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NO.659                Ryo Onishi              12/28/2008  

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雑貨屋のひとり言

今年もあとわずかになりました。グローバル化が進んだお陰で、世界中の情報がすぐに入手できるようになりましたが、サブプライムローンに端を発した金融不安があっという間に世界を駆け巡り、世界中が不景気になってしまいました。あのGMが破綻の危機を迎え、トヨタでさえ赤字に落ち込むという誰も想像できなかったことが次々に起こっています。経済発展を急ぎすぎたために、地球を破壊している人間の愚かさに、サムシンググレイトのきつーいお灸がすえられているようにも見えます。ちゃんと反省し、まじめに未来を考えて行動すればまだ地球は救われるのではないでしょうか?来年は少しでもいい年にできるように行動したいと思います。来年も雑貨屋をよろしくお願いします。みなさん良いお年をお迎えください。
≪R.O≫

末(2)

  ――― 前号からの続き ―――
アメリカ合衆国は来年(2009年)1月20日にオバマ新大統領が誕生します。オバマ氏はアメリカ国民だけでなく、世界中からその力量と指導力に期待がかかっています。 
 オバマ次期大統領はしばしばF.D.R.(フランクリン・ルーズベルト=Franklin Delano Roosevelt)大統領にたとえられます。 
F.D.R.が合衆国第32代の大統領に就任した1933年3月は、アメリカ経済は大恐慌の後遺症のため最悪の状況で、金融機関は機能停止状態でした。それに対し彼は、「ニューディール政策」を打ち出し、改革によって経済の立て直しをしたといわれています。そこで今回もオバマ氏による新「ニューディール」が期待されています。 
ただし、F.D.R.は農業調整、失業救済事業、産業復興、公共事業他で法的整備をし、連邦政府の主導による産業の振興を実現させたとはいえ、最終的に失業問題を解決するにいたったのは第二次世界大戦の勃発に負うところが大きかったといわれています。 
 新オバマ「ニューディール」は決して戦争に救いを求めることのないよう、あくまで平和的に成し遂げて欲しいものです。 
私たち一般庶民としては、前回のこの欄でも述べましたが、景気・経済が冷え切ってしまった昨今の状況を勘案したとき、当面は何もしないという“積極的”受け身が最も適切な処世術なのだと心に留めておくのも必要ではないでしょうか。 
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当「雑貨屋」も1996年5月の創刊(予告)号以来12年半、めでたく2008年を締めくくることになりました、この間、今回の659号まで一度の休刊もなく毎週発行されてきた店主 大西さんのたゆまぬ努力に心から敬意を表します。

 世界的不況の嵐の中でアメリカでは自動車産業をはじめ、ほとんどの産業が業績不振に陥っており国家的危機状況にあります。日本でも「世界のトヨタ」ですら経営赤字に転じたと報じられています。ただしわが「雑貨屋」は健全な運営を誇っており、社会の木鐸(ちょっと言い過ぎ?)としての役割を果たし続けています。
 みなさん、今年もお付き合いいただきありがとうございました。
新しい年、2009年が大西店主、投稿者、読者の皆さんにとって上昇の年となるよう念じます。

  河合将介(skawai@earthlink.net)

さくらの独り 言

 

川柳(東京・成近)


 


( 川 柳 )

 遠近両用掛けて老後を模索する

道半ば辞書に「悟り」の文字はない

長生きをする不器用に生きた分

あの森の向こうにきっと春の使者

後期高齢迎え討つ気の75

( ニュースやぶにらみ )

