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NO.718                Ryo Onishi              2/14/2010  

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雑貨屋のひとり言

バンクーバーオリンピックが開催されました。バンクーバーはトロントに住んでいたとき、Mount Whistlerへスキーに行ったので降り立ったことがあります。トロントを出発する朝は−27℃という寒さで、息をするのも苦しいほどでした。空港でチェックインするとき「こんな寒いのにスキーに行くのですか?」といわれたことを覚えています。しかしバンクーバー飛行場に着いたら、+8℃という暖かさで驚きました。その差35℃です。マウントウィスラーに向かう途中、この暖かさで雪が溶けているのではないかという心配に変わり、それが的中していました。山頂から半分までのゲレンデしか使えなかったのでした。バンクーバーは住みやすそうな街だったことを覚えています。そういう想いでこの開会式を観ていた人は私だけかも知れませんが、日本の選手の皆さんにはがんばっていい成績を出してほしいと思っています。≪R.O≫

科学技術と産業

私のスクラップ・ブック(新聞ほか切抜き帳)の中に、15年前(1995年1月3日付)の日本経済新聞の特集記事をみつけました。タイトルは『2010年の科学技術と産業』とあり、15年後(2010年=現在)の日本の産業と技術の姿について産業界のトップたちの見解・予測をまとめた内容です。

1995年といえば、戦後50年の節目を迎えた年であり、年初1月には「阪神・淡路大地震」が発生、3月「地下鉄サリン事件」などがあった年でまだ記憶に新しいところです。さらにこの年の4月、東京外国為替市場で1ドル=79.75円の円高を記録しました。この頃は20世紀も終盤に近く、バブルはほぼ崩壊し、後に「日本経済、失われた10年」といわれる時代に突入したころです。

今回みつけた、この特集記事で興味をひかれるのは、産業界トップの皆さんは15年前の時点でかなり明確に今日を見通し、予測していることです。今や私たちのなじみの深い言葉となっている省エネ、リサイクル、バイオ、地球環境問題、遺伝子、ロボットなどの言葉が、これからの日本の産業をけん引するキー・テクノロジーとして多出しています。それまでの大量生産・消費を推し進めてきた産業界のトップたちからある種、現状否定ともいえる発言がすでに発せられています。ただ問題はこれらの認識が国際社会の中で日本が生き残るための緊急かつ重要な課題であると知りながら、それ以前の課題である政治体制などの整備がこれまでほとんど進んでいないことです。

この新聞記事の中にも「シーズ(種)探しから舵(かじ)を切り替えニーズ重視の技術開発を――。産業界が取り組む技術開発の方向が明確になってきた。生活の質を高める技術が日本の産業界の取り組むべき課題だ」と書かれています。そして15年前のこの記事は次のように締めくくられていました。「高齢化、環境問題、交通問題・・・。2010年の課題は見えている。大競争時代に勝ち残りながら、こうしたグローバルなニーズにどう応えていくか。研究開発は、お手本のない独創性が問われる時代に突入する。」さて、あれから15年、上記課題にむかって日本の産業、技術開発は今どうなっているのでしょうか。
  河合将介(skawai@earthlink.net)

さくらの独り 言「引越し」

先週引越しをした。15歳、高校入学と同時に親元を離れた生活をスタートした時から数えて丁度20回目の引越しとなる。幼い頃、地元に“家”のあった私は、国家公務員や会社サラリーマンの親の転勤による“転校生”に憧れたものだ。しかし、まさか自分がこんなにも“引越し”を重ね、定住に縁のない生活を送るようになるとは、憧れどころか呆れている。引越し貧乏とよく言われるが、引越しに発生する費用もさることながら、色々な変更手続きや新規設定・調節など、プロジェクト波の労力を要する。でも一方で、引越しを通して、捨てるもの(こと)、得るもの(こと)があり、集中と選択ができ、人生や生活の洗濯ができるような気持ちになることもあり、貴重な時とも言える。

別に引越しが好き(趣味)で、20回に達成したのではない。進学や就職、渡米や帰国、その時々の生活状況・環境・条件に合わせてのこと。しかし、共通して言えることは、引越しの選択や決断にはいつも、明確な目的と優先順位があったということ。今振り返ればそれは、自分がそれぞれの年代(年齢)で、第一としたもの(こと)が何だったか、自分の生き様を観る思いにもなる。時の流れとともに変化したもの、それは勉学、仕事と生活、そして家族。当たり前の、ごく普通の流れかもしれないが、この流れの“家族最優先”にたどりつくのに、多くの人よりもかなりの時間を要し、気がつくと五十路に達してしまった私がここにいる。今回の引越しの目的は、夫婦二人の生活は言うまでもないが、私たちに繋がる家族、両親、兄弟姉妹、娘息子や孫、伯父や叔母などへの役割や責任を考えて応えていくことだ。さらに友人・知人との共有の時も考慮し、私たち二人の生活の窓が開かれることを進めたいと願ったものだ。引越しは大変で疲れきり、引越し蕎麦を湯がいたのは、引越した日から三日後のことだった。

