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NO.573                Ryo Onishi              5/6/2007   

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雑貨屋のひとり言

ゴールデンウィークも今日で終わります。みなさんはどのように過ごされましたか?私は10日間の連休の初日から宮古島での愉しい余韻を残したまま、残りの一週間を過ごすことができました。長岡京にある長岡天満宮のツツジとすぐ近くの乙訓寺(おとくにでら)のボタンは見事でした。

下記のURLで美しい花が動画で観れますので説明は要らないと思います。
長岡天神の霧島ツツジ
http://www.new-kyoto.com/video206/2006haru_naga.htm
乙訓寺の牡丹
http://www.new-kyoto.com/video206/2006haru_oto.htm
そしてジャズ、高槻で行われたジャズフェスティバルにいきました。街中のあちこちでジャズ演奏が行われていてたくさんの人で賑わっていました。まるでジャズの街です。高槻駅に着いたらあの”吟醸ミュージアムの館長”、成岡さんがボランティアをされていました。久しぶりにお会いしました。
とても愉しい連休でした。(R.O.)

あまり 知られていないL.A. 観光スポット(196) 

 今年のラナンキュラスの花畑Carlsbad
 ロサンゼルスの南、オレンジ・カウンティを更に南下し、サンディエゴ・カウンティに入って Oceanside市を過ぎたところにCarlsbad 市があります。美しい太平洋に面した海岸を持つ明るい優雅な感じのするところです。

 ここに 50エーカーを越える広大な丘の斜面を利用した“お花畑”があり、これが“The Flower Fields”で、今年も見事なRanunculusの花畑が出現しています。Palomar Airport Road沿いには巨大な星条旗(アメリカ国旗)を形どった花畑まで出現しています。

 ここは毎年春3月から5月初旬まで、数百万本もの Ranunculus(正式には Giant Tecolote Ranunculus)を中心とした、まばゆいばかりの“5色の花の絨毯(じゅうたん)が出現します。―― Ranunculusに付いては下記【注】を参照ください

 南カリフォルニアを代表するこのユニークな“Ranunculusの花畑”は、有名なオランダのチューリップ畑とも比較され、毎年一般公開される2ヶ月間に15万人を越える観光客が訪れ、この広大な“花の絨毯”の中を散策し、満喫しているそうです。

 また、この Flower Garden には、Ranunculus だけでなく、その他バラを始め色とりどりの花も5エーカーを超える広さに咲き乱れ、来訪者を楽しませてくれます。

 Flower Garden に接続する“Armstrong Garden Center”では花や草植物、各種造園に関するものが販売されています。Ranunculus の球根、切り花もここで購入できます。 

 Flower Garden の近くには整ったショッピング・センター(Carlsbad Company Stores)や「LEGOランド」という遊園地もありますし、海岸も近く自然が豊富です。

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● 住 所 : 5704 Paseo Del Norte, Carlsbad, CA 92008
● 開園日 : 3月初旬 ― 5月初旬の毎日(2007年は3月3日 ― 5月13日)
● 時 間 : 9:00am 〜 6:00pm
● 入場料 : 大人:$9、シニア:60才以上:$8、子供(3〜10才):$5、
       2才以下:無料
● 問い合わせ:Tel. (760) 431- 0352
● Web site:http://theflowerfields.com
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行き方は次の通り(Torrance方面よりの場合)
(1)FWY#405を南へ。
(2)FWY#405はオレンジ・カウンティのIrvine市でFWY#5に合流するので、そのまま 
   FWY#5をさらに南下する。
(3) FWY#5になってから約44マイル(FWY#405を含めて約85マイル)進み、サンディエゴ・カウンティのCarlsbad市のPalomar Airport Road 出口でFWYを降りる。
(4)Palomar Airport Road 出口でFWYを降りたら左折(東へ)、今来たFWY#5を跨ぎ、0.2マイル進み、Paseo Del Norteを左折したところに駐車場がある。
(5)ここまでの行程 ;(Torrance方面からの場合)約87マイル、ドライブ約1時間30分。
【注】Ranunculusに付いて
     Ranunculus とは、buttercup(きんぽうげ)科の植物、Asia Minor(小アジア=アジア西部の黒海・地中海およびMarmara海の間の半島部、トルコの大部分を含む地方)を原産とする。この花は“Persian Buttercup”または“Ranunculus Asiaticus”とも呼ばれ、黄色、オレンジ、白、ピンクなどの花をつけます。秋から冬にかけて球根を植え、春に花が咲きます。
      河合将介( skawai@earthlink.net )

