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NO.691                Ryo Onishi              8/8/2009  

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雑貨屋のひとり言

酒井法子が逮捕されました。とてもショックを受けています。信じたくないというのが本音です。ウソであってほしい、間違いであってほしいと思ったのは私だけではないと思います。最近、芸能界やスポーツ界で、相次いで起こる覚せい剤の問題、いったい何が原因なんでしょう。世界で起きている悪いことまでたくさん輸入している日本、なにがいったい問題なのでしょう?≪R.O≫

二世ウイークと詩吟

ロサンゼルスに恒例の真夏の祭典、二世ウイークの季節がやってきました。今年も二世週クイーンの選出、グランドパレード、ねぶた、七夕まつりなど、心ときめく行事が予定され祭を盛り上げてくれます。これらのメイン行事はもちろんですが、祭りの期間を通して開催される茶道、生け花、書道、盆栽、和太鼓などの同好会による実演や展示、カラオケ大会、日本食コーナーなど日本文化を紹介する各種イベントも見逃せないものです。

私もそれら諸行事のひとつに参加します。南カリフォルニア詩吟連盟主催の吟詠大会です。連盟に加入している七つの詩吟会が年に一度、二世ウイーク行事のひとつとして一堂に集い、日ごろ吟道に励んだ成果を披露しています。

詩吟とは、漢詩に独自の節をつけて吟ずるもので、数百年の歴史を持つ日本古来の伝統文化です。東洋古今の偉人、賢人や詩仙・詩聖たちの磨きぬいた詩からは品位と人生に対する幾多の教訓を学ぶことができます。まだまだ経験の浅い私ですが、週一回詩吟クラスに通い、師範の先生に迷惑をかけながらも和気あいあいと楽しく研鑽に励んでいます。

詩吟の一番の魅力はなんと言っても高吟することによる爽快感でしょう。丹田(下腹)に力をこめ、思い切り大きな声を出して詩を吟ずる呼吸法は内臓の血液循環を良くし、新陳代謝を高め活力を生むだけでなく、日ごろのストレス解消にも役立ち、心身最高の健康法のひとつといえます。

詩吟というと、どうしても古いイメージがつきまとい敬遠されがちですが、前記のごとく健康向上に役立ち、その上、歴史とその教訓を知り、一般教養が身につくのだから健康指向・教養指向の現代人にもピッタリな趣味になりうるものです。最近は伴奏付きの詩吟など、カラオケ時代に合わせた工夫もされています。

詩吟本来の基本はきちんと守りながらも、時代の趨勢にも合わせた詩吟の形式を工夫してゆけば、若い世代の心を捉えることは確かであり、詩吟の前途は明るいと期待を込めて思っています。今年の連盟吟詠大会は八月三十日(日)、九時半からベニス日系人会館ホール(12448 Braddock Dr. L.A.)で開催されます。興味ある方はぜひ覗きにおいでいただきたく思います。

  河合将介(skawai@earthlink.net)

さくらの独り 言「」

今週はおやすみです。

川柳(東京・成近)


 


( 川 柳 )

海岸のごみ椰子の実の詩も消え

サーフィンに啄木の浜占拠され

観光の目に漁火が美しい

お座敷でソーラン節が淋しそう

子河童の大志が海に憧れる

( ニュースやぶにらみ )

「古橋広之進さん逝く」
戦後も遠くなりにけり −私のヒーロー

「大原麗子さん逝く」
哀しく遠くなりにけり −私のマドンナ

「酒井紀子容疑者」
空しく遠くなりにけり −私のアイドル

河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

 

森田さんから

今週はお休みです。

龍翁余話

龍翁余話(93)「ブレーン」

古今東西、政治家(武将)、経済人(商人)、学者、宗教家など、あらゆる分野の成功者には、その人自身に卓越した才能と人徳が備わっていたことは言うまでもないが、加えて、必ず、と言っていいほど優秀なブレーンの存在がある。

「ブレーン」とは、一般的には(優秀な)「頭脳」(をもった人たち)のこと。アメリカ第32代大統領フランクリン・ルーズベルトが1929年に始まった世界恐慌を克服するために行なったニューディール政策(新規経済の巻き直し政策)の立案・遂行の際、『ブレーン・トラスト』と称する頭脳・知識集団(顧問団)を結成し成功を収めた。さらに、1940年頃、広告代理店の副社長だったオズボーンという人が『ブレーンストーミング(ブレスト)』という小グループによるアイデア発想法を考案した。これは政治・行政、企業において新規政策、新規事業開発など新しい企画を立てる時、会議の参加メンバー各自に自由奔放にアイデアを出させ、互いの発想の異質さを利用して新たな発想を導き出すという集団思考法・発想法のことで、日本でも戦後、民主主義が定着した頃から、多くの場面でこの集団思考法が行なわれるようになった。

翁、常々疑問を抱いていることだが、日本の政治家たちは『ブレーン・トラスト』や『ブレーンストーミング』の重要性、効果性ぐらいは知っているはずなのに、その効果が発揮出来ないとすれば、主催するリーダーがボンクラなのか、集まるブレーンの質が問題なのか、とにかく、彼らが示す発想(政策)は、一見、国家性、国民性、国際性を示す重要課題に思えるが、いずれも綿密性(具体性)を欠き、ちょっと突かれると直ぐにボロを出してしまうメッキ立案(付け焼刃)が多過ぎる。今度の各政党のマニフェストがいい例だ。発表した途端、敵対党、政治評論家、マスコミ(コメンテーター)からマニフェストの未熟部分を指摘され、攻撃の餌食にされてしまう。敵対党の“批判のための批判”や質の悪い評論家やコメンテーターの呆言には屈することはないが、選挙目当ての、いかにも人気取りメニューの羅列が多く、各党とも、基本的国体の維持(国家ビジョン)と国民の恒久的安全・安心を約束するマニフェストとは言い難い。ということは、国民の顔が見えない内輪(党内)だけの論議を積み重ねただけで、政策ごとの専門家集団を編成しての『ブレーン・トラスト』や『ブレーンストーミング』、すなわち集団思考法・発想法の手法を用いていなかったからではないだろうか。

