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NO.602                Ryo Onishi              11/25/2007  

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LAの観光スポット ホームページ バックナンバー
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雑貨屋のひとり言

先週、千葉ロッテマリーンズのヘッドコンディショニングコーチ、立花龍司氏の講演を聴く機会がありました。立花氏は近鉄、ロッテ、楽天でコンディショニングコーチとして選手たちを陰で支え、ニューヨーク・メッツで日本人初のメジャーリーグコーチも経験されています。
試合途中、守備の選手が交代するとかなりの確率で打球がその選手のところに飛んで行きます。ほとんどの選手は、急に交代させられるものだから、まだ身体が温まっていないから、打球は飛んでくるな!と思っているそうです。すると打球が飛んでくる。しかも試合を左右する場面で!これは科学的には解明されていないそうですが、ネガティブな気持ちになると、その通りになってしまうというたとえ話です。
「嫌な予感がするなー」と思うと、嫌なことが起こります。やっぱりネガティブに考えているとろくなことがないのでポジティブに考えたいものです。
ジャージ姿での講演で四十肩(五十肩)の治し方などもあり、面白かったです。
(R.O.)

あまり知られていないL.A. 観光スポット(205)

 カリフォルニア・カジノシリーズ(3)Barona Valley Ranch Resort and Casino
 サンディエゴ郡にある先住民カジノ場で、地元のバロナ族が1932年にオープンした比較的歴史の長いカジノです。

最初のころはテント張りの比較的素朴な感じの庶民的なカジノ場でしたが、2003年に同じ敷地内に豪華なホテル(400室、スパ、プール付き)とゴルフコースなどが完成し、それまでとは様相を一変しました。今では大リゾート地といった感じです。サンディエゴ市内からは約25マイルほどで、ここもフリーウエイから少々(約5マイル)離れた山間地です。

 31万平方フィートの広さを誇るカジノ・センターにはスロット・マシン2,000台、ポーカー、クラップス、ルーレットなどのテーブル70台などが揃い、ラスベガスをしのぐとまでいわれています。

スロット・マシンの大部分は他のカジノ場と同様に1セント、5セント用ですが、ハイ・リミット(高額)コーナーには500ドルのスロットマシンまであります。

その他、ここにはレストラン/バーが10店、ミュージックやショウなどのプログラムも毎日のように組まれており、同カジノの宣伝文によると「南カリフォルニアNo.1カジノ」に選ばれたとありますがある程度うなずけるところです。

●住   所 :1932 Wildcat Canyon Rd.,Lakeside, CA 92040
●オープン日 :毎 日
●時   間 :年中無休、24時間オープン
●電   話 :1-888-7-BARONA(227662)/ 1-619-443-2300
● Web Site :http://www.barona.com/
行き方は次の通り(Torrance方面よりの場合)
(1)FWY#405(南)→ Orange County, Irvineで FWY#405 は FWY# 5と合流、FWY# 5 となる。
(2)FWY# 5 になってからさらに南下、San Diego Countyへ入り、FWY#805(南)を経由し、FWY#8(東)へ入る。(Torranceから約115マイル)
(3)FWY# 8(東)からFWY# 67(北)へ入り、終点まで進む。
(4)FWY#67の終点で最初の信号機のある交差点でMapleview Streetを右折、最初の信号機のある交差点でAshwood Street を左折(北へ)。
(5)Ashwood Street は途中でWildcat Canyon Road と名前が変わるが約5マイル進むと左側にカジノ場への入り口がある。
(6)ここまでの行程 ;(Torrance方面からの場合)約140マイル、ドライブ約2時間30分。


  河合将介(skawai@earthlink.net)

さくらの独り 言「おっつ」

「おっつ」、親しい男性の同僚Hさんが、私から作成依頼されていた資料を添付してきたそのメールの文頭に書かれていた文字。思わず、大昔に体育会系の挨拶として流行した「おっす」のタイポ(タイプミス・誤字)だと思ったのは私。「Hさん、この『おっつ』って何ぃ?!」とパーティッションの向こう側席の彼に尋ねた私の声は意外にも大きく、オフィス中に響いて、我が部署はもちろん、隣のそのまた隣の部署のメンバーから笑いが漏れた。同時にあちらこちらから、「さくらさん、知らないの?!」とも。そんな笑いの渦の中に、Hさんがパーティッションから顔を出して言った「“オツカレサマ”っということだよ」と。どうやらTV番組ではちょっと流行の短縮語らしい。いやいや、最近の日本語って難しいなっ、と驚いたさくらのひとコマ。