そうそう、“引越し蕎麦”――20回も引越しをしたが、実はこの“引越し蕎麦”、配ったこともなければ頂戴したこともない。その代わりといってはなんだが、ご挨拶の粗品(洗剤、タオル、台所の小物などの生活用品)を挨拶とともにお届けした。蕎麦は、引越が済んだ後に、自分で湯がいて食べてきた(笑)。そもそも、この“引越し蕎麦”なるものは、江戸時代に既に存在した日本独自の習慣らしく、引越した住まいの『向こう三軒両隣』と借家であればその大家さんに、蕎麦かそれが購入できる今の商品券に似た蕎麦券を渡したという。蕎麦(そば)は側(そば)に引っ越して来たことの言葉遊び(かけ言葉)であり、贈る蕎麦には『細く長くお世話になりますのでよろしくお願いいたします』という意味が込められていたそうだ。最近は、“引越し蕎麦”もそれに変わるものどころか、引越しの挨拶さえ珍しくなった、来た時も出て行く時も。習慣は生活とともに変化するものではあるけれど、挨拶は変わらずにあってほしいと願うもの。

さて、20回目の引越しを終え、玄関に山積みされた空き箱を眺めながら、不思議な気持ちになる。引越しの度に想い出を梱包し、新たな気持ちで開包する。梱包時に持ち越しや必要性を吟味して判断したり、迷いに迷って捨てたり保管したり、はたまた「エイヤァッツ!」と自分で自分の背中を押して捨てたり、随分昔に失くしたと諦めていた宝物がひょろっと出てきたり、たった一枚の紙切れや写真に一喜一憂したり、時と空間が交差したりして、あっという間の五十路を実感している。そこには、多くの時を共有した家族や友人知人たちの顔が浮かび、生かされていることへの感謝が充満するのである。引越しはある意味、自分が今から明日へ時を超して行く作業なのかもしれない、っと、つぶやく、さくらの独り言。

川柳(東京・成近)


 


( 川 柳 )

古いねと絞った知恵を笑われる

先を行く友に乱れるマイペース

ラストから追い込む筈がそのまんま

背後から二の矢 心に負う深手

飴一つポイと勝者の妥協案


( ニュースやぶにらみ )

「石川議員離党」
功労金を貰いなよ −朝青龍

「キリン・サントリー統合断念」
剛腕がいないと無理だ −鳩山首相

「リストラ」
二人官女に三人囃子 ―内裏様

河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

 

森田さんから

今週はお休みです。                        

龍翁余話

龍翁余話(117)「国を脅かす民主党の危険な動き」

龍翁の如き一介の素浪人(素老人)が政治の向きに口を出して何になる、と思って、出来るだけ政治(または政治家)評論は抑えようとしているのだが、最近の『余話』を読み返すと、結構、チクチク批判があちこちに・・・それも、かなり独断と偏見に近い論調だが、素老人であるが故に許されるだろう、と勝手に決め込んでの言いたい放題。「あまりズバズバ言い過ぎると、反撃を食らいますよ」と心配してくれる友人もいる。実は翁、常に反撃(攻撃)を待ち構えているのだが・・・一方、「抑えた表現、遠回しの言い方は、龍翁さんらしくないですね」とハッパをかけてくれる友人もいる。どちらも有り難い『余話』読者である。ま、時にはソフトに、時にはズバッと、の筆運びは今後も変わることはあるまい。

今国会の“政治とカネ”論争――本質は重要問題だが、日々の国民生活に直結する重要法案をそっちのけにして、いつまでもレベルの低い質疑応答の繰り返しに、翁はもう厭き厭きしている。感情的に言えば、あのバカ横綱・朝青龍を角界から追放した(形の上では自主引退だが)と同様、民主党は小沢を幹事長の座から引きずり降ろせば事が済む、と言いたいのだが、実は、そんなことでは済まない『国を脅かす危険な動き』が民主党内にあることに自民党やマスコミや国民は気づいているだろうか?

『国を脅かす民主党の危険な動き』その1――昨年9月、鳩山内閣の成立を機に「外国人参政権」法案を提出しようと画策した連中がいる。急先鋒は山岡(国対委員長)だ。彼はある会合で「日本は一国至上主義でやってきたが、これからはあらゆる国の人(特に韓国・朝鮮人)が結集し、合衆国みたいにしないと日本の明日はない」と演説した。おいおい、お前は正気か?!「外国人参政権」というのは、日本国に住む外国籍のガイジンに選挙権、被選挙権、公務員権、公務員罷免権、請願権を与えることだ。山岡という男は、いったい何を考えているのか!皇紀2668年の日本の歴史・伝統・精神文化をぶっ壊そうとしているのか!・・・断っておくが、翁の友人の中には欧米人やアジア人(中国人や南北朝鮮半島出身者)も沢山いる。日本の法律に基づいて帰化している人もいる。日本国籍を取得すれば“日本人”だから当然、参政権は得られる。翁は、彼らの参政を拒むつもりはない。ところが山岡は「永く住んでいる外国人には、日本国籍を有しなくても参政権を与えよう」と言っているのだ。永住しているが帰化していない外国人は、法的事情を抱えているか、祖国への愛国心の堅い人たちだ。彼らの投票や発言が、彼らの祖国の国益に走り、国・地方の政(まつりごと)にいささかでもマイナス影響を及ぼす(日本の歴史や伝統が否定され国益を損なう)事態になれば、これは由々しき問題だ。

