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NO.531                Ryo Onishi              7/16/2006   

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河合さんの さくらの独り言 川柳 & コント 森田さんから ホームページ
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雑貨屋のひとり言

三日連休はうれしいのですが、朝から暑いので困ったものです。
蒸し暑い空気にうんざりしていると時折、大きな歓声が聞こえてきます。夏の高校野球の予選試合の応援のようです。また高校野球の季節がやってきたんですね。(R.O.)

夏だ、祭だ!―― L.A.日本の夏祭り

 ロサンゼルスも7月になり、さすがに暑い毎日です。このところ連日日中の最高気温は
華氏90〜95度(摂氏32〜35度)を記録しています。郊外の砂漠(Desert)地域では華氏110度(摂氏43度)を超えることも珍しいことではありません。とは言いながらも、こちらは湿度が低くさわやかなので日陰では比較的凌ぎやすく、また夜間は日中の酷暑が嘘のように涼しくなることが救いと言えそうです。
私たち日本人、日系人にとって暑い夏はやはり浴衣が懐かしい季節です。ロサンゼルス郊外、私たちの住んでいるサウスベイ地区には夏の風物詩として『ブリッジ夏祭り(Bridge Summer Festival)』があります。これは地元の無料情報誌「ブリッジ U.S.A.」が主催する日本式夏祭りで、1995年からはじまり今年で11年目を迎えます。もともとはこの地域の日本人、日系人のための夏祭りとしてスタートしたものですが、今では地域の日系社会のみならず、周辺地域全体を巻き込むほどの人気になっています。
会場はトーランス市の市役所、図書館、シアター、文化センターなどが集まっているトーランス・シビックセンター内の広場を中心に開催され、一日だけの開催ですが、毎年1万人を超える人々が家族で、また友人たちと集まってきます。日本人の中には浴衣に下駄履き、団扇(うちわ)を手にした人たちも目立ち、恰好のカメラの被写体として人気の的になったりしています。
今年は7月9日(日)の午前10時から午後7時まで賑やかに開催されました。(入場料は成人:4ドル、12歳以下:1ドル、65歳以上と3歳以下:無料)
お神輿パレード、太鼓・空手の実演、カラオケのど自慢大会、マジックショーなどのパフォーマンスに加え、金魚すくい、輪投げ、射的に折り紙教室、さらに飲み物・食べ物関係では、わた飴、焼き鳥、お好み焼き、カレー、冷やし中華にかき氷と言ったお店が出ていました。特に今年は祭のメインテーマが『踊り』となっており、屋外ステージや特設櫓(やぐら)の上では、阿波踊り、沖縄民謡踊り、盆踊り(ブリッジ音頭)など日本のものからサルサ、フラメンコ・ダンス、チアダンスまで、日本の伝統的夏祭りを超越したお祭りアイテムも加わり、いまどきの日本でもそうそう体験できないほどのお祭でした。
会場の一部には「日本国総領事館」がコーナーを設け日本人のために「在外選挙人登録申請」を受付けていたり、北海道、鹿児島などの県人会が独自のコーナーを設けていましたが、これなど、いかにも日本国外のお祭り会場らしいことでした。
現在、米国南カリフォルニア全体で日本語を話す人は約8万人といわれ、中国、韓国、ベトナムなどのコミュニティに比べ決して大きい数字ではありませんが、それでもこのような日本式夏祭りが当地で盛大に開催できるのは私たち日系社会の活力を示すものであり、また、日系以外の皆さんが日本に多大の興味を持ってくれているからなのではないでしょうか。         河合 将介(skawai@earthlink.net)

さくらの独り言「 お宝披露 」

「 「今の自分があるのは、**さんのおかげだ」とは、長い人生を歩いてくると誰しも口にするもの。まして右や左も分からない新入社員が経験を積みながら”仕事“を進めていく場合には、教え育ててくれる”**さん“が必ず存在する。その多くは現場の先輩か上司だろうが、仕事(業務)の考え方とその展開方法、成果や効果の出し方を伝授して(導いて)もらい、さらには人となりというものについても影響を受けるもの。そんな関係がもたらす成果は、まさしく人財であり会社や社会の宝である。OJT不足を嘆く企業が多い今、自分のお宝をたな卸ししてみるのもいいだろう。