日本語の理解や使用は、こういったTVで流行する言葉だけではない。日本語独特の敬語・尊敬語に加え、書き言葉に話し言葉、男言葉や女言葉などもある。正しくない日本語が当たり前のように飛び交う今日、何が正しい敬語なのか、微妙に分らなくなることも多く、戸惑ってしまう。また特に最近、私の頭を悩ませているもの、それは男言葉だ。男性の多い社会で仕事をしてきたせいか、何気なく使う私の言葉は男言葉、決して優しい女性言葉ではないということだ。例えば、「〜かしら」は「〜かな」、「〜でしょう?」は「〜だな?」、「分らないわ」は「わからんなぁ」、「なにかしら」は「なんだ」、「しらないわ」は「しらんよ」、「やりますよ」は「やるぞ」、「まずい・あぶない」は「やばい」、なってしまうらしい。このことを指摘したのは主人、仕事から離れた私生活でも、私は無意識に男言葉を使ってしまっているらしく、毎日、主人の厳しい指導が入るというわけ。ここでもまた、日本語の難しさ、そして習慣の怖さに驚くさくらのひとコマ。

ところで、冒頭で紹介したオツカレサマを意味する「おっつ」は、TVの流行語であると同時に、若者言葉ともいえる。若者言葉は、いつの時代も、その変化とともに形や音を変えてきた。アメリカで“スラング”というのも、もともとはティーエンジャーたちが彼らの世代だけに通じる造語を意味したように、日本でも同様だ。このようなスラング・若者言葉も、よく注意して聴いてみると、それなりの法則があるのに気づく。いける面をいけ面と使うように単語や文節を短くする短縮語化、超かっこいいのように、接頭語に強調形容詞をつける誇張化、BAD!!!っと強く長くいうことでGOODの意味を表現するという逆説化『話し変わるけど』という文章をH/Kと略するアルファベッド化、方言の一部『うじゃうじゃ』(人が沢山いる様子)のような擬態語や擬声語が『うざったい・うざい』(うるさい)となる方言変形化、悪をやわらぐ『ちょい悪オヤジ』のようなおちゃめ化、そうですかを『そっすか』としゃれた短縮による敬語や丁寧語のつもり化、などなど。若者は若者なりのセンスと意味、そしてルールがあって造語を楽しんでいるのだ。私みたいな古い人間には、なかなか活用どころか、理解に苦しむ分野だが。

さて、同僚から教えてもらった流行語の「おっつ」、時代に遅れをとるまいと、得意げに、どこかで、誰かに使ってみたいと思っていた矢先、玄関のチャイムが鳴った。待ちに待った主人のご帰宅である。私は、ドアを開けるやいやな、ここぞとばかり言ってみた「お帰りなさい、“おっつ”」。果たして、玄関に足を踏み入れた主人は何と申したか・・・それはね、SM/HM・・・想像におまかせ/ヒミツ・・・っとつぶやく、さくらの独り言

川柳(東京・成近)

 


( 川 柳 )

胃袋が二つあるよな子の元気

鰹節 父の拳骨は固かった

焦げ飯を知らない平均的一家

秋鯖も秋茄子もいい嫁姑

日本酒とスルメ 在日歴を言う



( ニュースやぶにらみ )

「ミシュラン」
わしゃしらん −屋台酒

「万能細胞」
参議院の我が党にも欲しい −自民党

「三つ子の名前」
みずき、真央、桃子にした −両親


河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://www.adachi.ne.jp./users/itsukabz/index.htm

 

森田さんから

              つづく                   

龍翁余話

龍翁余話(11)「縁(えにし)」

“縁”とは不思議なものだ。 “腐れ縁”と罵り合いながら、それでも、やたらに会いたくなる友人同士。“悪縁”とボヤキながら、それでも、長年連れ添う夫婦。まさに“縁は異なもの味なもの”。中国に『有縁没有縁』という言葉がある。縁があるか無いか、という意味だが『有縁』とは、認知(出会い)→相互理解→相互信頼→相互協力→相互尊敬の継続を意味し、このどれかが欠ければ『没有縁』になる。これは、コミュニケーションの基調である人間関係(ヒューマンリレーションズ)の本質を表す言葉であり思想である。翁は、その基本概念にもう一つ「恕(じょ)の精神」を加え、教師時代から今日に至ってなお、あちこちで龍翁流『有縁論』を吹きまくっている。「恕」とは孔子の言葉・・・門人の子貢(しこう)が師に尋ねた「一言で、生涯心すべきことは何ですか?」、孔子が答えた「それは
他人の心を思いやること(恕)である」と・・・

