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NO.633                Ryo Onishi              6/29/2008  

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雑貨屋のひとり言

 三宮のTSUTAYAに行きました。CDを借りる前に試聴しようと思ったのですが4つあるプレーヤーのうちひとつが壊れていて3つしかなく、みんな使われていました。ようやく空いたと思ったら3つ目のプレーヤーも壊れていました。4つのうち2つが壊れていたわけです。店員に壊れている旨、伝えると申し訳なさそうに言うのですが、すぐに何かします!という姿勢は感じられませんでした。一ヶ月前にきたときもすでに一つ壊れていたのにその後、何もされていなかったことからも感じ取れます。だから期待薄だと感じました。どうぞご自由に聴いてから借りてくださいと明記してあるのにこの様ですから、やる気がないと思ってしまいます。文句を言っているのは私だけなのでしょうか?それよりこれがサービスで生業を立てている会社のやることなのかと疑問に思っています。さあ次に行くときまでに果たしてそれらがちゃんと元に戻っているかどうか楽しみにしています。レポートしますからね。(R.O.)

秋 葉 原 事 件

日本企業の米国駐在員を定年退職後、ロサンゼルス郊外で妻と暮し続けて10年になりました。その間、年一度の日本行きを実行していますが、今年も5月下旬から3週間あまりの日本行きをしてきました。

今回も最初の一週間はサラリーマン現役時代の日本の職場であり、また、私の家がある長野県諏訪、そして残りの期間は私が生まれ育った東京を中心に滞在し、途中、3泊4日での四国、中国地方のパック・ツアーに参加し、金毘羅宮、道後温泉、安芸の宮島、萩、津和野、出雲などの旅もしてきました。梅雨の期間にもかかわらず、比較的好天気に恵まれました。

離日直前の週には別の知人の乗用車で春の秩父路を堪能させてもらいました。このドライブ旅行については前回のZakkaya Weekly掲載の玉稿(龍翁余話〈36〉「秩父路」)をご参照ください。

今回も諏訪滞在中には旧職場の仲間たちが集まってくれ、楽しく語らい歌い、大いに盛り上がりました。私は36年間のサラリーマン生活のうち20年間は海外駐在のため諏訪を留守にしていました。にもかかわらず、旧職場の皆さんはいつまでも私を仲間として受け入れてくれ、歓迎してくれます。私は幸せをつくづく感じています。

ただし、旅行中はできるだけ歩くように努めてはいたものの、どうしても、飲んで食べて歌って、ハメを外してしまい、おかげで日本滞在中に私の体重は4キロも増加してしまいました。ロサンゼルスに戻って、改めて日課のエクササイズ(トレーニング)を再開し、体重増加分の減量に取り組んでいる始末です。

今回も諏訪滞在中、仲間たちに信州の山や高原のドライブに誘われ、連れて行ってもらいました。昨年のNHK大河ドラマ「風林火山」の舞台となった甲州はみずみずしい新緑に包まれ何ものにも代えがたいほど美しく、新鮮な色をしていました。

武田信玄公の菩提寺である乾徳山・恵林寺は奥深く厳かであり、またその庭園は禅の趣を感じさせる名園でした。山梨県北杜市(旧小淵沢町他が合併)には武田家の「躑躅が崎(つつじがさき)館(やかた)」がロケ用に再現されており、往時をしのばせてくれていました。

自然や歴史のロマンに浸る私を打ち砕いたのが6月8日(日)真昼時に発生した東京・秋葉原での無差別殺人事件でした。この非常識でむごく悲惨な出来事に対し、さらに私にショックの追い討ちをかけたのは、事件のちょうど一週間前の日曜日(6月1日)の同じ時間に私は、同じ場所を歩いていたことです。

私が日本へ行くと兄姉、いとこ達が九段下のホテルに集合するのが恒例になっています。そして私は運動のため定宿としている浅草から秋葉原を経由して集合地のホテルまで約1.5時間歩くことにしています。

