weekly

NO.544                Ryo Onishi              10/15/2006   

 weekly

 

河合さんの さくらの独り言 川柳 & コント 森田さんから ホームページ
読者メッセージ 雑貨屋のひとり言 LA観光スポット 編集後記 バックナンバー
 .
雑貨屋のひとり言

プロ野球パリーグは開幕当初、日本ハムが優勝するとは思わなかったですが、すごい快進撃で25年ぶりに優勝しました。どのチームにもチャンスはあるということですね。それにしてもソフトバンクは3年連続残念な結果となり、選手やファンはとても悔しい思いをしていることでしょう。
セリーグは阪神タイガースの追い上げで盛り上がりましたが、中日が逃げ切り、優勝しました。どちらが日本一になっても40何年ぶりの日本一ということなので、ファンはたまらないでしょうね。(R.O.)

安倍内閣1年後大予測

 当Zakkaya Weekly 先週号(543号)の巻頭言で店主の大西さんが人工衛星から見たGoogle Mapについて書いておられましたので早速ダウンロードし我が家をズームインしてみました。

我が家の敷地、家(屋根)、さらに猫の額ほどの前庭・裏庭、隣家の赤い車、家の前の街路樹まで、見事にはっきりと写っており、今更ながら衛生写真の精度の高さに驚きました。

軍事用スパイ衛生の写真はもっと精度が高いのでしょうから、今時うっかり外で行水も出来ない世の中であることがよくわかりました。

 先日、私たちの仲間の若尾龍彦さんが主宰する月例勉強会(JACAL)で新発足した安倍内閣に関し、私が作った「安倍内閣1年後大予測」表を会の出席者に配布し記入してもらいました。これは今回発足した安倍内閣の1年後を予測し、来年(2007年)9月末に各人の予測がどれだけ当たったかをみようというものです。

 以下はその大予測項目です。雑貨屋読者の皆さんもぜひ予測してみてください。

(1) 2007年9月末、安倍晋三氏の首相在任は継続しているか?

(2)    〃    自民・公明の連立与党体勢は継続しているか?

(3)    〃    消費税率は'06年9月末に較べ上昇、不変、下降?

(4) 2007年9月末までに閣僚の入れ替えはあるか?

(5)    〃  自民党三役の入れ替えはあるか?

(6)    〃  首相補佐官5名の入れ替えはあるか?

(7)    〃  首相は靖国神社参拝するか?

(8)    〃  衆議院解散はするか?

(9) 2007年7月の参議院議員選挙で参議院自民党当選者数は選挙前に較べて増加、不変、減少?

(10)2007年9月末までに中国の主席または首相が訪日し、日本の首相との首脳
      会談は実現するか?

(11)   〃  韓国の大統領が訪日し、日本の首相との首脳会談は実現するか?

(12)   〃  安倍首相は北朝鮮を訪問するか?

(13)   〃  北朝鮮拉致日本人被害者の日本帰国が一人でも実現するか?

(14)   〃  憲法改正のための国民投票法案は成立するか?

(15)   〃  防衛庁は省へ昇格するか?

(16)   〃  新教育基本法(改正教育基本法)は成立するか?

(18)2007年9月末、民主党党首の小沢一郎氏は党首を継続しているか?

(19)   〃  東証1部(日経)平均株価は ’06年9月末に較べて上昇、下降?

(20)   〃  公定歩合は’06年9月末に較べて上昇、不変、下降?

(21)   〃  円はUSドルに対し’06年9月末に較べて円高、円安?

(22)2007年8月末、日本の完全失業率は’06年8月末に較べて上昇、不変、下降?

      河合 将介(skawai@earthlink.net)

さくらの独り言「 新幹線 」

中西部12州の担当だった米国勤務時代は、週末以外は家に戻ることがないという出張連続の毎日だった。月に一度の訪日、週に一度の米国横断は、当然飛行機による移動だが、シカゴ(イリノイ州)やデトロイト(ミシガン州)を除く近隣州への出張は車。片道3−4時間の運転なんてざらだった。そうなると、飛行機や飛行場、車や高速道路を上手く使う工夫やコツの“特ダネ”などを習得して楽しんだ(雑貨屋268号など)。日本に住む今は、国内出張に追われ、毎週2回から3回、新幹線“のぞみ”に乗る。東京⇔名古屋、もしくは東京⇔大阪である。こうなると、新幹線“のぞみ”をよいお友達にして、楽しむが勝ち。そんな私の、ここだけの秘密をご披露。

