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NO.595                Ryo Onishi              10/7/2007   

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LAの観光スポット ホームページ バックナンバー
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雑貨屋のひとり言

二ヶ月前から確かめてみたいことがありました。大阪市立中央図書館にあるジャズCDを確認し、聴いてみることでした。図書館は地下鉄御堂筋線、長堀鶴見緑地線と乗り換えて西長堀駅で下車したところにあり、自宅から20分くらいのところです。うれしいことにジャズCDが結構ありました!図書館カードを作りさっそく視聴しました。持って行ったポータブルPCで10アルバムをコピーして帰ってきました。また新たな楽しみ方を見つけてしまいました。(R.O.)

あまり知られていないL.A. 観光スポット(202)

 Children’s Discovery Museum of The Desert
ロサンゼルスの東、パーム・スプリングス、パーム・デザート、インデアン・ウエルス、インデオなどは、かつては砂漠のオアシスの街として、また有名人の避寒用別荘地として、さらに冬期間用ゴルフ場として知られていました。

近年、この周辺にはアメリカ先住民居留地(Indian Reservation)に認められた大規模カジノ・センターがいくつも出現したり、さらには一般住宅や商業店舗なども開発が盛んにおこなわれ、人口も大幅に増え、もはや砂漠のオアシスといった様相は大きく変化しつゝあります。(ロサンゼルス周辺のカジノ・センターについては今後この欄で逐次ご紹介いたします)

このような状況の変化にともなって地域にコミュニティのためにできた施設のひとつをご紹介します。

Children’s Discovery Museum of The Desert はこの地域のひとつであるランチョ・ミラージュ(Rancho Mirage)市に作られたムージアムで幼児期や年少期の子供たちの健全な育成と教育のために作られた施設です。

来訪する子供たちは親又はしかるべき保護者同伴が原則で、館内には各種の器具・道具が揃っており、子供たちが実際に手で触れ、作動させ、創造力を働かせ遊ぶようになっています。

アメリカの幼児期、年少期の子供たちがどのようにして智恵・知識を得るようになるか、ここの施設はその答えを教えてくれます。付属のギフト・ショップには関連する玩具・教育用具などが販売されています。

大人だけでわざわざ行くには少々興ざめの感がしないでもありませんが、家族でパーム・スプリングスやインデオ方面にドライブ旅行した際にちょっと立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

●住   所 :71-701 Gerald Ford Drive, Rancho Mirage, CA 92270
●時   間 :月曜日‐土曜日:10:00am ‐5:00pm
        (ただし日曜日は1月から4月まで)
        日曜日:正午‐5:00pm
●入 場 料:$6(2歳以上)
●電   話 :(760) 321- 0602
●Web Site:http://www.cdmod.org/

行き方は次の通り(Torrance方面よりの場合)
(1)FWY #110(北)― FWY #10(東)へ。
(2)FWY #15, FWY #215を横切り、FWY #10を約1時間あまり東進、リバーサイド・カウンティのBeaumont, Cabazon, Palm Springs入り口(#111)も通過、Ramon Road / Bob Hope Drive 出口でFWY #10を降りる。
(3)FWY #10を出たところのRamon Roadを右折(西へ)、すぐのBob Hope Driveを左折(南へ)。
(4)Bob Hope Drive を約2マイル進み、Gerald Ford Driveを右折(西へ)、すぐ左側にChildren’s Discovery Museumの建物と駐車場がある。
(5)ここまでの行程 ;(Torrance方面からの場合)約140マイル、ドライブ約2時間。  河合将介(skawai@earthlink.net)

さくらの独り 言タバコのけむり

今年8月中旬、ヘビースモーカーだった友人が一大決心をし、意中の人に求婚した。その日、同時に禁煙も決意、今に至るという。おかげで大切なお話は煙に巻かれることなく、うまくいったらしい。禁煙大賛成(喫煙反対)の私にとって、ダブルのうれしい報せである。パイプをこよなく愛した團 伊玖磨(だん いくま)のエッセイ『パイプのけむり』ではないが、今回は”タバコのけむり”でも呟いてみようと思う。

