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NO.716                Ryo Onishi              1/31/2010  

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雑貨屋のひとり言

早いもので一月も今日で終わりです。衣料の店先では冬物のバーゲンも終盤となり、春の新作が並び始めました。
時間が早く過ぎるのでどんどん春に向かって行くのはうれしいのですが、そんなに早く時間が過ぎなくてもいいかなと思います。冬も楽しみたいですからね。≪R.O≫

2010年の科学技術と産業(2)

 ――― 前号よりの続き ―――
 前回のこの欄でご紹介した、15年前(1995年1月3日付)の日本経済新聞の特集記事『2010年の科学技術と産業』の中に『生活者が望む技術・人気ランキング』というコラムもあります。私たち一般生活者は近未来にどのような技術を欲しがっているのだろうか。これから15年後の2010年に実現の可能性のある50の新技術・新サービスを抽出し、その人気度を調べ、ランク付けしたものです。以下、そのトップ・20として次のような項目が掲載されています。

(1) 完璧な治療効果のあるエイズの特効薬。

(2) アルツハイマー病などの老人性痴ほう症の治療薬。

(3) 農薬などの不純物が完全に除かれたおいしい食品や水。

(4) 地球温暖化ガスの分解や固定化の技術。

(5) 廃棄物を全く出さない工場生産システム。

(6) ガソリン車より走行効率がいい電気自動車。

(7) 電力を太陽電池で賄うソーラー・ハウス。

(8) 臓器移植が不要になる高性能の人工臓器。

(9) 大地震予報サービス。

(10)小惑星や巨大隕石の地球衝突を回避するための技術。

(11)体内に入って治療する医療用マイクロマシン。

(12)完全リサイクルが可能な乗用車。

(13)寒冷地でも収穫可能な稲。

(14)海水による温度差発電。

(15)砂漠でもすくすく育つ植物。

(16)電気抵抗ゼロの送電線。

(17)修繕する必要のないメンテナンス・フリーの住宅。

(18)書斎の百科事典や蔵書をすべて収録できる小型チップ。

(19)東京と大阪の間を一時間程度で結ぶリニアモーターカー。

(20)アワビやズワイガニなど高価な水産物の海洋牧場。

 上記20項目は、15年前の予想では今年には実現の可能性ある新技術・新サービスということになっていますが、一部実現に近づいているとはいえ、ほとんどは完璧に実現とまでには到っていない(多分、今年の年末まででも可能性の薄い)ものばかりです。新技術は日々進歩していますが、それでも先行き険しい道のりでありことが実感できます。日常生活が効率化され、便利になるだけが進歩とは思いませんが、上位を占めているエイズ・痴呆症などの治療薬や地球環境保全のための技術など、私たちの生活の質を高めるための技術については、一日でも早く実現して欲しいものです。

  ***********************

 この記事の『生活者が望む技術・人気ランキング』には実現希望の上記項目とは別に、2010年に実現の可能性があるが実現して欲しくない『不人気ランキング』も掲載されています。参考までに『不人気ワースト・テン』は次のとおりでした。

(1) 遺伝子操作で作ったペット用の小型象や小型鯨。

(2) 男女産み分け技術。

(3) 500階建て超高層ビル。

(4) 必ずふさふさになる毛はえ薬。

(5) 一粒で満腹になり、栄養バランスを満たした薬。

(6) 一時的に日常の喧騒から逃れられる人工冬眠装置。

(7) 地下巨大都市の建設。

(8) 天候コントロール技術。

(9) 海底都市の建設。

(10)安全性の高い、無人操縦飛行機。

 上記の中には、なぜ不人気なのか私には理解しがたい項目もありますが、これらは必ずしも生活を豊かにしたり、質をたかめるための必要性が高くないということなのでしょう。 

   河合 将介( skawai@earthlink.net )   河合将介(skawai@earthlink.net)

さくらの独り 言「」

今週はお休みです。

川柳(東京・成近)


 


( 川 柳 )

ここで時止まってほしい十三夜

旧暦で暮らして月と酌んでいる

驕ることなき十六夜の月が好き

背を見せぬ月よお前も意地っ張り

ロケットの無粋を嘆くかぐや姫


( ニュースやぶにらみ )

