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NO.605                Ryo Onishi              12/17/2007  

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雑貨屋のひとり言

寒くなりました。こんなときはおいしいものを食べて一杯やりたいですよね。ということで、ワイフと娘、三人で温泉とカニ料理を楽しむことにしました。日曜日のお昼過ぎに城崎温泉駅に到着し、雨が降る(時々あられ)中をお土産屋、酒屋などをのぞきながら歩いて旅館まで行きました。この街は若い女性に人気があるらしくかわいいおしゃれなお店や、お土産が多く見受けられました。これだけでも十分楽しめました。城崎温泉の有名な外湯めぐりをしました。温泉は癒されます。本当にいいなあと思いました。かに料理を堪能してきました。もちろんおいしい地酒もいただきました。3時間弱で行ける城崎温泉、また行きたいと思います。(R.O.)

徴 兵 制 度 と 教 育 勅 語(1)

何かと話題の多い宮崎県の東国原英夫知事ですが、先月末も「徴兵賛意発言」で注目を浴びていました。新聞報道によると11月28日に宮崎市内で開かれた県民から直接意見を聞く「県民ブレーン座談会」で「僕は徴兵制はあってしかるべきだと思っている。若者は1年か2年ぐらい自衛隊か、ああいうところに入らなければならないと思っている」と述べたとありました。

もっとも彼の発言の真意は、決して国家の軍国化でも戦争賛美でもなく、あくまで今の若者にはきちんとした規律が身につく教育が必要であり、そういったものの欠落が社会の道徳や倫理観の喪失につながっているのではないか、ということのようです。

その真意が充分伝わらず曲解されたため、彼は翌日弁明の記者会見にのぞみ、前日の徴兵制に賛意を示したとされる発言について「徴兵制を容認していない。戦争に直結するものでは全然ない」と弁明し、同時に「徴兵制」発言について「社会のモラルハザード、規範意識の欠落、希薄化はどういうところで補うのか。学校教育が補えない中で、心身を鍛錬する場が必要ではないかと言いたかった」と釈明しています。

「この国の道徳観の崩壊を心配しての発言と解釈してほしい」とした上で、知事は「例えば徴農制とかで一定期間、農業を体験するとか、介護、医療、災害復興 の手伝いなどをある程度強制しないと今後の担い手不足、社会構造の変化についていけないと危惧(きぐ)している」と強調していました。

 東国原知事の最初の「徴兵制」発言は、いかにも彼らしいと言えばそれまでですが、やはり言葉の選び方に問題ありと言わざるをえません。しかし、私はその発言の真意自体にはまったく同感です。

私を含め、戦後の教育としつけを受けた今の日本人は、個人の権利や自由は主張できても、社会人としての道徳・倫理について、どれだけ身につけているか疑わしい光景をしばしば目にします。

 自分の意のままにならないと前後の見境もなく、すぐキレてしまう若者が増加し、それが学級崩壊、不登校、ニートなどにつながっています。その上、社会秩序を身をもって示すべき家庭内も乱れ、親が学校に、患者が病院に必要以上に無理難題を突きつけて憚らない時代になっているようです。

日本ではモンスター・ペアレント(学校などの教育現場で教師に理不尽な要求を突きつける親を怪物に喩える)、モンスター・ペイシェント(医療従事者や医療機関に対して自己中心的で理不尽な要求・暴言、はては暴力を繰り返す患者)などという和製英語まで出現しているのだそうです。(出典:フリー百科事典ウイキペディア)

 個人の権利・自由も結構ですが、権利・自由を主張する大前提には社会秩序を保つ義務があることを身につける必要があること知るために“徴兵制的強制力”も時には必要なのではないでしょうか。   ――― 以下、次号へ続く ―――  
  河合将介(skawai@earthlink.net)

さくらの独り 言火花

ドライバー(ゴルフで遠くに飛ばす1番ウッド)が小さなボールをヒットしたその瞬間、火花が散った。昨年の秋に行った新潟のゴルフ場、17ホール目でのこと。もう陽も沈みかけ、ゴルフ場の係員がラウンド終了を呼びかけて回り始めた刻の時、ナイスショットもさることながら、火花の美しさに驚きと歓声が上がった。火花・・・競合他社やライバル、上司部下、夫婦、親子、嫁姑、火花が散る。それは、相反する関係を見分けられるという。火花・・・鋼材に工具をあてると火花が散る。それは、鋼種の質の違いを見分けられるという。火花は、なんであれ、重要なようだ。