喫煙を反対する私には、それなりの訳がある。昔から、身体がタバコの煙や臭いには敏感に反応し、タバコ文化を生理的に受けつけないからだ。例えば、タバコの煙が押し寄せると、すぐに咳き込んでしまったり、喫煙ルームに泊まると不眠、その上翌日は、鼻詰まりと頭痛に悩まされたりする。見かけによらぬ繊細さに、我ながらびっくり。そういえば、数年前、友人の禁煙ガムをふざけて噛んで、急に目眩と吐き気に襲われ、危うく救急車騒ぎになりかけたことがある。ここまでくれば、タバコ嫌いではなく、ニコチンアレルギーであると認識したものだ。ところが先日、人間ドックの胸部CTの結果、“肺に微小結節がある”ので、今後定期的な検査が必要と言われたしまった。これで、タバコ環境は、私の天敵であることが確定してしまったこととなる。火のないところに煙は立たないとはよくいったもので、タバコ拒否にはそれなりの病原があったことになる。何事も煙に巻かれる扱いが大嫌いな私、心身徹底しているものだと、苦笑い。

ところで、前述した團 伊玖磨が書いたエッセイ“パイプのけむり”シリーズ、私が中学高校時代はよく読んだものだ。その團 伊玖磨が、こどもたちに愛されるあの「ぞうさん」をはじめとし、私たち日本人が慣れ親しんだ音楽の作曲者であることは、誰しも知っているところ。そしてまた、エッセイシリーズのタイトルに“パイプのけむり”と名づけたほど、パイプ愛好家としても有名だ。私は彼のエッセイも好きだったが、頑固だった彼のヒューモラスな部分が大好きだった。彼の頑固さに、“肥後もっこす”(熊本弁で“頑固者”)の私が響いたのかもしれない。また不思議なことに、タバコには生理的に拒否反応を起こす私の身体が、パイプに煙、特にバニラやブランディのかほりをブレンドしたパイプの煙には、癒しに似た“静”を感じていたので、仮に奇跡的に團 伊玖磨と会えたとしても、互いを煙たがることはなかったと思う。2001年5月17日、親善旅行中の中国蘇州市の病院で心不全のため、77歳でこの世を去ったニュースを耳にした時、パイプのかほりがかすかにしたような思いになった。

さて、東京都内の幾つかの区では、歩きタバコが禁じられており、私の住む中央区も例外ではない。しかし、その徹底率はまだまだ低く、区民の意識の低さを痛感する。また、10月1日から多くの地域でタクシーが一斉に禁煙になったそうだ。喫煙者のマナーが今まで以上に問われることとなる。幼い頃、今は亡き父が「そのうちお金を払って水を買わなきゃ成らないような時代になるだろう」と言っていたが、果たしてそうなってしまった感の今日だ。そして私は思う、今に空気を買わなきゃならない時代が来るんじゃないかと。愛煙家には大変申し訳ないが、隣人への配慮、公共の道路やや交通機関・施設、ゴルフ場などの娯楽施設や飲食店での喫煙コントロール、つまりエチケット向上が、もうちょっとあると、ありがたい。冒頭で紹介した禁煙決断の友人、禁煙パッチ(ニコチン依存度を抑えるためにニコチンを身体に挿入するために貼るシール)なしで禁煙継続中のその動機と秘訣は、なんと婚約者への“愛情の実行”だというではないか。タバコのけむり・・・ごちそうさま、っとつぶやく、さくらの独り言。

川柳(東京・成近)

 


( 川 柳 )

 空財布貧乏神と笑い合う

荷を下ろしギヤを長寿に入れ替える

年金の過去に幾たび関が原

長寿国コトブキの字がくしゃみする

子に残す鍵がなんとも頼りない

( ニュースやぶにらみ )

「時津風親方を解雇」
待ったなし −相撲協会

「集めたり1,000億円」
びっくり円天、びっくり仰天−欲

「未練」
日の丸の透かしを入れた −民営化記念切手

河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://www.adachi.ne.jp./users/itsukabz/index.htm

 

森田さんから

                    

龍翁余話

龍翁余話(7)「コンサート」

先日、久しぶりにオペラ・コンサートを聴きに行った。ドイツ(ハイデルブルグ)を拠点にヨーロッパ各地で活動しているテノール歌手の石川裕啓さんと、千葉・流山市を拠点に、
東京、中国、エジプトなどで公演している熊坂良雄さんのジョイント・コンサートだ。二人は共に武蔵野音大を出てウイーン国立音楽大学で学んだ間柄。翁と熊坂さんとは、30数年来の親友だ。