首相『いのち』を24連発
『命懸け』がない −国民

「アクセルの不具合で」
ブレーキがかかった −トヨタ安全神話

「鳩山機」
大丈夫ですか ―日航機

河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

 

森田さんから

今週はお休みです。       

龍翁余話

龍翁余話(115)「立春のぼやき」

もう2月――如月、梅見月、木芽月など美しい異称をもち、立春、雪解け道、梅蕾などの季節の言葉が物語るように、2月は新しい生命の誕生、森羅が芽吹き躍動し始める月。1月29日に衆参両院の本会議で行なった鳩山首相の施政方針演説のテーマは“いのち“だった。彼は演説の中で”いのち“を連呼した。過ぎたるは(なお)及ばざるが如し、結局は、彼の”いのち論“は、翁の耳には何の重みも感じられない単なる美辞に過ぎなかった。持論の”友愛論“や、ガンジーの”7つの大罪論“など、聞く側が気恥ずかしくなるような理想を語ったのだが、何ひとつ翁の胸に響くものが無い。中身が薄いこともあるのだが、一番は、彼の演説ベタだ。「あ〜、う〜、え〜」でしか言葉が繋がらない小沢(幹事長)よりマシだが、鳩山のスピーチは抑揚の乏しい棒読み(1本調子)、まるでロボット音声だ。感情(心)が伴わない話し方は、聴く人の心に響くはずがない。

朝日、読売が期せずして同じ論評を社説に掲載した(1月30日)。「首相は自らの資金管理団体をめぐる偽装献金事件に関しては陳謝したが、現職議員が逮捕されているのに、小沢一郎の資金管理団体による土地購入事件には一言も触れなかった。これはおかしい。鳩山も小沢もともに政治不信を招いた重大な責任がある。逃げの一手では国民の理解は得られないし、政権を率いるリーダーの覚悟(危機感)に疑問を覚えざるをえない」。翁、全く同感である。(その後、鳩山は小沢問題にも触れる発言をし始めたが・・・)

それにしても、与野党を問わず、今国会の稚拙さ、下品さ、低質さに、翁、ほとほと呆れ返った。衆参予算委員会に出席した議員、閣僚たちよ、テレビ中継録画を再生して見よ。恥ずかしくて正視出来まい。見苦しい(聞き苦しい)ヤジの応酬は今に始まったことではないが、とりわけ今国会はヒドイ。特に自民党議員の愚問の連続に、翁、テレビに向かって、つい「阿呆!」と怒鳴った。最もヒドかったのが27日の参院予算委員会での、自民党議員2名(NとM=女性議員)の『政治とカネ』をめぐる質問。重箱のゴミを探し拾いまくり、国会審議とは程遠い低次元の愚問を執拗に相手(閣僚)に投げかける様は、知性も品位も見られない三文芝居、質問の主旨も不明瞭で議事が数回中断した。本人たちはいい気になってパフォーマンスに浸っているようだったが、それがむしろ滑稽で、憐れみさえ覚える。今の自民党にはこんな程度の人間しかいないのだろうか。加えて閣僚たちの対応の拙劣さ、軽薄さ。「うるさい!」発言(亀井金融相)まで飛び出す始末。いやはや“お粗末・今日的国会学芸会”を見せつけられた月末であった。

自民党の3人の古狸がゴネ回っている。山崎拓・前副総裁(73)、片山虎之助・元総務相(74)、安岡興治・元法相(70)だ。3人とも夏の参院選への出馬を狙っているが、党規の「70歳定年」に引っかかって“公認”が貰えそうもない。「過去の実績と貢献度」(山崎、安岡)、「活力ある高齢化社会を作るには、高齢者の代表が少しはいてもいいはず」(片山)など勝手な理屈をつけて自民党本部に公認を求めているが、谷垣(自民党総裁)は、「一度決めた党のルールを守ることが大切」とし、「野党になったのを機に党内の世代交代を一気に進めるべきだ」とする党内中堅・若手議員の声に配慮して、3人の公認は認めない方針を固めた。鳩山とドッコイの線の細い谷垣にしては上出来。インテリ風もいいが、党首というものは“骨太”でなければ人は安心しない。失敗を怖れず“闘将”を気取る勇気はないかな、谷垣クン?・・・そして、翁は山崎・片山・安岡の3人に言いたい、「私利私欲、名誉欲を捨て、真に国を憂い、国家国民のために献身しようとするなら、バッジを付けなくても自民党OBとして政治活動は出来るはず。その真摯な姿を国民に見せることによってあなたたちは“政治家”として再評価され、ひいては自民党支持者復活(拡大)にも貢献することになろう」。この際、カネが無ければ、とか徒党を組まなければ、などの泣き言は言う勿れ。男の花道は自らの手で創りなさい。

