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NO.684                Ryo Onishi              6/21/2009  

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雑貨屋のひとり言

今日は暑かったですね。もう夏が来たと思いました。
雨が降りそうで降らないから湿気ていますよね。でも夕方は涼しい風が吹いて気持ちの良い中で夕食を食べていると幸せを感じます。
今晩もワイフと近所にできたニュータウンを散歩しています。これもまた気持ちいいですねー。≪R.O≫

構成吟、菅原道真(5)

以下は、今年(2009年)夏の「南カリフォルニア詩吟連盟(南加詩吟連盟)」主催の吟詠大会で使用する構成吟「菅原道真」の台本での続きです。
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構成吟、菅原道真(5)
 ――― 前号からの続き ―――
以下は、今年(2009年)夏の「南カリフォルニア詩吟連盟(南加詩吟連盟)」主催の吟詠大会で使用する構成吟「菅原道真」の台本での続きです。
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☆構成吟『菅 原 道 真』(5、最終回))

もともと丈夫でない道真は胃をこわし、といって薬とてありませんから、石を温めてお腹(なか)にあててみるが、ちっとも良くならない。脚気と皮フ病にも悩まされ、眠れぬ夜が続きます。

     謫居(たくきょ)の春雪(しゅんせつ)  菅原道真作

  城に盈(み)ち 郭(かく)に溢れて 幾ばくの梅花ぞ
  猶(な)ほ是れ風光 早歳(そうさい)の華(はな)
  雁足(がんそく)に粘(でん)し将(もっ)て 帛(きぬ)を繋げるかと疑ひ
  烏頭(うとう)に点著(てんしょ)して 家に帰らむことを憶(おも)ふ

流されて二年目の二月二十五日、ついに非業の死をとげます。ただ一人お仕えしていた味酒安行は、泣く泣く道真公の遺骸を牛車にのせて野辺の送りをいたしますが、途中で牛が止まってしまう。
「オイ! どうした!!」 押せども引けども牛はガンとして動かない。
やむなく安行はご遺骸をこの地に葬り、安楽寺という寺を建てて墓守りとなりました。それから二年ほどたったある日、安行は天のお告げを聞きます。

「ここに神殿をたて、道真公を天満大自在天としておまつりせよ」 ここに人間菅原道真は神に昇格します。この神殿は、はじめは安楽寺天満宮とよばれておりましたが、明治元年の廃仏希釈により太宰府天満宮と名を変えました。

        菅廟(かんびょう)の月  松口月城作

      日東(にっとう) 聖(ひじり)有り 惟(こ)れ菅公(かんこう)
      和魂漢才 文徳崇(たか)し
      一朝(いっちょう) 貶謫(へんたく)せられて 西海に老ゆ
      遺詠(いえい) 幾編 高風(こうふう)を思う
      梅花 枝上(しじょう) 一輪の月
      曽(かつ)て配所(はいしょ)を照らして 孤忠(こちゅう)を憐む


     菅公頌徳詩(かんこうしょうとくし)  千阪(ちさか)賀秀作
  
   冤罪左遷されて 一身を虔(つつ)しみ
   詩を詠じ 学を研(みが)きて 天真(てんしん)を養う
   誠忠(せいちゅう) 滅せず 志を埋むと雖(いえ)ども
   遺徳 長(とこしなえ)に伝う 文教の神

 
これにて構成吟「菅原道真」を終わります。
ご静聴ありがとうございました。(終わり)
  河合将介(skawai@earthlink.net)

さくらの独り 言「」

今週はおやすみです。

川柳(東京・成近)


 


( 川 柳 )

「景気底打ち宣言」
よく言うよ −内閣支持率

「万脳細胞にも限界」
残念! −バカに付ける薬

「世界的大流行」
不況風には負けられない −新型インフルエンザ

( ニュースやぶにらみ )

「景気底打ち宣言」
よく言うよ −内閣支持率

「万脳細胞にも限界」
残念! −バカに付ける薬

「世界的大流行」
不況風には負けられない −新型インフルエンザ

河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

 

森田さんから

              

龍翁余話

龍翁余話(86)「古きを訪ねて」<その1>

嬉しいことに、友人から「『龍翁余話』の題材になりそうな、こんな所がありますよ」とのヒントやアイデアをいただくことがある。今回の「古きを訪ねて」もまた親友Cさんのお誘いによるものだった。Cさんと翁の共通の親友Sさんも加わっての一日ドライブ、まずは東京都立小金井公園に設置されている野外博物館『江戸東京建物園』から・・・

“失われてゆく江戸・東京の歴史的な建物(27棟)を移築・復元・保存し貴重な文化遺産
として次代に継承することを目的とする“『江戸東京建物園』は、東京・両国にある『江戸東京博物館』の分館として1993年(平成5年)に開園。広大な敷地(約7ha、日比谷公園の4倍強)の中央に、まるで宮殿を思わせる威風堂々の建物が参観者を待ち受ける。1940年(昭和15年)”紀元2千6百年の記念式典“に皇居前に建てられた式殿(光華殿)が翌年この地に移築され、今はビジターセンターに。「今上天皇が戦時中(皇太子時代)、ここに疎開され勉学に励まれた由緒ある建物です」とは守衛さんの話。

