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NO.735               Ryo Onishi              6/13/2010  

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雑貨屋のひとり言

FIFAワールドカップが開催されました。今回の南アフリカ大会は、果たして盛り上がっているのでしょうか?見かけ上は華々しいところが映されていますが、治安が大変悪いという情報もはいっています。大きな問題がなく試合ができることを祈ります。ところでFIFAワールドカップの優勝の賞金額をご存知ですか?26億円だそうです。驚きですね。オッズが500倍の日本チームはどこまでいけるでしょうか?楽しみにしましょう。≪R.O≫

ロス滞在25年

この6月10日は私が日本企業の駐在員として当地、ロサンゼルスへやって来てから満25年目の記念日です。私たち夫婦は1985年6月10日にロサンゼルス空港に降り立ったのでした。あれから四半世紀が過ぎたのです。

私が初めてこの地を踏んだ1985年当時は、日本は『バブル景気』が始まり、ほとんどの経済指標が右肩上がりで推移する自信過剰のころでした。もっとも『バブル』という表現はのちになって使われたもので、この頃は新聞、テレビのどこにも『バブル』の『バ』の字も見られなかったはずです。因みにインターネット百科事典(Wikipedia)によると、バブル景気の時期とは、「指標の取りかたにもよるが、概ね、1986年12 月から1991 年2月までの4年3か月(51ヶ月)間を指すのが通説である」と記載されています。

当時は日本国内だけでなく、日本から海外への過度な投資・投機熱による資産価格の高騰が続き、米国に対する日本資産の買収が賑やかでした。日本国内では土地の高騰が異常なまでに進み、「東京都千代田区だけの土地の時価総額とカナダ一国の土地総額が同じ金額」といわれていました。カナダの全面積はアメリカ合衆国よりも広いにもかかわらずです。

また、日本の経済週刊誌のグラビア写真にはロサンゼルスの高層ビル街の写真が写っていて、その半分以上の高層ビルに日本国旗が貼り付けられたのが掲載されていました。日本国旗の添付されたビルは日本資本に買収されたものだったのです。さらにロサンゼルスと周辺の有名ゴルフコースや高級ホテルも日本資本による買収が相次ぎました。ホテルの場合、客室数X百万ドル(百万ドルは日本円で1億円以上)が相場だったそうで、そんなホテルで採算が合うはずがありません。カリフォルニアのお隣り、ネバダ州のラスベガスでも次々と日本資本のカジノ場がオープンしました。でもこれらの日本からの投資ブームは、それから数年後、バブル崩壊とともに姿を消してしまいます。

『ジャパン・アズ・ナンバーワン』(尤もこのエズラ・ヴォーゲル博士の著書は1979年発行ですが)と日本人の皆が自信過剰に陥り、当時まだ日本企業駐在員だった私は日本からの若い出張者が「もうアメリカから学ぶことはありません」という発言をするのを何度も聞かされました。今からふり返って、私はアメリカに滞在しているからこそ、アメリカの奥深さを知りつつあり、日本がナンバーワンとはとても思っていませんでした。

見知らぬ場所に旅行したとき、その場所に対する第一印象というものがあり、比較的簡単にそこがどういうところかを判断しがちです。しかし長期にわたって滞在すればするほど、いろいろなことがわかってくるので判断が複雑になるものです。私も滞米25年にもなりながら、(というより、滞米25年にもなったからこそ)最近アメリカのことが、ロサンゼルスのことが、ますます理解できなくなることがしばしばです。ある時は自信がついたり、またある時は不安になったり、アメリカやロサンゼルスが理解できた気になったり、わからなくなったり、好きになったり、嫌いになったり、いまだに定まっていません。
  河合将介(skawai@earthlink.net)

さくらの独り 言「」

今週はお休みです。

川柳(東京・成近)


 


( 川 柳 )

目に青葉初夏を飲んでる大ジョッキ

止まらないお喋りといるピーナッツ

鯛焼きの自負国産の小豆です

モナリザよりお多福がいい納豆派

半熟の金の卵がいる二軍


( ニュースやぶにらみ )

