Zakkaya Weekly No.396
Ryo Onishi                                      12/14/2003

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4年前に通勤電車の中で知り合ったスイス人のMattさんに一年ぶりに会いました。もちろん通勤電車の中でです。混んでいたので立ったままの会話でしたが昔からの友人のように再会を喜び合いました。英語についての話題になり、世界中にはネイティブな人より、英語を第ニ外国語として話している人がほとんど・・・といったことを話しました。なんだかうれしくなりました。(R.O.)

あまり 知られていないL.A. 観光スポット(168)

ロサンゼルス一背の高い(?)クリスマス・ツリー
前回、全米一背の高い(?)クリスマス・ツリーとして、オレンジ・カウンティのファッション・アイランドのツリー(35メートル)をご紹介しましたが、今回はロサンゼルス・カウンティで一番背の高い(?)クリスマス・ツリーの紹介です。

ロサンゼルスのファーマーズ・マーケットで有名なウエスト・ロサンゼルスのFairfax Ave. と3rd St. の角近くに比較的新しく完成したショッピング・モール(The Grove)の敷地内に設置されているツリーです。
 
The Grove はデパート(Nordstrom)、映画館(14スクリーン)、本格的駐車場ビルなどを備えた超近代的な総合ショッピング・モールです。敷地内を観光用の路面電車が走り、隣のファーマーズ・マーケットとも接続しています。

その The Groveの中央付近、噴水池のある催し物広場に年末になるとひときわ高いクリスマス・ツリーが出現します。

今年も昨年同様、高さ106フィート(32メートル)、樹齢80年のモミの木(White Fir)のクリスマス・ツリーが出現しました。

この木には15,000個の電灯、10,000個以上の飾り(Ornaments)が付けられ、見事です。
 この木の説明板によると、樹齢80年のこの木は、これ以上放置すれば倒れたり病害を起こす可能性があるとのことで、森林・環境保全への配慮にも気を配っていることがうかがえます。
 
 このクリスマス・ツリーは、昨年は全米第3位の高さといわれました(因みに昨年第2位はフロリダ州マイアミの市立公園の33・5m、ニューヨークのロックフェラーセンター前のツリーは23メートルで第6位でした。―― 昨年のMainichi.comより)

 The Grove の敷地内にはクリスマス・ツリーの他、ポインセチアのタワーも設置されており、こちらも一見の価値があるでしょう。

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●住   所 :189 The Grove Dr., Los Angeles, 90036
●期   間 :11月末 ― 1月初旬
●料   金 :無 料
●問 合 せ :(323) 900 –8080
●Web :http:www.TheGrove.com
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行き方は次の通り(Torrance方面よりの場合)
(1)FWY #405(北)― FWY #10(東)へ。
(2)FWY #10(東)へ入り、約4マイルのFairfax Ave.出口でFWY #10を降りる。
(3)FWY を降りたら、すぐのFairfax Ave.を左折(北へ)。
(4)Fairfax Ave.を約3マイル進み、3rd St.を右折(東へ)、左側に Farmer’s Market 、The Groveショッピング・センターの建物を見ながら進み、すぐの The Grove Dr.を左折すると専用駐車場ビルがある。
(5)ここまでの行程 ;(Torrance方面からの場合)約30マイル、ドライブ約40分。

                             
河合将介(skawai@earthlink.netbut_up.gif (232 バイト)

 

さくらの独り言 「厄払い

「やっぱり男だったんだね」と上司が言い放った瞬間、その会議の出席者たちは爆笑し、緊迫したムードは一変した。爆笑は、瞬間的に反応した全員の納得の証だったに違いない。年末年始に目白押しだったプロジェクトを前に、骨折・手術・休職を余儀なくされた私の報告を受けての反応だった。43歳の私にとって今年1年は、厄介なこと続きだった。考えてみると43歳は男の厄年(後厄)に当たり、日頃「全く男だな、女性じゃないみたいだぞ」と私に言っている上司の精いっぱいのねぎらいが、前述したジョークという訳だ。さくら、「厄」を男並みに受けたなら、「厄払い」も男並みにかっ飛ばしたいところである。

思い起こせば日本に来てからというものは、男厄の3年間だったような気がする。私が41歳の時に手術、3ヶ月間も休職した。そして43歳の今年は、家族の病や悲しい別れなど、そして今回の骨折騒ぎ。12日に取れる予定のギブスも経過よろしくなく、26日までギブス延期。いったい私の身に何が起こっているのだろうかと、頭がふらつく秋の夕暮れ。こんな時、日頃上司に言われている「もっと、女性らしく」というアドバイスが、骨身にしみる。大股で歩かず小またで静かに歩くことも、男性に噛み付かず優しく微笑むことも、頭を仕事の楽しみで埋め尽くさず遊び心を持つことも、これらはちょっと注意すべき日ごろの些細なこと、それは形に現れることもそうでないことも、日頃何気なく言われている上司のこの短い言葉には秘められていたことを認識する今日この頃。そんな時期が、ある意味での「厄年」なのかもしれないとさえ思う。