あ〜あ、また「朝青龍問題」か、これは“ぼやき”程度では済まない。初場所開催中、泥酔して男性(一般人)を殴り、顔にケガをさせた問題で朝青龍の処分の行方が注目されている(1月31日現在)。日本相撲協会は師匠の高砂親方(元大関・朝潮)に徹底調査と報告を求めた。が、今更何を調査する?事件そのものは単純明快、バカ横綱が傷害事件を起こした。たとえ示談になろうがなるまいが、事実は事実、今度ばかりは厳罰は避けられまい。横綱審議委員会の鶴田卓彦委員長(元日本経済新聞社長)は29日「出場停止処分程度で済むかどうか、横綱としての社会的責任を考えれば、厳罰もやむなし」と述べている。石原都知事も「あんなもん(朝青龍)は日本の横綱ではない」と激怒している。翁、はっきり言う「初場所優勝の取り消し、この際、角界から追放すべし」。

考えてみれば朝青龍も気の毒だ。指導力のないデク親方に出会い、相撲史上最低の氷河期(弱い力士揃いの時期)の中で勝ち続け『心・技・体』の『心』が育たないまま横綱にさせられた。頂点に上れば(心無き者は)周囲を見下ろすだけ。師匠や協会の指導力の無さ、毅然たる姿勢が取れなかったこと、マスコミがチヤホヤし過ぎたことなどが彼を天狗にし、相撲界だけでなく日本そのものをナメてかかるようになった。まるで“角界の小沢“だ。責任は親方、協会、マスコミにある。

この『余話』配信後にどのような処分が下されるか・・・これは日本伝統精神文化の象徴“相撲道”の真価が問われる大問題だ。日本相撲協会が裁定を誤れば、現理事長以下理事全員辞任、貴乃花ら若手親方によって“協会革命”を起こせばよい。実は翁、相撲界にあっては貴乃花らによる“平成相撲維新”、政界にあっては党派を超えた憂国の志士らによる“平成政治維新”を期待しているのだが――ともあれ、立春の風が翁のぼやきを吹き飛ばし、早く“梅つぼみ”を開花させて貰いたい・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

ジャズ&ポップ−今週のお奨 めアルバム

 

今週はBill Evansのアルバムを紹介します。これまでにもこのコーナーでこのアーティストのアルバムを紹介させていただいています。
代表的なスタンダードジャズだと思います。Bill Evansの力強いピアノ、ベース、ドラムのバランスがいいですね。
何度聴いても飽きないアルバムです。このアルバムは1959年ころに録音されたのになぜか発表されたのが1970年代になってからということです。

"Green Dolphin Street"  Bill Evans Trio

1. You and the Night and the Music
2. My Heart Stood Still
3. On Green Dolphin Street
4. How Am I to Know?
5. Woody 'N You [Take 1]
6. Woody 'N You [Take 2]
7. All of You



雑貨屋ウィークリー537号から紹介をはじめたジャズのアルバムをリストにしました。
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm
《R.O.》

編集後記

アップルがiPadという新しいコンセプトの製品を発表しました。携帯以上、PC未満というレンジの製品で、電子ブックをカラーで読め、普通のPCとしても使えるというものです。私自身はこういう面白い製品を待ち望んでいましたが、日本ではネガティブな反応もあるようです。iPhoneのときもそうでしたからどうなりますことやら。
雑貨屋のブログ→ http://zakkayanews.jugem.jp/
雑貨屋ニュースレターのバックナンバーは下記のURLでご覧いただけます。

http://www.zakkayanews.com/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.716

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com