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NO.586                Ryo Onishi              8/5/2007   

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河合さんの さくらの独り言 川柳 & コント 森田さんから ホームページ
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雑貨屋のひとり言

台風5号は逸れましたが、毎日蒸し暑いが続きますね。夏といえば何といっても花火です!各地で花火大会が催されています。土曜日、淀川で花火大会がありました。毎年、家から遠くに見える花火を楽しんでいましたが、今年は近くで迫力を感じてみたいと思いました。淀川に一番近いJR塚本駅からたくさんの人たちといっしょに淀川の会場まで歩き、19時50分の開始を待ちました。この待ちの時間がなんともいえず、久しぶりにワクワクしました。幸い心地よい風で気持ちよく、花火は期待通りのすごい迫力で楽しめました。(R.O.)

あまり 知られていないL.A. 観光スポット(198)

 ダウンタウン・デズニー(Downtown Disney)

 ディズニーランド(カリフォルニア)はロサンゼルスを代表する観光地であり、南カリフォルニアまたはロサンゼルスの旅行案内書には必ず紹介されていますので、いまさらここで取り上げる必要はないでしょう。

でも、このディズニーランドを訪れ楽しむには時間(最低一日、出来たら数日)と費用(ディズニーランド+ディズニー・カリフォルニア・アドベンチャー共用の一日券$83、二日券$122、三日券$179、四日券$209、五日券$229、以上は10才以上の通常券代金で、この他ディズニーランドのみ、子供料金、ネット割引などがあり)がかかり、決して安価ではありません。

 そこで今回は時間をかけず、費用もかからない(入場料無料、駐車場3時間まで無料)でディズニーランドの雰囲気を味わえるスポットをご紹介いたします。それがディズニーランドに隣接するダウンタウン・デズニー(Downtown Disney)です。

 ロサンゼルス郊外のアナハイム市にあるディズニーランドは1955年7月に開業以来、世界で最も有名で、かつ利用客の多いテーマパークのひとつであるといわれています。

ディズニーランドはその後、周囲の交通(フリーウエイ)システムも含め大改造がなされてきました。そして2001年、ディズニー・カリフォルニア・アドベンチャーとともに建設されたのがダウンタウン・ディズニーで、これは一言でいうとディズニーランドの敷地内に出現した「飲食店、ギフト店などが入居する屋外型ショッピング・モール」です。

ここにはディズニー関係のキャラクター・グッズを展示販売する店は当然のこと、ディズニー関係以外の、例えばレゴ・センターその他、楽しいグッズの購入もできる店が並んでいます。

レストランもCatal Restrant、Ralph Brennan’s Jazz Kitchen のような高級店からRainforest Cafe、House of Blues、ESPN Zone、La Brea Bakery Cafe、Naples Ristorante e Pizzeria、Napolini、Tortilla Jo’s などのカジュアルな店、さらにはスナック店まで各種の味が揃っています。

ディズニーランド・ホテルをはじめとする三つのホテル群も隣接した位置にあり、ホテル内のロビー、バー、レストランも最高の雰囲気を与えてくれます。

 夜ともなれば路上ミュージシャン他のパフォーマンスもあちこちで見られるし、ディズニーランドで打ち上げられる豪華絢爛な花火が真上に開き、無料で鑑賞できますのでうれしい限りです。
 
昼も夜も底抜けに明るく楽しい遊園地の趣を享受しながら散策、食事のできる楽しい夢の空間といえましょう。

●オープン日 :毎 日
●時   間 :8:00am - 2:00am(ただし、店によって異なる)
●入 場 料 :無 料
●駐 車 料 :3時間まで無料、バリデーション付きで5時間まで無料
●電   話: :(714) 300- 7800
●Web Site: http://downtowndisney/anaheim

行き方は次の通り(Torrance方面よりの場合)
(1)FWY#91(東)−FWY#5(南)、Ball Road / Disney Dr. 出口でFWYを降りる。
(2)FWYを降りたら「Downtown Disney」の標識に沿って進めば専用駐車場にに到達し、駐車チケットを取り、ゲートの遮断機があがったら中へ進み駐車する。
(3)ここまでの行程 ;(Torrance方面からの場合)約30マイル、ドライブ約45分。

  河合将介(skawai@earthlink.net)

さくらの独り言あらためて、水俣病

私の実兄“俊ちゃん”が論説委員を務める熊本日日新聞が、このほど『水俣病50年』の特集で日本ジャーナリスト会議(JCJ)大賞を受賞した。『水俣病50年』は、その発生からの年譜(被害実態)、裁判、補償、被害者救済の漏れ、などを捉えた公害病レポート。水俣病は,メチル水銀化合物に汚染された魚介類を長期にかつ大量に食べたことによって引き起こされた中毒性の中枢神経系の病気である。昭和31年5月に熊本県水俣市で患者が確認されたものが水俣病の公式発見とされており、発生地域は熊本県から鹿児島県にまたがる八代海(不知火海)沿岸地域と新潟県阿賀野川中流から河口にかけての2地域。私の故郷に近い問題であったので、以前から関心は抱いていたが、正直、それほどの知識はもっていなかった。熊本日日新聞のレポートを読み、その恐ろしさ、長年の患者の苦悩と悲惨さをあらためて知る。

