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No.490          Ryo Onishi               10/2/2005   

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雑貨屋のひとり言

9月29日、阪神タイガースは本拠地甲子園球場で宿敵巨人ジャイアンツを破り、5度目のセリーグ優勝を達成しました。しかし宿敵のジャイアンツはちょっと元気なかったですね。はやく強いジャイアンツに戻ってもらってプロ野球を面白くして欲しいものです。
10月に入りました。いい季節でうれしくなります。昨年、結婚記念で信州に行き、秋の上高地を何十年ぶりかで楽しんだことを思い出しています。(R.O.)

性 格 判 断、 生 活 判 断

  以前、私はこの欄で「愛と恋の差」と題する拙文をしたためましたが、先日、ある心理学の先生(日本人)から面白い話を聞きました。その話を簡単に要約すると次の通りです。

(1)日本人披検者に「愛」と「恋」と書いた二枚の色紙を見せ、それぞれ「愛」と「恋」を別々に、彼(彼女)に心に浮かんだことを何でも自由に語らせる。
(2)次に同じ被検者に「結婚」と書いた一枚の色紙を見せ、彼(彼女)に心に浮かんだことを何でも自由に語らせる。

この二種類の検査で人の性格と生活、感情がかなり詳しく判断できるのだそうです。もちろん被検者の性別、年齢、未婚・既婚、その他の要因も専門的に加味して判断されるわけで、それほど単純なものではないそうですが、(1)と(2)からはその人の性格が、そして(2)からは、(主として既婚者の場合)生活が読めるのだそうです。本人との直接面接でなく、ただ被検者の文章だけでもある程度 O.K. なのだそうで、この場合、年齢・性別がなくとも、年齢・性別まで推察可能だそうです。

私は、以前書いた「愛と恋との差」を少々書き直し、この先生に読んでもらいました。この私の文章の要点は次の通りでした。

(1)「愛」と「恋」とは明確に違うものである。

(2)「愛」とは時間・空間を超越したものであり、自己犠牲が伴う生涯ひとつのものである。

(3)「恋」とは感情・現象のひとつで、通常「始まり」と「終り」がある。(ただし、一生続く場合もないわけではない)

(4)「結婚」とは本来、「愛」をベースにした契約(神との契約)であるが、「恋」の要素も当然含まれる。したがって現実には「恋+愛」即ち、「恋愛」の結果が「結婚」に結びつく。

(5)ただし、場合によっては、事情により「結婚」が先行し、後から「恋愛」が発生する場合(特に見合い結婚)も多い。

と、こんなことでした。

心理学の先生の私に対する「性格・生活判断」に関する解答は私のプライバシーと名誉にかかわることですのでここに公表できませんが、実に興味あるご宣託をいただきました。

客観的に判断し(と言いながら、私の主観による判断ですが)自分では、先生からいただいた内容を見て自分の性格も生活もまあまあで、『可もなし、不可もなし』といったところと判断し、ホッとしているところです。

でも、心理学の先生の方がはるかに上手(うわて)で、私を傷つけずに、私の人間改造の提案をしてくれているにもかかわらず、私が気づいていないだけなのかも知れません。だって、自分の「性格」も「生活」も決して良い方ではないことくらい、いちばんわかっているのは自分なのですから。
                                             河合将介( skawai@earthlink.net

さくらの独り言夢の中へ

今からもう30年ほど前になるだろうか、『夢の中へ』というフォークソングが流行した。井上揚水というフォークソングシンガーの作詞作曲した歌だった。かぐやひめ、吉田拓郎、さだまさし、そして井上揚水などがちょうど一世を風靡し始めた頃だ。当時中学生だった私は、ギター片手にこの唄をよく歌った、青い春の入り口だった。今でもこの時代の歌詞は、不思議と覚えていて、自然と口をついて出てくるもの。例えばこの『夢の中へ』
♪ 探し物は何ですか、見つけにくいものですか、
鞄の中も机の中も探したけれど見つからないのに、
まだまだ探す気ですか、それより僕と踊りませんか、
夢の中へ、夢の中へ、行ってみたいと思いませんか、
うふふぅ、うふふぅ、あぁ〜 ♪
25年ぶりに上京した母と過ごすこの数週間、私はこの唄を母に、そして私自身に向かって口ずさんでいる、さくらの初秋。先週に引き続き、母との生活を呟いてみたい・・・