事件一週間前のこの日が、私たちの集まる日で、昼過ぎの集合時間にあわせて私は浅草から歩きはじめ、昼少し過ぎたころ秋葉原を通過しました。

事件当日、亡くなった被害者の一人である女性の学生さんは現場となった交差点角にあるパソコン店の携帯電話売り場で短期派遣スタッフとして働いていたとのこと、私が歩いた一週間前にも同じ現場に白いユニホーム姿で携帯電話のパンフレットを配っていたアルバイト風の女性が2人いたのを良く覚えています。もしかしたらそのうちの一人が今回の被害者だったかも知れません。他人事とはとうてい思えない気持ちです。

 日米修好通商条約締結から満150年の今年、犯罪に関して日本はアメリカの悪い面のみを真似しているのではないでしょうか。

 「社会が悪い」、「会社が悪い」、「親が悪い」・・そんな理由で無差別殺人をされてはたまったものではありません。

この種の犯罪に対して再発防止のため、背景や動機の解明は必要であり、国や社会をあげて取り組むべき課題は多いと思います。しかし、個々の出来事はすべて加害者が責を負うものであることだけは明確にしなければならないと思います。
  河合将介(skawai@earthlink.net)

さくらの独り 言「」

 

川柳(東京・成近)

 


( 川 柳 )

車中でもケータイの指よく喋る

沈黙は金親指の喋りすぎ

ケータイの略語が街を闊歩する

幸せいっぱい着メロも愛の歌

カタログがもう新機種を言って来る

( ニュースやぶにらみ )

「申告書」
核核しかじか、以上 −北朝鮮

「一色うなぎ」
中国産を国産だなんて許せない −丸明の飛騨牛

「“ゼロ食品”続々」
偽装表示もゼロでしょうね −消費者

河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

 

森田さんから

                                     

龍翁余話

龍翁余話(37)「日本一・九重の大吊り橋(大分県)」

兄の七回忌法要のため6月中旬に帰省。「梅雨とはいえ、こんなしつこい雨は近年珍しい」
と長姉がぼやくほど多量の雨にたたられた。それに気温は12〜3度。寒さに弱い翁は毎日セーターを手放せなかった。そんな時、米沢(山形)の友人からメールが届いた。「30度の真夏日です」・・・南国九州でコタツが恋しい最中、東北でクーラーとは、この日本列島、一体どうなっている?異常気象ばかりではない、政治家も役人も教育者も経営者も狂いまくっている。だから(かどうか、直接原因とは言えないが)“秋葉原無差別殺傷事件”のようなキチガイや、それをマネようとするバカが出てくる。いやな世の中になってしまったものだ。そんな鬱陶しい気分を払拭しようと、翁、小雨の中、ドライブを思い立った。供は長姉とその息子、熊本から法事に来てくれた次姉。目的地は『九重(ここのえ)の大吊り橋』。“日本一”を謳っているが、何が日本一か、この目で確かめることにした。

大分自動車道の日田IC(インターチェンジ)と湯布院ICのほぼ中間に九重ICがある。
そこから国道40号(飯田高原中村線)を経由して約30分、山へと走るのだが、到着するまでの道中の絶景を紹介しないわけにはいかない。まずは『九酔渓』(九酔峡ともよばれる)・・・玖珠(くす)川流域の両岸約2kmに亘って断崖絶壁がそそり立つ。道は日光の“いろは坂”を縮小した、いや、もっと急カーブの多い十三曲がりがドライバーを緊張させ、運転の上手(じょうず)、下手(へた)が試される。9回も車酔いするから『九酔渓』というのかもしれないが、実は十三曲がりの中で9箇所の絶景に陶酔するからその名が付けられた、と翁は思いたい。十三曲がりの間に“羽衣の滝”、“天狗の滝”など10箇所も小さな滝を見ることが出来る。翁、かつて兄と一緒に何回もここをドライブした。小雨にむせぶ濃緑の『九酔渓』を走りながら、在りし日の兄を偲んだ。同乗の長姉、甥、次姉も同じ思いだったかもしれない。