『厄』とは、「人間の生命や生活の健全と安定をそこなう要因になると考えられている災難・障害に関する心意現象」と記されている(平凡社大百科事典より)。この『厄』とは、「厄年」のみでなく、お葬式の日として友引を忌むということや、三隣亡という日なども指す。その中でも「厄年」は、人生の節目として忌み慎む日本古来の慣わしで、人間の一生のうち何らかの厄難に遭遇する恐れの多い年齢をいい、現代医学や科学の発達著しい今日でも、万事に慎まねばならない年齢として意識されている。この「厄年」のルーツを探ってみると、その起源は中国の陰陽道にある。「大辞泉」によると陰陽道とは、「天文・暦数・卜筮(ぼくぜい)などの知識を用いて吉凶・禍福を占う方術」とあり、これを平安時代に広めたのが伝説の陰陽師、安倍晴明(あべのせいめい)。やがて陰陽道をもとに日時や方位の吉凶が定められるようになり、それと同時に災いを招きやすい年である厄年ができた。源氏物語で藤壷が37歳の年に厄にあたり心労する様が述べられているほか、平安時代に書かれた日本最古の続き物語である「宇津保物語」にもすでに厄年についての話が登場しているという。ただし現在の「女の厄年は19歳、33歳、37歳」というのが定着したのは江戸時代になってからで、当時の百科事典である「和漢三才図会」には、7歳から始まって9を加えた年が厄年と書かれた後に、「いまは俗に男25、42、61、女19、33、37、男は42をもって女は33をもって大厄となす。其のよってくる所を知らず、男42の前年を前厄、翌年を挑厄(はねやく)といい、前後3年を忌む」というただし書付きである。また、俗に33歳は”さんざん”に、42歳は”死に”に通じるとも言われらしいが、これは単なる語呂合わせにすぎないという説が強い。国学院大学教授の三橋 健氏は「厄年というのは、人生の節目のあたる年。その年は肉体的にも精神的にも変わり目の年だから気をつけなければいけませんよ、という警告であって、いわば長い間に培われてきた生活文化なのです。だから決して迷信ではないし、逆にこれほど確かなものはない。」と語っている。平成7年度の国勢調査のよると、女性の離婚率が最も高いのが厄年にあたる31〜33歳。この年齢の離婚率は全年齢の平均離婚率に比べ、およそ2割増しとなっている。また、男性の厄年である41歳付近では、大腸ガン、喉頭ガンの発生率が非常に高くなっている。偶然の一致と見逃せるものではない。個々の信仰や宗教や文化に関係なく共通していることは、「厄年」だから何かが起こるのではなく、「節目」と「変化」ゆえの「細心の・・・」なのだということだ。

「危機とは、デンジャーをチャンスに変える」と聞いたことがある。危機の意味を英語ではcrisisをよく使うが、 実はchange of tide とも言う。つまり、潮流の変わり目ということであり、まさしく危機の真意に迫る表現だ。干潮も必ず満潮へと宇宙法則の力が変えるように、「厄」を「幸運」へ変えるよう、「微笑み返し」の準備でもしておこうと思っている。今年もあと2週間、1年のすす払いと一緒に、厄も払いきってしまうぞっと、つぶやく、さくらの独り言。 
kukimi@ff.iij4u.or.jpbut_up.gif (232 バイト)

 

川 柳 & コント(東京・成近)

( 川 柳 )

百円ショップで気軽に買った不用品

百言を弄して嘘を際立たせ

百薬の長肝臓も元気です

百才の元気畑に記者を呼び

百才を元気勲章ないけれど

( ニュースやぶにらみ )

「自衛隊のイラク派遣」
憲法九条は改正されたらしいな −地下のマッカーサー

「今年の漢字は『虎』」
¥も羊も駄目だった  −未年

「ごみの中から3100万円」
思わずポケットを探って見た −粗大ゴミ亭主

(東京・成近) E-mail nakawai@adachi.ne.jpbut_up.gif (232 バイト)
http://www.adachi.ne.jp./users/itsukabz/index.htm

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Zakkaya Weekly No.396

雑貨屋 店主 大西良衛  but_up.gif (232 バイト) zakkaya@news.email.ne.jp