折りしも、友人N氏から(私の郷土出身の)作家・石牟礼道子さんの『苦海浄土』と新劇俳優・砂田 明さんの『一人芝居・天の魚(いを)』の話を聞いた。石牟礼さんの『苦海浄土−わが水俣病』(1969年、講談社)は、患者や関係者の話を丁寧に聞き取りした、いわゆるノンフィクション・ドキュメンタリーであり、この衝撃的な告発によって水俣病の恐怖が全国に認知されるようになった。この本は4部作で構成されている。一方、新劇俳優の砂田さんは、東京を基盤に舞台・ラジオ・映画などで活躍していたが、1970年に『苦海浄土』に出会い、1972年に水俣市(袋神川)へ移住、さっそく水俣病をテーマにした演劇活動を開始、自宅の裏山に生類合祀廟「乙女塚」を建立して万物生命の尊さを世に訴えた。1975年から一人芝居『天の魚』(『苦海浄土の第3部』)の全国勧進行脚を始める。1981年に紀伊国屋演劇賞特別賞を受賞。上演回数実に556回に及んだところで病に倒れ、1993年65歳で亡くなった。

ところで、砂田さんの親友だったN氏は、その間、彼の一人芝居を支援し続けたそうだ。水俣の砂田さんの(小さな芝居小屋を兼ねた)お宅を訪問したり、『天の魚』公演を映像化し“砂田の詩劇・鎮魂歌”をサポートしたりしたそうだ。N氏は語る、「彼の一人芝居は、最初、気持ち悪かった。暗闇にローソクが1本、その前に黒衣で身を包み、白塗りの、埴輪(はにわ)にも似た奇怪な面をつけた老人(老漁師)が一人うずくまる。灯のゆらぎが、ぽっかりと口を開けた老人の口を照らし出し、その口から水俣の語りが始まる。そこには、水俣病で幸せと自由を奪われた人間の苦痛と悲しみだけでなく、猫も犬も、魚も貝も、水俣病で命を絶たれたすべての生物への鎮魂の祈りがあることを(観客は)知り感動する。彼の詩劇は、演技の道程を超えて、まさに魂の行く場所を啓示した。あまりにも若すぎる死であったが、今でも彼は(彼の地で)“天の魚”を演じ、先に逝った水俣病受難者たちと仲良く語り合っていることだろう」

熊本日日新聞の『水俣病50年』によって、“あらためて、水俣病”に思いを馳せることになった。ならば、石牟礼道子さんの『苦海浄土』や、砂田 明さんの一人芝居『天の魚』にも近づいてみたい、そう思っている矢先、砂田さんの弟子・新劇俳優の川島宏知さんによる一人芝居『天の魚』復活プロジェクトがスタートしようとしている、という情報を(N氏から)得た。初演は9月15日から和光大学(東京都町田市)で催される“水俣・和光大学展”で、さらに「えどがわ・水俣まつり」の一環として9月19日〜22日、タワーホール船堀(都営地下鉄新宿線・船堀駅前)で公演が行なわれるとのこと。“熊日”の兄と水俣病について語り合えるほどの造詣が得られるかどうかは分からないが、学習するに時期無し。あらためて、水俣病・・・っと、呟く、さくらの独り言。

川柳(東京・成近)

今週の川柳はおこがましくも、参議院選挙の
感想のつもりです。
あと、いつものやぶにらみにお付き合い下さい。


( 川 柳 )

 竹刀受け損ねまともに向こう脛

万卒を枯らして将の皮下脂肪

勝ちは勝ちオウンゴールにはしゃいでる

同床異夢ながらいびつな輪を作り

勝ち組にいて見せられぬ裏の顔


( ニュースやぶにらみ )

「政治資金、1円でも領収書を」
表の金にはね −裏金

「赤城農相を更送」
監督責任がなくていいなあ ー若松親方

「エビ養殖で架空投資詐欺」
タイを釣られた −投資者

河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://www.adachi.ne.jp./users/itsukabz/index.htm

 