人間系火花のユニーク分析・傾向と対策、ちょっとさくらなりに遊んでみた。人間関係の火花は、同じ火花でも、ちょっと厄介だ。夫婦喧嘩の、ちょっとしたきっかけで発生した火花は、相反するというよりは相憐れむ場合が多いと思う。夫婦喧嘩は、犬も食わないとはよく言ったものだ。嫁姑のそれは、3Sと言われ、シツコク、湿っぽく、始末が悪いらしく、火花が大火事になる恐れもあり、ご用心。一方、競合や競技などのライバル同士の火花、場合によってこれはパワーに変身、偉大な業績をなすものともなる。これは、人間の試練が忍耐を、忍耐が鍛錬を、鍛錬が成熟を生み出す炎の花火に近い。これらどの火花でも、その関係特有の色、形、輝きがあるのだろうと思う。

ところで、今日の日経新聞朝刊の一面に掲載されていた大手自動車メーカT社の「世界生産高9900万台」という見出しに目が留まる。この車製造にも、火花が重要な役割を持つという。自動車や航空エンジンの部品に使われる鉄鋼は、溶かした鉄スクラップにニッケルやモリブデンなどの合金を混ぜ、鋼性を高めた特殊鋼と呼ばれる。この特殊鋼の角にグラインダと呼ばれる回転砥石をあてた時に飛び散る火花の形状や色から、合金の含有率を見分けること、製品管理では欠かせないその専門家を火花検査員と呼ぶそうだ。この火花検査委員は、火花を見るだけで約3千種の鋼材を見分けることができるといい、一瞬で火花の違いを見分ける“動体視力”、そして3千種に合致する鋼種の記憶。『車部品の完成品の製品検査には、顕微鏡を使った鋼材お断面観察やコンピュータを使った強度検査もあるが、それでも最後は、人間の目による火花検査が頼り』、偉材創出は“人”による“火花”の確認にあると言う。それが、特殊鋼を使う自動車や航空機業界において『火花検査が最後の砦』と言われるゆえんだ。これも、世界に快走を続ける高品質の日本車生産を支える“人の技”だろう。

さて、団塊の世代が現役から離れようとしている昨今、次世代の日本人技術者の確保とその技術の伝承の危機が叫ばれている。自動車業界のみならず、多種業界にわたり日本企業のグローバル化に伴い、海外生産増加・事業拡大が世界中で注目されているが、その蔭に、3千種の火花を瞬時に判断できるような“人の技”が最後の砦になっていることを、私たちは知っておきたいし、誇りにも思いたい。そんな“業師と技”を衰退させない方策が、企業にとって、いや、国家にとって、大きな将来課題と言えるのではあるまいか。ともあれ、人間関係が作る火花も、鉄鋼が作る火花も、ある意味愚材発生を防ぐスパークかもしれない。火花・・・あまり摩擦は起こさないほうがいいには決まっているけどね・・・っとつぶやく、さくらの独り言。

川柳(東京・成近)

 


( 川 柳 )

お日さまをローンで買った南向き

坪庭の花お日さまに励まされ

ビルの影断りもなく塀を越え

落日がきれい旅人岬とか

未来図を照らす太陽エネルギー

( ニュースやぶにらみ )

「会期再延長」
こんなに働いています −国会議員

「今年の漢字」

‘薬’ −米大リーグ

「来年の漢字」
‘騰’かな −‘偽’

河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://www.adachi.ne.jp./users/itsukabz/index.htm

 

森田さんから


                   つづく                   

龍翁余話

龍翁余話(14)「秋葉原・電気街」

翁が(18歳の時)初めて上京してしばらくの間、山手線の駅名・秋葉原(あきはばら)を「アキバハラ」、日暮里(にっぽり)を「ヒグレザト」と(わざと)呼んでいた。別に深い意味は無い。ただ、その呼び名の方が、翁の好みに合っただけ。「ヒグレザト」はともかく、「アキバハラ」は間違いでもなさそうだ。何故なら、「エレクトリカル・タウン(電気の街)アキバ」として、今や、世界的に有名になっているから。たまに、外国の友人たちが翁宅に逗留することがある。彼らは決まって「アキバ」行きを希望する。中には「シンジュク(新宿)」にも、と欲張る連中もいる。そんな場合、翁は、近くまで車で彼らを案内し、あとは(翁宅へ帰る道順のメモを渡して)ほったらかしにする。翁、あの人混みと騒音には耐えられない。ましてや、彼らのショッピングは、2,3時間もかかる。到底、付き合ってはいられない。が、実は本日(12月16日)、翁、自ら勇んで(?)アキバに出かけた。無線機器を購入するためである。しかも、『龍翁余話』(9,11)にご登場いただいた無線工学の権威者・鈴木先生の付き添いをいただいて・・・

