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NO.627                Ryo Onishi              5/18/2008  

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雑貨屋のひとり言

ミャンマーのサイクロン被害でたくさんの犠牲者が出ている中、今度は中国、四川での地震で大きな被害が報道されています。わずかの間に多くのかたが亡くなられてしまいました。ご冥福をお祈りしたいと思います。どちらも天災ではありますが、人災の部分が大きいような気がします。北京オリンピックを前にいろんなことが起きていますが、これは何かを暗示しているのでしょうか?(R.O.)

フォーエバー切手

 私(河合)は5月21日(水)から6月16日(月)までの約4週間、日本へ行きます。
日本滞在中はコンピュータを持参しませんのでE-メールの受発信はできません。この間、何かありましたら下記へご連絡ください。
(1)5/23(金)から 5/30(金)まで
ホテル・ルートイン諏訪、電話:0266−53−0500
(2)6/1(日)から 6/3(火)まで
ホテル・サンルート浅草、電話:03−3847−1511
(3)6/4(水)から 6/7(土)まで:旅行中
(4)6/8(日)から6/15(日)まで
ホテル・サンルート浅草、電話:03−3847−1511


 米国では今、額面(金額表示)のない切手が大いに売れているようです。米郵政公社(USPS)が売り出した「フォーエバー(永遠)切手」と呼ばれるもので、現在の料金でこの切手を購入しておけば、郵便料金が将来いかに変更(値上げ)されても、この切手は新料金に対応するので、一切追加の切手を貼る必要のないというものです。

即ち、「今後料金がどのように変更になっても、追加料金なしで“永久”に通用する切手、即ち“フォーエバー”」というわけなのです。ただし、料金の変更が発表されれば、その時点以降に販売される「フォーエバー切手」新料金になる仕組みです。

この切手のデザインは米国独立の象徴である「自由の鐘」が描かれてあり、当然ながら料金は記載されていません。ただ「USA FIRST-CLASS FOREVER」とのみ印刷されています。

 ここ米国では、E-メールの発達で郵便を利用する人は減少してはいるものゝ、それでも家族や友人らにカードを送るのが盛んです。また公共料金ほか各種の支払いも小切手を郵送する方法が一般的です。現在の切手料金は1オンス(約28グラム)までの封書が39¢となっています。

 この郵便料金が今月5月12日から42¢になりました。前回の料金変更が昨年(2007年)5月で、その前の変更(¢37から¢39への値上げ)は一昨年(2006年)1月でした。毎年値上げされていることになります。30年前、これに相当する切手の額面は15セントだったそうです。

日曜・祭日を除く毎日配達するためのガソリン代、人件費負担もたいへんでしょう。郵政当局の苦労も理解できないわけではありませんが、諸物価値上げで財布は軽くなる一方の私たち消費者にとって厳しい現実です。

フォーエバー切手の発行は、郵政当局側にしてみても小額(今回は¢3)の差額切手を大量に印刷する手間が省けるだけでなく、利用者が大量購入することによる資金調達が可能になり、金利相当分の収入が見込まれますし、私たち利用者側にとっても値上げ前にこの切手を多少買いだめして値上げに対抗しようとする心理が働き、両者にとって決して損な取引ではないのかもしれません。

ニュースによると今回の郵便料金の改定を前に、駆け込み購入が殺到したそうで、最近では1日当たり約6千万枚も売れ、これまでの累積販売は約60億枚に達し、米郵便史上、最も売れた切手になりつつあるのだそうです。
  河合将介(skawai@earthlink.net)

さくらの独り 言「」

 

川柳(東京・成近)

 


( 川 柳 )

人食った顔と男を食った顔

ゼロコンマながらもカラットの驕り

大部屋で私一人のプロマイド

特売のガラスの靴を買ってみる

身から出た錆び落としても落としても

( ニュースやぶにらみ )

「李首相支持率20%台に」
韓国も後期高齢者が多いらしい −福田首相

「コップの中の嵐」
日本はいいなあ −ミャンマー・中国

「通称」
寿限無銀行 −三菱東京UFJ銀行

河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

 

森田さんから

                                  

龍翁余話

龍翁余話(31)「青梅路」

過日、5年ぶりの青梅路へ。翁が九州(大分)へ帰省するたびに立ち寄らせてもらっている福岡の親友・Nさんたち3人を案内した。新宿から青梅街道を走る。道中の銀杏並木やケヤキ並木が美しい。2時間かけて青梅市内に入ると、古い町並みの商店街が続く。ここは江戸時代、甲州街道の裏街道(青梅街道)を通る旅人たちの宿場として栄えた町。この商店街には、あちこちに邦画、洋画を問わず昔懐かしい映画の看板(ポスター)が掲げられており、町全体がレトロな雰囲をかもし出している。そんな街中を通り抜け多摩川の上流へ向かうにしたがい、あたりの景色は山里へと変わっていく。幽玄の奥多摩渓谷が見え隠れし、深緑の山々が眼前に迫る。