昭和49年、東京の某専門学校・理事長の依頼で翁が“芸術学部”を創設した時、放送芸術科、映画芸術科、音響芸術科、演劇科の講師陣は何とか手配できたが、音楽芸術科の講師がなかなか見つからないで頭をかかえていた。そんな時、ウイーンから帰国したばかりの熊坂さんと出会った。ひと目会った時から、その人柄に惚れ込み、強引に口説き落とした。最初は講師だったが、3年後には“音楽芸術科科長”に就任していただき、遂に5年前の定年(60歳)まで、その専門学校で教鞭をとっていただいた。もちろん、その間、音楽家(声楽家)として幅広く活動をなさったが、青雲の志を抱いてウイーン国立音楽大学で学を修めた前途ある青年音楽家を、専門学校の教師に引きずり込んだ翁の(彼の人生を変えてしまった)責任を思うと、彼には頭が上がらない。彼がその専門学校定年後のコンサートの時、ステージでこんなスピーチをしたことがある。「龍翁さんに騙されて、私の音楽人生が大きく狂った。若い時に思いっきり音楽家としての活路を拓き、歳をとってから後進の指導に当ろうと計画していたのに、それが逆になってしまった。しかし、龍翁さんのおかげで大勢の学生と出会い、貴重な人生経験をさせていただいた。教えながら学ぶことも多かった。その学びと経験を今後の音楽(演奏)活動に活かしたい」・・・・彼は現在も請われてその専門学校や大学などで講師を務めている。

久しぶりに聴く熊坂さんの歌声は素晴らしかった。歳を感じさせない声量、音楽表現のうまさに、翁は正直、感動した、石川さんのテノールも聴き応えはあったが、熊坂さんのバリトンの方が若々しかった。熊坂さんのプログラムには、毎回、必ず日本の歌が数曲組み込まれている。今回も『箱根八里』(滝 廉太郎)、『かやの木山』(山田耕筰)、『叱られて』(弘田龍太郎)、そして「千の風になって」(新井 満)を歌ってくれた。今が旬のテノール歌手・秋川雅史が歌う『千の風になって』が、8月20日付オリコンシングルランキングで、売り上げ100万枚を超えた。クラシック歌手が歌う曲としては史上初の100万枚突破という記録だそうだが、翁にとっては熊坂さんの「千の・・・」の方がよかった。歌詞のもつ優しさ、励ましなどが実にうまく表現されて、翁の心に響いたのだ。熊坂さんが歌い終わって、石川さんがステージに登場するや、「秋川雅史より熊坂の方がうまい!」と褒めた。この二人、同級生の親友同士とあって、ステージでは歌の合間に悪口(勿論、ジョーク)を言い合うのだが、この「千の・・・」については、石川さんも素直に褒めた。

休憩の時、熊坂夫人が(翁に)挨拶してくれた。この夫人(熊坂牧子さん)がまた素晴らしいソプラノ歌手だ。幅広い音楽活動で大勢のファンをもち、失礼ながら旦那よりも有名。
翁が「ご主人の歌声、一段と冴えて来ましたね。聴き惚れました」と正直に感想を述べたら、彼女いわく「ありがとうございます。主人は歳をとってからの方が肩の力が抜けて、声に味わいが出るようになりました」。そうか、歳をとったら肩の力(不必要な気張り)を抜いて、相応のスタンスを保てばいいのだ、と、改めて思い知らされた。なるほど、ゴルフ・スイングの時、肩に力が入り過ぎて、逆にインパクト(クラブ・ヘッドがボールに当たる瞬間)のヘッド・スピードが落ち、ボールが飛ばない、というのが翁の最大の欠点だった。思いがけなくも、コンサートでこの重大なヒントを得ようとは・・・むろん、肩の力を抜く、ということは、気を入れない、手抜きをする、ということではない。仕事もゴルフもリラックスして事に当る、という意味だ、と翁は理解する。ただし、翁の人間味に“味わい”がでてくるのは、いつの日だろうか・・・っと、ここで結ぶか『龍翁余話』。

ジャズの魅力−今週のお奨めジャズ

先週はアルファベットで決めましたが、今週は楽器で決めました。どうしてもピアノジャズが多く他のが少ない傾向になっています。そこで今週はSAXにしました。それも邦楽ジャズ、そして女性アーティスト。矢野沙織はいかがでしょう?報道ステーションのオープニングテーマソングを聴いたことはあると思います。あの曲を演奏しているのがこの矢野沙織です。曲名は“オープンマインド“です。
小学4年生でアルトサックスを始めた、1986年生まれの21歳。

02
矢野沙織


1 Laird Baird 04:39
2 砂とスカート 06:56
3 Lover Man 06:13
4 Rizlla 05:33
5 The Days Of Wine And Roses 05:20
6 Work Song 04:44
7 Zion 06:36
8 Scrapple From The Apple 05:14
9 Everything Happens To Me 08:08
10 Billie's Holiday 05:16
11 Open Mind 04:36

<R.O.>

編集後記

今週が3日連休だと気づいたのは金曜日でした。なぜか得したような気分になりました。
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Zakkaya Weekly No.595

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
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