その昔、秋葉原駅の傍に「東京神田青果市場」(昭和10年に設置、平成元年に現在の東京都大田区の「大田市場」に合併)があった。また、近くの万世橋には「交通博物館」(2006年5月閉館、後継施設として2007年10月に埼玉県さいたま市に「鉄道博物館」として生まれ変わる)もあった。この2箇所は、取材で訪れたことがあるが、秋葉原電気街に本格的に(買い物目的で)足を踏み入れるのは今日が初めて。自分のこととなると、人混みも騒音も、さほど気にはならない。勝手なものだ。鈴木先生とは午前11時、“電気街出口”で待ち合わせ。10分前に着いた翁は、改札口から出て来る人の波を眺めて、改めて驚いた。日曜日とは言え、それはもう、人間の洪水だ。若者同士、家族連れ、そして外国人の多いこと。翁は“場違い”を感じながら鈴木先生を待った。その間、駅近くのある電気屋の前で、サンタ姿の若い店員が、マイクを使って中国語で“呼び込み”をやっている。その割れた音が翁の耳に不快に飛び込んでくる。“電気屋のくせに、マイクやスピーカーの使い方も知らない、あんな騒音しか出せない電気屋で電気製品を買ってやるものか”と口の中で悪口雑言を吐いているところへ鈴木先生が姿を現した。

真新しい近代的ビルやケバケバしい店舗の谷間を通り抜け、路地裏の、とある小さな電気店に案内された。人混み、騒音嫌いの翁は、何故か、この古い、素朴な店構えにホッとする。鈴木先生と店主(山口社長)は古い馴染み。翁が行くことは、事前に知らされていたようだ。翁、今は4級のライセンスだが、いずれは3級を取得して広く海外との交信を視野に入れている。その翁のニーズに対応する機種を先生に選んでいただき、(先生の顔で)まずまずの値引きもして貰った。わずか10分そこそこで買い物終了。で、もう一度、狭い店内を見渡す。気がついた、この店は、ハム(アマチュア無線)関係の機材しか置いていない。『ハム・ゲッパン』という店名らしく、まさにアマチュア無線の専門店だ。そもそも秋葉原電気街は、終戦(1945年)直後、神田小川町近辺にあった闇市に、「電機学校」(1907年、明治40年に創立、現在の東京電機大学の前身)の学生が真空管や電子部品などのラジオ部品(ほとんどが米軍の払い下げだったという)を買いに来ていた。その闇市(店舗)が増えて総武本線・秋葉原のガード下に集まり、現在の電気街の基を築いたそうだ。言い換えれば、当時の「電機学校」の学生が、アキバ電気街発祥にひと役演じたことになる。
ちなみに本日付き添ってくれている鈴木先生は、東京電機大学で教鞭をとっておられる。不思議な縁(えにし)だ。1980年代のアマチュア無線ブームに乗って目抜き通り沿いに多くのアマチュア無線機材取扱店が軒を並べた。が、アマチュア無線市場の縮小に伴い、2004年にはたったの4軒が残っただけ。『ハム・ゲッパン』はその中の1軒である。

今日は、翁の知らなかった世界(新旧秋葉原とハムの世界)を少しだけ垣間見た。それだけでも、翁にとっては格段の飛躍(オーバーかな?)である。買い物のあと、鈴木先生に(機械の設置の仕方、使い方などの)質問をした。その質問は、イロハの「イ」であるにもかかわらず、先生は、にこやかに、親切に指導してくれた。と同時に先生は真顔で「なるほど、学生たちは、そのこと(基本の基本)を知りたがっているのかもしれない。今日は龍翁さんに、無線工学指導の基本を教えていただきました」・・・これには、さすがの翁も恐縮。さて、間もなく“アマチュア無線開局申請書”を提出、来年1月末には、晴れて龍翁無線局開設の運びとなる(はず)。ああ、楽しきかな、嬉しきかな、そして、少々不安かな、っと、ここで結ぶか『龍翁余話』。

ジャズの魅力−今週のお奨めジャズ

今週は日本のジャズピアニスト山中千尋をご紹介しましょう。
群馬県桐生市出身のジャズ・ピアニスト。小柄な体からは想像もつかないパワーがあります。それに美人です。
素直に聞けるピアノジャズって感じで気に入っています。
"Living Without Friday"、"Madrigal"そして"Leaning Forward"などのアルバムも聴きたいと思っています。

Outside By The Swing 山中千尋
2 I Will Wait
3 Impulsive
4 He's Got The Whole World In His Hands
5 Teared Diary (Attends Ouva-T'en)
6 八木節 [Revised Version]
7 Cleopatra's Dream
8 まつりばやし/Happy-Go-Lucky Local
9 2:30 Rag
10 Living Without Friday
11 Angel Eyes
12 All The Things You Are
13 Candy

<R.O.>

編集後記

私もSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)をやってみようと思い、ひとつ参加することにしました。DeNAという会社のホームページ上で趣味人倶楽部(しゅみーとくらぶ)という中高年向けのものがありました。面白そうなので登録しました。http://smcb.jp/guide/001.html
ここはセルフ登録できるので簡単です。そのうちMixiにも招待してもらって入ってみようと思います。
雑貨屋ニュースレターのバックナンバーは下記のURLでご覧いただけます。

http://www.zakkayanews.com/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.605

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com