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NO.557                Ryo Onishi              1/14/2006   

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河合さんの さくらの独り言 川柳 & コント 森田さんから ホームページ
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雑貨屋のひとり言

12月16日以来のヨガ教室がスタートしました。久しぶりに体中の隅々まで血液が循環し、身体が喜んでいるのが実感できました。実に気持ちがいいです。
2年ぶりにCOSTCOのメンバーになりました。 土曜日に行ったのですが2年前に比べるとお客の数がずい分増えたと思いました。アメリカのお肉は人気がありよく売れていました。さっそく我が家の夕食は焼肉になりました。(R.O.)

2007年、大予測

 ロサンゼルスの私たち仲間内で自主的に行っている月例勉強会のひとつに、「JACALの会(若尾龍彦さん主催)」があります。この「JACALの会」の新年恒例行事が『今年の大予測』で、毎年私が担当しています。

今日、1月9日にメンバーが集まって新年会を兼ねた『大予測2006年結果発表』と『2007年予測投票』の会を近所の上海パレス・レストランの部屋を借り切り、賑やかに行いました。

昨年(2006年)予測については23項目中12項目を的中させたIさんが優勝、私は10項目をクリアしましたが入賞には至らず、今年に再起を賭けることにしました。

今年『 2007年度大予測 』の項目は次の通りとなっています。良かったらこれをお読みの皆さんも今年を予測してみてください。

                     河合 将介(skawai@earthlink.net)

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(1) 日本円・US$の2007年末の値は?(最終値の上下5%以内を正解とする)

(2) 日本円・ユーロの2007年末の値は?(最終値の上下5%以内を正解とする)

(3) 2007年末の東証(日経)平均株価は?(最終値の上下5%以内を正解とする)

(4) 2007年末のニューヨーク・ダウ平均株価は?(最終値の上下5%以内を正解とする)

(5) 2007年末の日本の公定歩合?(最終値の上下5%以内を正解とする)

(6) 2007年末(11月)日本の完全失業率は?(最終値の上下5%以内を正解とする)

(7) 2007年末の日本の消費税率は?(最終値の上下5%以内を正解とする)

(8) 2007年末、安倍晋三氏は日本の首相として在任しているか?(イエス 又は ノー)

(9) 2007年末、小沢一郎氏は日本の民主党党首として在任しているか?(イエス 又は ノー)

(10)2007年中に日本の衆議院解散はあるか?(イエス 又は ノー)

(11)2007年の参議院議員選挙で自民党の当選者は選挙前に較べて?(増加、不変、減少)

(12)2007年中に日本は憲法改正のための国民投票法案を成立させるか?(イエス 又は ノー)

(13)2007年中に日本の首相は靖国神社へ参拝するか?(イエス 又は ノー)

(14)2007年中に北朝鮮は2度目の核実験を行うか?(イエス 又は ノー)

(15)2007年末、ブッシュ(米)、ブレア(英)、シラク(仏)、プーチン(露)、メンケル(独)、胡錦涛(中)の全員が現職にとどまっているか?(イエス 又は ノー)

(16)トヨタは2007年年間総生産台数で世界一になるか?(イエス 又は ノー)

(17)2007年度、日本のプロ野球優勝チームは?(セ・リーグ、ペナントレース勝率による)

(18)2007年度、日本のプロ野球優勝チームは?(パ・リーグ、ペナントレース勝率による)

(19)2007年度、ボストン・レッドソックスの松坂大輔投手は何勝するか?(プレイオフは除く)

(20)2007年中に北朝鮮の日本人拉致被害者が1人でも日本へ帰れるか?(イエス 又は ノー)
                                                   河合 将介(skawai@earthlink.net)

さくらの独り言「 サバイバル」

食品会社の不祥事が、また発覚した。創業100年を誇るその企業は今、生き残りをかけた土壇場に追い込まれている。こんなになる前に、発見できなかったはずはない。ふと、兄貴分、玉三郎こと中條さんが教えてくれた笑い話を思い出す。「ペコちゃんがお風呂に入っていました。ポコちゃんが覗こうとしました。そこでペコちゃんは何と言ったでしょう?」、答えは「見る気ぃ(ミルキイ)?」、そう、この会社のマスコットにヒット商品のひとつ『“ママの味”、ミルキー』をもじったもの。今はもう笑えない話。お風呂のペコちゃんではないにしても、この経営陣が、見るべきモノを見ないままきてしまった代償は大きい。私たちの生活の中にも同様に、見るべきモノをみないまま生活し、それが人類の生き残りを危ぶむことになると気づいたほうがよさそうだ。

