私は日本各地のシニアネット・グループと交信がありますが、その中の一つが神奈川県・藤沢市のグループです。
その藤沢市のメンバーから、同市がこのほど『日経パソコン e-都市ランキング』で全国第1位になった旨連絡がありました。
藤沢市は日本ではIT(情報技術)への取り組みは早く、インターネットの活用による新たな街づくりに取り組んでいるところとしてよく知られているところです。この市には百を超える各種の「市民電子会議室」というものが8年前から作られています。
私は昨年7月から、その中のひとつである『トラの穴』のメンバーです。この『トラの穴』とは、シニアたちにオンライン上で出会いや情報交換の場を提供する目的の電子会議室で、藤沢市民だけでなく、広く世界に窓を広げているのが特徴です。
ところで、『日経パソコン e-都市ランキング』とは、『日経パソコン』誌が日本全国の市町村(東京23区を含む)3,123の自治体の情報化担当者へアンケートを出し、回答を寄せた2,619自治体(回収率は83.9%)について、各地の情報化への取り組みを得点化し、ランキングを算出したものなのだそうです。その詳細は下記の U.R.L.をクリックすると出てきますのでご覧ください。
http://premium.nikkeibp.co.jp/e-gov/special/2004/sp040826a.shtml
ランキング算出にあたっての情報が回答者(各地の自治体情報化担当者)というところや項目ごとの採点配分に若干の疑問を感じないわけではありませんが、ある程度の客観性は確保されていると判断され、このランキングについて“各自治体の情報化への取り組み”の判断基準として充分意義はあるように思われます。
調査項目と配点は次のとおりとなっています。(100点満点)
【情報・サービス】インターネットでの情報・サービスの提供(40点)
【アクセシビリティ】Webページのアクセシビリティの確保(10点)
【庁内情報化】庁内の情報インフラの整備、業務の情報化(15点)
【情報化政策】情報化に関する政策の実施(20 点)
【セキュリティ】セキュリティ対策の実行(15点)
ランキングの首位になった藤沢市は、100点満点で94.5点であり、主催者側のコメントによると、『全職員に対する抜き打ちの監査など、組織的な取り組みでセキュリティ対策を推進。さらに、アクセシビリティに配慮したWebページを自動的に生成するシステムを導入するなど、幅広い情報化の取り組みが高得点につながっている』とのことです。
このランキングを見ても明瞭ですが、日本も自治体によって情報化への取り組みに大きな差があることがよくわかります。
(ランキング最下位の市町村を探し出すことはしませんが、多分得点は一桁? 因みに雑貨屋店主の大西さんの神戸市は46位でご立派です。私の第2の故郷である長野県諏訪市の隣り、茅野市は堂々の第4位です!)
日本はこれから少子高齢化現象を迎え、人口減が心配されています。どうやって若者を引き止めるかが問題になっています。
人口減対策にもいろいろあるでしょうが、“情報化への取り組み”の推進は今後の各自治体にとって主要な課題になることは避けられないのではないでしょうか。
河合将介(
skawai@earthlink.net )
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