こちら南カリフォルニア・ロサンゼルスとその周辺はこのところ、日中は連日25℃以上の気温です。ほんのひと月前、長袖にセーターまでまとっていた2月下旬までの寒さがうそのようで、すっかり春というより初夏の気配です。
自然とは正直で、郊外をドライブすると荒野の道端にも可憐な花々が咲き乱れ、短い命を懸命に主張している姿が眼につきます。
ロサンゼルス地方の桜(お花見)の名所であるLake Balboa の桜も3月9日、16日あたりが盛りで、多くの市民や観光客が訪れました。
ドイツをはじめヨーロッパの国々ではイースター(復活祭)をキリスト教の宗教的行事としてだけでなく、暗い冬から抜け出して春の訪れを喜ぶ“希望復活の祭り”として祝うのだと聞きました。もっともこのイースターは春分の日の後、最初の満月の次の日曜日とのことで、毎年イースター日は変わり、例えば今年2008年のイースター・サンデーは3月23日であったのに対し、昨年2007年は4月8日と16日も差があり、そういう意味では今年の春は早く(昨年が遅く?)訪れたということになるのでしょうか?
こちらアメリカでは一部の州または地域を除いて、いわゆる『夏時間』(米語では“Daylight Saving Time《DST》”デイライト・セービング・タイムと呼びます)が採用されていることは先日この欄で書きました。(Zakkaya
Weekly No.617)
私たちの住むカリフォルニア州を含むDST採用地域では、今年からは昨年までに比べほゞ1ヶ月早く
DSTがスタートすることになりました。3月の第2日曜日に時計の針を1時間進めたため、今年は例年より早く季節の変化を感じています。まだ明るいうちに職場から家に戻り、裏庭でバーベキュー・パーティを開いたり、家族で公園にでかけ楽しむ人々の姿が見られ、ロサンゼルスでも昨年に比べて春がひと月早く復活したと言えそうな状景です。
「氷が融(と)けたら何になる?」
という質問に、「氷が融けたら水になる」ではなく、「氷が融けたら春になる」を実感できるのが今の時期です。今年も張り切って外に出、「ロサンゼルス周辺の観光スポット」取材に精をだそうと張り切っています。
河合将介(skawai@earthlink.net) |