園内は、徳川3代将軍家光の側室・自証院(お振りの方)を祀る霊廟、第20代総理大臣・高橋是清邸、西川製糸創業者・西川伊佐衛門邸、旧宇和島藩・伊達公爵邸の表門、財閥三井本家の和風邸、建築家・前川國男邸、奄美大島の高倉(穀物倉)、八王子千人同心組頭の家、1856年(安政3年)創業の江戸居酒屋文化の真髄・鍵屋(大正元年築)、旧万世橋駅(神田)近くにあったレンガ造りの交番(明治末期?)、その他、地元の豪農や昭和初期の下町の商店などが建ち並んでおり、どれもこれも翁の興味をそそる物ばかりだが、時代別ゾーンになっていないので、正直、“片っ端から適当に建て継いでいった”観は否めない。時間の関係で以下の3邸だけを見学した。(写真:左から「八王子千人同心組頭の家」、「財閥三井本家の和風邸」、「高橋是清邸」)

ファイル:Edo-tokyo-tatemono mitsui.JPG

『八王子千人同心』とは、江戸幕府の職制の一つで、武蔵国多摩郡八王子(現・八王子市)に配置された郷士(農村に在住する下級武士)の幕臣集団。任務は、甲州口(武蔵と甲斐=山梨の国境)の警備と治安維持であった。歴代組頭の中に、近藤三助という剣の達人がいた。天然理心流創始者・近藤内蔵之助の養子(天然理心流2代目)で、その4代目に武州多摩郡上石原村(現・調布市)出身の新撰組局長・近藤勇がいる。
『財閥三井本家の和風邸』は、庭から見ると落ち着いた日本建築と思えるが、中に入るとホールの天井には煌びやかなシャンデリアなど和洋折衷の意匠が随所に見られる。玄関奥には広々とした客間と食堂が2間続きに並び、これがまたゴージャスな書院造り。部屋を幾つ廻ったか覚えていないが、どの部屋も垂涎の極み。住宅から出入り出来る頑丈な土蔵は貴重品倉庫であると同時にシェルター(緊急避難場所)でもある。見学に肩が凝る。
『高橋是清邸』の2階には、2・26事件(1936年2月26日、青年将校らによるクーデター未遂事件)で是清公が暗殺された部屋が、そのまま保存されている。“ダルマさん”の愛称で知られる高橋は、第20代総理大臣というより(6回務めた)大蔵大臣としての評価が高い。インフレを抑えるために軍事予算を縮小しようとしたことが軍部の恨みをかい暗殺された(享年82)。“暗殺の部屋”で、しばし黙祷。

翁、青梅路は数回、車で通ったことはあるが、街をじっくり見るのは今回が初めて。『昭和の町』をテーマに映画の手書き看板があちこちに。そして見どころは『赤塚不二夫記念館』(写真左)、懐かしい昭和グッズを陳列している『昭和レトロ商品博物館』(写真中央)、昭和の生活をジオラマ(背景画の前に建物・人物・動物などの立体模型を置き照明を当てて現実の光景に見せかける装置)で見せる『昭和幻燈館』(写真右)。 

『赤塚不二夫記念館』は「古きを訪ねて」ではない。天才漫画家と言われた赤塚は昨年、亡くなったばかり(享年73)。中国(満州)生まれで戦後間もなく引き揚げ、奈良、新潟で少年時代を送る。中学卒業後に上京、工員として働きながら漫画の世界へ。実はCさんも中国(延吉)生まれ。父君(建築技術者)の仕事の関係で強制的に残留させられ、吉林、瀋陽(奉天)、天津へと移り、昭和28年(6歳の時)にやっと帰国出来たという苦労人。だから、Cさんは、以前から赤塚に特別な親近感をもっていたらしく、今回、青梅路ドライブに誘ってくれた主な理由は、どうやら翁を、赤塚の人間的魅力、卓越した天分に触れさせようとの目論みがあったようだ。同行のSさんは、赤塚作品を結構知っていたのだろうか『おそ松くん』、『ひみつのアッコちゃん』、『天才バカボン』などの前で「懐かしい」を連発していた。翁は、赤塚作品に限らず、殆んど漫画を読むことはなかったが、お蔭で今回、初めて赤塚不二夫の世界に一歩近づくことが出来た。

青梅路紀行はまだまだ続き、「古きを訪ねて」Cさんの快調なドライブは更に八王子(『八王子城址』や『夕焼け小焼けの里』)へと向かうが、それは次号のお楽しみ・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。
 

ジャズ&ポップ−今週のお奨 めアルバム

 この歌手は皆さん知っていますよね。
私たち?とほぼ同世代の井上陽水はいかがでしょうか?
がんばっていますねー。
携帯オーディオに入れています。聴こえてくると元気になります。
吉田拓郎も良いですが、井上陽水もいいです。

井上陽水 Best Ballade

1 花の首飾り
2 つめたい部屋の世界地図
3 いっそ セレナーデ
4 恋の予感
5 恋の神楽坂
6 リバーサイドホテル
7 恋こがれて
8 結詞
9 自然に飾られて
10 ワインレッドの心
11 TRANSIT
12 背中まで45分
13 新しいラプソディー
14 5月の別れ
15 真珠
16 少年時代
《R.O.》

編集後記

ブログは切手の紹介を中心にやっています。3月はアクセスが1000、4月2000、5月2200、6月はもうすでに2400を超えています。
相乗効果なのか雑貨屋ホームページもアクセス数が増えてきました。
雑貨屋のブログ→ http://zakkayanews.jugem.jp/
雑貨屋ニュースレターのバックナンバーは下記のURLでご覧いただけます。

http://www.zakkayanews.com/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.684

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com