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NO.680                Ryo Onishi              5/24/2009  

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雑貨屋のひとり言

ちょっと前から押入れの天袋を整理しています。帰国してからながいこと放っておいたので何があるのか良くわかりませんでした。いろいろ面白いものが出てきました。アメリカ、カナダ滞在時に買ったお土産などに混じって切手がたくさんありました。98年に亡くなった義理の父が集めていた切手です。古い切手や外国の切手などたくさん出てきました。昔、切手集めが流行ったころ、憧れだった「月に雁」「見返り美人」「ビードロを吹く娘」などもあります。私たちがカナダやアメリカにいたころ見た切手もたくさんあり驚いています。切手にもたくさんの思い出が詰まっています。大切にしようと思います。

≪R.O≫

構成吟、菅原道真(1)

 

私(河合)は5月20日(水)から6月15日(月)までの約4週間、日本へ行きます。
日本滞在中はコンピュータを持参しませんのでE-メールの受発信はできません。この間、何かありましたら下記へご連絡ください。
(1)5/23(土)から 5/27(水)まで
ホテル・ルートイン諏訪、電話:0266−53−0500
(2)5/28(木)から 5/29(金)まで:旅行中
(3)5/31(日)から 6/7(日)まで
ホテル・サンルート浅草、電話:03−3847−1511
(3)6/8(月)から 6/10(水)まで:旅行中
(4)6/11(木)から6/14(日)まで
ホテル・サンルート浅草、電話:03−3847−1511

 詩吟とは、読み下した漢詩に節をつけて吟じるもので、私は10年ほど前からビジネス引退後の趣味として始めました。腹の底から声を出して詩を吟ずる呼吸法は内臓を強くし、身体内から活力を生み、ストレスの解消にも役立つ心身最高の健康法のひとつです。健康指向・教養指向の現代ピッタリな趣味だと思います。最近は尺八・琴などによるカラオケ伴奏付きの詩吟などの工夫もなされています。時代の趨勢にも合わせ工夫してゆけば、若い世代の心を捉えることもありうると思います。

東洋古今の偉人、賢人や詩仙・詩聖たちの磨きぬいた言葉で綴る漢詩からは品位と人生に対する幾多の教訓を学ぶことができます。 

 私たちの住んでいるロサンゼルスとその周辺にはいくつもの詩吟の会(流派)がありますが、そのうちの主な七つの流派が加盟して「南カリフォルニア詩吟連盟(南加詩吟連盟)」を組織しています。来年は連盟創立20年の記念年になります。当地では毎年夏に日系人の統合行事である「二世週祭(NISEI WEEK FESTIVAL)」が行われますが、南加詩吟連盟も毎年この行事に協賛して吟詠大会を開催しています。この吟詠大会の目玉の一つが連盟加盟の各流派の吟士たちによる構成吟です。

構成吟とは、特定のテーマのもとに複数の吟題が組み合わされ、ナレーションやBGMなどとともに進行するもので、その年の担当流派が中心になってテーマや内容の構成を引き受けることになっています。今年と来年の担当は私の所属する「尚道会」ですので、私も今年の構成吟作りに参加しました。今年の構成吟のテーマは「菅原道真」と決まり、私たちの会の詩吟仲間である吉見嘯峯さんが構成した原稿をもとに私も構成者の末席に加えてもらい構成吟「菅原道真」を完成させました。(今年8月に開催される吟詠大会では女性講談師としての肩書きもある吉見さんが舞台ナレーションも担当します)

 以下は、その構成吟「菅原道真」の台本です。これを各流派の吟士23名により約一時間かけて吟ずることになります。
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☆構成吟『菅 原 道 真』

本日は菅原道真公のお話でございます。
なにしろ詩歌の神様として祭られていらっしゃるのですから、日々詩を吟じ、歌を詠ずる皆さまがたにとりましては特別に意味深いお方であります。そも、その祖先はとたずぬれば、天国(あまつくに)より降りたちましたる いざなぎの命、妻いざなみを黄泉(よみ)の国に失い給うての帰り道、汚れをぬぐわんと筑紫日向(つくしひゅうが)の橘の小門(おど)の阿波岐原(あわぎはら)にて禊払(みそぎはらい)給う時、左の目より生まれましたる天照大御神、その御子天菩比命(あまのほひのみこと)より十四代の後胤、野見の宿弥(すくね)という方に行きつきます。相撲好きの方なら先刻ご承知、日本で一番はじめに相撲をとった人です。十一代垂仁天皇の御世に当麻(たいま)の蹴早(けはや)と力競べをして勝ち、そのごほうびにいただいた土地が大和国添下郡(そうのしもぐん)菅原の郷、ただ今の奈良市菅原町でございます。

