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NO.734               Ryo Onishi              6/6/2010  

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雑貨屋のひとり言

首相がまた変わりました。わずか8ヶ月の短い内閣でしたね。これほど頻繁に首相が変わる日本は海外からみても異常に映っているのではないでしょうか?株式相場も外国人投資家に振り回され、まったく日本の主体性のない状態ですが、こんな状態ではどんどん日本が衰退するのではないかと心配しているのは私だけではないと思います。≪R.O≫

ジャカランダ

歌手、さだまさし さんの歌に『ジャカランダの丘』(詩・曲さだまさし、歌・吉田政美とのグループ=レーズン)という歌があります。次のような歌詞です。

(1) ♪ 岬をめぐる船が 汽笛ひとつ鳴らした
      まぶしそうに遠くを見る 横顔が好きだった
      この町を出ると決めた 君の笑顔の向うで
      蒼空に紫色の花が咲き乱れてた
      ジャカランダの花の咲く頃に
      君は故郷を出て行った
      夢に縁取られた明日を
      小さな鞄につめて
(2)、(3)省略

ジャカランダの木は、インターネットから検索した情報によると、『世界三大花木』のひとつなのだそうです。この『世界三大花木』という呼称がどれほど権威のあるものか、私には定かではありませんが、因みに残りの二花木は、カエンボク(火焔木、英名:African Tulip)とホウオウボク(鳳凰木、英名:Flame of the forest)とのこと、この二花木とも私がかつて企業の駐在員として8年間暮らしたシンガポールでは各所に見られ、私には馴染み深い関係でした。 

ジャカランダは当地ロサンゼルスとその周辺に庭や街路樹として多く見られる花木です。この花は25年前(1985年6月はじめ)、私達夫婦が初めてアメリカへ赴任した時に、ロサンゼルス市と郊外の街の到るところに街路樹としてあり、咲いていたのがとても印象的でした。

現在のわが家の前にもジャカランダの木が街路樹として植えられています。そろそろ花の峠が過ぎつつありますが、先月は見事なまでにうす紫の花で埋め尽くされた満開状態でした。今は花びらが路上を飾り始めています。桜の花とくらべ、ジャカランダは花の寿命が長く、5月中のひと月近く枝もたわわに咲き誇るのが特徴です。

私は駐在員生活をリタイヤしてから十数年の間、5月から6月はいつも日本へ行くことにしていたので、この花の盛りの時期は当地に不在であったし、またビジネス現役時代は花見の余裕もない生活でしたので、充分にジャカランダを鑑賞したことがありませんでした。

今年、私は体調不良のため、日本行きにドクター・ストップがかかり、おかげで久しぶりというより初めてジャカランダのお花見を堪能させてもらいました。

ジャカランダは属名で,何種類かあるようですが、和名をキリモドキ(桐擬き)というのだそうです。移民として南米に渡った日本人が桐の花に似ていることからそう呼んで愛した花だとか。また、ハワイでは日系人が日本の桜を偲んで、「ハワイ桜」や「紫の桜」と呼んでいるのだそうです。

中南米が原産国といわれるジャカランダは、円錐花序に芳香のする薄紫色の花を付けるノウゼンカズラ科ジャカランダ属の落葉性樹木で、漏斗状の花(花冠)が樹木をおおい清涼感を与えてくれます。

今年はデジカメ持参で自宅前だけではなく、周辺をドライブしながらジャカランダの花見を楽しみました。わが家のような一般庶民の街からビバリーヒルズの高級住宅街まで、また、街路樹でも庭木でも、どこにあっても存在感を示せるジャカランダです。私もこの木を『世界三大花木』のひとつに数えることに納得です。

この花木は当地ロサンゼルス(地球の緯度上では日本の愛媛県・松山市とほぼ同じ)がある南カリフォルニアではポピュラーな木なのですが、同じカリフォルニア州でもサンフランシスコ(宮城県・ 仙台市とほぼ同じ緯度)では見かけないと、彼の地の知人が言っていました。

日本でもあまり見かけないのではないかと思うのですが、上記、さだまさしさんが『ジャカランダの丘』という歌を作っているくらいですから、彼の出身地である長崎には自生のジャカランダを見ることが出来るのではないでしょうか。

因みに、さだまさしさんの歌『ジャカランダの丘』は、「ジャカランダの花の咲く頃に」故郷を出て行った彼女は、「ジャカランダの花の咲く頃に」帰ってくると約束したにもかかわらず、「もう帰らない、どうかしあわせに暮らして下さい」と最後の手紙を送ってきます。これは失恋の歌だったのです。あのジャカランダの花のうす紫色は“失恋の色”として似合う色です。

