこなったのも、スパイス争奪戦と無関係ではなかったといえましょう。

 ところで、最近スパイスの薬理効果が改めて注目されはじめています。自然の植物から得られるこれら薬理効果は漢方にも通じるところがあり、人為的に作られた食品や科学的に配合された補助栄養剤が主流を占めてきた昨今の生活に対する反省がその裏にあるといえましょう。

科学的な医学発展の祖ともいわれる古代ギリシャの医者ヒポクラティス(BC460−BC377)の言葉に“Let’s food be your medicine”(食べ物をあなたの薬とせよ)というのがあるそうで、古くから医食同源に通ずる思想があったのです。私たちはもっと自然から与えられる食物に関心を持つことが必要なのではないでしょうか。

アメリカでも最近、西洋医学の分野に東洋医学を取り入れた発想が芽生え始めていると聞いています。西洋医学は現代科学に立脚した医学であるのですが、人体を「臓器・組織の集合体」すなわち、「さまざまな機能をもった部品のあつまり」としてとらえ、病気は「特定部品の劣化・故障」と考えるようです。そこで劣化・故障の部位を個別に修理することを目指します。

 他方、東洋医学では人間を部品の集合体ではなく、あくまで全体的にとらえ、総合的なバランスを重視します。さらに心と身体をひとつのものとして扱います。また、治療も天然生薬が中心で科学薬品ではありません。そして人間が本来持ち合わせている自然治癒力、免疫力を増強することで病気を治そうとします。「人の体は小宇宙」という言葉がありますが、これも東洋的な発想で、人は宇宙と同じで、「流れとバランス」によって健康と生命が保たれているという考え方です。

近代の西洋医学の発展は素晴らしく、医療技術は目覚しい進歩を遂げています。昔だったら治らなかった病気が現代では完治するケースも多くあります。しかし、本来病気を治すための薬が逆に身体全体のバランスを損なったり、その副作用でほかの臓器を悪くすることもあるようです。治療技術では圧倒的に優位である西洋医学も予防医学では東洋医学の方が優れているといえましょう。これからはどちらに偏ることなく、東洋・西洋の両医学をうまく融合させることが急務といえるのではないでしょうか。そのためにも漢方と同時にスパイスの薬理効果が出番だと思います。

 スパイスは天然自然から得られる調味料として私たちの食卓を豊かにし、病気を予防し、健康で明るい人生の後押しをしてくれるものです。毎日する食事だから心と身体が喜ぶ食事をしたいですね。医食同源という言葉をもっとかみしめ、スパイスの有効活用によって、これからもさらに「スパイスのきいた人生」を送りたいものです。
  河合将介(skawai@earthlink.net)

さくらの独り 言「終(つい)の住まい」その8

<父の決意>

人間は誰しも、生れてから死を迎えるまでに、3つの大きな危機を迎えるという。最初は、母の胎内からこの世に産まれる時、次が母親から自立する時、そして最後が死を迎える時だそうだ。日常、ごく自然に語られるお産だが、受胎から誕生までの出来事とそのプロセスは、まさに“奇跡”と言っても過言ではないほど“危険がいっぱい、の中の成功”なのだという。また、臍の緒で繋がれた母子が、発達段階に沿って自立していこうとするパワーと選択は、自己形成と実現への“生まれ変わる”糧となり、この安定度が後の人生の価値観を構築するとも言われる。最後は、死を迎える時や迎え方で、何歳であってもその時を迎える時の準備と覚悟を持っているか、考えているかは、日々の生活や人生に大きな影響を与えるという。これらの3つの危機をどう受け止めるか、最近考えることが多い。

前号で紹介したように、在宅診療開始後ひと月も経たない頃、義父の血液検査から、輸血が必要なほど貧血がひどく、腎機能は25%くらいしか機能していない腎不全状態で、体内炎症を意味するCRPの値が異常に高く、腎臓と膀胱を結ぶ尿管、あるいは上部消化管に出血が発生している疑いがあると診断され、結局、在宅医療担当病院の指示で千葉西総合病院へ転院、検査入院となった。父はこの時点でも千葉西総合病院へ検査入院することをとても嫌がっていた。しかし結果的に、検査入院し5日後に退院した。指摘のあった尿管腫瘍か上部消化管出血の疑いは消え、泌尿器や消化器の専門医に診せる必要はなくなったものの、大動脈石灰化がかなり進行しているので爆弾を抱えているようなものだということだった。医者の説明を受けた私は、安心と言うより霧の中に取り残されたような気持ちでこれを聴いた。病院や担当医もしくは看護師に対して疑いや不信を持ってしまうと、医師の説明に納得がいかないばかりか、将来に嫌な予感を持つものだ。この時の予感が不幸にも現実になる5月まで、いやそれ以降も、私はこの千葉西総合病院での(不適切極まりない)体験を一生忘れることができない。