森田さんから

 闖入した小動物
              森田のりえ
 夜中の三時を過ぎていた。枕の真下辺りで物を引っかくような音で目が覚めた。何かがいる。私は息を殺して耳をそばだてた。
前日の朝、キッチンの窓下で物音がするのでサンルームに出て見ると、床下の換気口に頭をつっこんだ小動物がいた。大声を出すと、こちらを見た。目のまわりに黒いくまどりがあるアライグマだ。キョトンした様子で逃げようとしない。私は、ガラス戸越しに両手を振り上げ「ギャーギャー」といって嚇かすと、向こうも二本足で立って威嚇の態勢をとった。生意気に、負けてたまのか。こちらもめちゃくちゃな大声を出した。すると、すばしこく逃げるでもない。のらりくらりしているので、外に出て追っ払うと、木にのぼってしまった。
換気口を見ると、金網がこじ開けられ毛がくっついている。とりあえず、板で塞ぎ植木鉢を押さえにして家に入って見ていると、未練たらしく換気口へ近づこうとする。これなら入れないだろうと安心して英語クラスへ行った。ところが、戻ってみると、板も植木鉢も跳ね除け、金網を中へ押し込みぽかっと穴を開けていた。
このことを友人のM子に話すと、そばで聞いていたご主人がこういった。  
「子供がいるんじゃないの、君にも親子の情ってものがあるだろう。棲まわせてやったらどうだ。 換気口を開けて、子供を外へ連れ出すまで我慢しなさいよ」
 そうはいかない。床下には電話線が通っている。噛み切られたら困る。
 M子の家屋根裏には何年もアライグマが棲みついていたそうだ。穴をレンガで塞ぐと退ける。網は破って入る。ガリガリ、ミシミシ音がするけれども悪いことする訳でもなし、ペットにしたいくらいかわいい。アライグマの習性は棲家で排泄をしないと聞いたので放っていた。ところが、ある夜、オシッコをする音がした。「こりゃ、大変」とばかり、煙でいぶし出し、穴を塞いだという。
 M子夫婦は大の動物好きだからいいけれど、私は違う。市のアニマル・コントロールを呼ぶ前に、床下を調べたらどうかとM子がいう。
「明日ガーディナーがくるから、彼らにやってもらうわ」
「その人、信用できるの? 日本人?」
「メキシコ人。でも、床下に入るだけなのになぜ? 」
「いてもいないといったらどうするの?」
「そうか、じゃ私が入るしかないわ」
「一緒に入ってあげようか。ふたりでギァーとかいってさ」
 ともかく、私は雨合羽をきて電池を持って床下に入った。さぁーと照らして見ると何もいそうにない。再び換気口に板を当てブロックを立てかけ、さらに、大きな植木鉢を二つ置いたのである。
 床下で引っかくような物音がしたのは、その夜中の出来事であった。
 気になって眠れない。しかたなしに私はベッド・ルームの床下換気口を見に外へ出た。金網が破れていたので応急処置用に突っ込んでいたダンボールを除け、内から出やすいようにしてから、離れた場所からじっと穴を守っていたのである。
 換気口に金網を張らなきゃ。そうそう、ブロック塀が手で押すとぐらついている。去年のハロウィンだった。子供たちが押したのだろうブロックが一つ落ちていた。幸いけがはなかったけれど、訴えられると完全にこちらの負けだ。事が起きないうちに何とかしなくては。わが家の火災保険は、敷地内で他人が怪我をするとカバーするのだろうか。まだある。サンルームの電動開閉式天井スクリーン。レールに引っかけてある小さなプラスチィク製の滑車が壊れ、
垂れ下がっている。大工さんや業者に尋ねたが部品がどうしても見つからない。あれもなんとかしないと夏は蒸し風呂のようになる。
あれもこれもと思いをめぐらしながら換気口を見ていると、出てきた。猫ほどの大きさの動物だ。そーと近寄って、シィシィといったが動かない。棒で突付くと、よろめくようにして逃げていった。尻尾が上向きでふんわりとした毛におおわれ、白黒の縦縞模様になっていた。そのうしろ姿の優美なこと。
翌日、英語クラスの友だちに話すと、
「それ、スカンクやわ。臭かったでしょ? うちも床下に入られて一ヶ月間くらい臭いがとれへんで困ったんやから」
「オパッサムじゃない?」
「いや、ラクーンだと思う」
「もしかして、リスかもよ」
まるで動物園の話みたいになってしまった。わが家の床下に闖入した小動物のおかげで、私たちはおおいに盛り上がったのだった。
               つづく          

龍翁余話

 

ジャズの魅力−今週のお奨めジャズ




私がロスにいたとき、好んで聴いていたフュージョン系のジャズです。私の好きな国府弘子のピアノと天野清継のエレキギターの絶妙のバランスですばらしい音を聴かせてくれます。
気持ちの良いジャズです。
1993年にフュージョンギタリストの天野清継とジャズピアニストの国府弘子が両者の頭文字をとった「天国プロジェクト」を作り、"Heaven"と"Heaven and beyond"を発表しました。そのひとつが今日ご紹介するこのアルバムです。

Heaven
Kiyotsugu Amano and Hiroko Kokubu


1 September Song 04:59
2 Winner's Circle 05:11
3 Cry 04:23
4 For My Friend 04:48
5 Simple Pleasures 03:37
6 Morning 05:52
7 Monet 06:42
8 Bahia Skyline 04:55
9 A Long Way To Heaven 05:24
10 Steppin' Out 05:12
11 Etude 03:03
 


<R.O.>

編集後記

セリーグは阪神が3位になってますます混戦状態になってきました。今年はクライマックスシリーズでペナントレースが面白くなってきました。
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Zakkaya Weekly No.586

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com