「大臣辞任」
お騒がせしました −シズカ

「漫画本代」
パパ事務所費をちょうだい −こども

「仕事好き内閣」
その仕事がないんです −5.1%

河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

森田さんから

 

龍翁余話

龍翁余話(134)「ぼうず」

この年齢になって、今更ながら恥ずかしいことだが、何事も、きちんとした結果(成果)を見るまでは、自慢話はおろか、仮想話(タラ・レバ話)などするものではない、という教訓を改めて与えられた出来事があった。  

6月7日(月)、3年ぶりに釣りに出かけた。


翁の釣り師匠・Cさんのお誘いだ。行き先は三浦半島の間口港。朝5時半出航とのこと。翁の自宅から現地までは約2時間かかるので当日の朝ではシンドイ。そこで前夜、間口港近くの民宿に泊まり7日の朝5時に間口港に行く。小さな漁港だが組合員は180人いるそうだ。岸壁には数10隻の仕立て船、乗合船が
釣り人を待ち構えている。駐車場では、もうすでに、今日の釣り仲間が準備を終えている。Cさんが以前勤務していた会社の旧同僚たちの“釣り倶楽部”のメンバーだ。翁の知らない人ばかりだが、Cさんの友人、ということで皆が歓迎してくれた。総勢19人、2隻の仕立て船(チャーター船)に“マダイ釣りグループ”(10人)と“アジ・サバ釣りグループ”(9人)が分乗、翁は“アジ・サバ釣り”の船だ。5時半ちょうどに出航。2008年9月の『龍翁余話』(47)「アジ釣り」にも書いたが、元来、船に弱い翁の船酔い防止策・・・船に乗る前は、何も食べない。コーヒーも飲まない。スプーン2杯の蜂蜜と水を飲むだけ、これが、いつもの“おまじない”。ましてや今回は大手術後の船釣り、内心ヒヤヒヤしながらの乗船だったが、天気晴朗、波静かで絶好の釣り日和。この調子だと船酔いの心配はなく、今日は最少でも10尾は釣れるだろう。いや、釣れなければ困る。何故なら、ゴルフ仲間のI君に“7日の夕方は新鮮なマアジとサバを届けるから”と約束しておいたから。翁は魚は捌けないし、生魚(さしみ)も食べない。だから、釣りの時は、獲物はいつもI君に引き取って貰う。I君は根っからの魚好きで自分でも捌く。そのI君と確約した。「10尾以上は届けるよ、楽しみに待っていなさい。アジも逸品だが、間口のサバは松輪サバと言って、大分県の関サバに匹敵する高級サバだ」と、知ったかぶりの講釈までつけて・・・

今日の天候と体のコンディションなら釣果10尾は軽いだろう、と大いに胸を弾ませながらコマセカゴいっぱいのコマセ(撒き餌=アミエビもあるが、今日はイワシのミンチ)をコマセビシ(筒状の金網)に詰めたり、針(2個)に餌(青イソメ)を付けたり・・・翁、イカタン(イカを短冊状に切った餌)は何の抵抗もなく付けられるが、この(ミミズのような)イソメは今でもニガ手、だが、仕方ない・・・そんな準備をしているうちに仕立て船『育丸』(5トン)のエンジンが止まる。いよいよ釣り開始だ。鈴木船長がマイクで「40m」を告げる。左隣のCさんが翁に「43m下げて2,3回竿を上下に動かして、タナ(魚の泳層)にコマセを撒いてから素早く3m上げて“タナ取り”をして下さい」と教えてくれた。この“タナ取り”(魚の泳層に仕掛けを合わせること)のうまい、へたが、釣果を左右する重要なテクニック(技術)だ。おっと、早々にCさんにアタリが来た。ほとんど“入れ食い”だ。見た目30cm。幸先がいい。さあ、いつでも来やがれと翁、竿先と道糸の動きに神経を集中させる。あっという間に2時間が経過した。その間、両隣はそれぞれ2、3尾ずつ釣り上げたが、翁には全くアタリがない。5分間隔くらいで道糸を巻き上げ、仕掛けの餌をチェックしたり、空になったコマセビシにコマセを詰め、また道糸を43m沈めて“タナ取り”をする。何回繰り返しただろうか。でも、いっこうにアタリがない。そのうち“おまつり”が始まった。“おまつり”とは、仕掛けや道糸が他人と絡み合うこと。それをほぐすのが大変だ。