高校進学と同時に家を出る我が家の習慣にのっとり親元を離れた私が、こうして母親と2〜3週間を共に過ごすのは、まさに30年ぶり。母と過ごしているこの数週間の東京の生活には、驚きや喜びが充満している。その中には、俗に言う「同居」の貴重な影響と刺激の賜物がある。私の生まれる以前の母しかしらない時代の母や亡き父の世界のこと、さらに母も知らない時代の、先祖の世界を知っている母は、まさに生き字引、我が家の語り部でもある。逆にまた、通常、母が九州で同居している孫(姉の子どもたち)は、今や青春の真っ只中。そんな彼らは、シニアの母や壮年の私たちとは違う嗜好や趣味の世界、つまり“現代のこどもや若者”の情報や動きを持っている。日ごろそんな孫に触れ、また彼らの世界を見聞きしている母にとっては、若者の世界は“夢の国”の事象のごとくであり、しかしまたシニアでありながら、若者の世界に対する“耳年より”、母と娘(私の姉)と孫(姉の子どもたち)の3世代の情報を共有する生活、私より何でも知っている。そんな母が75歳にして先日私に言った、「ディズニーランドって、ここからどれぐらい(の時間)で行けるの?」と。あっけにとられ絶句のさくら、孫の影響はいうまでもない。しかし、隅田川遊覧と浜離宮散歩を密かに計画していた私は、急遽全てを変更、半日の休みをとってディズニーランド・ツアーへと、しぶしぶ出かけた。こんな行楽地が大嫌いな私がフロリダのディズニーへ行ったのは1990年のみ。まさか日本で、しかも母のリクエストで行くことになろうとは、夢は夢でも私にとってはまるで悪夢に思えた。またまた先週に引き続き今週も、日ごろムクチ(六口)な私が無口になってしまった。

嫌々ながら出かけたディズニーランドではあったが、友人の手を借りて半日を満喫した。駐車場から正面入り口をくぐり、花模様のミッキーマウス、正面に見えるシンデレラ城を前に「ああ、ここがあのディズニーランドね」と、驚くほど足も軽く歩く母。アメリカ南部を連想する水蒸気船“マークツエイン号”、愉快な船長と一緒に野生動物やインディアンに出会う“ジャングルクルーズ”、海の海賊生活を覗く“カリブの海賊”、世界中のこどもたちが国の衣装をまとい幸せな心地、ディズニーワールドのテーマソングでもある“イッツア・スモールワールド”の旅など、75歳の母でも十分に楽しめる世界がそこにはあった。そして、クライマックスは、なんといっても、“東京ディズニーランド、エレクトリカルパレード・ドリームライツ”。『いつまでも、心に生き続ける感動を』のキャッチフレーズで次々と登場するディズニーの仲間たちに、母が必死に手を振り、「すごい、すごい」を連発。そんな母を見て、私も大喜び。スタート1時間前から路上に座って待った疲れのかけらも感じさせない。日ごろ自分は病持ちを苦にして行動力をなくし、感動や感激もなくなったと嘆いていた母が、まるでマジックにかかったみたい。ディズニーランドという母の人生や生活とは全く違う世界を体験し感激して大喜びの母は、ディズニーランドの門を出る時に言った、「夢の国に居るみたい、私は一生忘れない。ありがとう、ありがとう。感激でした」と。母は、嬉し涙でいっぱい。お世話をしてくれた友人の手をしっかりと握り締めていた。そういえば、シンデレラ城の上空には、きらきらと星を降らせる天使がいたなと、思い出しながら、ディズニーランドを後にした。

若かりし頃、政治家で実業家だった父を支え、色々なしがらみの中で苦労し続けた母の半生、だからこそ老いていくという不安と戦う今。気丈でりっぱですごい母だったからこそ、子どもたちである私たちは“母の老い方”へも理想が高く、遠い過去の母の姿を再現しようと試み、ついつい母の言動に厳しくなってしまう。そんな時母が言う、「私の年になったら、今の私の気持ちが分かってもらえる」と。シニアの鬱や不安定が話題になる昨今、母を見て学ぶことが多い。そして、そんな母が孫の影響でディズニーへ自らが行き、「夢のよう」と感激してくれた、私にとっても「夢のよう」。私の大嫌いだった東京ディズニーランドで75歳の母と一緒に過ごした半日、私にとってそれはまるで「夢の中へ」の歌のごとく、何かを必死に探したり求めたりすることをやめて、母と踊ったような、そんな時だった。きっと母は本当に一生、「夢のよう」なこの感激を忘れないと私は思う。♪夢の中へ、うふふぅ、うふふぅ〜♪ っと呟く、さくらの独り言。

川柳 & コント(東京・成近)


( 川 柳 )

盛衰を知るボタ山の数え唄

幸福行き古い日付の切符です

荒れた手が掴んだ幸せの尻尾

自分史に妻の挿絵が褒められる

貧乏の分長生きで元を取る


( ニュースやぶにらみ )

「老人世帯」
向う三軒両隣 −国勢調査

「優勝バーゲン」
阪神株のバーゲンはないの −村上ファンド

「道路会社の社長は公団から横滑り」
ひとまず安心 −郵政公社

河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://www.adachi.ne.jp./users/itsukabz/index.htm

森田さんから

森田のりえさんは9月20日から10月4日ごろまで日本に滞在する予定で、帰国するまで記事はお休みです。
 

 

 

 

編集後記

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Zakkaya Weekly No.490

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              tenshu@zakkayanews.com