ジャカランダの木と花の写真は私の「あまり知られていない観光スポット、#182」をご参照ください。また、『ジャカランダの丘』(詩・曲さだまさし)は次をクリックすると聞けます。
http://video.aol.com/video-detail/-/2685251146

 メモリアルデーの休日(5月31日)が過ぎ、ジャカランダの花が散ると、これから当地も本格的な夏をむかえます。南カリフォルニアは米国中東部のようにハリケーンの心配はありませんが、その代わり、乾燥と強風による森林・ブッシュ火災の季節になります。今年の夏は大きな災害が発生じないことを祈るばかりです。
  河合将介(skawai@earthlink.net)

さくらの独り 言「」

今週はお休みです。

川柳(東京・成近)


 


( 川 柳 )

風吹いて止んで支持率が踊る

剛腕が裏目見方も持て余し

カド番のピンチゆる褌締め直す

B面の顔でピンチに立ち向かう

半角で打ち直されるマニフェスト


( ニュースやぶにらみ )

「国民への約束」
トラストミーとは言いづらい −菅首相

「沖縄」
後は野となれ基地となれ −鳩山首相

[二人三脚」
カネに躓いた −鳩山首相、小沢幹事長

河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

森田さんから

 

龍翁余話

龍翁余話(133)「小鳩同時退任、そして〜」

6月2日の夕方から昨日にかけて友人たち(読者)から『鳩山・小沢の道連れ退任劇』に関する沢山のメールや電話を頂戴した。「小沢、鳩山嫌いの龍翁さん、さそ、ニンマリしているのでは?」、「何でこの時期に辞任したのだろう。あのまま小鳩体制で参院選まで行ってくれたら、民主党は間違いなく大敗しただろうに、残念」、「自民党は巻き返しのチャンスを失った。うっちゃりを喰った感じ」、「道連れ退任劇で民主党の支持率が上がるのでは?」

そう、その支持率、確かにアップした。鳩山の突然の辞任表明の後、朝日新聞や読売新聞が緊急世論調査を行なった。最近、20%を割りかかっていた民主党の支持率が(小鳩同時辞任で)一挙に(10ポイント近く)アップした。「小沢辞任よかった」85%(朝日)、87%(読売)、「鳩山辞任よかった」62%(朝日)、66%(読売)、「今どの政党を支持するか」民主党27%(朝日)、29%(読売)、自民党16%(朝日)、18%(読売)(その他の政党は省略)、更に朝日は「夏の参院選(比例区)で、どの党に投票するか」を訊いた。民主党28%、自民党20%(その他の政党は省略)。小沢・鳩山同時辞任劇で民主党の株は10ポイント近くも上昇したのに、自民党は横ばい状態、支持率は11ポイントも離された(6月6日現在)。谷垣自民党総裁以下、党幹部たちよ、この数字をどのように受け止める?

民主党が「政治とカネ」、「普天間基地移設問題」などで支持率を急降下させていた間、自民党はモタモタしていて、民主党の息の根を止める工作(戦略)が何も立てられなかった。
「首相の資質に欠ける」、「政権交代せよ」、「解散して国民に信を問え」・・・つまり、かつて民主党が野党時代に吠えていたセリフそのままだ。“野党の決まり文句”しか言えなくなった自民党は、世論を味方にするほどのインパクトのある具体的な政治メッセージを何も発することが出来なかった。「解散して国民に信を問え」と迫ったところで、今の自民党は“国民から信を得られる政党である”と、本気で思っているのだろうか?だとしたら、自民党諸君の大いなる錯覚、傲慢、いささか国民を甘く見過ぎていないか?

突然の“鳩山首相辞任表明”で、多くの国民が、そしてメディアが驚いた。「万事休したということだろう、鳩山首相が退陣を表明した。昨年9月、民主・社民・国民新党の連立内閣が発足した時、これほどの短命を予測した人は、まずいまい・・・」と読売新聞(社説)は報じた。ところが、実は、“予測した奴”がいたのだ。『龍翁余話』(112)「新春ヤジ馬放談・政界を斬る」の一部を引用しよう――
ニューヨークの危機管理専門コンサルティング会社が、このほど『今年の10大リスク』を発表し、日本を5番目に挙げた。「官僚と産業界の影響力を制限しようとする民主党の動きが、より高い政治的リスクを生んでいる。鳩山首相は効果的な意思決定も出来ない(多分、普天間問題を指しているのだろう)。今年1年、鳩山政権が続くかどうか疑問だ」・・・
癪にさわるが、アメリカの危機管理専門会社は(結果的に)鳩山政権の短命を見抜いていたことになる。日本に、そういう(高度な)調査・分析機関やプロが存在しないことが残念だし、日本のメディアが、こんな重要情報を見過ごしていた迂闊さにも呆れる。