車はやがて標高1000mの雄大な飯田(はんだ)高原に辿り着く。ここは、黒沢 明監督の『乱』の撮影が行なわれた場所だ。晴れた日なら、ウエスタン牧場で乗馬を楽しむことが出来る。翁、かつて南米・パラグアイのガウチョ(カウボーイ)や、アメリカ・テキサス(フォートワース)のカウボーイに乗馬の手ほどきを受けた腕前、同牧場の指導員が翁の、馬への接し方、乗り方、手綱(たづな)の持ち方、姿勢などを見て「お客さん、お一人でどうぞ(場外乗馬を楽しんで下さい)」と褒めてくれたものだ。そんなことを姉たちに自慢しながら、いよいよ『日本一・九重の大吊り橋』へ到着。雨は次第に本降りになって来た。

雨だから来客は少ないだろう、と思っていたら、とんでもない、(さすがにマイカー族はわずかだったが)観光バス数台、数百人がビニールの雨合羽で橋を往来している。そう、傘は風に吹き飛ばされる危険性がある、ということで、売店で150円のペラペラの雨合羽を強制的に買わされる。橋渡り料500円もとるのだから、ビニール合羽くらいサービスすればいいのに、と、ケチなことをブツブツ言いながら、2枚買った。長姉と甥は、すでに経験済みだということで、次姉と翁だけで渡ることにした。渡る前に、まずはパンフレットに目を通す。平成16年5月に着工、同18年10月30日落成、営業開始、総工費20億円。高さ173m、長さ390m、吊り橋としてはいずれも日本一。なるほど高い、そして長い。姉と翁はともに高所恐怖症。「俺は真ん中辺りまで渡る。姉さんは、せめて20メートルくらいは行きなさいよ」と言いながら渡り始める。揺れる。木材の床が雨に濡れて滑りやすくなっている。おぼつかない足取りで渡る姉を尻目に、翁、普通の歩きで渡る。東京の、自宅マンションの10階から下を眺めるだけで足がすくむ翁だが、不思議なことに今、恐怖心は消え、橋の中央辺りから真正面に見える“震動の滝”や眼下の“鳴子川渓谷”の景観に目を奪われる。
“震動の滝”・・・日本の滝百選に選ばれた名瀑、水量の多い時には、落差83mの岩壁を震動させることから、その名が付いた、といわれる。“鳴子川渓谷”・・・くじゅう連山からの清流が注ぐ鳴子川の渓谷美は、筆舌に尽くし難い神秘だ。これだけ堪能すれば、500円は高くない。さて、姉は?姿が見えない。翁、急いで戻る。渡り口でニコニコしながら翁を待ち受けていた合羽姿の姉が、亡き兄に見えて胸がつまった。そんな翁の胸中を知る由もなく姉は自慢げに言った。「約束の10m、往復20m渡ったよ」なるほど、そういう計算か、翁、つられてニヤリ。

水郷・日田(天領=日田代官所の歴史)、童話のふる里・玖珠(日本のアンデルセンと呼ばれた童話の語り部・久留島武彦先生生誕の地)、日田・玖珠全域に点在する温泉郷(映画“寅さん”にも登場したことがある天ヶ瀬温泉、宝泉寺温泉、湯平温泉)、そして前述の飯田高原など、お国自慢が多い中、また一つ名所(大吊り橋)が出来た。それも”日本一“が付く。嬉しい限りだ。読者各位のご訪問(日田・玖珠への観光旅行)を期待してやまない、っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

ジャズの魅力−今週のお奨めジャズ

皆さんが良く知っているJポップをジャズで聴くというのはいかがでしょうか?
突然、音楽活動を休止して話題になっているサザンオールスターズの桑田佳祐の作品をジャズで聴くというものです。説明は要らないと思います。ピアノジャズでどれも素敵な曲です。
JAZZで聴くTSUNAMI


01 TSUNAMI
02 LOVE AFFAIR〜秘密のデート〜
03 栞のテーマ
04 悲しい気持ち(Just a man in love)
05 涙のキッス
06 真夏の果実
07 夏をあきらめて
08 ONE DAY
09 メロディ(Melody)
10 素敵なバーディー(NO NO BIRDY)
11 いとしのエリー
12 あなただけを〜Summer Heartbreak〜

<R.O.>

編集後記


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Zakkaya Weekly No.633

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
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