「3年後」
首相が何人代わるかな −消費税

「靴を投げられる」
匙でなくてよかった −ブッシュ大統領

「2.2兆円の黒字から一転赤字に」
さすがトヨタ  −「変」の年

河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

句会場(千駄木)周辺ぶらり散歩(6)
喫茶乱歩゜ 「上野谷中殺人事件」
団子坂を下りきって、不忍通りを越えて少し行くと三崎坂にかかります。
その坂を上り始めた右側に乱歩゜≠ニいう喫茶店を見つけ、もしや「D坂
殺人事件」で私≠ニ明智小五郎が事件を目撃した「白梅軒」という喫茶店と
関係があるのではと入ってみました。でもマスターが乱歩好きだというだけで、
なんの関係もないことが判り残念でした。マスターとちょっと話をしましたら、
内田康夫の「上野谷中殺人事件」に登場する蘭歩亭はうちがモデルだと文庫本を見せてくれました。
「下谷署の山田部長刑事と蘭歩亭で落ち合った。待ち合わせ場所を決めるのに蘭歩亭以外には思いつくところがなかったためだが、あとでまずかったかなと
少し気になった。蘭歩亭のマスターは浅見を見て、無表情とも取れる笑顔で
「いらっしゃい」と言ったが…」                              
店内はマスターの乱歩絡みのコレクションを壁中に貼り付けて、3・40年前の喫茶店の雰囲気。乱歩の名前をそのまま使っては申し訳ないので、乱歩にマルをつけて乱歩゜≠セとか。
 乱歩゜の手前隣に「伊勢辰」という江戸千代紙の老舗があります。お好きな方は
こちらにもどうぞ。

森田さんから

 
                                                                                                            

龍翁余話

龍翁余話(63)「感謝」

年末になると、感謝したい人が年毎に増える。仕事関係では(特に今年は)未曾有の経済危機の嵐に翻弄されながらも懸命に頑張ってくれている会社の役員やスタッフたちへの感謝、そして何よりもこの厳しい不況時にもかかわらず仕事を提供してくれているクライアント(スポンサー)への感謝、会社の外では社会活動(財団法人日本余暇文化振興会、NPO法人日本災害情報サポートネットワーク)の仲間や、新たなプロジェクトチーム(テレビ番組、イベント企画集団APP)のメンバーたちへの感謝。個人的には、我が儘いっぱいの翁に付き合ってくれている旧友(親友)やゴルフ仲間たち、アマチュア無線の友人たちへの感謝、親戚付き合いをしてくれている人たちへの感謝、新しく出会った人たちとの縁(えにし)への感謝・・・人ばかりではない、今年1年間、翁を安全に運んでくれた愛車、楽しみや試練を与えてくれるゴルフ道具、翁の内外とのコミュニケーション・パイプとなってくれているパソコンへの感謝、そして、猫の額のベランダやリビングで季節ごとに翁の目を楽しませてくれている植木鉢の草花、などなど数え挙げればきりがない。

思えば、翁が、周辺の人や物、自然、先祖に対して感謝することを“意識”するようになったのは、そう遠い昔のことではないような気がする。若い時分は、ガムシャラに行動し、身の丈以上に威を張り(思い上がり)、それこそ翁の座右の銘であるはずの『天啓愛人』(天を敬い、人を慈しむ心=西郷隆盛の思想)が少しも身についていなかったように思えてならない。恥ずかしいことだが“翁”になって、ようやく人や物、自然、先祖への感謝、即ち、ありがたさを実感して、その気持ちを素直に言葉や態度に表わすことが出来るようになった。翁は無宗教だが、翁の身近な友人知人には宗教関係者が多い。キリスト教(プロテスタント)、仏教(曹洞宗、浄土真宗)、神道(靖国神社、護国神社、ほか)・・・その人たちは常に“感謝”を体感し、心の底から「ありがとう!」を言う。翁が、遅ればせながらでも感謝を自覚出来るようになったのは、その人たちの影響(おかげ)も多分にある。それこそ“感謝”である。

「感謝の心有るところに幸在り、感謝の心無きところに幸は存在しない」・・・誰の言葉だったか思い出せないが、確かにその通りだと思う。生涯で、どれだけ「ありがとう」と思えるか、言えるかが、その人の人生の幸福度を決めると言ってもいいかもしれない。それも翁、近年、とみに実感しているところだ。