ところで、義父がこの千葉西総合病院に検査入院中に、私たちが体験した信じられない出来事の幾つかを紹介したい。その1.入院二日目、検査前日に絶食させられた検査当日、予約時間前に病室で待機していた義父と私、待たされておかしいと思った私がナースステーションに行くと「検査室の空きがないから今日の検査はできない」あっけなく言われただけ、結局その2日後に検査は実施された。輸血2本するような状態の患者を絶食させておいて、あっけなくそれで終わり。2.入院2日目の輸血処置は、輸血同意書なく実施され、私から「同意書はどこですか?、誰が署名しましたか?」と質問された看護師が、大慌てした。翌日、殴り書きで書かれたようなM医師署名入りの同意書に署名してくださいと、一枚の紙を説明もなく渡された。3.父の入院に際して、正式病名や検査・治療方法などについて担当医の説明を聴くために、ナースステーションで調整してもらい面談日時を予約、約束の日時に東京から出向いたが、(その医師に)2度もすっぽかされてしまった。それも、4時間も待たされた挙句である。医者だから急患もあると心得てはいるが、なんとその日は医師の休暇日だったとか・・・院内コミュニケーションミス、初歩的なミス。その4.3度目にやっと会えた担当医Mは、PCの画面にMRIやCTの写真をカチャカチャと、私には全くその画像を目に留めることができない速さでめくるように写し出すだけ。まるで新幹線の車窓に見る“飛ぶ景色”のようなものだ。臓器が写った写真の説明もなく、ただめくって見せるだけだった。たった1枚、隅々まで真っ白になった大動脈を、5秒ほど見せられただけ。血液検査の各項目も、注視すべき赤色表記数値の説明も全くなかった。画面でチラッと見た血液検査一覧があまりにも真っ赤だったので、しびれをきらした私は、2つのことをお願いした。ひとつは、検査結果をプリントアウトして頂きたいこと、赤字表記の数値の背景や考えられる異常と対応についての説明か見解を頂きたいということ。用紙3枚の血液検査結果一覧は、直ぐにもらえた。その5.その時、そのM医師はこう言った。「あのね、今の日本の平均寿命を知っていますか? 御父(義父)さんは、既に10歳もそれより長く生きているんですよ。好きなものを食べられて、それなりに生活できているならそれでいいじゃないですか。胃や他の臓器、心臓や肺も年相応なんだから。尿管を調べてほしいと『いらはら医院さん』からの依頼でしたが、それも専門の医師に回す必要はないです。本人(義父)も奥さんが心配で早く家に帰りたがっているようだから、いいですよ、今日でも連れて帰って下さい。それから、何か起こった時にどうしてほしいか、してほしくないかを書いておいてもらわないと医者は困りますからね。延命処置をするのかしないのかとか。医者にとって本人や家族がはっきりしていないと困るんですよ」・・・私は、医師のこの話に強烈な衝撃(怒り)と失望を味わった。その翌日、私は千葉西総合病院に父を迎えに行き、義母の待つ父の家へ連れて帰った。1つの命への誠意ある医師の姿勢も言葉も全くないこの病院へ、二度とくるものかと心に固く誓った。そして、高齢化社会の日本の医療姿勢が大きな曲がり角に来ていることを強く実感した。

さて、病院を後に私の車で自宅へ向かう父は、男泣きしていた。2つの意味があった。1つは、義母(父からすると妻)を独りではおいておけないということ。父の入院中、認知症の症状が出始め、父は自分に何かあった時のことを考えただけで胸が痛いと漏らした。もう1つは、今回の検査入院で自分はもう長くないのではないかと感じたということ。これからの生活や生き方を整理しなければならないと話してくれた。父は、4日間の検査で疲労困憊、心身共に床に倒れ伏しそうに見えた。私は黙って聞いていたが、「そうですね、これからのこと、一緒に考えるお手伝いをします。そして、やはり、なんでもこれからは書いておくことがいいかもしれません、自分のためにも周りのためにも」と言ってしまった。目の前の赤信号が涙でぼやけて見えた。義父は「わかった」と腹の底から絞り出すように、男らしく太く強い声で、潔く言った。何かを決断したようだった。まさに、人間だれしもが迎える危機を迎えた時、どう立ち向かうかと問われる中でのものだと感じた。父から「頼みがあるから来て欲しい」と電話をもらったのは、それから数日後だったような気がする。私はこの時、義両親のこれから迎えるであろう“終の住まいと生活”について、精一杯仕えたいと、心の底から思った。私たちは、何歳だろうと、若くても歳をとっていても、愛する人や家族と、最後の時について考えたり、話しあったり、相談したりすることがとても大切なのだと思う。苛原先生が言っていた「元気なうちから死への備えを」が、改めて身に沁みた、っと呟く、さくらの独り言。