ほどなく街道の右側に『澤乃井』の小澤酒造。翁、5年前に一度、この酒蔵を見学したことがある。300年の伝統を保ちながら現代的な設備を配置、平成の名酒造りに挑み、地酒ファンを唸らせているそうだが、下戸の翁は、その名酒より、蔵の裏山から湧き出ている名水(岩清水)の方が魅力だ。神気に満ちた清澄の水の味は、忘れられない。その名水で作られる豆腐・ゆば料理の食事処『ままごと屋』、『いもうとや』が、目の前の、渓谷に面した澤乃井園の中にある。この庭園の美しい景観は後ほどゆっくり鑑賞するとして、まずは腹ごしらえ。『ままごと屋』の豆腐料理の美味かったこと。グルメに疎い翁だが、10種類の料理1つ1つは勿論のこと、香の物までも手抜きのない味付けに感心した。満足満腹に満面の笑みを浮かべながらの庭園散歩。『ままごと屋』の姉妹店(園内の)『いもうとや』の軒先に掲げられた“杣保(そまのほ)まんじゅう”が目に留まる。武蔵の国青梅地方は鎌倉時代から室町時代にかけて“武州杣保”と呼ばれていた。杣、とは、文字通り、植林をして材木を採る山、という意味だそうだ。満腹だが、翁の別腹が饅頭を求めている、と
察してくれた一人が買ってくれた粒餡(つぶあん)の蕎麦饅頭、これがまた美味い。翁、即興で謡う。「奥多摩の 馳走は何かと問われれば 一に渓谷 二に名水 それを凌ぐか豆腐料理に蕎麦饅頭」・・・酒好きは「一に渓谷、二に名酒」、と言うだろうが・・・

奥多摩の渓谷に沿って澤乃井園の対岸に位置する『澤乃井・櫛かんざし美術館』に入る。名の通り、ここも小澤酒造の経営だ。江戸時代から昭和に至る櫛かんざしを中心に、紅板、箱迫(はこせこ=江戸時代に奥女中や中流以上の武家の娘が持った鼻紙入れ)、かつら、
姫印籠、蒔絵矢立(漆で文様を描き、金・銀・色粉などを付着させた漆工芸の筆記道具)など4000点のコレクションが珍しい。収集家として著名であった岡崎智予さんのコレクションを一括継承し、さらに新規の収蔵品を加えて、集大成したものだそうだ。各展示コーナーを親切に案内してくれた老館長さん(実は小澤酒造の会長)の軽妙な解説で、歴史好きな翁の興味は、ぐんと膨らんだ。Nさんたちもこれらの貴重な文化(芸術)遺産に瞠目したに違いない。館長の「人類の半分は女性、古今東西、女性の飽くなき美への追求の道程(歴史)を軽視してはならない」の言葉が印象的であった。

『櫛かんざし美術館』からほど近い上流に『玉堂美術館』がある。日本画壇の巨匠・川合玉堂(明治6年〜昭和32年)が、昭和19年から昭和32年に亡くなるまでの13年間を青梅市御岳で過ごしたのを記念して建てられた美術館。玉堂画の特色は、写実を超えた自然の気韻を、観る者に測々と感じさせるところにあるという。「再び創造され生命を与えられた自然は、天地人の調和をもつ自然以上の自然である」が玉堂の哲学。故に、山川草木、いずれも所を得て静かに、あるいは生き生きと息づき、生きとし生けるものの営みが暖かく描かれ、画に向かう人にひとしくふるさとに抱かれたような安らぎを与える。残雪の山々に暮色が忍び寄り、暖かな炉辺に思いをはせながら家路を急ぐ人々、川岸にも、海辺にも、自然と共に、つつましく生きる人々の姿が、玉堂の画にある。館内には、奥多摩を描いた作品や遺品、書斎なども展示されている。杉木立に囲まれ、日本風の落ち着いた館から眺める多摩川の流れが、また一段と美しい。

ところで、青梅市には、翁の友人・K君が住んでいる。彼から時折“青梅路情報”が寄せられる。翁が、Nさんたちに“知ったかぶりガイド”が出来たのもK君情報のおかげ。K君情報は写真付きだから楽しい。中でも翁が好きなのは梅岩寺のしだれ桜と金剛寺の梅。金剛寺には、翁も以前、一度訪れたことがある。境内の梅の老木の脇に平安時代の武将・平将門(たいらのまさかど)の“伝説の碑”が建っている。伝説とは、将門がこの地を訪れた時、馬の鞭(むち)に使っていた梅の枝を地面に突き刺したものが根付いた。この梅は、季節が過ぎても黄熟せず落実まで青く、それ故「青梅」と称せられ、青梅という地名の由来となった、というもの。

帰路、文豪・吉川英治記念館や吉野梅郷を通過し、また2時間かけて新宿へ。往復4時間のドライブと2時間の現地急ぎ探訪は、ご年配のNさんにとっては、かなりキツイ旅だったと思うが、いっこうに疲れた様子も見せず、翁の“知ったかぶりガイド”に耳を傾向け、楽しげな笑顔を絶やさなかった。そんなNさんたちの(翁への)思いやりに感謝しつつ、翁もまた、久しぶりに奥多摩の新緑を満喫出来た一日だった。「新緑の 色より濃いし友情の 深まり満たし 青梅路の旅」っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

ジャズの魅力−今週のお奨めジャズ

先週の土曜日のお昼、Sonny Rollinsがテレビ番組に出演していました。東京と大阪でライブをやるとかで来日しているようです。1930年生まれで1940年後半からジャズをやっている、ジャズ界の巨匠ですから、ずい分な歳ですが、人を楽しませるというのは天才なのだと思います。彼の「ジャズはすべての音楽の傘になっている。」という表現が印象的でした。もちろんすぐに彼のアルバムを聴いて見ました。軽快で味のある曲が5曲です。ジャケットの絵はジャズ入門書の本には必ず出てきます。

SAXOPHONE CLOSSUS
1.St.Thomas
2.You Don't What Love Is 
3.Strode Rode
4.Moritat
5.Blue 7
このアルバムは下記で視聴できます。
http://listen.jp/store/preview.aspx?pid=00025218810524&tm=1211076324640

<R.O.>

編集後記

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Zakkaya Weekly No.627

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com