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NO.560                Ryo Onishi              2/4/2006   

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河合さんの さくらの独り言 川柳 & コント 森田さんから ホームページ
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雑貨屋のひとり言

週末はちょっと寒くなったとはいえ、氷が張るようなことはなく、暖冬に変わりはありません。雪のイベントを予定していたところは中止を余儀なくされたようで気の毒ですね。それから悪いことに暖冬のせいでもうスギ花粉が飛散していると聞きました。目がしょぼしょぼするのはこの花粉のせいだったのかもしれません。(R.O.)

あまり知られていないL.A. 観光スポット(191)

  ロサンゼルス、今年の梅便り
 ロサンゼルス周辺の新年(2007年1月)は真夏日に近い日があったかと思うと、その直後には60数年振りの寒波が襲って特産のカリフォルニア・オレンジやアボカトに大きな被害をもたらすなど異常気象が続きました。

それでもロサンゼルスに今年もまた梅花の季節がやってきました。日本の水戸・偕楽園と姉妹公園の関係にあるシャバラム・リージョナル・パーク(Schabarum Regional Park)では見事な紅梅、白梅が一面に美をきそい私たちを楽しませてくれると同時に、春の訪れを知らせています。

 この公園はロサンゼルス・ダウンタウンの東、約15マイル(25km)にあるリクリエーション施設の整った公園で、640エーカーの広さを誇り、敷地内には野性味豊かな森と明るい草原などが点在しています。

ハイキング、ピクニック、乗馬、バードウオッチングをはじめ自然と親しむ人たちの憩いとリクリエーションの場となっているところです。

私たち夫婦も先日(2007年2月1日)、1年ぶりに朝早く(と言っても午前7時過ぎでしたが)ここを訪れてみました。公園入口付近ではアジア系のグループが気功体操をしていました。また公園内いたるところで朝の散歩やジョギングを楽しむ人々が点在し、清々しい空気に満ちていました。

この広い敷地の一角に梅林があります。この梅林は1989年に当地でビジネスを展開する日系企業、地元の日系社会などからの寄附金に加え、梅で有名な日本の偕楽園(水戸市)のある茨城県からも支援を受けて作られたものです。

その際500本の紅梅・白梅が植樹され、以後毎年見事な花を咲かせ、私たちを楽しませてくれています。この梅林がもとでこの公園は1992年(平成4年)2月に偕楽園と姉妹公園を締結しました。

 私たちが訪れた朝、梅の花が7分咲き程度でしたがきれいに咲き誇っていました。2月中旬頃まで充分見頃でしょう。

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●住 所:17250 East Colima Road, Rowland Hights, CA 91748
●電 話:(626)854−5560
●開園時間:6:30am〜6:00pm(10月〜4月)
       6:30am〜8:00pm( 5月〜9月)
●入園料 :無 料(但し週末及び祝日は乗用車$4)
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行き方は次の通り(Torrance方面よりの場合)
(1)FWY #91(東)― FWY #605(北)― FWY #60(東)へ。
(2)FWY #60へ入って約6マイル進み、Azusa Ave. で降りる。
(3)Azusa Ave. で降りたら右折(南へ)、2つ目の信号機のあるColima Road を左折、すぐの左側にSchabarum Regional Park 入り口があるので入る。Park へ入ってしばらく公園内の道沿いに進むと梅園がある。
(4)、全行程 ;(Torrance方面からの場合)約33マイル、ドライブ約40分。
                                                   河合 将介(skawai@earthlink.net)

さくらの独り言東京タワー

東京のシンボルであり、観光の名所としても知られる“東京タワー”が今、若者の間でひそかなブームを呼んでいる。リリー・フランキーの爆発的人気長編小説『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』と、それを原作としたテレビドラマの影響だ。今、話題のこのドラマが更に映画化されるという話題は、新聞雑誌を読む人なら誰でも知っているほど。しかし、この原作を読んで感動し大泣きしたという若者たちが、映像化されたものより原作読破を中高年に薦めている事実は、あまり知られていない。テクノロジーの目まぐるしい発展とその環境下で生まれ育つ現代人(青年)の活字離れが騒がれ、また、家族破戒や事件が取沙汰される今日、まだまだ捨てたものじゃない日本青年たちをうれしく思う。“東京タワー”、東京の街にも若者の心にもライトアップされているようだ。