出張では、“のぞみ”の普通指定席を利用する。決まってとる席は、下り(往路)が11号車1番E、上り(復路)が11号車13番E。これが私のお気に入り。いずれも11号車なのは、1車両中の座席数が少ないので空間的開放感があること。2−3時間の移動とはいえ、これは案外重要だ。また、洗面所が(奇数号車の東京側)にあること、ソフトドリンク自動販売機や車掌室が直ぐにあることは安心のひとつ。そして不燃物・可燃物両方のごみ入れが11号車の両ドア口にあること、グリーン車(8・9・10号車)に隣接するため下車した駅の降り口(階段やエスカレーター)にも近いため、乗車・下車時に便利だ。さらに、11号車の1番と13番は一列に2席、前はボルケット(壁)になっており、前に他の乗客が居ないばかりか、壁に設置されている電源ソケットの使用が許されているため、電池貯蔵量を心配せずパソコン作業が行えたり、携帯電話の充電もできたりするので、移動時間を無駄にしなくてすむ。そしてE席は、晴れてさえいれば、大好きな富士山が見えるというもの。ちょっとしたことだが、同じ料金で乗車する“のぞみ”を楽しんでいる。

ところで、“新幹線”は、「旧日本国有鉄道(国鉄)が1964年10月1日に営業運転を開始した東海道新幹線を初の路線とし、現在のJRグループが運行する高速鉄道路線及びそれに用いられる車両、並びに関連する鉄道運送システム全体を指す呼称」(ウィキペディア百科事典)として用いられ、国鉄全国新幹線鉄道整備法(全幹法)第2条により「主たる区間を200キロメートル毎時以上の速度で走行できる幹線鉄道」と定義されている(ウィキペディア百科事典)。その技術は世界的にも認められ、ヨーロッパ諸国を初め、アジア各国にも技術提供をしているというから驚きだ。さらに特筆すべきことは、営業運転開業した1964年10月1日以来、新幹線に乗車していた乗客の新幹線に起因する死亡事故が、40年以上に渡ってゼロという、“新幹線神話”があることだ。その神話の影には、ヒヤリ・ハットのような重大な事件や事故があったことも事実だし、テロや地震の発生を考えると、JRグループも私たち乗客も、新幹線利用の便利さや快適さだけでなく、リスクの認識と対策を準備しなければならないといえるだろう。

さて、IT化の進む今日、新幹線のチケット予約や変更も「エクスプレスe予約」なんてものでできるらしい。便利そうだが、私には未だ馴染まず、あまり楽しめそうにない。なんでもかんでもインターネットとか、新幹線の中が飛行機並みになって、映画やゲームなどの設備も出てくるかもしれない。でも、地上輸送の特質からいうと、やはり、窓の外に飛ぶ畑や家を楽しむことが、四季の美しい日本の鉄道ならではと思う。新幹線に乗ると必ず最初に思うこと、それは「今日は富士山見えるかな」。新幹線の楽しみは11号車よりやはり富士山、日本一の山を見ることができることなのだ。明日も東京6時始発の新幹線に乗る私、「富士山、見えるかな」っと、呟く、さくらの独り言。

週間五日坊主(東京・成近)


( 川 柳 )

水没の村の涙も溜めてダム

アンビシャス都会の渦に揺れている

病葉の慙愧 都会の河に浮き

I Tの海に演歌という浮き藻

岬から地球丸いという眺め
 

( ニュースやぶにらみ )

「北朝鮮、核実験を強行」
それをやっちゃあおしまいよ −世界中の寅さん

「もう一つの穴」
ー 核再実験?  ー 墓穴だよ

「ライドル機が衝突」
デッドボールお断り −NYのビル

河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://www.adachi.ne.jp./users/itsukabz/index.htm

森田さんから

 連載 ウィドウ(13)

  帰宅すると留守電が点灯していた。ボタンを押して聞こうとしたとき、電話が鳴った。「あらっ、やっと連絡がとれたわ。被害なかった? 大丈夫だった?」
 幸子からだった。
「ポリスから電話がきて、あなたの家のキッチン・ドアが開いていたっていうのよ。防犯アラームが鳴って十五分後にポリスがお宅へ着いたそうよ」
 唖然とした。戸締りはしたはずなのに……。
 