例によってCさんや右隣の人がほぐしてくれたが、度重なると時間がもったいない、ということで、仕掛け部分(糸と針)をハサミで切って新しいのと取り替えることにした。お蔭で仕掛けの取り付けだけはうまくなった。それにしても釣れない。船長が時々、漁場を変更する。その都度、水深が異なる。Cさんに教わった通り、船長が指示する長さより3m長く沈めて“タナ取り“を試みる。それでもアタリが来ない。「今日は、俺は、魚に嫌われたかな」とぼやく。Cさんが「大丈夫、きっと釣れます」と、励ましてくれる。でも、もう4時間経過。Cさんも右隣もアタリが止まった。釣れなければ面白くないし疲れも出る。以前なら”もう止めて帰ろうよ“と言っただろうが(実際には余程のアクシデントが発生しない限り、船は決められた時間まで帰港しない)、このたびは(疲労感はたまったが)不思議なことに嫌気はささなかった。すでに“ぼうず”を覚悟した後は、真夏のような太陽を浴び、心地いい潮風に吹かれ、健康の有り難さだけに浸っていた。睡魔にも襲われた。そうそう“ぼうず”とは(小魚一匹も釣れない)釣果ゼロの時をいう。語源は諸説あるようだが、これまた釣り名人で翁の弟分Sさんが教えてくれた「多くの宗派の僧は殺生(せっしょう)を禁じられている。釣果が無ければ殺生をしなくてすむので、坊主(ぼうず)に譬えたのでは」の説に納得。

さて、陸にあがるや、早速I君に丁重に詫びの電話を入れた。「10尾以上は届けるよ」と、豪語したことを恥じた。するとI君「ゴルフも釣りも自然が相手、そういう日もあります。私の方にはお気遣いなく、どうぞ運転に気をつけてお帰り下さい」優しい男だ、I君は・・・車のエンジンをかけ、車に搭載してあるアマチュア無線機で15分くらいCQ(コール)を発するも各局応答なし。あ〜あ、今日は、海も陸も“ぼうずの日”。あとでカレンダーを見たら、何と6月7日は“仏滅”であった・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

ジャズ&ポップ−今週のお奨 めアルバム

 

今週はジャズギタリストの小沼ようすけのアルバムをご紹介します。これまでご紹介してきたジャズとはちょっと違った感じの音楽です。
小沼 ようすけ(おぬま ようすけ)は、1974年11月24日生まれ、秋田県出身です。ピックを使わないフィンガーピッカーです。
"nu jazz"は2001年に彼のデビューとなったアルバムです。
アルバムの写真を観るとちょっと"あおい輝彦"に似ているなと思いませんか。

"nu jazz" 小沼ようすけ

1.Telepathy
2.Coffee Please
3.Saint Augustine In Hell
4.Alison
5.Fire Street
6.All For You
7.Virtual Insanity
8.Creep
9.On The Sea
10.Freedom Jazz Dance
11.Brown Sugar
下記のURLで視聴できます。
http://www.sonymusic.co.jp/Music/Arch/SR/YosukeOnuma/SICP-40/index.html

雑貨屋ウィークリー537号から紹介をはじめたジャズのアルバムをリストにしました。
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm
《R.O.》

編集後記

金曜日の夜、スポーツジムでヨガをやって、土曜日もいつものヨガをやったらちょっと疲れました。 いっそのこと水曜日もヨガをやってみようかと思っています。

雑貨屋のブログ→ http://zakkayanews.jugem.jp/
雑貨屋ニュースレターのバックナンバーは下記のURLでご覧いただけます。

http://www.zakkayanews.com/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.735

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com