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NO.663                Ryo Onishi              1/25/2009  

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雑貨屋のひとり言

テレビの報道番組で紹介されていたインフルエンザの感染実験を観て恐ろしいと思いました。電車内をはじめとした人ごみの中は大変危険だということがわかります。マスクをしてくしゃみをしている人のそばには近寄らないほうがいいですね。でもそんなこと言っても無理ですよね。ですから外から帰ってきたら手を洗って、うがいをしなければいけないと思いました。それから少々の菌でも耐えれる身体にしておくことも大事です。
≪R.O≫

大予測、予想と結果の差

前回のこの欄でご紹介したJACALでの年初恒例の『大予測』は既に10回(10年)以上続けてきました。ここでいう『大予測』とは、毎年1月のJACAL定例ミーティングの時に、集まったメンバーの皆さんが、あらかじめ作成された経済・政治・社会一般など20項目ほどについての予測表に記入し、一年後の年末時点でどう変わっているだろうかを予想しようというものです。

予測項目のうち、経済に関する基本項目は毎回同じものにしています。年末の円・ドルならびに円・ユーロ為替レート、東証(日経)とNYダウ平均株価、失業率などです。また、日本のプロ野球優勝チーム(セ・パそれぞれ)予想も毎年変わらず取り上げてきました。

その他については、その時々の関心事を取り上げています。たとえば、昨年(2008年)の予測表では年初、私たち最大の関心事は米国大統領選挙でしたので大統領選挙での「共和、民主両党の指名候補者名は?」、「どちらの党の候補が最終的に大統領に当選するか?」を各自が思い思いに予想しました。

また、2008年初当時、急速に値を上げ$100(バーレル)に迫っていた原油価格に注目が集まってきたこともあり、「NY原油先物相場(WTI)の年末価格は?」についても皆さんに記入してもらいました。日米以外では3月に実施された台湾総統選挙や北朝鮮問題も含まれています。

日本に関する項目としては「衆議院解散の有無」、「年末に在任している首相の名」など。さらに昨年は北京オリンピック開催の年であったので、「日本選手の金メダル獲得数は?」、「金銀銅メダル獲得総数は?」なども項目に含めました。

さて、先日2009年第一回のJACALは定例開催日である第二火曜日(1月13日)にいつもの若尾邸で開催され、大予測一年間の結果あわせを行いました。為替や株価、原油価格などは誤差5%以内、また、メダル獲得数は前後三個以内を的中としました。

一年後の変化を予想することは意外と難しいものですが、それでもこれまでは最低でも半分くらいは的中した人が大半でした。最高的中者として表彰されるためには70%くらいの的中が必要でした。

ところが今回はメンバー全員が悲惨な結果でした。年初にはそれぞれ皆さん、自分が持つ知識と情報を総動員して年末を真剣に予測し、また予測した時点ではそれなりに確信をもって予測表に書き込んだはずだったにもかかわらず、全員が半数も的中できませんでした。昨年(2008年)の経済、世相の急変は私たちの予想をはるかに超えたものであったことがわかります。私自身も恥ずかしながら的中したのはほぼ3分の1ほどでした。一年はたったの365日、そんな短い期間の変化も見通すことが出来なかったことに、自分の不徳を恥じながらも世の中の変化の急に今更ながら驚かされます。

皆さんの的中項目が少なかっただけでなく、各自の予想と結果の差が大きく開いたのも今回の特徴でした。昨年末には$100/バーレルに迫っていた原油価格(WTI)が年末に$39にまで下落するとは専門家でも予測困難だったのではないでしょうか。私を含め、JACALメンバーの皆さんの年末予測は最低でも$100を超えていました。(現に年途中では$150に近づきました)また、為替レートも年末に1$=¥90、1ユーロ=¥127にまでの円高進行、株価の大幅下落も私たちには予測の範囲外でした。

米国大統領選挙に関しても昨年初にオバマ氏を予想した人は完全に少数派でした。たったの一年前の予想表に真面目に書き込んだ米国大統領候補名なのに一年後の今になって、「そういえば、そんな名前の候補者がいたね」はまだよいほうで、「エッ?そんな名前の人いたっけ?」なんて言葉まで飛び出す始末で、世の中の移り変わりを実感させられました。

さて、いよいよアメリカはオバマ大統領が世界中の期待を背に就任しました。急速に落ち込んだ景気や失業問題、さらには世界を覆う多くの不安要因の解決に新しいオバマ新政権に実行力がどのように立ち向かってくれるか大注目です。

新しい年2009年のスタートにあたって、私は今年の「大予測表」に希望的観測を含め年末にはより明るい世の中になるとの強気の予想を書き込みました。どうか私の予測が年末までにすべて達成されて、100%的中となって欲しいものです。
ただ、以前にも書きましたが、経済や失業問題の解決を戦争に頼ることだけは絶対にしないで欲しいとつけ加えたく思います。