 朝のことである。出かけようとしたら玄関のチャイムが鳴った。ドアを開けると、労働者風のメキシカンが立っていた。ペンキ屋ですと名刺を差し出したので「三年前に塗ました」と言うと、
「えっ、三年前! 誰が塗ったの?」
と驚いたように聞く。余計なお世話だ。私はむっとした。
「あそこが剥げているよ」
 仕事がよくないと言わんばかりに、玄関横の軒下を指差していった。
 ガレージの軒下や板壁を見るたびに私も気にかかっていた。あちこちがひび割れて剥げかかり、カビが浮き出たように黒ずんでいる。シロアリにやられた板にパテを塗りこみごまかしているのも気に入らない。図星を指されたので二の句がでなかった。
 夫が逝った年に外壁ペンキと屋根工事をした。知り合いの紹介だったので任せたのである。後からあれこれと気がついたが、遅かりしであった。ウィドウだと思って軽く見られたと、私は腹を立てていたのだ。
「私だったら、サウンディングしてシロアリで傷んだ板は取り替え、ブクック塀も全部込めて二千七百ドル。特別に安くします」
 高くはない。気持ちが動いた。
 この近くで仕事をしているから見るかと聞く。これから外出するところだから、後を付いて見に行くといった。その時だ。ペンキ屋の連れの男がやってきた。人相が悪い。イヤな予感がした。いつもは裏庭に面したガラス戸は開けっぱなしで出かける私が、その日に限って戸締りをして防犯アラームをセットして出かけたのである。
 防犯アラームは、一箇所でもドアが開いているとセットできない仕組みになっている。キッチン・ドアが開いたということは、内側からロックをするのを忘れたのだ。多分、賊は横手の木戸から裏にまわりキッチン・ドアのノブを回すと開いた。途端に防犯アラームが作動しはじめたのだろう。
 二十年前、泥棒に入られたことがある。
 たまたま友人夫婦が泊まっていた夏の夜だった。朝起きると、机の上に夫の財布に入れてあるカードがばらまいてあった。
「あなた、どうしたのよ、これ」
と、いいながら、ふと、私は置いた場所に自分のバッグがないのに気がついた。玄関ドアが半開きになっている。外に飛び出た。出窓の下に私のバックが捨てられていた。考えるに、夫の財布を見ると現金がない。ひょぃと見ると私のバッグがあった。開くと、二十ドル札が何枚か見えた。しめた! と思った泥棒はバックを引っつかんで外に出て、窓下で現金を抜き取ったと思われる
 後はポリスを呼ぶやら大騒ぎだった。あの時は夏だからキッチンの窓を開けていたから、そこから侵入したらしい。
 三人組の強盗に入られて家族三人後ろ手に縛られて家捜しをされた友人もいる。それに比べ我が家は人身事故がなかっただけ良かったと安堵したが、一段落して、私はぞっとした。娘が眠気眼で起きて、オシッコへ行くときにドロボーに出くわしでもしていたら大変なことになっていたのだ。考えるほどに心臓が潰れそうになった。夫は、夜中の物音に気づいたが、若夫婦だし、と不信に思わなかったらしい。その晩、近所でも同じ手口で泥棒に入られた家が何軒かあった。それからすぐに、我が家は防犯アラームを取りつけた。
それから二十年あまり無事に過ぎ、安心しきっていた矢先の今回である。
「被害はなかったか、すぐ調べて」
 幸子がいった。
 私は家の中を見て歩いた。食器類、洋酒、壊れた大きな時計、テレビ、コンピーター、宝石類といえば安物のネックレスにイヤリング、亡夫の壊れたロレックス。よくよく見ればお宝など何一つないうちだ。
 そこで考えた。お宝は何だろうか。盗られて困る物は、コンピーターに入っている文書ファイル、これには無いチエを絞りだして書いたエッセイが入っている。友達の住所禄手帳、これがないと日本へ行ったときに連絡が取れない。交友関係は私の宝である。
 被害はゼロだったが、見知らぬ人が家の中を見た、と思うだけで気持ちが悪い。この間も妙なことがあった。ガレージの窓下の花が人に踏まれたような倒れ方をしていた。
 ウィドウの一人暮しが狙われているかもしれない。私は、玄関に亡夫の靴とスリッパを並べた。見知らぬ人の場合は玄関を開けない。ちょっとの間の外出でも、戸締りとアラームはセットする。緩んだ心のタガを締めなおしてもらったと思えば感謝である。

               つづく

 

編集後記

先週、ご紹介したGoogle Mapはいかがでしたか?感動しますよね。すごい世の中になったものだと思います。
毎週土曜日の午前中はヨガ教室に通っています。日ごろ使わない筋肉を伸ばすので、次の日は身体中が痛いです。これが痛くならないようになれば・・・。

【今週お薦めのジャズ】
今週は1984年くらいから聴いているBob Jamesの ” Obsession “です。

1983年か84年、ロスにニューウェーブジャズ専門の放送局(KTWVだったと思う)が開局しました。この放送局から流れていたDave Grusin, Lee Ritenour, Bob Jamesなどが演奏していた個性的な音楽にとても魅力を感じました。これが、私がジャズを聴き始めたキッカケとなりました。これらのアーティストの曲はロスの気候にピッタリのさわやかで軽快な音楽だと思います。今、聴いてもワクワクします。この曲を聴きながら編集しています。

雑貨屋ニュースレターのバックナンバーは下記のURLでご覧いただけます。

http://www.zakkayanews.com/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.544

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com