先日、「お宝披露」をしてくれたのは、クライアントのプロジェクトメンバーの一人、情報企画室長のT.Kさん。その昔、彼が課長になった頃、当時の上司Fさんから渡されたもので、「僕のお宝を披露しますね」とその一部を私にコピーしてくれた。それは、A3の用紙に手書きの説明が図入りで簡潔明瞭にまとめられている。例えば、課長職の仕事の役割は何か、課方針の策定と展開について、展開するということは、どういうことか、管理をするということは何を管理するのか、仕組みと運営、運営を上手くやるために、日常心がけていること、など、時には25枚、時には1枚ずつと、テーマに沿って書かれている。これだけで、一冊のOJT教科書として発売できそうな内容と量だ。何よりもこのT.Kさんと上司Fさんの信頼関係、上司のOJTにおける質の高さと実践が手に取るように読み取れる。この上司FさんはT.Kさんに、そのA3用紙に書いたものをちらつかせ「おい、100円でこれを売ってやるぞ、100円払え」といいながら100円と交換に渡していたという。それが事実か冗談かは別として、そのユーモアたっぷりの指導には、一方的な押し付けの教育ではなく、教えを受けることと技術や知識を奪う(求めて掴み取る)という根本姿勢も含まれていて、その時代の日本人の素晴らしさを羨ましくさえ思う。Fさんが退職し会社を去った今も、元部下T.KさんはそのA3用紙を時々出してみては眺めているというが、そこに書かれていることは既にT.Kさんの仕事に活きていることを私は知っている。そして、このような素晴らしいOJT経験のあるT.Kさんと供に、某社の人財育成プロジェクトを進めている自分をラッキーだと感謝する。

ところで、「お宝披露」をしてくれるT.Kさんは、前述したOJTで先輩や上司から受け取った教材だけでなく、他社の経営者や技術者が書いた訓辞や社是など、人財教育に関連するものも紹介してくれる。そのひとつに、電通の第4代社長吉田秀雄の『鬼十則』がある。1951年7月の電通51周年記念に「全社員、広告の鬼となれ」と呼びかけ、その一ヵ月後には『鬼十則』を全社員に配布し、人材教育についての方針を示したという。電通マンを創出したとして有名な訓なので知っている人も多いだろうが、ここに紹介してみる。
『1. 仕事は自ら創るべきで、与えられるべきでない。
2. 仕事とは、先手先手と働き掛けて行くことで、受け身でやるものではない。
3. 大きな仕事と取り組め、小さな仕事はおのれを小さくする。
4. 難しい仕事を狙え、そしてこれを成し遂げるところに進歩がある。
5. 取り組んだら放すな、殺されても放すな、目的完遂までは……。
6. 周囲を引きずり回せ、引きずるのと引きずられるのとでは、長い間に天地のひらきができる。
7. 計画を持て、長期の計画を持っていれば、忍耐と工夫と、そして正しい努力と希望が生まれる。
8. 自信を持て、自信がないから君の仕事には、迫力も粘りも、そして厚味すらがない。
9. 頭は常に全回転、八方に気を配って、一分の隙もあってはならぬ、サービスとはそのようなものだ。
10. 摩擦を怖れるな、摩擦は進歩の母、積極の肥料だ、でないと君は卑屈未練になる。 』
(電通「鬼十則」―広告の鬼・吉田秀雄からのメッセージ/植田 正也・著(日新報道)より)

さて、自分の家にある骨董品が偽者か本物か、本物ならいくら位の価値なのかを判定してもらうテレビ番組がある。お宝披露という訳だ。その道の専門家による鑑定の結果、本物だと思っていたらとんだ食わせ物だったり、ガラクタだと思っていた代物がとんでもなく価値のある高価な一品だったりする。ある一人の鑑定者が優れた骨董品を手にした時に決まって発する言葉が私は大好き、「いい仕事してますねぇ〜」である。先に紹介したK.Tさんやその元上司Fさんのように、いい仕事をしている人には、「お宝」といえる先輩や上司から受けた「教え」のいろは、財産があるように思う。数十年後、優れた作品が骨董になってさらに価値があるように、その教えも同様だ。100円ショップがまだ存在しなかった時代、K.Tさんが1枚100円で入手した教えの書、まさに「お宝」、数十年を経た今、さらに価値がある。さてさて、私には披露できる「お宝」はあるかしら?、っと呟く、さくらの独り言。

川柳 & コント(東京・成近)


( 川 柳 )

B面の夢に定年後の目線

家事万端片付け妻の予定表

苦は楽の種カルチャーで花が咲き

プレイバック青春祖母のトウシューズ

それなりにもててる祖父のベレー帽

( ニュースやぶにらみ )

「サポート終了」
ウインドウズ を変換したら 身勝手 と出た ―98・Me利用者


「午後8時半の男」
今の巨人に欲しいなあ −原監督

「新格言」
石の上にも5年 −ゼロ金利

河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://www.adachi.ne.jp./users/itsukabz/index.htm

