私たちのような海外で暮らす日本人には認められていなかった祖国日本の国政選挙への投票実現のため、私たち有志が今から11年前の1993年12月に「在外投票実現運動」をスタートさせました。
その結果、不完全ながらも日本の国会で「公職選挙法」の改正がなされ、今では海外在住日本人も日本の国政選挙(但し、現時点では比例区のみ)に参加できるようになりました。
私達の草の根運動が日本の法律を変えたのですから、一応たいへんな成果と自負しているところです。
このたび、この海外在住者投票制度の実現運動の経過を一冊の本にまとめ、『海外から1票を!〜在外投票運動の航跡』(明石書店刊)というタイトルで出版いたしました。
本の作成にあたっては、この運動に長い間心血を注いできた金井紀年氏、高瀬隼彦氏、若尾龍彦氏、北岡和義氏、岩永裕二氏などが中心に、原稿執筆及び編集作業にあたり、不肖私も編集委員の末席を汚させていただき、また原稿の一部を担当しました。
10月中旬には待望の本が出来上がり、10月29日には東京で記者発表会、並びに出版記念パーティを開き、パーティには国会議員12人を含む多数の参加者で盛会でした。(私は日程の都合で日本へは行かなかったので不参加でしたが)
こちら米国では11月8日(月)に記者発表会、12月8日(金)に出版記念パーティを行ないました。パーティには在ロサンゼルス日本国総領事をはじめ在米の各界の皆さんが集まっていただき、我々から本の完成を報告し、参集者の皆さんからは盛大に祝っていただきました。(但し、本は日本語で書かれたものであり、またその内容から参集者は殆ど在米日本人ということになりましたが・・)
この本のフライヤーは下記をクリックすれば見られますので、ご覧下さい。
http://www.usjrf.org/BookFlyer.pdf
日本の皆さんにとっては、選挙に参加する(投票する)ことは“水や空気”と同じで、しごく当然に与えられた権利であり、別段の感慨もないとは思いますが、私たちのような海外在住の日本人にとって祖国日本の国政選挙に参加することはたいへんなことであり、それを実感させられた運動であり、出版でした。
河合将介( skawai@earthlink.net
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