道真公がお生まれになりましたのは平安の初期で、八百四十五年丑年六月二十五日、幼名を阿古(あこ)と申します。阿古さま五才の時に庭の梅の木を詠んだ歌があります。

梅の花 紅の色にも似たるかな 阿呼がほほにつけたくぞある

このころ、歌といえば和歌のこと、詩といえば漢詩のことであります。初めて作った歌が梅の歌でしたが、十一才で初めて作った詩も又、梅でした。

     月夜(げつや)梅花(ばいか)を見る(み)  菅原(すがわら)道真(みちざね)作
     月(つき)の耀(かがやき)は晴(は)れたる雪(ゆき)の如(ごと)く
     梅(うめ)の花(はな)は照(て)れる星(ほし)に似(に)たり
     憐(あわ)れむ可(べ)し 金鏡(きんきょう)転(てん)じ 
     庭上(ていじょう)に玉房(ぎょくぼう)の馨(かお)れるを

  ―――― 続く ―――― 
  河合将介(skawai@earthlink.net)

さくらの独り 言「品格」

近年話題になった書籍の中に、『国家の品格』や『女性の品格』がある。“国家の品格”という言葉は、2006年の流行語大賞も受賞したほど注目された。世の中の流れにちょっと遅めだが、最近、私はこの“品格”という言葉に、毎日の生活の中で特別に反応するようになってきた。それは時に、怒りをもよおしたり、はたまた喜びを感じたり、と、ごく普通の生活の中での響きである。

仕事を辞めて一年が経った。仕事中心だった生活から家庭・家族中心の専業主婦の毎日へと、大きく変わった。人生そのものの位置も意味も、大きく変わった。そして日々の生活の、行動範囲も手段も変わった。例えば生活の交通手段は、電車から車に変わった。大都会の東京とその周辺を、まさか自分が運転する日々になるとは、と、驚いている。車中心の生活になると、勤務していた頃に使った地下鉄、新幹線、そして空港およびそれら周辺の施設・設備も車社会のそれやそこに動く人々が、とても新鮮に映る。そしてそれは、ある意味で、変化していく自分の生活への問いかけであったり、再認識させられる教訓であったりもする。そのひとつに、“品格”がある。

“品格”の定義や本来的意味は別として、さくらの“品格”シリーズの中から道端編を紹介してみたい。まずは、タクシー運転手・・・自動車運転のプロとして、一般ドライバーのお手本ともなってほしいのだが、意外に模範ドライバーは少ないように感じる。例えば、片側2車線の車道で線上を運転するタクシー、交差点での客待ち、車道の真ん中での客乗せや急停車、無理な追い越しや割り込み、アイドリングしたままの昼寝、後車を無視したドアの開閉と乗り降り、TV視ながら、また携帯電話をかけながらの“ながら運転”、そして夜間の信号無視。マナーも交通規則もあったものではない。安全に、快適に、早く目的地へお客を運ぶプロフェッショナルとしての“品格”のかけらもない・・・と疑ってしまう。次に、自転車に乗る人と通行人・・・歩道と車道を交互に乗り入れし、信号を無視した横断歩道の斜め横断の自転車、その危険性は高く、またカーブや坂道での猛スピードは歩行者のキモを冷やす。それ以上に問題視すべきは、(これは歩行者も同様だが)携帯電話の通話やメールをしながら、また、イヤホンでCDを聞きながらの自転車や歩行は、外部環境に対して注意散漫になるばかりか、車の動きを知らせる音の遮断となり、惨事を招きかねない。自動車運転中の携帯電話使用が交通規則によって罰せられるように、そろそろ自転車や歩行者の携帯電話やイヤホン使用の規制も必要な段階にきているのではないかと思う。これはまさに、規制されなくても本来は、社会生活の安全常識として身につけておくべき、“品格”でもあると思う。