森田さんから

イスラエル紀行( 11 ) 再びエルサレム
              森田のりえ
イスラエル紀行( 12 )最終回
    ゴルゴダの丘    森田のりえ
 
「よりによってこんな時に? 自爆テロが後を絶たないというじゃない。巻き添えをくったらどうするの、死に損よ」
 聖地旅行をすると日本の姉に話すと、こういって諌めた。いよいよ今日が最後の日。明朝早く、テル・アビブ空港を発つ。無事にロサンゼルスに戻れますようにと、私は祈るような気持ちで旅行用メモノートをバッグに入れてホテルを出た。
 シオン門をくぐった。エルサレム旧市街の剥げ落ちた城壁に沿って歩く。ユダヤ人地区に入った。黒服に黒い帽子、揉み上げをカールさせた超正統派ユダヤ人がいる。なるべく知らん顔のふりをするけれど、つい横目で追っている。店内にいた白い顎髭のおじさんが通り過ぎる私たちに「ハーイ」といって手を上げた。しばらく行くと、薄茶色の建物に囲まれた一角が深く掘られ、ローマ式の柱が等間隔に並んでいた。二千年前の繁華街「カルド」の遺跡である。
 ガイドは立ち止まり、
「ねぇ、みなさん、美しい街ですよね。どうです。あの石造りの建物、アーチの入り口、どこを切り取っても絵になります」
 そういって、旧約聖書の詩編一二二「都登りの詩」を朗読した。
――エルサレム、都として建てられた町。そこに、すべて結び合い――
 迷路のような路地を幾度も曲がりテラスに出ると、前方がひらけた。
あっと思った。有名な『嘆きの壁』だ。
朝の陽光に映える黄金のドーム、目を左へ移すと、真っ青な空に存在を顕示するようにイスラエル国旗が翻っていた。
 壁へ通じる出入り口は、銃を肩にかけたイスラエル兵士によって手荷物検査が行われた。神殿の丘への入り口は、二人の兵士が立像のように立ち厳重な警護態勢を思わせる。
 壁の高さは二一メートル。紀元七十年にローマによって破壊された壁が部分的に残っている。これがユダヤ民族の心の故郷『嘆きの壁』と呼ばれる神殿の丘の西壁である。
 白い布を頭からかぶった人、超正統派ユダヤ人たちが壁に向かい立っている。祈りの壁は男女別々に区切られていた。
 私も同行の人たちと一緒に壁に手をついた。
「祈る?」
 とりあえず「どうか、娘夫婦が仲良く暮らしますように、たとえ苦難に遭っても力を合わせ・・・」と祈った、その時だった。右頬に一瞬、冷たい飛沫が当たった。えっ! と思いながら頭上を見上げた。石積みの隙間に草が生え微かに揺れている。よく見ると草の茂みに鳩がいた。さては鳩のオシッコ?

「これから、イエスさまが十字架を背負ってゴルゴダの処刑場まで歩かれたヴィア・ドロローサ『悲しみの道』へ入ります。約一キロメートルの道です。第一ステーションは出発地点のピラド官邸ですが、ムスリム地区にあり非常に緊張した状態にありますから、第四ステーションから歩きます。イエスさまの身に起きたことが十四箇所あります」
 ガイドは、さらに付け足した。
「何の変哲もない普通の道です。考古学的にみれば実際にイエスさまが歩かれた道は地下に埋没しています。この道の価値は、歴史的なものではなく、象徴的、霊的なものです。荘厳なイメージを期待するのは間違いです」
 聖地旅行で私が一番期待していた場所である。なぜなら、好奇心で教会へ行き始めて一年。最初は、何を信じよとキリスト教はいっているのかさえ知らなかった。聖書を読めば疑問だけが膨らむ。牧師に尋ねると「人類を救うために神の子イエスが、私たちひとりひとりの罪をあがなうために十字架で血を流してくださった。そのことを信じるのです」と教えられたけれどピンとこない。イエスの足跡を追うことによって、心に響く何かを得られるかもしれない。信仰のない私は期待をもって悲しみの道に入った。
狭い石畳の路。顔を付き合わせたような両側のオリエンタル・バザール。白いスカーフをかぶったアラブの女性。手押し車に果物を積んで運ぶ男。店先でアラブの少年が絵葉書を売っていた。
 終点のゴルゴダの丘には聖墳墓教会が建っていた。薄暗い聖堂内は壁画や大理石の彫刻などで装飾が施され、ろうそくの光がゆらめいている。祭壇の下に、イエスの十字架が立てられていたという地点に小さな穴があった。穴に手を入れると、石に触れた。何も心に感じるものがない。
 私には、日々、悪しき気持ちがあるし、悪口もいう。行いにおいても大きな声でいえないこともする。しかし、聖書的な罪の根源は「天地創造の神を認めず、神の偉大さ、清さ、愛の大きさが分かっていない」ことだという。それが最大の罪だといわれても、宇宙の彼方から発せられる言葉としか私には受け取れない。傲慢なのだろう。しかし、何時の日か、神に導かれる時がくるのかもしれない。そんなことを考えながら、私はその場に立ちつくしていた。
               おわり

 

編集後記

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Zakkaya Weekly No.531

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
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