鳩山は相変わらずのロボット調音声(抑揚のない1本調子の話し方)で20分の“辞任演説”を行なった。「国民が、(私の話を)聴く耳を持たなくなった」を何回か繰り返した。国民は“聴く耳”は持っているが、“聴くに値する内容の話”が聞けなかったのだ。鳩山に、その反省が無いことが憐れ。現実離れした絵空首相であったが、鳩山は最後に“男”を見せた。「私も辞める。(小沢に)あんたも一緒に辞めてくれ。そして(小沢との)同時辞任が実現した」・・・翁、一瞬、我が耳を疑った。小沢の言いなりになっていた鳩山が、本当に(小沢に)引導を渡せたのか?でも、翁は信じた。そして拍手した。ところが翌日のテレビ番組で、民主党の山岡(国対委員長)が「あれは違う。小沢幹事長が鳩山総理に、そう言ったのだ」あ〜あ、小沢の子分・山岡は、最後に至ってなお己れの党の代表(鳩山総理)にケチをつけたのだ。見苦しい!『龍翁余話』(130)「国を脅かす民主党の危険な動き」でも書いたが、この山岡という男、「日本は一国至上主義でやってきたが、これからはあらゆる国の人(特に韓国・朝鮮人)が結集し、合衆国みたいにしないと日本の明日はない」とほざいて『外国人参政権』法案提出を画策した危険極まりない売国奴だ。

鳩山の首相辞任演説で、もう1つ、翁を喜ばせた発言があった。それは「日本国は日本人の手で守るのが独立国の本当の姿である」これは、自衛隊法改正、憲法第9条改正、日米安保の見直し(永続的日米友好関係は堅持しながらも、戦後65年も経た今日、日米安全保障の在り方にメスを入れてもいいのではないか)などを示唆する(国家戦略の)重要な政治発言である。“思い”だけの男・鳩山であったが、この“国家防衛の思い”は重い。菅内閣が鳩山のこの“重い思い”(最後のメッセージ)に着手出来るかどうか・・・

親友Jさんからこんなご意見を頂戴した。「菅は鵺(ぬえ)のような男、鳩ポッポとは別な意味でお粗末なリーダー、日本国は、どこへ行くのやら」“鵺”とは妖怪、得体の知れない人物、の意。また、長年、親交のあるニューヨークのジャーナリストからも、こんなメールが届いた。「コロコロ代わる日本の首相に、また未知なる人物が登場した。今度は多少、長持ちするだろうか?日本国民の選球眼に期待はもてないのだろうか?」。悔しいがそれが日本に対する国際的共通認識だろう。実は翁、菅を“得体の知れない人物”とは思わない。むしろ本人が言う“ノーサイド”(敵・味方の区別がない、誰でもウエルカム)の人間だ。一見、それはおおらかに思えるが一国の首相がそんな無防備な発想でどうする?そこで忠告、従来の首相のように就任早々ノコノコと米国、中国、韓国などへの“安っぽい挨拶回り”はするな。彼らに媚びを売る必要はない。もっと、したたかな外交姿勢を貫け。故に外国に対しては(当分は)“鵺”のままでよい・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。
 

ジャズ&ポップ−今週のお奨 めアルバム

 

今週は587号でご紹介した"Alice In Wonderland"のDavid Hazeltine Trioです。
David Hazeltineは1958年ウィスコンシン州ミルウォーキー生まれ。
このアルバムは作曲家バート・バカラックの作品集で、どこかで聴いたことのある曲が出てきます。バート・バカラックの作曲したスタンダードソングは多くのジャズミュージシャンが演奏しています。
"Alfie" David Hazeltine Trio
1. In Between The Heartaches( 4 : 29 )
2. Raindrops Falling On My Head( 5 : 12 )
3. The Look Of Love( 5 : 22 )
4. Walk On By( 3 : 59 )
5. A House Is Not A Home( 6 : 34 )
6. This Guy's In Love With You( 7 : 47 )
7. What The World Needs Now Is Love ( 6 : 22 )
8. Alfie( 5 : 40 )
9. I Say A Little Prayer( 6 : 07 )
10. Close To You( 6 : 04 )
All Songs:Burt Bacharach
David Hazeltine《piano 》
David Williams《bass 》
Joe Farnsworth《drums 》
録音:2006年3月31日 ザ・スタジオ、ニューヨーク

雑貨屋ウィークリー537号から紹介をはじめたジャズのアルバムをリストにしました。
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm
《R.O.》

編集後記

昨日は暑かったです。もう夏の暑さで、朝のヨガ教室で結構汗をかきました。寒いよりはいいのでうれしいですが、またベタベタの夏がやってくるんですね。

雑貨屋のブログ→ http://zakkayanews.jugem.jp/
雑貨屋ニュースレターのバックナンバーは下記のURLでご覧いただけます。

http://www.zakkayanews.com/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.734

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com