“縁”に関する日本の諺に『袖触れ合うも多少の縁』というのがある。“道で、知らない者同士が袖を触れ合っただけでも、それは多かれ少なかれ、縁である“・・・翁は、長年、そう思い込んでいた。『有縁没有縁』に比べて、ずいぶんと浅い縁解釈だな、と不満ではあったが・・・ところが最近になって、ある親しい宗教家からこんな話を聞いた。「”多少“の
縁、は間違い、“多生”の縁、が正しい」。“多生”とは仏教の言葉で、この世に何回も生まれ出ること、つまり、生と死を繰り返す“輪廻転生”の思想である、と。翁、これこそ多少、こじつけだと思うのだが、“縁”は、それほどに深く永遠のもの、と考えれば、何となく納得させられそう。

さて、前置き(余談)が長くなった。今号で「縁(えにし)」を題材にしたのはほかでもない。最近、翁にとって、至福の縁と思える、まことに嬉しい、楽しい再会があったのだ。その縁へのプロセスを列記すると、翁が若い頃、たびたびの海外取材(特に米国)の時、面倒を見てくれたロサンゼルス在住のチャーリー(加賀美氏=元TBS駐在員)が、昨年、翁を「NPO法人日本災害情報サポートネットワーク」の理事に引きずり込んだ。そのチャーリー(同じNPO法人の理事)はハム(アマチュア無線)のベテラン。こともあろうに、その方面にまったく疎い翁に、ハムへの挑戦を煽った。幾度か拒否した。だが、新潟中越沖地震直後を取材したNPO法人・渡辺 実理事長(防災・減災ジャーナリスト)のレポートで“地元FM局とハムの活躍ぶり”を知った。“このNPO法人の理事に名を連ねた以上、ハム・ライセンスを持っていれば、いずれ役に立つこともあるのでは?“と、殊勝な気になり、遂に免許証を取得した。そのことをエッセー『龍翁余話』(8)「アマチュア無線」と、同(9)「無線技術者免許証」に書いた。それを読んでくれた翁の教師時代の同僚・鈴木先生(航空無線工学)が”龍翁さんのハム免許取得を祝って、昔の教師仲間と旧交を温める会を催そう“と、主だった先生方に呼びかけてくれた。5〜6人集まってくれるかな、と思っていたら、何と(現役、引退組あわせて)10人。時は11月22日、場所は東京・吉祥寺の某居酒屋。各位から口々に発せられた「まさか、まさか、あの工学嫌いの龍翁さんが、ハムの有資格者になったとは!」の祝福の言葉(と翁は受け止めている)で始まった和やかな酒宴が進む中、数々の思い出話に花が咲く。翁が教壇を去って20年、久しぶりにお会いする先生方もおられたが、嬉しいではないか、皆さん、少しも変わっていない。まるで、あの頃にタイムスリップした思い。誰からともなく「これを機に、定期的にこの会を継続させ、更なる絆を強めよう」の声。翁は、ことさら『有縁』を感じ、胸が熱くなる思いをしたものだ。

チャーリーに始まって「NPO法人日本災害情報サポートネットワーク」との出会い、アマチュア無線との出会い、それを書いたエッセーが取り持つ“縁”で、旧友たちとの再会が実現した。皆、喜び合った。翁は“輪廻転生”のことはよく分からないが、“現世有縁”の大切さを噛み締めることの出来た“宴(うたげ)”であった。本来、翁のエッセーには、実名を記さないことを原則としているが、至福の時を共有した仲間たちに感謝の意を表する意味で、苗字だけの記載をお許し願うことにしたい。工学系から鈴木(幹事役)、亀田、青沼、阿部、高山、時国の各先生、芸術系から奈良、熊坂(『龍翁余話』(7)「コンサート」で紹介した声楽家)、相磯の各先生と翁の計10名。「会を継続させ、更なる絆を強めよう」は、まさに「縁あればこそ、この絆」である・・・っと、ここで結ぶか『龍翁余話』。

ジャズの魅力−今週のお奨めジャズ

今日はトランペッターArt Farmerの"Art"をご紹介します。
トランペットなのに静かに落ち着いて聴けるアルバムです。
バックのピアノは以前ご紹介したTommy Flanaganで、さらに素晴らしいものになっています。私のお気に入りです。

♪ Art Farmer“ART”(Cadet)

(1)So Beats My Heart For You
(2)Goodbye, Old Girl
(3)Who Cares?
(4)Out Of The Past
(5)Younger Than Spring
(6)The Best Thing For You Is Me
(7)I'm A Fool To Want You
(8)That Old Devil Called Love
Art Farmer(tp), Tommy Flanagan(p), Tommy Williams(b), Albert Heath(ds).
1960年9月21,22,23日録音

Art Farmer(1928. 8.21.〜1999.10. 4.)アイオワ州生まれ
<R.O.>

編集後記

三日連休はいかがでしたでしょうか?
先週末から急激に冷え込み、一気に冬になったような寒さでした。このギャップは大きいですね。
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Zakkaya Weekly No.602

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
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