政府筋に近い翁の友人I氏が言う。「首相や閣僚が政策研究を行なう際、学者や財界人を招いて意見を聴くことはしているが、出席者のほとんどがイエスマン。主催する側のお気に入りブレーンを集めるのだから、本来的ブレーン・トラストやブレーンストーミングとはほど遠い、集団思考法の形式をとっているだけ」――多分、そういうことだろう。しかも、彼らが目指す政策研究のスタンスは、国家国民のためではなく、党利党略、企業の営利優先(その裏には政治献金が控えている)・・・そんなことばかりではないと思うが、政治家や財界人の普段の言動を観察していると、彼らの腰の据え所は国家国民の中に在らず、自党・自己・自社保護、すなわちエゴイズムが思考の出発点になっているから、国民の胸に響く政策が出てくるはずがない。どこからもイチャモンを付けられない理論武装を固めたマニフェストがいい、と言うのではない。大事なことは、政策立案の際、どれだけ国民の声を聴き入れているか、つまり、どれだけパブリック・インテリジェンス(国民世論)を重要視しているか、ということである。はっきり言って政治家も、ブレーンと称する取り巻き連中も、天下国家を論じられる資質と気概をもったサムライたちとは思えず、ましてや彼らの売名的、護身的場当たり発言は、国民の血肉の叫びから遠くかけ離れている、と翁は断言して憚らない。

小泉内閣時代から安倍、福田、麻生と続いて『内閣メールマガジン』が配信されている。自分たちの政策を、分かり易く国民に理解して貰おうとする狙いは悪くはないが、最大の欠点は、国民の声を聴くスペースが無い点だ。つまり“国民が政府に何を望み、何を期待しているか”の世論を吸い上げようとする姿勢が全く見られない。これでは、政府と国民との間の円滑なキャッチボールが出来るはずはなく、国民の政治への信頼、参加意欲の高揚は、とうてい望めない。『ガバメント・パブリックリレーションズ(政府PR)』とは公聴活動(世論収集)によって国民が求める課題の最大公約数を把握し、それらの国民ニーズを(国家ビジョンと国益に照らして)可能な限り行政に反映させる政策を立案、それを国民に知らせ、理解させ、協力を乞うことが政府PRの本質である。そうすることによって初めてPRの最終目的である「世論を味方にする」が可能となる。せっかくの『内閣メールマガジン』、ここにもPRの専門家ブレーンを配置し“ひとりよがり媒体”から“政府と国民の対話媒体“へと変身させる必要性を感じる。

お釈迦様は普賢菩薩と文殊菩薩という優秀なブレーン(とは言わないだろうが)を脇侍(わきじ)に配した。阿弥陀如来は観音菩薩と勢至菩薩、薬師如来は日光菩薩と月光菩薩、また、脇侍が更なる脇侍を配することもある。例えば観音菩薩が毘沙門天と不動明王を(寺院、宗派によって脇侍が異なる場合がある)。仏教ばかりではなくソクラテスもキリストも孔子も優れた弟子を育てブレーンにした、と想像すると(途方も無いこじつけだが)『ブレーン・トラスト』や『ブレーンストーミング』の形態の原型は紀元前に始まっていた、ということになる。そして賢者は私利私欲を罪悪とし、人の道を説き、天下万民の生命の尊厳と幸福を求めた。今の政治家たちに“聖人君子たれ”とは言わないが、己れの立ち位置を驕らず誤らず、世論を代表する有能なブレーンの知恵を借りて“品位と誇り”のある国家建設、民生の安全・安定のための戦略戦術の実践に身を挺して貰いたい。衆院選を控えて、翁の切なる願いである・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』

ジャズ&ポップ−今週のお奨 めアルバム

 

雨が降って少しはましですが、湿った風が通り抜けていきます。
それはそれで夏らしいと思います。
こんな暑い夏の夜に、こんなJAZZはいかがでしょうか?
熱帯JAZZ楽団の陽気な音楽に乗ってパーッといきたいですね。


熱帯JAZZ楽団 X Swing con Clave

熱帯JAZZ楽団

1 Dinner With Friends
2 Alba Blanca
3 Snakeman's Shuffle
4 Four Brothers
5 Night And Day
6 Lamentaction
7 Little Brown Jug
8 La Rumba Para Debby 〜Waltz for Debby〜
9 Moonlight Serenade
10 !ARRIBA!
Bonus Track
11 Night And Day(Inst.)


2006年8月27日発行の雑貨屋ウィークリー537号から紹介させていただいているジャズのアルバムをリストにしました。
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm
《R.O.》

編集後記

9日間の長い夏休みに入りました。
何をして過ごそうかということもありますが、日中の蒸し暑さとどう付き合っていくかというのが一番の課題かなと思っています。暑さで疲れてしまうようではどうしようもないですからね。でもこれって冷静に考えると、毎日家にいる高齢者(高齢者でなくても)や、主婦の方にとっては深刻なのではないかと思います。暑いからといって冷房をつけっぱなしにするわけにもいきませんからね。うまい過ごし方を研究できたらいいなあと思います。

雑貨屋のブログ→ http://zakkayanews.jugem.jp/
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http://www.zakkayanews.com/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.691

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com