さくらの独り言自分探し

日本時間5月4日(米国東部時間5月3日)、米大リーグのマリナーズ対ヤンキーズ戦が行なわれた。展開される激しい打撃戦に、釘付けになった人は少なくないだろう。私もその一人。シアトル・マリナーズファンの私は、マリナーズのTシャツを着て、テレビ画面に登場するイチローと城島に声援を送る。天才というより芸術的な城島のプレーに、野球観戦というよりは、彼の人間的魅力の秘密を探りたくなる。彼がメジャーリーグで大活躍するスターとして、そして日本男児として、どんな“自分探し”をしているのだろうかと。

捕手・城島健司は、長崎県佐世保市出身。福岡ダイエーホークス(現ソフトバンク)だったこともあって、九州出身の私には馴染み深い。と言っても、米国にいた私は、日本の野球事情には疎かったし、帰国後、ダイエイホークスのファンになり、城島選手の名を知った程度で、彼の野球にまつわる数々のエピソードは、あまり知らない。しかし、彼がマリナーズで活躍するようになってから俄然、注目するようになった。いかにも九州男児らしく事の是非をわきまえ、自分が納得しないと相手が誰であろうと突進し殴り殴られる。自己の成長のためには、先輩後輩関係なく、怒鳴られても教えを請い求める。そんな城島の捕手としての観察力と判断力、芸術的キャッチャ・スキルの繊細さは、どこで養われたものだろうか、それとも天性のものだろうか。それはともかく、いちファンの私にとっては、あの笑顔が素晴らしい。また、マウンドに上がる時や、ヒットを打って塁に出た時、胸にかけた結婚指輪のネックレスに口付けをする仕草が微笑ましく、闘士・城島の人間的、優しい一面を垣間見る思いだ。この城島をはじめ、島国・日本からアメリカ大陸に渡って“自分探し”への逞しい挑戦を続けている日本人選手たちに、日本人誰もが惜しみない称賛と声援を送っていることだろう。一方、プロ野球や高校野球で、最近、金銭トラブルが取り沙汰されている日本の野球界は実にお粗末と言うしかない。野球を愛する関係者すべてが、今一度“自分探し”を考えてみてはどうだろう。

ところで、“自分探し”といえば、この春、プロ野球界入りを封印し、早稲田大学教育学部へ進学したハンカチ王子こと斉藤クンの言葉を思い出す。「大学生活を“自分探し”の4年間にしたい。プロ野球選手が目標だけど、それが終わった後の第二の人生も考えて」・・文武両道を重んじる斉藤家の教育方針が、このような彼を創ったという。マスコミが作り上げる(祭り上げる)自分ではなく、将来の自分を見据えた彼の決断と勇気、その彼を支える家族の愛と絆を見る。同じような動機で大学進学を果たした有名選手がもう一人いる。「卓球だけだと、やめた後すごくつまらない人生になると思う。強くなりたいけど、卓球バカになるのは嫌だった」(朝日新聞・スポーツ&フロンティア・5月5日刊)と言って、同時期同大学スポーツ科学部に入学した福原愛も競技と学業の両立に“自分探し”をしている。そしてそこには、斉藤家と同じく明確な家庭教育の方針と支えがあるのではと思う。

さて、一般社会人の平凡な私は、どんな形で“自分探し”をしているのだろうか。人生はある意味、答えの出ない(終わりのない)“自分探し”の旅だ。そう考えると、急ぐことはない、慌てることはない。諦めることなく、ゆっくりと“自分探し”の旅を楽しむのも人生だ、っと呟く、さくらの独り言。

川柳(東京・成近)

 


( 川 柳 )

菖蒲湯の香り幼い日に還える

子の育ち柱の傷が歌ってる

鯉のぼり千匹過疎の青い空

童謡の中で泳いでいるメダカ

タンポポも今年限りの設計図

( ニュースやぶにらみ )

「憲法、みどり、こども」
大事にされていますか −敬老

「162億円の赤字」
親方日の丸が懐かしい −日航

「天国便り」
酒はうまいし、ねえちやんはきれい −横山ノック

河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://www.adachi.ne.jp./users/itsukabz/index.htm

 