さて、数年前にゴルフの手ほどきをしてくれたN氏と、久しぶりにコースへ出かけた。練習場でよく叱られた頃を懐かしく想い出しながら、青い空へ飛ぶボールを追った。数年前に教えてもらったことを一つひとつ想い出してみると、そこには技術より、まずマナーがあった。ゴルフプレヤーとしての心構え、挨拶、服装、安全、他人への配慮、正しいルールを知ることもマナーの一つであった。技術的には基本フォーム(スイング)の重視で、スコアーの良し悪しよりも、1球1球の質であった。そして何より「ゴルフを愛し、楽しむこと」・・・これこそ、ゴルフをプレーする者としての“品格”の礎だと思ったものだ。三つ子の魂100までとはよく言うが、この教えこそ、私がゴルフを続ける限り、私の“ゴルフの品格”形成の核をなすものと信じている。そのNさんが言ったもう一つの言葉、「ゴルファーの品格はメッキじゃぁダメだ、直ぐにOBになる(ボールが決められた範囲を外れて、ペナルティを課せられる)」が、今でも私の心に響いてくる。“品格”は見かけだけを繕うものでなく、内側から滲み出るものでなければ・・・っと呟く、さくらの独り言。

川柳(東京・成近)


 


( 川 柳 )

この中で一番若いのは私

琴線に殺し文句を踊らせる

ニヤミスに悔しいけれどいい男

赤い靴履きマンネリを蹴っ飛ばす

さあ男どうする女性専用車

( ニュースやぶにらみ )

「定年退職」

目から涙が出た −東関親方

「夏のボーナス19%減」
うちは昨年と同じです −ゼロ円

「代表代行」
大関の方が強そうだ −民主党番付

河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

 

森田さんから

今週はお休みです。              

龍翁余話

龍翁余話(82)「“天地人”ゆかりの地・六日町」<その2>

先日、『天地人』ゆかりの地・六日町(新潟県南魚沼市)を訪ねた時、直江兼続(なおえ
かねつぐ)の生家を模して建てられた『直江兼続公伝世館』を参観した後、地元のMさん
と出会ったところで前号は終わった。今号は、そのMさん(元・高校教師)のご親切なガイドで、坂戸城跡や上杉景勝(うえすぎ かげかつ=上杉謙信の甥で養子、第2代上杉家当主、初代米沢藩主)と家老・兼続主従が幼少の頃、共に学んだ雲洞庵(うんとうあん)を訪ねる。

『坂戸城』は戦国時代、上田庄(うえだのしょう=南魚沼市)を見渡す越後有数の山城であった。坂戸山山頂(標高634m)に本丸、麓に平時の城主の館、その周辺に家臣屋敷が密集していた。Mさんのご案内でその史跡(国指定文化財)へ向かう。ゆっくり、田んぼ道を歩くと池が数箇所。「魚野川が自然の外堀、それだけでも防御性は高いのですが、更にここ(城の入り口)に内堀(埋田堀)を造り強固な守りとしました。自然の要塞・坂戸山に築かれた坂戸城は、勇猛果敢な上田長尾軍団と地の利によって一度も落城したことがない名城だったのです」とMさんは、やや自慢げに語る。入り口から100mほど登った所の左右に家臣屋敷跡(写真:左)。「御館(城主の館)を囲んで、推定800戸くらいの家臣屋敷があったのではないか」とMさんは言う。家臣屋敷跡一帯はカタクリの群生地。例年4月下旬の雪解け時期に可憐な花を咲かせるそうだが、今はもう時期はずれ。更に50m上がった所に御館跡がある(写真:右)。

上杉謙信の姉・仙桃院がここの城主・長尾政景に嫁ぎ2男2女をもうける。長男(義景)は10歳で他界、次男・景勝が世継ぎとなるも、間もなく謙信の養子として春日山城に迎えられる。入城の際、上田衆(家臣)の中から精鋭騎馬隊『上田五十騎』を編成、これがのちに上杉軍最強軍団として怖れられ、数々の軍功を立てる(写真:右「坂戸城跡」の碑の脇にある小さな碑)。謙信病没後、もう1人の養子・景虎(北条氏からの人質)と家督争い(御館の乱=上越市)で勝利、第2代上杉家当主(春日山城主)となり、坂戸城は春日山城の支城に。なお、景虎に嫁いだ景勝の妹・華姫は、御館の乱で敗れた後、鮫ケ尾城(妙高市)で夫と共に自決する・・・と、Mさんの歴史談義は流暢。「この直ぐ上に『天地人』の撮影場所があります」と言うので行って見た。ドラマの最初の頃、与六(のちの兼続=妻夫木聡)と親友の又五郎(のちの泉沢久秀=東幹久)が山中をうろついている時、武田軍に遭遇、弓矢を放たれ、逃げ回るシーンが撮影された場所・・・なるほど、(監督は)いいロケ地を選んだものだ。静まり返った杉林の中から、今にも与六、又五郎が飛び出して来そう・・・