この“東京タワー”の話題は、甥とその友人たちと一緒に夕食をした席でのひとつ。熊本から大学進学と同時に上京した甥は現在3年生、数ヶ月に一度「何か美味しいものを食べさせて」と連絡をよこす。会う時は、決まって彼の生きる世界の青春物語を聴いたり、逆に、彼から投げかけられる色々な質問に対し、アドバイスや経験を語ったりする。年度末試験も終了し、ひと息ついた甥は今回、自分だけでなく、友人数名も一緒に連れて来たいとおねだり。大学3年生の春ともなれば就職活動の真っ盛り、これからの進路選択やチャレンジをすべく、様々な“先輩(おとな)”と会いたい、話したいということだった。実際は、おばさんの私が何かを語るというよりは、集まった若者たちが、それぞれ熱く語る話に、私も聞き入ってしまった。驚いた中から二つ。一つは、彼らが真実に両親から愛されていることを小さいころから自覚し、ゆえに両親への強い愛情が確固たるものとして形成されていること。当たり前のことだと馬鹿にしてはいけない、これができていないから起きる青年のアヤマチ(事件)は数多い。二つ目は、ITを駆使したバーチャルカレッジが広がり伝統や校風が軽んじられる中、キャンパスで出会った学友、クラブやサークルの活動を通し、人的ネットワークと自律を真剣に考え視野を広めていること。「今の若い者は・・・」と侮ってはいけない。『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』に綴られる親子間の愛情、学友間の友情、青春の葛藤など、私たちおとなが照れくさくて語れなかった部分に感動と刺激を受け、それを自分のものとしようとしている事実だ。これはある意味、その昔の私たちの姿、忘れてしまったあの頃の純粋な青春ドラマかもしれない。

ところで、東京のシンボル“東京タワー”に、いまだかつて登ったことがない。こんなに近くに住んでいながら、また、遠くから近くから眺めることはあっても、行ってみたいと思ったこともないし、興味をもったこともない。今回、この“東京タワー”をタイトルにして書く前に調べてみると、東京タワーの一般的な概要は別にしても、意外なエピソードに興味を注がれる。特に建設中のエピソード、朝鮮戦争で使用された戦車の一部が塔の鉄に使用されていること、通称“東京タワー”の正式名称は“日本電波塔”であること、そして、“東京タワー”が建っている土地の一部は増上寺の墓地を一部取り壊して建設したため、霊による怪奇現象が起きるという噂もたったということなどである。また現在、テレビ・ラジオなどの各種放送の電波送信という役割の他に、大地震時の列車停止信号発信アンテナ、公害調査のための風向風速計や温度計も取り付けられているという。夜の東京にライトアップされる“東京タワー”、使用されている照明は全部で176基、1日の電気料金は24,000円〜25,000円程という(ウィキペディアフリィー百科事典より一部抜粋)。

さて、甥とその仲間たちとの会食は、小説“東京タワー”の話を皮切りに、友人や家族とか、大学や仕事・企業とか、青春や人生とか、常識やチャレンジとかというテーマに移り変わりながら盛り上がった。彼らの倍以上生きているおばさんの私が、何故そこに自然に溶け合っていたのか、今思うと不思議だ。この若者たちとの出会いが、意外なテーマへ結び付けてくれた、それが“東京タワー”だった。“東京タワー”のブームに乗って、大学生の間では九州弁も人気上昇とか、九州出身の甥も人気者になっているらしい。“東京タワー”、次回母が来た時は、甥と3人で上ってみようかと思っている。日本のシンボル富士山も大好きだけど、東京のシンボル“東京タワー”も大好きになりそう・・・っと呟く、さくらの独り言。

週間五日坊主(東京・成近)

   


( 川 柳 )

ドングリも格差社会をまっしぐら

水を得た魚が跳ねている生簀

無印良品下働きをさせられる

感情線握り拳の中で伸び

裏切りの光も秘めているダイヤ

( ニュースやぶにらみ )

「立春」
まだ大寒です −夕張市民

「恵方巻き」
捏造っぽいなぁ −節分の鬼

「野党が審議拒否」
ありがたい −柳沢厚労相

河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://www.adachi.ne.jp./users/itsukabz/index.htm

