2010年が始まった。ついこの前、世界中が21世紀突入を祝ったばかりなのに。年をとると1年が飛ぶがごとく、そして10年は流れるがごとくに過ぎて行くのだと実感する。1年いちねんの始まりと、10年くぎりの始まりに、その時々の特別な思いを抱き、決断や決意をし、希望と期待に胸を躍らせながら、節目を迎える自分を叱咤激励する。今年はいつものように新年を迎えているのに、それでいて何か特別な気持ちに酔いしれる自分がいる、そうそう、さくらも、とうとう今年は五十路を迎える・・・
幼い頃、高校生は素敵なお兄さんや姉さんに思え、中学高校の頃、成人式に出席する人は立派な大人に見えた。自分が20歳(成人式に出席)の頃、30歳や40歳の人が日本を支えている人たちだと感謝し、そして30路を過ぎる頃、50代はもうかなり年をとった段階の人だと感じ、どのステージの場合も、自分の手の届かない大きな存在だと思っていた。ところが、実際、自分がそのステージに立つと、なんと幼いことかと、理想と現実のギャップにがっかりしたり、こんなものかと諦めたりするものだ。半世紀を生きた自分が今立ち止まり、10年ずつの節目をその時代とともに振り返ると、それぞれの時代・年代独自の、色、躍動、かほりがあり、生きている・生活しているさまざまなドラマが甦る。あとどれくらい、こんな思いで正月を迎えられるのだろうか、と、しみじみ思う新年だ。
元旦の朝、大好きな歌を聴きながら、今年五十路を迎える自分を見つめた。ここにその歌の歌詞全文を紹介する。「人生の扉」(作詞・作曲・唄:竹内まりや)
♪春がまた来るたび ひとつ歳を重ね、眼に映る景色も 少しずつ変わるよ
陽気にはしゃいでた 幼い日は遠く、 気がつけば五十路を 越えた私がいる
信じられない速さで 時が過ぎ去ると 知ってしまったら
どんな小さなことも 覚えていたいと 心が言ったよ
I say it’s fun to be 20, you say it’s great to be 30, and they say
it’s lovely to be 40,
But I feel it’s nice to be 50
満開の桜や 色づく山の紅葉を、この先いったい何度見ることになるだろう
ひとつひとつ 人生の扉を開けては 感じるその重さ
ひとりひとり 愛するひとたちのために 生きてゆきたいよ
I say it’s fine to be 60, you say it’s alright to be 70, and they
say still good to be 80,
But I’ll maybe live over 90
君のデニムの青が あせてゆくほど 味わいますように
長い旅路の果てに 輝く何かが 誰にでもあるさ
I say it’s sad to get weak, you say it’s hard to get older,
and they say that life has no meaning, but I still believe it’s
worth living.♪
さて、女性に年齢を訊いてはいけないとはよく耳にする。どこかの国のエチケット・配慮が、今や日本にも定着したようだ。年齢を訊かれて答えをごまかす人もいるそうだが、私はいつも本当の年齢をズバッと言うようにしている。実年齢より若く見られた時も老けて見られた時もある。どちらも同じ自分、実年齢を生かされた自分という意味で、誇りと感謝を持ちたいと願ってのこと。今年は特にその思いが強く、半世紀を生きる自分の目の前の扉、大きく開きたいと思っている。ひとつの扉を閉じて、また大きな扉を開けるように。信じられないけど、本当に五十路なんだな、もう五十、だけどまだ百の半分、そんな気持ちが交互している。竹内まりやではないが、it’s
nice to be 50! ・・・っと呟く、さくらの独り言。 |