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No.481          Ryo Onishi               7/31/2005   

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河合さんの さくらの独り言 川柳 & コント 森田さんから ホームページ
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雑貨屋のひとり言

蒸し暑いですねー。
今日は昼前から大雨が降って気温が下がったのですが、雨が止んだあとは湿度が高くなってベタベタです。またまたクーラーのお世話になっています。
アスベスト問題、BSE問題、ずいぶん前からわかっていた事なのに、日本はなんでこんなに後手、後手になってしまうのでしょうか?国民がすっきりと理解できない郵政民営化で政治が混乱していますが、もっとやるべきことがあったんじゃないの?と言いたいのは私だけでしょうか?(R.O.)

あまり 知られていないL.A. 観光スポット(183)

 Treasure Island Park, Laguna Beach
本格的な夏の到来です。ロサンゼルス近郊の海岸も賑わいをみせはじめています。今回はロサンゼルスとサンディエゴの中間に位置するTreasure Island Parkをご紹介します。

この海岸は風光明媚な南カリフォルニア海岸の中でも特に美しい海岸にひとつです。ロサンゼルスから車で約1時間20分、ラグナ・ビーチ市を走るP.C.H.(パシフィック・コースト・ハイウエイ)沿いに建つ4つ星の高級リゾート・ホテル(Montage Resort & Spa Hotel)からも見下ろせる海岸です。

車をP.C.H.沿いの駐車場または近くの道路脇にとめ、階段または坂を降りて海岸の砂浜へ出ます。降りる途中、季節の草花やサボテンの花が咲く風景を楽しむことが出来ます。

南カリフォルニア特有の青い空ときらめく海を存分に楽しめます。また、海岸側からMontage Hotel のスナック・バーなどの施設に入ることも出来、高級観光客の気分にも浸るのも良いかもしれません。

まお、ここからP.C.H.をさらに15マイルほど南下すればDana Point の海岸です。(Dana Point はこの「観光スポット(4)」をご参照ください)
 
住所(Montage Resort & Spa Hotel):30801 South Coast Highway, Laguna Beach, CA 92651

行き方は 次の通り(Torrance方面よりの場合)
(1)FWY #405を南へ−FWY # 5に合流、Pacific Coast Highway出口で降りる。
(2)Pacific Coast Highway(PCH)を右(北)へ曲がり、Dana Pointの市街を通過、−FWY 出口から約17マイル海岸に沿って北上、Wesley Dr.を海に向って左折したところにパーキング・ガレージがある。(駐車料:$1.50/時間、3時間リミット)
(3)ここまでの行程 ;(Torrance方面からの場合)約80マイル、ドライブ約1時間20分。           
                                             河合将介( skawai@earthlink.net

さくらの独り言Echo

定期健康診断を受けた知人が、エコー検査で「影」が見つかったと知らせをくれた。その日、異常の知らせが私の頭の中にこだました。ちょうどその時私の部署では、活動の開発や展開とその浸透を目的としたニューズレターを発行することになり、発行物の名前を考えていた。知人の知らせが私の思い付きに反応し、私は直ぐに“Echo”や種類を探索した。そして、そのニューズレターを、”Echo from ***(部署名)”と命名、先週、第1号を発行した。遠足で海山へ出かけた、幼き頃を思い出した。「ヤッホォ〜」と大きな声で叫んだあの頃、目の前には、とても深い意味を持つ現象や摂理が沢山あったのだと、いまさらながら気付くのである。