川柳(東京・成近)


 


( 川 柳 )

 隠忍の先に見ている王手飛車

土壇場に来て鈍刀の馬鹿力

正義派と言われ変人とも言われ

ドカ弁に日本築いた自負がある

加齢よしエイジシュートをなお目指す


( ニュースやぶにらみ )

「河川対策」
谷川より小沢 −菅首相

「普天間問題」
菅さんも夏休みの宿題をやってないよ −子ども

「中国への配慮」
クダンのごとし −菅首相

河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

森田さんから

今週はお休みです。

龍翁余話

龍翁余話(144)「真夏の異変<2題>」

『真夏の異変その1<熱中症>について』――熱中症が連日、これほど大きなニュースになった年が過去にあっただろうか?あったかもしれないが、その記憶が翳(かす)むほど、今夏の猛暑は異常だった。東京都監察医務院の発表によると東京23区内で、熱中症で亡くなったと確認された死者は梅雨明け(7月17日)から8月18日までの約1ヶ月間で111人と過去最高を記録した。この数字は、救急車が患者を病院に搬送し、医師が“死亡”と診断した場合に限られているので、搬送前に(医師の診断を待たずに)亡くなった人は含まれていないから実際の熱中症死亡者は、この数字をはるかに上回るだろう。年齢別に見ると、65歳以上の高齢者が全体の90%、家族構成では独居者が全体の74%、死亡(発症)場所では、何と住居内が全体の96%というから驚く。独居老人が家の中で“熱中症死”していても発見が遅く、それらの死は“死因不明”で処理される。哀れだ。ちなみに全国では約230人(8月18日現在)とあるが、実際にはそんな程度の数字ではあるまい。もしかして、きょうもどこかで熱中症による死者が・・・恐ろしい!

行政でもマスコミでも、熱中症予防を、しょっちゅう呼びかけた。「意識してこまめに水分と少量の塩分を補給しよう」、「室内の風通しをよくして、高温多湿にならないよう気をつけよう」、「エアコンを上手に使おう」、「外出時は、なるべく帽子や日傘で直射日光を避けよう」、「充分な睡眠をとろう」など、どれ1つ、難しいものはない、誰でも実行出来る。なのに、たった1ヶ月で(東京23区だけで)111人を超える死者が出た。どうしてだろう?しかも、高齢者や独居者の死亡率が高いのが気になる。高齢者は暑さ寒さの感じ方が鈍り、体温調整のアンバランスによる体調変化に気づかなかったり「エアコンは電気料がかかるからもったいない」、「水を飲むとオシッコが近くなる」ので水分補給を怠ったり、など“ガマンが最悪の事態を招く”要因の1つになっていることも事実のようだ

改めて熱中症とは何か、を調べてみた。「高温多湿の環境下で発生する前進性障害、つまり、体温の調整がうまく出来なくなることによって、体にさまざまな不調をもたらす。本来なら体温は、暑い時も寒い時も一定に保たれるが、高温多湿の環境下では体の中に熱がこもり、体内の水分や塩分のバランスが失われ、重症になると死に至る。症状としては、めまいや立ちくらみ、足のこむら返り、(軽いうちは夏バテと間違えるが)重症になると頭痛や嘔吐、下痢、意識障害が起きる」とある。8月下旬の今、そろそろ熱中症のヤマ場は超えたようだが、まだまだ厳しい残暑は続く。翁自身も含め各位の万全な予防対策を切望する。