  河合将介(skawai@earthlink.net)

さくらの独り 言

今週はお休みです。

川柳(東京・成近)


 


( 川 柳 )

 ここに ここにも I T とデジタルと

二進法指10本が持て余し

アナログの思考回路で取る遅れ

アナログのテレビも俺も捨てられる

以心伝心デジタルに乱される

( ニュースやぶにらみ )

「保護色」
玉虫色 −自民党

「今気になる言葉」
チェンジ −麻生首相

「お歳暮のばら売り」
あけまして… −百貨店売り場

河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

句会場(千駄木)周辺ぶらり散歩(10)
 宮本百合子ゆかりの地
安田邸の少し先に、宮本百合子が少女期をそして晩年を過ごした実家跡があります。今はあずき色の門柱と塀の一部を残すのみですが、その塀に「宮本百合子ゆかりの地」の区のプレートがはめ込まれています。
「(略) 百合子 3歳の時、一家はこの奥の地である旧駒込林町 21番に住んだ(略)日本女子大 1年の時、父方の郷里の農村を舞台にした小説『貧しき人々の群』を書き、天才少女と謳われた。女子大は一学期で退学し、作家生活に入った。大正7年(1918)アメリカに留学し、留学中結婚したが、帰国後離婚した。その経緯を描いた『伸子』は代表作となった。昭和2年(1927)ソ連に旅し、帰国後、日本プロレタリア作家同盟に加入した。昭和7年(1932)に再婚し、昭和12年(1937)中条ユリから宮本百合子に姓名を変えた。戦後、『播州平野』など多くの小説、評論、随筆を発表し、昭和26年(1951)実家である千駄木のこの地で没した。このあずき色の門柱は実家、中条家の入り口の名残である」
その『伸子」には出ませんが、創作メモに林町(現千駄木)の名がよく見られます。 「三月二十七日―四月十三日  〜 Aと林町 自分 ○ひとが居た方がよい心持、○友達のこと、○教授のこと。○肉感のことも。考え余りAと別々に暮すことをもち出す。A、田舎に引こんで 何も彼もすててしまうと云う。 二十三日 林町の連中安積に立つ ○云うまい、云うまい、辛い、一思いにさしたい。云い出すと、要求ばかりになる辛さ」
Aとは最初の夫である古代東洋語研究者荒木茂のことでしょうか。

森田さんから

今回はお休みです。
                                                                                                            

龍翁余話

龍翁余話(65)「日田市・小鹿田(おんた)2題」

1月8日の夜、故郷(大分)の長姉から「叔母危篤」の報を受け、翌日、慌しく帰省、病院に駆けつけた時は、幸いにもまだ微かに意識があり、最期の会話を交わすことが出来た。独り者の叔母にとって翁は息子代わり。その“息子”に会って安心したのか、以後、叔母は何の反応も示さなくなり昏睡5日間、折しも降り続いた雪の舞いが終わる15日の深夜、大勢の甥や姪に看取られて91歳の生涯を閉じた。大往生であった。その叔母については、いずれかの機会に書かせていただくとして、3週間ぶりの『龍翁余話』(65)は、翁が若い頃から親しみ愛用している陶器『小鹿田(おんた)焼き』と、農家の蔵から漂う香ばしい健康パン『お母さんのパン工房』の「日田市・小鹿田2題」をお届けする。

日田市の中心地から国道212号線を北(中津市、耶馬溪方面)へ車で7〜8分走ると“小鹿田方面”の標識の架かった信号機があり、そこを左折すると、あとは1本道。翁、陶芸の里・小鹿田には、これまでに何回も足を運んでいるのでその道は熟知しているのだが『お母さんのパン工房』は始めて。小鹿田焼き集落へ行く途中に在る、と聞いていたのだが、さて、どこだ?運転しながら目を凝らしていると、10分ほど走った右手に手書きの小さな看板が目に入った。車1台がやっとの細い山道を上がる。かなり上がった所に、もう1つ看板。空き地に車を止める。だが、工房らしき雰囲気の建物は見当たらない。たまたま近くで作業をしていた大工さんに訊ねたら「この家です」。えっ?この家?農家だよ、と思いながら入り口の上を見ると、なるほど可愛らしい『お母さんのパン工房』の看板(写真左)。蔵を改造した(と思われる)工房の中に入って驚いた。50種類以上のパンが種類ごとに整理されて、棚いっぱいに陳列してある。いい香りが一面に漂う。直ぐにでも食べたいが、あいにく誰もいない。奥の(木製の)テーブルと椅子のお休み処が素朴でいい。“ご自由にどうぞ”のサービス・コーヒーをすすりながら、しばらく待っていると、マネージャーらしき女性(名前を聞き忘れた)が戻って来た。彼女からこの工房の記事が掲載されている『現代農業』('06年2月増刊号)を読ませて貰う。「作り方を習ううち、まわりの山が宝の山に見えてきた。山の幸を活かし、山で生きていくのが楽しくなるお母さんのパン」という書き出しで、代表の神川久子さん(写真右)のプロフィールが紹介されている。30年前、ロンドン大学の教授だったブライアン・モーラン氏夫妻が陶工芸研究のため小鹿田に逗留した際、夫人からパンの作り方を習ったのが始まりで、自然の素材を活かして焼いたパンを地元の子どもたちに食べて貰ったところ“お母さんのパン”と喜ばれ、17年前に工房を開設した、とある。今では顧客も増え、日田市内だけでなく周辺の市町村にまで販路は広がっているという。そうこうしているうちに神川さんが(配達から)帰って来た。気さくなお人柄、カメラにも気軽に応じてくれた。翁、帰京するまでの数日間、毎朝、数種類の『お母さんのパン』を楽しんだことは言うまでもない。
小鹿田焼・お茶碗
さて『お母さんのパン工房』から約7分、更に山間に入った所に『小鹿田焼き』の集落がある。『小鹿田焼き』は、江戸時代の中期に肥前(福岡)小石原(こいしわら)焼きから陶工・柳瀬三右衛門を招き、小鹿田の黒木十兵衛によって開窯され小鹿田焼・お茶碗た李朝系登り窯。代表的な技法としては“刷毛目(はけめ)”(写真上)と“飛びかんな”(写真下)がある。