世界の人口が65万人を突破したとされる今日、地球レベルでの温暖化による危機がより深刻になっている。そして日本南極観測50周年を記念する多くのイベントが、昨年から今年にかけて開催されている中、共通することはやはり温暖化問題と対策だ。それは、地球上の命あるものの存命に関わる大きな問題であり、且つ、私たちの日常生活の何気ないアクションが深く関わっているという。このイベントの一環として現在南極昭和基地を訪れている宇宙飛行士の毛利衛氏、登山家の今井通子氏、作家の立松和平氏の3人から発信されるレポートやメッセージなどは、深刻な環境問題もさることながら、南極ならではの物語も伝えられ、今まで気に留めなかった南極について学ぶ機会となる。そしてまたそれは、自分が生きている地球という星の不思議であったり、その地球を守ることができる自分の生活上の決断とアクションであったりを学ぶ。

ところで、『一村一品』という言葉がある。そもそもこれは、日本各地の町おこし、村おこしの代名詞として1970年後半に誕生し、中でも大分県の活動はそのサクセスモデルとして有名だ。さらに2005年WTOで小泉前総理が提唱した『開発イニシアティブ』の一環として、経済産業省を中心に開発途上国の支援をするキャンペーンに『一村一品』が登用、再度この言葉が注目され始めた。そして昨年9月、環境省は市町村から優れた温暖化対策を募る「一村一品・知恵の環づくり」プロジェクトを発表、今年4月から3年間スパンと3億円の予算でスタートする。地球温暖化防止対策のアイディア募集やコンテスト開催などを主活動とするこの事業は、クールビズやウオームビズにとどまらず、企業と学校と市民団体が一体となって活動参加することを条件に、地域の実情に合った温暖化対策を進め、地域の優れたアイディアを全国に普及させ、二酸化炭素の削減につなげるのが狙いという。一方で、この活動を地域の企業誘致へと利用しようとする動きも報道され問題になっている。ここにも、企業や地方自治体の倫理性が問われることとなる。生き残りの意味を、企業をマネジメントする経営者も、地球をマネジメントする人間も考え直すことを突きつけられてはいないだろうか。

さて、日本南極地域観測50周年を記念した特別プログラムが各地、様々な機関で開催される中に、日本科学未来館(江東区)の特別プログラム「この地球(ほし)の鼓動」(1月20日〜2月5日開催)がある。かけがえのない生命体の地球上の様々な音と無音を、満点の星空をもとに表現するという。一度でかけてみようと思っている。南極の空に現れるオーロラは、魅惑的で幻想的なものだという。しかしまた、その美しいオーロラと交差するミルキーウェイ(銀河・天の川)、夜空に展開されるその宇宙ショーは、圧巻だという。その地球の生き残りは、私たちの生活の中のちょっとした決断に関わるのだから、捨てるゴミひとつにも意識を変えよう。サバイバル・・・夜空のミルキーウエイと同じように、ママの味ミルキーはこどもの手に生き残れるだろうか・・・っと呟く、さくらの独り言。

週間五日坊主(東京・成近)

   


( 川 柳 )

子が言った“なぜ?”から落ちた目の鱗

風の子をここに見つけた寒稽古

ボーイズビー眩しい君のその若さ

まだ壁を知らぬ若さの二段跳び

マンネリに若いライバル得た励み

( ニュースやぶにらみ )

「防衛省に昇格」
おめで… −憲法

「電卓販売10億台を越す」
嬉しい計算違いです −カシオ

「不二家の消費期限切れ」
社長も −消費者

河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://www.adachi.ne.jp./users/itsukabz/index.htm

