先月末、日本の光文社から一冊の本が出版されました。書名は「80人の海外成功物語」といいます。主としてアメリカにいる日本人を取り上げた本で、なぜか不肖私も80人の一人として登場しています。
引退生活者の私が「成功物語」に登場するのは奇異なことですが、この本は副題に「自分の居場所を世界で見つけた日本人」となっているところをみると、私は「成功者」としてではなく、海外に「居場所を見つけた」人間として登場させてもらったようです。
この本の著者(内田麻衣子さん、飯田かすみさん)は「はしがき」の中で次のように述べています。
(前略)外から見るとよくわかりますが、日本という国は素晴らしい国です。平和で物質的にも豊かであり、高度な教育も受けられます。しかし、はたしてこの国に生まれ、この国で暮らして幸せでしょうか? あなたの可能性を最大に活かしきっていると言えるでしょうか?
現在の日本を外から眺めてみると、自分の居場所が見つけられずに、ただまわりに流されて生きている人たちがいっぱいいる国のように思えます。
日本が輝いていた時代はすでに終わり、日本国内では多くの人が夢ややりがいを失っているように見えます。・・本書には、海外(主にアメリカ)で暮らす日本人が、たくさん登場します。
前述したように、みなさん、自分の居場所を海外に見つけた人々ばかりです。そして彼らは、「なぜ、日本を離れたのか?」「なぜ、自分がそこにいるのか?」について語ってくれます(後略)
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日本人が「自分の居場所」を本当に見つけたかったら、そこが日本であろうと海外であろうと関係ないわけで、なにも無理して日本を脱出する必要はありません。
ただし、これまでの私たち日本人は内志向が強く「海外の可能性」をはじめから問題外視してきた傾向があったことは確かでしょう。
でも最近、日本にいる日本人の意識が大きく変化しつゝあることを私は感じています。ここ数年、日本人による「海外ロングステイ」など、単なる物見遊山旅行だけでない海外志向が一種の社会現象化してきたように実感しています。
そんな考え方に対し、この本は海外(主としてアメリカ)にいる日本人からの情報として少しは役立つかもしれません。
この本の内容、目次は下記のURLをクリックしていただけば見ることが出来ます。(因みに私は目次の中の《Chapter 8、形にこだわらない生き方》の中に登場しています。私は本の中では80分の1ですから、私のことは2ページほどのスペースに書かれているだけですが・・)
http://www.beq.co.jp/kaigaiseiko.htm 書店で見つけたら開いて見ていただければ幸いです。
河合将介( skawai@earthlink.net
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