『真夏の異変その2<超高齢者の行方不明問題>』――「(日本は)いつから、こんな国になったのだろうか」・・・毎日新聞は8月5日の社説で、いきなりこう切り出した。本当に(常識では)考えられない事態が起こっている。100歳以上の所在不明者を調べてみた。
北海道4人、茨城県1人、埼玉県2人、千葉県7人、東京都9人、神奈川県2人、長野県1人、静岡県2人、愛知県2人、京都府2人、大阪府10人、兵庫県5人、奈良県1人、和歌山県3人、岡山県4人、愛媛県1人、福岡県1人、大分県1人(これは8月6日現在の数字)。“熱中症死者”と同様、実際にはこの数字どころではあるまい。厚生労働省は110歳以上で年金を受給している全ての人と面会して所在を確かめる作業を進めようとしているが、何故、110歳以上なのか?長妻厚労相は「100歳以上だと数が多いので作業が大変。110歳以上だと一定の数になるので、対象を絞り込んで調査する」と言っている。本当にそれでいいのか?どうも“やっつけ仕事”のような気がしてならない。どうせ調査をするなら100歳以上(約4万人)、いや、年金受給者(約4000万人)全部をやればいいではないか、数年かかろうとも・・・すると『世界一の長寿国』ではなくなるかもしれないが、それはどうでもいいとして、選挙人名簿(実数)が変わってくる。当然、投票率も違ってくる。その他、年金問題も含めて行政上の問題点が吹き出す。いいではないか、要は(行政は)人口及び世帯の実態を把握すべきである。10年ごとの『大規模国勢調査』(5年ごとは『簡易国勢調査』)はそのためにある。たまたま今年(2010年)10月1日に『第19回大規模国勢調査』が実施されるはずだ。長妻大臣よ、中途半端な調査は結果も中途半端、“しないよりまし”の浅慮と付け焼刃は国家の施策に非ず、猛省を促したい。

さて、高齢者の行方不明の原因(理由)の殆んどが、親の死を踏み台にしての年金の不正受給にあると言う。あ〜あ、人間の死の尊厳を踏みにじった社会現象、何と浅ましく嘆かわしいことだろう。正に「日本はいつからこんな国になったのだろうか」(毎日新聞)。この問題について各紙の論評(要点)を拾ってみると、毎日新聞は「介護保険や医療保険の使用状況をチェックし、安否確認を徹底すべし」とし、朝日新聞は「孤独死や虐待死を含めた問題として捉え、いるはずのお年寄りがいつの間にか消えていた、そんな衝撃的事態を避けるために何が出来るかを考えよう」と主張している。読売新聞は「近所付き合いの中で高齢者の安否を確認し合う地域機能が衰退した。家族や地域が“長寿を温かく見守る”社会を取り戻そうではないか」と訴え、産経新聞は「(親の死を年金の不正受給に利用するなど非人道的、非社会的行為は言語道断だが)問題の本質は高齢者と向き合おうとしない社会にこそある。これを機に“家族の絆”、“地域社会の在りよう”を考えようではないか」と呼びかけている。良識、健全な各紙の論評に翁、安堵する。

翁はまだ読んでいないが、中国に『二十四孝』(24人の親孝行者の話)という古代の物語があるそうだ。『孝』の字は、老いかんむりの下に子、つまり“老いた父母を、子が支える”という儒教の教え。江戸時代の寺子屋で教材として使われたとか。父母や先祖を敬う気持ちが希薄になった現代、もう一度、寺子屋教育を復活させたら・・・っと、そこで結ぶか
『龍翁余話』

ジャズ&ポップ−今週のお奨 めアルバム

最近、ジョンコルトレーンのアルバムをよく聴いています。ジャズを聴いている人で知らない人はいないと思います。ところがこのコーナーでまだ紹介していませんでした。
1957年に録音されたこのアルバムのメンバーはジョン・コルトレーン(ts)、カーティス・フラー(tb)、リー・モーガン(tp)、ケニー・ドリュー(p)、ポール・チェンバース(b)、フィリー・ジョー・ジョーンズ(ds)というすごい顔ぶれです。
1曲目の"Blue Train"は10分以上の演奏で聴きごたえがあります。

"Blue Train" John Coltrane

1.Blue Train(10:43)
2.Moment's Notice(9:10)
3.Locomotion(7:15)
4.I'm Old Fashioned(7:58)
5.Lazy Bird(7:05)

雑貨屋ウィークリー537号から紹介をはじめたジャズのアルバムをリストにしました。
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm
《R.O.》

編集後記

暑いですが、TSUTAYAにはせっせと通っています。3週連続で行きました。 リストの入ったiPadを持って。面白いもので新しいジャズに出会えます。この楽しさがいいですね。

雑貨屋のブログ→ http://zakkayanews.jugem.jp/
雑貨屋ニュースレターのバックナンバーは下記のURLでご覧いただけます。

http://www.zakkayanews.com/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.745

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com