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No.449          Ryo Onishi               12/19/2004   

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雑貨屋のひとり言

 最近は、晩酌の量を減らして、できるだけ普通にご飯を食べるようにしています。おかげさまで、体重がすこし減りました。しかし休みの日は朝からしっかり食べるので体重が増えてしまいます。25日からの長い休みに入りますが、休みをどのように生活するかで私の体重が左右されそうです。うーん・・・(R.O.)

あまり 知られていないL.A. 観光スポット(177)

今年も大人気のクリスマス・ツリー
 12月にはいった途端、外はいたるところクリスマス・ムードであふれています。大きいこと、派手なことが大好きな米国では、商店から一般住宅まで賑やかな飾り付けを施し、クリスマスを祝い、楽しみます。特に、年間売上高の約4分の1(25%)を占めるといわる年末商戦に生き残りを賭ける小売業界、とりわけ各地のショッピングモールは賑やかな飾り付けを施し、消費者を引きつける作戦を展開します。
ここ数年、クリスマス・ツリーの中で高さ全米一と言われたのが、ファッション・アイランド(オレンジ・カウンティ、ニューポート・ビーチ市のショッピングモール)のものでした。

今年もこの敷地の中に昨年同様、高さ115フィート(約35メートル)のクリスマス・ツリーが登場しました。壮観であることは間違いなく、一見の価値は充分あるでしょう。
北カリフォルニア・Shasta山から運ばれてきた、総重量:20,000ポンド(9トン)のもみ(white fir)の木には、17,000を越えるライト、飾り(ornaments and bows)が施され、輝くガラス玉状のオーナメントには人間の頭大のものまであります。日没後ともなれば全体がまばゆいばかりの灯りで見事です。電気代はどのくらいかかるのだろう、などと余計な心配をしてしまいます。

今年は一昨年、昨年にくらべて米国の景気は明るい方で、ショッピングを楽しむ人々で南カリフォルニアのショッピングモールは賑わっています。今回ご紹介しているファッション・アイランド・ショッピング・モールも週末だけでなく、平日もショッピングを兼ねた人々が大勢集まり、クリスマス・ツリーを見上げています。

●住   所 :Fashion Island, Newport Beach (Newport Center Drive)
●期   間 :11月末 ― 1月初旬
●料   金 :無 料
●問 合 せ :(949) 721-2000(The Fashion Island Concierge)

行き方は次の通り(Torrance方面よりの場合)
(1)FWY #405(南)― FWY #73(南)へ。
(2)FWY #73(南)へ入り、有料ゲートの手前のMacArthur Blvd.出口でFWY #73を降りる。
(3)MacArthur Blvd.を約2.5マイル南下し、San Miguel Dr.を右折(西へ)、ショッピング・センターの建物に突き当たったら右折、最初の信号機のない角を左折すれば、建物の向こうに大きなクリスマス・ツリーが見える。
(4)ここまでの行程 ;(Torrance方面からの場合)約35マイル、ドライブ約50分。

                                                               河合将介( skawai@earthlink.net

さくらの独り言「みかん」

今年の日本列島は、例年叫ばれる異常気象が顕著に現れ、被害や影響も大きかった。春の長雨、記録的な連続真夏日と台風の到来、そして暖冬などである。連続上陸した台風の被害規模は大きく、未だに復旧作業が続いている。被災地だけでなく台風による野菜類の高騰は、一時的であったにせよ、全国一般市民の台所まで脅かした。こんな異常気象の中で悪い影響ばかりでなく、何かいいことはないかと思いめぐらしてみた・・・あった、あった、「みかん」。今年の長雨、猛暑、そして連続台風に生き残った「みかん」の生産量は少ないと聞く。しかし、その三重苦を生き抜いて実った「みかん」は、甘〜い。これは異常気象の中で数少ない、よき影響だという。そんな貴重な「みかん」を五感いっぱいで堪能している。

先日、田舎から「みかん」が届いた。今昔の想いが「みかん」のかほりに溶け込んでいる。くちなしの白い花に似たみかんの花は初夏のかほり、そして黄色いみかんのかほりは冬のだんらん。幼い頃、みかんの段々畑に白い花を見て夏(梅雨)近きことを想い、また黄色と緑のコントラストには晩秋を感じた。夕食を済ませた家族はおこたに集い、みかんを食べながら冬の夜長を過ごした。干したみかんの皮はガーゼの袋に入れて湯舟に浮かべ、父や母の肩をパタパタと叩いたりして蜜柑湯を楽しんだ。そんな想い出を追う様に、先日届いたみかんを愉しんでいる。箱から出してバスケットに入れて置くだけで、殺風景な食卓テーブルに憩いが生まれ、皮をむく時のしぶきが乾燥した室内に潤いを与える。酸っぱく甘い果実は、身体に清らかな和らぎを注いでくれる。絞った蜜柑ジュースに漬け込んだ鶏肉を焼くと、シンプルで軽い食感が疲れを癒す。そして、みかん湯に揺れるかほりは、幼かりし頃へと私を連れ戻し、父や母の情が湯気の中に見え隠れさえする。想い出というものの中に浸りきって、身心がみかん湯に温まったその瞬間、懐かしい歌をおもわず口ずさむ・・・エコーが聞いて、なかなかいい。

♪ みかんの花が咲いている 思い出の道  丘の道
  はるかに見える 青い海 お船がとおく かすんでる
  黒いけむりをはきながら お船はどこへいくのでしょう
  波に揺られて島のかげ 汽笛がボウと なりました。
  いつか来た丘母さんと いっしょに眺めた あの島よ
  今日もひとりで見ていると やさしい母さん 思われる ♪
(「みかんの花咲く丘」作詞:加藤省吾・作曲:海沼)