森田さんから

    飛び跳ね五尺
               森田のりえ
 私の書棚には日本から持ち帰った文学全集が九冊ばかり手垢のつかぬまま並んでいる。
 夫が亡くなった六年前のことである。これからは毎日が日曜日。書き写したり、読んだり、勉強するぞと勢い込んでいた。
「あなた、ものを書く人でしょ。こんなことも知らないの、まぁ、驚いた」
書物のことを質問されて、知らないと答えた私に友人がいった。その言葉が鋭く私の胸に突き刺さっていた。大きな声でいいたくないが、日本文学はおろか外国文学などほとんど読んでいない。言われて当然かもしれないが、私は腹が立った。何くそ! と思った。
「書くことは読むことでもある。文章上達には古典から学べ」
誰かに教えられた言葉も頭の隅にひっかかっていたので、私は一念発起した。
「さぁ、これから!」
奮い立ったのはいいが、朝から夕方まで机の前でがんばっていると、たちまち、腰をやられてしまった。あっちのカイロプラクター、こっちのマッサージとさ迷い歩いた。結局、クッションのある椅子がダメだと分り、台所用の硬い木製の椅子に換えると不思議と治った。次ぎは目にきた。パソコンの使いすぎである。目が霞み、下瞼にけいれんがくる。顔面神経痛かとドキッとなった。
人間は加齢とともに身体のあちこちが傷んでくる。俗に「ハ、メ、なんとか」というのはほんとうである。特に目は「一眼二足」という。使い物にならなくなってからでは遅い。
それから健康を一番に考えることにした。家に閉じこもらず、興味を抱いたことはチャレンジをし、チャンスがあればどんどん外に出てなんでもやってみる。
 私の日課は、大ブームを起こしたあのカスピ海ヨーグルトを食べることからはじまる。苦手だったヨーグルトだが「健康にいい」と薦められ試してみると意外に美味しい。ほんの少しネタ用に残しミルクを注げば延々と作り続けられる手軽も気に入った。ヨーグルトに黒ゴマ黄な粉と蜂蜜をまぜ果物にかける。朝食はそれで充分。友人とシニヤ体操に出かける。連れがあると長続きするもので、人に助けられるとはこのことであろう。ウォーキングと適当なストレッチングを一時間すると身体の隅々まで酸素がいきわたったような爽快な気分になる。そのまま英語教室へ行く。英語の先生には申し訳ないが、教室を出ると習ったことはきれいさっぱり忘れてしまう。単語を電子辞書で引くが一分後は頭に残っていない。人にはムダな努力と言われようと、私には止むに止まれぬ理由があるのだ。
ある冬の事であった。
暖房装置のフィルターを交換するためにヒーティング会社を呼んだ。ところがあちこち触っていた仕事人がこういった。
「このままだと家が火事になる。新品に取り替える必要がある」
 モニターに写して見せてくれたが、先ほどまで動いていたのだから、俄かに信じられない。胡散臭いと思った私は、ガス会社へ電話をして調べにきてもらった。
「電気系統の線が外れている。誰がしたの?」 私は一部始終を説明した。
「正直な人ばかりではないから、気をつけなさい」
ガス屋は真剣な顔をしていった。
 ヒーティング会社の仕事人に、幼稚なブロークン・イングリッシュを話す私は見くびられたらしい。怒りと同時に英語力のなさを情けなく思った。日本で生まれ育った私には、アメリカに住む限り英会話は永遠の課題なのである。
最近、脳の活性化が盛んに話題になる。脳は使わなければ加速度的に退化していくという。黙読より音読。電話より実際に会って話しをする。すると、無意識のうちに相手の微妙な表情の変化を瞬時に読み取り、脳が活動しているというのである。一つでも新しい知識を得ることも肝要という。多少なりとも脳の老化を防ぐことができればと外に出かけるようにした。あっちに講演会があるといえば出かけ、こちらでコンサートがあれば聴きにいく。留守勝ちの私のことを口の悪い友人は「飛び跳ね五尺」とあだ名をつけた。
 人に何を言われようとかまわない。できるかぎり外へ出かけ、暇があれば本を読みたい。だが、目が疲れる。余計に読みたくなる。ムリをする。悪循環だ。気力、体力、知力が同時に衰えてくるのが分る。若いときに本をもっと読んでおけばよかったと後悔している。六年過ぎても手垢のつかぬ書棚の本をながめ、今年も去年と同じ「読書」を目標とした。目標ではなく、願望である。

 

編集後記

お気に入りのインナータイプのイヤフォーンがジャズの聴きすぎで?壊れてしまいました。しかたなく?新しいのを購入しました。SonyのN-U-D-E EX monitorという、低音を再現できるヤツです。かなりいい音なので喜んでいます!イヤフォーンもずいぶん進化しているんですね。あらためてジャズを聴きます。ということでジャズのご紹介は今週もお休みです。

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Zakkaya Weekly No.560

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
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