森田さんから

  チベット紀行(11 )
                   森田のりえ
 「これから標高四千三百メートルの山の上にあるカンデン寺に行きます。一時間半ほど舗装していない山道を登ります」
 高山病で倒れてしまい二人ほどホテルで休んでいる。同行の数人は蒼い顔をしているのを見た中国人のガイドは「みなさん覚悟していてください」と、マイクロバスが走り出すと完璧な日本語でいった。
 バスは、ラサ市街のキチュ河に沿って走っている。河に堤防もなく、水の流れにまかせ悠々と河岸をけずりとって濁流は走る。五彩の祈祷旗タルチョが水に押し流されそうになり岸辺ではためいていた。しみの浮き出た民家の土塀の上に積み上げられているのは、燃料にするヤクの糞だ。
 古来、遊牧民の燃料は草食獣の糞を使う。現地にきて、なるほどと思った。禿山では燃料にする樹木がない。空気の乾燥している地では、ヤクや羊たちが落とす糞はすぐ乾いて軽い。鼻を近づけても草のにおいだけ。その糞は燃えるだけではなく、青い炎をあげて熱量も相当に高いという。
 この辺りはチベット自治区でも有数の穀倉地帯だというが見たところ耕作地が少ない。チベット人の主食は麦こがしで、バター茶を主に飲み、羊やヤクの干肉か茹で肉などを食べ、野菜食は少ないという。
 やがてバスは急な山腹を九十九折りに登りはじめた。洗濯機に放りこまれたようだ。
 山頂のカンデン寺が見えてきた。
 チベット仏教は大きく分けて四つの宗派がある。カンデン寺は最大宗派であるゲルク派の創始者であるツォンカパによって、一四〇九年に創建された。最盛期には三千人から七千人の僧侶が修行をしていたというのだが、 一九五〇年代の中国人民解放軍の侵攻で数多くのチベット人の命が奪われた。国家指導者でありゲルク派の法主でもあったダライ・ラマ十四世は中国の指導者らと懸命な和平交渉を行う。しかし、和平工作も空しく、ついに国外亡命を余儀なくされ、約十万人のチベット人が祖国を離れた。文化大革命でカンデン寺は徹底的に破壊され廃墟となり、一九九〇年代に主だった建築物が再建された。ちなみに、人民解放軍のチベット侵攻以来、おおよそ全人口の五分の一に相当する百二十万人の命が奪われたと本に書いてあった。
 バスから下りた。
 さすが高地である。息苦しい。一歩進むごとに深呼吸をし、呼吸を整えながらゆっくり、ゆっくりと坂道を上がると、紅殻ぬりの僧院のなかから読経の唱和する声が聞こえてきた。低音が体の芯に響く。寺院の前で数人の僧侶に出迎えられた私たちは、接待所のような部屋に通された。挨拶が終わると、茶汲み坊主たちが茶をふるまってくれた。話に聞いていたバター茶である。ミルクコーヒー色で一口飲むと意外な美味しさに、思わず、
「おいしい ! 」
 と日本語でいうと、茶汲み坊主は白い歯を見せにっこりと笑った。私は覚えたてのチベット語で「トゥジェチェ(ありがとう)」と舌をもつらせながらいうと、はにかんだ笑顔で茶を注いでくれた。一口飲むごとに注ぎ足してくれるのには閉口してしまった。
 次はヤクのヨーグルトとご飯が出た。
「マミー、これランチなの?」
 娘が耳打ちをした。
「たぶんね」
 腕時計を見ると十二時だ。昼食に違いない。
 次に出てきたのは白ザラメの砂糖。ご飯やヨーグルトに混ぜるのだと、茶汲み坊主は手真似で教えてくれた。隣に座っている浄仁さんが「うん、いける、いける。おいしい」
と、おかわりまでしている。
 この人、下痢をしたらどうするのだろう。来る途中に公衆トイレはなさそうだったし、他人事ながら心配でならなかった。
 私は先ほどから気にかかっていたことがある。尾篭な話だが、それは寺院のトイレだ。細長い穴が開いて、底が深い。深いのは見たくないものを見なくていいのだが、手洗いがない。坊主たちがティシュ・ペーパーを持っているとは絶対に思えない。聞くところによれば、大きいのでも指一本できれいに処理できるというのだ。それが気になって、せっかくふるまわれている食べ物に手が出せない。
 ゲルク派の創始者ツォンカバ像や弥勒像などの見学がおわって外へ出た。人々の手垢と六道輪廻を断ちきり極楽浄土へ生まれたいという祈願の沁みついた大きな祈祷用マニコルの傍を通り、僧院の前にきた。ちょうどその時だった。期せずして、紅殻色の僧衣をまとった勉学僧たちが出口から三人、四人と出てきた。と思うと、穴から吹き出てくる蟻のように辺り一面、紅殻色の僧衣で埋め尽くされてしまった。その光景はまさに、はるばる日本からきた世界初の女性ラマ僧「森下永敏住職」を歓待しているかのような見事な様相に変わったのである。
 おじサンがひとり壁際で、祈祷具のマニコルを回転させながら、一方の手で数珠を繰り経文(たぶん)を唱えていた。その顔のなんとまぁ穏やかなことか……。
                つづく               

 

編集後記

今年初めてのTUTAYA通いをしました。探すのに苦労するのですが、邦楽ジャズ、ボーカルジャズ、そしてイージーリスニングにも手を伸ばしています。そのうちクラシックにも手を出すかもしれません。
今週お薦めのジャズ
1963年12月21日にレコーディングされてBlue Noteからリリースされたトランペッター" Lee Morgan"の「The Sidewinder」はいかがでしょう。8ビートをジャズにいち早く取り入れた楽曲の1つで、ジャズ・ロックなどと称されているようです。

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Zakkaya Weekly No.557

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com