話はそれるが、先日、ある会合で「豊かな時代に育った人間は、物のありがたさを感じず人への感謝の心を持てない輩が多い。凶悪犯罪の多発など世相の乱れの要因はそこにある」という話から、戦後教育の歪み(辞任した某大臣の日教組批判の賛否)、果ては教育勅語(1890年、明治23年10月から1945年、昭和20年8月の終戦まで)の論議に及んだ。70歳代の人は道徳教育の復活を願い、教育勅語を見直そう、という意見。60歳代の人は、それは軍国主義に直結するから反対、50歳代、40歳代の人の中には「教育勅語って何ですか?」無理もない、戦後に教育勅語は抹殺されたのだから・・・
「朕(ちん)惟(おも)うに我が皇祖(こうそ)皇宗(こうそう)國(くに)を肇(はじ)むること宏遠(こうえん)に徳を樹(た)つること深厚(しんこう)なり」(音読み)で始まるこの教育勅語、翁の兄・姉が暗誦していたのを傍聞きした程度で、当時は、意味など判ろうはずもない。が、後年、教育に関わったことや自己の“徳育理論”を確立させるために教育勅語を学習したことがある。勅語(ちょくご=天皇が国民におおせになる公式のお言葉)という言い方を替えれば、ここには素晴らしい人間教育の根本が謳われている。平たく言うと1.親孝行をしよう 2.兄弟姉妹は仲良くしよう 3.夫婦はいつまでも仲睦まじくしよう 4.友だちは互いに信じ合おう 5.謙遜の態度を失わず 6.全ての人に愛の手を 7.勉学に励み職業を身につけよう 8.知徳を養い才能を伸ばそう 9.人格の向上に努めよう 10.世の中の人や社会のためになる仕事(や奉仕)に励もう 11.法律や規則を守り社会の秩序に従おう 12.正しい勇気をもって国のために真心を尽くそう(以上、教育勅語 12の徳目)。
どこにも“軍国主義”を感じさせる文言は無い。人間形成上、至極当たり前のことばかり。蛇足すれば、これら12の徳目の背景に、すべて『感謝の心』が存在することを見逃してはならない。世界、どこの国でも、この道徳教育は行なわれているだろう。なのに、日本の戦後教育は、これらの徳育を排除した。結果はどうだ?というのが、翁をはじめ“道徳教育”復活論者の意見。但し“教え方”については研究を要するが・・・

若い頃は、儀礼的な年賀状なんて、と思っていたが、これも“翁”になってから考え方が変わった。1年間の交誼への感謝、明くる年も変わらぬお付き合いと互いの健康、安寧への
祈りを託して、今年も25日に年賀状を投函した。メール交換をしている人には“メール年賀”をお送りさせていただくが、そうでない人には“お年玉ハガキ”を・・・その年賀状、今年初めてパソコンで自作した。印刷する宛名を見つめていると、その一人ひとりの顔や思い出がよぎる。思い出を創ってくれたことへの感謝、こうして年賀状を送れる(お互いの健康への)感謝、それは、喜びであり幸せである。だから、たとえパソコン印刷でも、必ず“ひと言メッセージ”を添え書きする。翁の、精一杯の感謝の気持ちを込めて手書きするのだが、(その気持ち)届いてくれればいいが・・・

さて『龍翁余話』、今号を以て2008年の書き納めとなる。紙面を借りて、読者各位に格別の感謝の意を表したい。2009年が各位にとって更なる多幸、安寧の年であることを祈念するとともに、来年もまた拙文とのお付き合いを願うや切。感謝して1年を終えられることに、また感謝・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

ジャズの魅力−今週のお奨めジャズ

さわやかなサックスフォーンのジャズをお届けしましょう。Harry Allenのアルバムです。どの曲もやさしい感じがいいと思います。

I Can See Forever   Harry Allen   


1 Wave
2 So Many Stars
3 The Telephone Song
4 O Grande Amor
5 I Can See Forever
6 Manha De Carnaval
7 Ela E Carioca
8 A Time For Love
9 Be Careful,It's My Heart
10 A Felicidade
11 And I Love Her
12 The Summer Knows


<R.O.>

編集後記

久しぶりにケンタッキーフライドチキンを食べました。懐かしい味がしました。そしたらカールスジュニアのウェスターンベーコンチーズバーガーとフライドズキーニーを思い出しました。
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Zakkaya Weekly No.659

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
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