森田さんから

 私のセカンド・ライフ( 5 )
  愉快な仲間
               森田のりえ

 私にとって土曜日は、一週間のうちで唯一寝坊ができる朝である。その貴重な土曜の朝、電話の鳴る音で目が覚めた。枕もとの時計は七時。寝起き声をごまかそうと「♪あいうえお」と、発声練習をして受話器をとり「ハロー!」と、弾んだ声をだしたつもりだった。
「なによ、その声。ガマ蛙がトラックにひかれたような声を出して・・・」
えっ、だぁーれ? こんなおもしろいことをいう人は・・・私は、一瞬、息を呑んだ。
「まだ眠いんでしょ」
「いいえ、起きます」
極めて明るくいったけれど、アナウンサーをしていた友人のM子に声をごまかすことはできなかった。
「いいよ、いいよ。無理して起きなくてもいいのから、寝てなさい」
「起きるわ」
「いいから寝てなさい。わたしも寝るから」
 それならばと、私はもう一度ベッドへもぐりこんだけれど、前日の話では、朝の八時半にM子が私に電話をかけることになっていた。約束より一時間半も早い。その日、M子のご主人は遠くまで早朝ゴルフに出かけ夕方まで帰ってこないので、彼女の家で遅い朝食をごちそうになることになっていた。ブランチである。理由は、M子のご主人がズボンを五枚買ってきたがミシンがないので裾直しができない。それならばと、私は安請け合いをしたのである。ところが、歳を重ねると身体のあちこちガタついてきているに気付かされた。
「ミ・ノ・ハ・メ・ツ」といって、耳が遠くなり、次ぎは喉。声に張りがなくなり、気管が狭くなり咳き込む。お次は歯、目となる。視力は落ちるし目が疲れやすい。最後が爪だそうだけれども、私の場合は最初に目にきた。長時間の針仕事で目がかすみ、針の糸は通りにくい。体力には自信がある、大丈夫とタカを括っていたのに、とんでもない。こんなはずではなかったと思いながら、やっと裾直しを終えたときはドドッと疲れが全身にきた。しかし、難儀したことはM子に黙っていた。
亡夫が「食道癌」だと分ったときから、幾度となく見舞いにきてもらい、励ましてもらった大切な友人である。夫が亡くなった後も淋しいだろうと、なにくれとなく声をかけてもらい、グチも聞いてもらった。ズボン直しでお役に立てるなら、こんな嬉しいことはない。もとより見返りなど期待していなかったが、M子がお礼にご馳走してくれるという。二人も三人も料理をするには同じだといい、数人の友が集まることになっていた。
再び誘いの電話がきたのは十時だった。
私の歳になると「おしゃべり」をして笑うのが何よりのごちそうであり、連れ合いの棚卸はストレス解消でもある。口火を切ったのは最年長の友であった。
「ほんとうに刺し殺したいと思うほどよ。それをしないのはわたしに理性があるから。夫は『女は黙っておれ』といって何もいわせないんだから、もう、化石みたいな男」
 派手な夫婦喧嘩のいいたい放題のクセしてよくいうわ、お互いさまじゃないのと思うが、話すことによって憂さを晴らしているのを知っているから誰もが聞き役に徹している。さらにこう付け足した。
「わたしが結婚するとき、母は彼にこういって念を押したの・・・。うちの娘は、黒でもいったん白というと曲げないタチだから、くれぐれも注意してくださいと」
 金婚式を迎えた妻のいうことかと、可笑しさがこみ上げ思わず大笑いになった。転がる石はどこまでの諺どおり、聞いて聞いてと、それぞれ順番に夫の悪口をいいはじめた。
「うちもね『オレが黒を白といったら、白だといえ』だって、ムチャクチャよ。頭が割れそうに痛いというのに『俺のメシはどうなってるんだ!』と怒鳴る。自分のことしか頭にないのねぇ。思いやりがないの」
「うちはもっと酷いわ。何も言わないで、ふらっと家を出て行くの、外にオンナがいるのかもしれない。お洒落して出て行くから」
 こうなるとウィドウ組は生前の夫のあれこれを持ち出して仲間に入るけれど、
「あなたたち喧嘩する相手がいるだけでも幸せよ。わたしたちは自由があるかわり、慎みがなくなり自堕落になる。時には身が震えるほどの淋しさに襲われるんだから」
「信じられない。身が震えるほどねぇ」
ウィドウの嘆きでバランスをとり、お互いに納得したような気分で終る。
 たくさんの人と出逢い、何でも語り合える友がいるのは楽しい。私にとっての財産は良き出逢いと良き友である。
 外へでると、爽やかな海風が頬をなぜた。
               つづく

 

編集後記


≪今週のお奨めジャズ≫
前から気になっていた尼崎、三宮店以外のTSUTAYAでのジャズの品揃え、まず大阪堂山店をチェック、期待していたほどではないですが、まだまだありました。今度は六甲道店にも進出してみようと思います。

以前に紹介したことがあるのですが、私はこの曲が好きです。Eddie Higgins Trioの”If Dreams Come True”です。
魅力はなんといっても軽快さではないでしょうか?
いつ聴いても何度聴いても飽きません。
1) If Dreams Come True 05:57
2) Summertime 05:32
3) It's All Right With Me 06:19
4) Moon And Sand 03:16
5) Minor Swing 03:18
6) I Will Wait For You 05:45
7) A Weekend In Havana 03:35
8) Into The Memory 03:30
9) St Louis Blues 04:06
10) Shinjuku Twilight 04:48
11) Frenesi 04:56
12) Nightingale 05:24
13) Caravan 03:59
14) The Days Of Wine And Roses 06:47

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Zakkaya Weekly No.573

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
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