何より危険なのが公安と教育だ。公安委員と教育委員は地方公共団体の首長が議会の同意を得て任命する。もし、外国人に参政権が与えられてしまったら、どんな人物が公安委員・教育委員に選ばれるか・・・我が国の公安・警察機関には防諜(カウンターインテリジェンス)という部署がある。そこに外国人スタッフが置かれたとしたら、ただでさえ“スパイ天国”なのに我が国の公安・警察活動は丸裸。そんなことも分からない奴が現政権下の国対委員長なのだから呆れる。しかも小沢の側近だし、小沢自身も「外国人参政権」推進派だ。(08年現在の在日外国人登録者概数=中国人66万人、韓国・朝鮮人60万人、ブラジル人31万人、フィリピン人21万人、ペルー人6万人、アメリカ人5.3万人、その他33.7万人、合計約222万人)

『国を脅かす民主党の危険な動き』その2――まさに“教育”だ。山岡の「外国人参政権」とは異なるが、意味合いが大いに重なるのが“日教組タイアップ”問題だ。小沢は、なりふり構わず今夏の参院選で日教組の票の取り込みを画策している。そのお先棒を担いでいるのが民主党代表代行で参院の議連会長を務める興石だ。興石は山梨県教組の元委員長であり、日本民主教育政治連盟(日教組の政治団体)の会長という顔を持つ。その興石が日教組の新年会で「教育の政治的中立はあり得ない」と飛んでもない暴言を吐いた。これは“教員の政治的中立性”を謳った地方公務員法第36条に関する法律違反発言である。更に「私は日教組とともに闘っていく。永遠に日教組の組合員であるという自負を持っている」とまで発言した(1月14日付産経新聞)。こんな人物が民主党の代表代行であること自体が恐ろしい。

言うまでもなく“日教組”とは、戦後、ソ連コミンテルン(ソ連共産主義の国際組織)の指導下で世界のブルジョア打倒、天皇制反対、体制権力の奪取を目論み日本国の歴史伝統文化の解体を推進している非教育的教員左翼集団である。「国旗(日の丸)、国歌(君が代)反対、道徳教育反対、文部省命令や校長権限は軍国主義の復活だ」と訳の分からない詭弁を弄して、反社会的、非人道的、非教育的活動で戦後の我が国の教育現場を荒廃へと導いた。翁、日教組というのは共産党の支持母体だと思っていたが、実は、民主党の票田であったのだ。民主党議員の中に、興石をはじめ日教組出身(県教組委員長や書記長経験者)が5人もいて不気味極まりない。

小沢、山岡、興石らは、ひとつ民主党の癌にとどまらず、もはや日本国全体の獅子身中の虫である、と、ここまで書いたら「あまりの過激発言は控えなさい」と忠告してくれた友人の顔が浮かんできた。だが、友よ、許されよ、翁、病身が故にやや感情的になったり、いま一つ情報収集不足で論理性に欠けるキライはあるが、控える気はない、どころか、まだ言い足りない。スペースがあれば「外国人参政権」、「日教組問題」をもっと掘り下げたいし、民主党支持者の反発を覚悟して更なる『国を脅かす民主党の危険な動き』を暴きたいくらい。さて、我が友人の反応やいかに・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

ジャズ&ポップ−今週のお奨 めアルバム

 

今週もボサノバで行きましょう。
ご存知の方も多いと思いますが、イパネマの娘です。
たくさんのアーティストが演奏していますが、東京オリンピックが開催された1964年にギタリストLaurindo Almeidaによって収録された名曲"Guitar From Ipanema"があります。
1曲目のThe Girl From Ipanemaは口笛のメロディーで始まります。
とてもさわやかに聴け、心が癒されるアルバムです。

"Girl From Ipanema"   Laurindo Almeida

1 The Girl from Ipanema
2 Manha de Carnaval
3 Sarah's Samba
4 Winter Moon
5 Izabella
6 Choro for People in Love
7 Quiet Nights of Quiet Stars
8 Old Guitaron
9 Um Abaraco no Bonfa
10 Twilight in Rio
11 The Fiddler's Wolf Whistle


雑貨屋ウィークリー537号から紹介をはじめたジャズのアルバムをリストにしました。
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm
《R.O.》

編集後記

久しぶりにお会いした方に、雑貨屋を毎週読んでいただいていることを知り、とてもうれしく思いました。さくらさんは最近どうされましたかという質問を受けました。雑貨屋は地味ではありますが、こういう読者の皆様に支えられているのだと思うと本当にうれしくなります。

雑貨屋のブログ→ http://zakkayanews.jugem.jp/
雑貨屋ニュースレターのバックナンバーは下記のURLでご覧いただけます。

http://www.zakkayanews.com/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.718

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com