昭和6年に民芸運動の指導者・柳宗悦氏によってその伝統的技法と素朴な作風が称賛され、昭和29年と39年の2度来山した世界的著名なイギリスの陶芸家バーナード・リーチ氏の紹介で世界に『小鹿田焼き』の名が知れ渡った。平成7年に国の重要無形文化財に、平成20年には地区全体が「小鹿田焼きの里」として重要文化的景観に選定された。

それにしてもこの里には独特の社会システムがある。現在は10軒の窯元(かまもと)があるが、全部が開窯から続く柳瀬家、黒木家、坂本家の子孫。周辺の山々からの採土も共同作業、土を捏ねる唐臼(からうす)の水も、谷川の水を公平に導入、作品に個人名を刻むことを慎み、湯飲み茶碗から大きな飾り皿に至る全ての作品が『小鹿田焼き』なのである。翁自身、湯飲み、コーヒーカップ、大小皿、香炉、大小鹿田焼には谷川の水を利用した唐臼(からうす)がたくさんある型花器などを所有しており、友人のお祝い事に『小鹿田焼き』をプレゼントすることを喜びとしている。

拙宅には仏壇はないが、飾り棚に亡き母、兄の遺影を飾り、朝晩、お茶や水を手向けている、その器が『小鹿田焼き』。これからは叔母の遺影と“小鹿田の茶器”がもう1つ加わる。叔母は、母の妹であるが、長年、母を支えてくれた恩人でもある。母、兄同様、叔母の冥福を祈り、感謝の真(まこと)を捧げよう、っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。
 

ジャズの魅力−今週のお奨めジャズ

雑貨屋ウィークリー537号(2006年8月27日発行)の編集後記でジャズをご紹介をはじめ今日に至っていますが、あまり上手なご紹介もできず、適当にこんなのありますよと言っているだけですから、お役に立っているかどうか疑問です。これまでたくさんのジャズアーティストやアルバムをご紹介させていただいてきていますが、ほんの一部にすぎません。もともとバックグラウンドミュージックとして聴くのにジャズがいいかなあということで、単純に音楽を楽しんでいるだけです。ですから別にジャズでないとダメというわけではなく、ジャズ以外でも楽しめる音楽や歌でもいいかなあと思ってきました。
今回からジャズだけでなくそういう音楽も紹介させていただくことにしました。
最近、ジャズとともに聴いているのが、ポップ系、イージーリスニング系の曲です。
こういう歌はいっぱいありますので、またまた探す楽しみができたというわけです。
インターネットで検索して、視聴できるのでいいなあと思った曲やアルバムをメモしておき探しに行きます。

最近見つけて、いいなあと思っている歌をご紹介します。
鬼束ちひろ(おにつかちひろ)の「月光」という歌です。この曲は知っている方もおられると思います。テレビ朝日系ドラマ『TRICK』の主題歌です。ロングヒットになった曲です。
鬼束ちひろの作詞作曲です。よく聴くと歌詞もすごい内容だということにも気づきます。インターネットで歌詞は拾えますが著作件の関係でここに掲載するのは控えます。http://musico.jp/contents/words.aspx?id=r23MB0

この曲はミリオンセラーになったアルバム、インソムニア(2001年)の一曲目、The Ultimate Collection(2002年)の4曲目にあります。他の曲もすばらしいです。

<R.O.>

編集後記

2月に娘の結婚式があるので風邪を引くわけにはいきません。ですから・・・
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Zakkaya Weekly No.663

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com