発行した”Echo from ***(部署名)”Vol.1には、単なるお知らせや報告だけでなく、そのイベントや課題に実際に何らかの形で参画した社員の声(実体験談)も載せられている。しかも、その多くは、参画することへネガティブだった自分を正直にさらけ出し、そんな自分がどんな風に何をもって学び、考え、変化し、故に他の人たちへも推薦するかという展開が多い。さらに、イベント内容や手続きプロセスなどのあるべき姿から今の姿を比較して非難するのではなく、より高い効果や成果物の創出を目的とした改善的アドバイスが、生の声として述べられる。実体験に基づく生の声は、現実感と説得力に溢れ、読み手の関心度をそそる。そして会社全体の事項が他人事ではなく自分自身のこととして認識されている人が語るという事実が、何よりも大きな魅力だ。情報テクノロジーの発展に伴う経営資源最適化を目的としたITツールの導入・活用は、どの世界や業界でも同様に増加しており、その成果も出ているだろう。しかし同時に、人と人とのコミュニケーション形態にも変化が起きている。人が何かに(誰かに)呼びかける、こだまする、そして返ってくる(反応)、だからこそ「何かを感じる、響きあう、出会う」というようなコア・スピリットの共有が希薄になっていると痛感する。だからこそ、複雑なITツールを単純に活用しつつ、コンテンツ(内容)への工夫に力を注ぐことがキーとなる。しかし、よくよく考えると、それは高度な技術を要するものではなく、昔から人が人と関わり、会社が社員と関わる時にやってきたごく基本的で当たり前のことではないかと思う。

さて、この英語でいう”Echo”は、もともと山彦を意味するギリシャ語がヨーロッパへ入り変化したものと言われ、こだま、やまびこ、反響、残響、オウム返し、同じ考えを持つ人に賛成の意見を表明する、そのまま伝える、同意する、同調する、同感する、問い返し、響き、そして超音波などという意味で使われる。しかし今やエコーは、日本語化している部分もあり、日常用語にもなっている。文頭で紹介した知人のエコー検査は、人間の耳には聞こえない高い振動数の波(16kHZぐらい)を対象物に当て、その反響によって非破壊的に対象物内部を可視化するものだが、すでにこれも、高齢の方々でも慣用している言葉として定着している。聞こえないが存在し動いている波、それが何かに当たり反響して、実存するが覆われていて肉眼では見えない物体を透視し、それを見た人間が物体の存在を実感する。私は、医学的・科学的なこのエコーこそ、今や必要とされている人間関係、社内コミュニケーションのKEYポイントである、と思い知らされる。

ところで、”Echo”と言えば、ギリシャ神話に出てくる森の妖精“Echo”は有名だ。神ゼウスが他の女性を求める時、妻の監視が厳しかった。ゼウスは妖精エコーに、そんな妻へ話をし続けるよう(妻の言ったことをそっくりそのまま繰り返すことをし続けること)を命じた。しかし、これが妻にばれてしまい、妖精エコーは妻の怒りをかい、相手の言葉を繰り返すだけにされてしまい、普通の会話力を一生奪われてしまう。そして、妖精エコーが恋心を抱いた相手と会話しても、ただ相手の言葉を繰り返すだけで自分の思いを告白できず失恋し、そのまま山へ消えた。そして今もエコーはこだまとなって、他人の言葉を繰り返しているという。悲しい物語だが実はここに、人間関係のKEYワードがある。“相手の話した言葉を繰り返す”ということ。自分を発するのではなく、相手の言葉を繰り返す、これができるのは、本当に人を受け入れるという最大最高のことであり、且つ、ごく基本的で容易なことだが、なかなか難しいことでもあると思う。エコー、響きあうために必要なこと、それは案外、向かい合った人の言葉を繰り返してみることから始まるのかもしれない、っと呟く、さくらの独り言。
kukimi@ff.iij4u.or.jp

川柳 & コント(東京・成近)


( 川 柳 )

イソッブが時に恋しい都市カラス

モナリザの今日は笑ってない笑顔

背水の陣のここにもブルータス

ノラの夢米研ぐ日々に流される

お幸せですか その後のシンデレラ


( ニュースやぶにらみ )

「車内風景」
化粧、ケータイ、テロ監視 −地下鉄

「震度5」
郵政法案否決かと思った −永田町

「断熱材落下」
信用も −NASA

河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://www.adachi.ne.jp./users/itsukabz/index.htm