蜜柑湯カラオケでゆであがった身心からは、今昔の橘の湯気が立っていた。その昔、聖武天皇が万葉集の中で読んだ歌「橘は 実さへ花さへ その葉さへ枝に霜降れど いや常葉の樹」の意味が、時を経てわかる気がした。アドベントのこの時期に、様々なイルミネーションのクリスマスツリーが街を飾る。しかし、なんの飾りもない“もみの木”が私は大好きだ。もみの木はみかんの木と同様、いつも緑のever green、変わる事のない何かを誓うには相応しい。みかん・・・冬にして初夏をも思わせるこの実に、なんとも人生の甘酸っぱいものを味わえる気がする・・・っと呟くさくらの独り言。

kukimi@ff.iij4u.or.jp

川柳 & コント(東京・成近)


( 川 柳 )

風向きが金に傾いてる焦り

やっぱりとがっかりで聞く裏話

後輩の助言が的を得て辛い

運命線どうあれ流す日々の汗

形状記憶 父の背骨が妥協せず

( ニュースやぶにらみ )

「税制改革」
増税一辺倒とは羨ましい −道路、郵政

「富士山頂所有問題解決」
暖冬で雪解けです ー国、浅間神社

「心残り」
紀宮さまの結婚式を見たかった −高松宮妃

河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://www.adachi.ne.jp./users/itsukabz/index.htm

森田さんから

連載  こんな身体で温泉旅行( 2 )
 
 ザイアン国立公園の入り口にいた係員に、公園内のロッジに泊まりたいけれど空いているかと尋ねると「シューア」という。尖った断層の岩山が両側に並び、まるで恐竜の口のなかを走っているような感じだった。尖った岩山は、太陽と風雪に磨がかれて露出した地球の背骨のようでもあった。
 谷間のロッジに宿をとった。岩肌に夕日が映える光景を期待していたのだが、いつのまにかぼんやりと暮れてしまった。川のせせらぎ、黄葉を残した木立、鳥のさえずり、澄み切った群青色の空に、ひとつ、また、ひとつと星が輝きはじめ、満天の星空になった。空気がおいしい。きてよかった!
 翌朝、出発間際のことだった。
「どうしょう。血便だよ。少しだけど」
 夫の顔色が冴えない。
「引き返しましょう。手遅れにならないうちに」
「だがな、押さえても痛みはないんだよ」
「胃癌だったらどうするの?」
 旅の主導権は夫が握っている。ユタ州を横断する方角へ走り出した。
 ロッジの裏手の坂道を少し走ると、トンネルに入った。トンネルの壁面は掘削機で岩をくだいた跡が歴然としていた。岩の壁面に水がしみ出ている。赤茶けた岩のトンネルを走っていると四角い穴があり、陽光がさし込んでいた。ガラスも張ってないし、枠もない。二メートル四方くらいの大きさに岩をくりぬいただけの窓から、ザイアン国立公園が見えた。ゆうべ谷間から垂直にそそり立つ岩壁を見上げると中腹に四角な穴があった。人口の穴のようでもある。しかし、あの位置にどうして穴を開けたのかと訝ったのは、これだったのだ。はじめて自分がいまどこを走っているのか自覚した。
 トンネルを抜けると、一面の雪景色だった。道路の両側にうずたかく盛られた除雪。黒々と濡れそぼったアスファルトに霰が飛び跳ねる。峠を超えると車窓が一変した。見渡すかぎり赤茶けた大地全体に断層の巨岩がにょきにょきと地上に突き出ている。岩のほかはなにもない。荒れた自然だ。
 ユタ州の真ん中辺りを東に向っていると、急に灰色の雲がたちこめてきた。フロント・ガラスに水滴がはじけた。あっという間に雨脚がはやくなって、どしゃぶりになった。運転していた夫が「疲れた。頭が痛い。運転を代わってくれ」という。滝のような豪雨だ。車の屋根を叩く雨はいまにも突き破って頭上に降りかかってきそうで恐怖さえ覚える。前を走る車のランプがにじんで見えにくい。
 突然やってきた豪雨が、ぱたりと止んだ。
 夕闇が迫り、民家の明かりが点々と見えはじめてきた。今夜はあの町で泊まろう。
 天気のいい朝だった。緑の野原を蛇行するコロラド河。陽光に映えてきらめく川面が木立の間に間に透けて見える。グレンウッド温泉はもう近い。標識にそって高速道路を下りると前方に湯気がたっているプールがあった。
「あれだ、あれだよ。すごいなぁ」
 夫がいった。
 ガイドブックにはこう書かれていた。

 グレンウッド温泉は、一日三〇〇万がろんの湯を吹き出す世界最大級の温泉。
 美しいロッキー山脈の壮大な景色望む屋外温泉で、日本の露天風呂の雰囲気 とは違うが、四季を通じて楽しめる。冬場は、雪に覆われた山々に摂氏四十度のお湯が湧き上がる湯煙は圧巻である。
                                  つづく

  森田のりえ  noriem@JoiMail.com

成岡流お酒の楽しみ方

 


編集後記

クリスマスが近づいてきました。神戸ではこの時期になると”光の祭典”「ルミナリエ」が開催されていて、JRの電車は、見物客でいっぱいです。
 雑貨屋ニュースレターのバックナンバーは下記のURLでご覧いただけます。

http://www.zakkayanews.com/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.449

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              tenshu@zakkayanews.com