タクシーを呼んでMさんと一緒に『雲洞庵(うんとうあん)』へ。赤門(正門)(写真:左)をくぐっただけで、禅寺(曹洞宗)の荘厳さと1300有余年の歴史の重みを感じる。

仙桃院は、わずか5歳の与六(兼続)の非凡なる資質を見抜いて、10歳の我が子・喜平次(景勝)の小姓の一人に抜擢、一緒にこの寺で学ばせた。座禅堂(写真:中)、学びの部屋(写真:右)などは当時のまま。13世住職・通天存達(つうてんそんたつ)禅師の教え“国の成り立ちは民の成り立ちによる”が、2少年に“民への慈愛”を育ませ、謙信の教え“義の精神”とともに後年、景勝・兼続主従の政治理念の基本となる。Mさんの説によると、兼続の兜の前立てに掲げた『愛』は、民を愛する心を表す意味だそうだ。今、“義と愛”を掲げられる政治家はいるか?残念ながら見当たらない。

再びタクシーを呼んで六日町駅近くの『愛・天地人博』会場へ。翁、いつまでもMさんのご親切に甘える訳にもいかず、お宅前までお送りしようとしたのだが「私も楽しいのです。ご一緒に」ということで、とうとう会場まで付き合わせてしまった。正直、ここは大河ドラマ『天地人』の宣伝場所、見るべきもの無し。早々に会場を出た。駅近くの喫茶店で電車の出発時間までMさんと談笑した。それが楽しかった。「ところで、兼続生誕の樋口家はどこにあるんですか?」の翁の問いに、Mさん「隣駅の塩沢に樋口姓が沢山あり、末裔がいると思うのですが、お恥ずかしい。さっそく調べておきます」と頭をかいた。何とも清々しいお人だ。今後の交友を約束してくれたのが嬉しかった。

北の大地に稀有の智将あり、と秀吉や家康を怖れさせた上杉家の家老・直江兼続は60年の生涯をかけて“義と愛”を貫いた。大河ドラマ『天地人』がこのあと、彼の生きざまを、どう描写していくかが見ものだ。いつかまた景勝・兼続主従の生誕の地・六日町を訪ねたい(Mさんとの再会も楽しみに)。そして、山形県米沢市にある上杉歴代藩主の墓・上杉御廟所や兼続と妻・お船、景勝の母・仙桃院、景勝の妻・菊姫が眠る林泉寺をも再訪したい・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

ジャズ&ポップ−今週のお奨 めアルバム

最近ちょっとジャズから離れていましたので久しぶりにジャズアルバムをご紹介します。Don Grusin Trioはいかがでしょうか?ピアノジャズですので気楽に聴けます。
友人からポップスのCDアルバムを借りて聴いていますが、ゆっくり聴きたいときはやはりジャズが落ち着いていいです。紹介記事を書くときは、アルバムを聴きながら書くことにしています。

Don Grusin / Traveling Fancy

1 オール・ブルース
2 枯葉
3 トラベリング・ファンシー
4 星影のステラ
5 いつか王子様が
6 ロード・ハウス
7 カリビアン・サン
8 トランクィル・ウォーターズ ~ マイ・ロマンス
9 ドス・ラドス
10 バーモントの月
11 虹の彼方に
12 いつか王子様が (リプライズ)

試聴は下記のURLからできます。
http://www.hmv.co.jp/product/detail/1890885

《R.O.》

編集後記

新型インフルエンザに振り回された一週間でした。通勤電車の中や、神戸の街はマスクをした人ばかり、そして子供たちが見当たらない状態でまるでSF映画の一場面を観ているようでした。さあ明日からはどうなるのでしょう。
雑貨屋のブログ→ http://zakkayanews.jugem.jp/
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Zakkaya Weekly No.680

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com