森田さんから

遺産相続

 引き出しの整理をしていると手紙の束が出てきた。
 ひもといてみると、長兄からの手紙であった。消印が「85・10・06」とある。ロサンゼルスに住む私に、日本の長兄がはじめてくれた手紙である。内容は、遺産相続について書かれていた。
 父が亡くなって七年、遺産分割の話しがこじれてついに家庭裁判所に調停を申請した。父が仮登記をしてくれた土地を本登記にしたい。ついては他の相続人の承諾が必要なので、同封の委任状を持って日本領事館へ行き証明をもらってから、返送をするようにというのである。
「なによ、いまさら。若い時分から『財産はいらないよ』といって、家に寄り付かなかったくせに。父が病に倒れると掌を返すように夫婦ですりよって、甘い言葉と物でゴマをすって本家の隣に土地もらって家を建てて、まったく要領がいいんだから……。父の介護をしたっていうけど、どうだか」
 こんな気持ちから、私は手紙を無視したのである。
 日本の遺産相続の法律では、父が亡くなった場合、全財産の三分の一は母、子供たちが残りの三分の二を等分する。しかし、父は生前、末子の弟を相続人に決めて公正証書を作成していた。これに兄たちがいちゃもんを付けた。
 両親と同居をしていた遺産相続人である弟家族が岐阜に転勤したから、話はややこしくなった。父が健康なうちはよかった。その父が病に倒れた。当然、近くに住んでいる者が父の世話をした。父が亡くなってから、公正証書の存在があきらかになり、兄弟の不満が吹き出した。親の面倒をろくすっぽ看ていない弟が全財産を相続するのは取りすぎだというのである。
 遺留分の請求をした。
 公正証書がある場合は、相続人の弟が半分、半分の三分の一が母、その残りを子供たちが分配すると法律で決められている。
 もっと話しがややこしくなったのは、市の計画で、数年先に屋敷のなかに一六メートル幅の道路ができ土地が買収される。女きょうだいに文句はないのかと兄は私たちをけしかけた。ちなみに男五人女五人の十人きょうだいである。
 長兄から手紙がきた後に長姉から手紙がきた。
 兄たちは、生前贈与ですでに財産はもらっている。それで屋敷裏の土地は姉妹に分配すると父がいっていたから、委任状を作成して送ってほしいという。しかし、どう間違ったのか姉妹名義にはついぞならなかった。
 まあいい。日本で暮らす気もないのに、ないと思えば元々だ。
 それ以後なんども日本へ行ったが、私は成り行きを尋ねることもなく、気に留めていないふりをした。ありていにいえば見栄をはったのである。
 結局、我が家のわずかな遺産相続争いは十年つづき、法的決着で終わった。
 十数年後に老いた母が倒れた。
 すっとんで実家へ行くと、きょうだいが集まって話すことといえば遺産のことだった。どうもすっきりないのである。
「さもしい !」 
 私は一口で片付ける気にはなれなかった。
 胸の奥底を叩けば、もらえるものなら頂きたい。重荷にはならないという気持ちがいっぱいあるのだから。
 家庭内揉め事のナンバーワンは遺産相続らしい。裁判によって白黒はっきりさせる思考法は日本人に向いていないのか、あるいは、日本の遺産相続の民法自体に問題があるのかもしれない。.
 しかしである。バブル経済が崩壊して土地神話がなくなり、遺産相続争いも少しは減ったのだろうか、あまり身近で聞かなくなった。
 最近では、ほとんどの不動産を相続した弟がこういって愚痴っている。
「土地をもらったが税金ばかり払って、兄さんたちの目の黒い間は売るに売られず、困ったものだ。おまけに道路買収予定の土地も市の緊縮財政のために延期になり、当てが外れてしまった」
 買収金が入れば、姉妹に分配しようと思っていたというのが、なんとも滑稽だか、とてもかわいい。愛すべき弟である。
                          おわり
  森田のりえ  noriem@JoiMail.com

 

 

 

編集後記

最近、街を歩いていて気づくこと。若い人(特に女性です)の足が長くなった(そう見える)ことです。ジーンズやパンツ売り場では、足が長く見えるパンツが売られているようです。私たち用ではありません。
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Zakkaya Weekly No.481

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              tenshu@zakkayanews.com